オーディオ機器から音楽を聴くために必要な『アンプ』。このアンプはアナログアンプとデジタルアンプの2種類に分かれますが、『デジタルアンプ』は音質がよくクリアな音を出すアンプで、より質のよい音楽を楽しみたい方に必須のアイテムです。
そんなデジタルアンプですが、メーカーや機種によって性能や価格などに違いがありますので迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。この記事ではそんなデジタルアンプの特徴や選び方を解説していきます。自分に合ったデジタルアンプをみつける参考にしてみてください。
デジタルアンプとは
特徴
『デジタルアンプ』は非常に小型のアンプで、iPhoneやパソコンに入っている音楽の音質をよくするために使われます。手のひらに収まる程度の大きさのものがほとんどで、持ち歩きすることもできるアンプです。
機種によって大きさ、性能が異なり、音楽ファンが自分なりの音楽の楽しみ方を実現するためのアイテムとして注目されています。
機能
デジタルアンプは携帯音楽プレーヤーの音楽や、パソコンに保存してある音楽、動画共有サイトの音源を高音質に変える役割があります。アナログアンプと比較するとその音質の違いは明らかです。
『アナログアンプ』は発生した音楽信号をそのまま波形としてスピーカーに送り出しますが、デジタルアンプは音楽信号を0と1のパルス信号に変換し、最後アナログ信号に変更することで、スピーカーに送り込みます。
中華圏のデジタルアンプ
デジタルアンプの中には、中華圏で作られたものがあります。中国、韓国、台湾などの企業が制作、販売しており、実は日本にも多くの中華デジタルアンプファン数多くいます。音を楽しむ他に、中華圏ならではのレトロ調なみた目を楽しむ方もおり、よりデジタルアンプの世界を楽しみたい方を中心に人気を博しているようです。
音質は日本製と変わらない
中華圏のデジタルアンプは音質が日本製のものと大差なく、十分に音質のよい音楽を楽しめます。というのも中華圏のデジタルアンプは、世界的に有名な優秀なチップを採用しています。電力効率もよく少ないパワーで音を鳴らすことができるため、音質が日本製のものと全く変わらないのです。
コストパフォーマンスがいい
中華圏のデジタルアンプは日本製のものよりも価格が安く、品質も変わらないことからコストパフォーマンスに優れているという特徴もあります。日本製のデジタルアンプは何十万円もするものがありますが、中華圏のデジタルアンプは数千円と安価です。そのうえ音質も互いに遜色ないので、ファンの中には中華圏のデジタルアンプを採用する方もいます。
おすすめのデジタルアンプの選び方
Bluetooth接続機能の有無で選ぶ
デジタルアンプに『Bluetooth機能』がついているかどうかは、事前に確認しておきましょう。Bluetooth機能がついていることによって、ケーブルが必要なくなります。
シンプルかつスマートにデジタルアンプを使用したい方におすすめです。iPhoneをはじめとしたスマートフォンとの接続も可能になるため、デジタルアンプを楽しむ幅が大きく広がります。
音質で選ぶ
デジタルアンプは機種によって音質の違いがあります。特に『ハイレゾ音源』に対応しているデジタルアンプがおすすめです。
ハイレゾ音源は、情報量が多いため音の奥行きや、臨場感をより感じられます。最近では音楽ストリーミングサービスで、ハイレゾ音源を配信しているところが増えてきていますので、デジタルアンプがハイレゾ対応していればより音楽を楽しめます。音楽をよりリアルに細かく楽しみたい方こそ、音質にこだわってデジタルアンプを選びましょう。
スピーカーとの組み合わせで選ぶ
スピーカーとデジタルアンプの組み合わせも重要です。特に外や、広い空間でデジタルアンプを使う場合は、大きなスピーカーと『出力W数』が大きいデジタルアンプを組み合わせるとより音楽を楽しめるでしょう。
一方でアンプの『出力W数』が、スピーカーの『許容W数』を超えてしまうと、スピーカーが壊れてしまう可能性がありますので注意が必要です。
デジタルアンプのおすすめメーカー
デジタルアンプはメーカーごとによっても性能や音質が異なります。メーカーそれぞれの特徴がありますのでご紹介します。
ONKYO (オンキョー)
『ONKYO』はデジタルオーディオ機器固有のスパイクノイズを根絶する特許技術をはじめ、半世紀に渡って独自のデジタル技術を作り上げています。ONKYOのデジタルアンプには独自の音質技術が採用されているため、音質はトップクラス。音質にこだわる方はONKYOのデジタルアンプを検討しましょう。
Pioneer (パイオニア)
『Pioneer』は、オーディオ機器以外の分野でも世界初の製品を多く送り出している、ユーザーからの信頼が厚いメーカーです。Pioneerのデジタルアンプはこれまで築き上げてきた技術が詰め込まれており、新製品が発表されるごとにオーディオ分野での進化を感じます。
特に多機能のデジタルアンプを求めている方はPioneerのデジタルアンプを選ぶとよいでしょう。
SONY (ソニー)
『SONY』といえば『ウォークマン』が有名です。音楽を外出先でいつでもどこでも聴けるという新しい価値観を生み出しました。ウォークマンに代表されるように、先進的な製品やサービスが特徴で世界中にファンをもちます。
肝心な音質は、低音を強調しているという特徴がありますが、低高音共にバランスがよいため、初心者でも音質の違いがわかるのが特徴です。
デジタルアンプのメンテナンス方法
デジタルアンプは定期的にメンテナンスが必要となります。長くデジタルアンプを使えるようにデジタルアンプを正しく手入れしましょう。
アンプの放熱とホコリから守る
デジタルアンプはアナログアンプに比べて熱がこもりづらいというメリットがありますが、それでも使っているうちに熱がたまっていきます。アンプの熱を放熱しやすいように、アンプの上、背面には大きな隙間を作っておきましょう。長時間の利用は避け、熱がこもらないようにする工夫も必要です。
ケーブルの差し込み口にホコリがたまらないようにするのも重要です。ホコリはアンプの寿命を縮めますから、アンプを使わないときはアンプに布をかけておきましょう。
こまめにきれいにする
デジタルアンプはこまめにきれいにしましょう。ご紹介した通り、ホコリをためておくとアンプの中にホコリが入ってしまう可能性があり思わぬ故障に繋がります。ケーブルの差し込み口も、定期的に掃除をして、アンプ内にホコリが入り込むのを防ぎましょう。
メンテナンスすれば長く使える
せっかくデジタルアンプを買うからには、長く使いたいのが当然です。ご紹介した通り、放熱やホコリに気をつけてこまめにメンテナンスすることで、長く使い続けられます。
アンプは使用しているとき以外は、電源をオフにしておくことも大切です。アンプを常に通電状態にしておくと、通常に比べて寿命が2〜3年短くなります。使わないときは電源をオフにして、長く使えるように工夫しましょう。