臨場感あふれるカーレースを体感できる『ハンコン』。『ハンドルコントローラー』の略で、カーレースゲームをする際に使うゲームコントローラーです。再現性が非常に高く、本当に運転しているかのような感覚になるほど、ゲームの世界に没頭できます。
今回はそんなハンコンの導入を検討している方のために、ハンコンのメリットとデメリット、そして選び方のポイントを解説していきます。おすすめの商品もランキング形式でご紹介していますので、ぜひこの記事を参考に快適なゲーム環境を整えて、リアルなカーレースを楽しんでみてください。
目次
ハンコン (ハンドルコントローラー)とは
ハンコンの正式名称は『ステアリングコントローラー』といい、その名の通り、車のハンドルを模したコントローラーです。そのため実際の車の運転に近い、直感的な操作ができます。走行する路面の状況に合わせてハンドルが振動する商品もあり、リアルなレースが体感できます。
そしてフットペダルの踏み込み具合まで忠実に再現されており、通常のコントローラーでの操作と比べて、きめ細かな運転ができるので、ゲームを有利に進めることも可能です。
ハンコン (ハンドルコントローラー)のメリット
微妙なアクセルワークの向上
ハンコンのフットペダルを使えば、アクセルやブレーキの微妙な調整が細かくできます。通常のコントローラーの場合、ボタン操作になるので、何回も連打したり、絶妙なテクニックを駆使したりしないとレースで勝つことは厳しいです。
しかしハンコンがあれば、足でのペダル操作が可能になり、車の運転に近い感覚プレイできます。普通のコントローラーでは手の届かなかったところまで、ハンコンが叶えてくれるのです。
コーナーでのハンドル操作の向上
通常のコントローラーでは、コーナーの『ハンドル操作』はかなり高度なテクニックが必要となります。ボタンの操作ミスでうまくコーナリングできなかったなんてこともありませんか。
でもハンコンなら、複雑なハンドル操作が直感的にできるので、コーナーに曲がるタイミングを逃さず、スムーズで正確なハンドルさばきが可能です。これまで以上にゲームの楽しみ方が増えること間違いなしでしょう。
シフトチェンジ操作の向上
コントローラーであれば、シフトチェンジも指での操作です。瞬間的に判断してボタンを押さないとタイムロスに繋がります。
しかしハンコンならシフトチェンジも容易です。フットペダルにクラッチが付いているものもあり、スムーズなシフトチェンジができます。実際のマニュアル車と同じ感覚の操作が可能で、ペダルを踏み込む感覚もリアルです。オプション品のシフトレバーを用意すると、よりスムーズになります。
運転する楽しさが全然違う
ハンコンがあることで、ゲームで運転することが格段に楽しくなります。本物の車のように運転できるのが面白いですし、本当のレースに参加しているかのような臨場感を楽しめます。リアルな感覚が加わることで、より一層ゲームの世界に入り込めるのです。
一度ハンコンで遊んでしまったら、通常のコントローラーには戻れないかもしれません。それくらいハンコンでのゲームプレイはやみつきになります。
ハンコン (ハンドルコントローラー)のデメリット
価格の高さ
1つめは価格が高いことです。ハンドルからリアルな振動が伝わる商品は、性能が高いため値段も高額になりやすいです。
スペースをとるところ
2つめは場所を取ることです。ハンコンはフットペダルがセットされているため、ハンドルと足元のペダルを安定して置く場所を確保しなければ快適にゲームができません。
騒音の可能性
3つめは振動音が騒音になる場合があることです。ハンドルからモーターの駆動音や、振動するときにガタガタと揺れる音がします。集合住宅の場合は、マットを敷くなど対策をしたほうがいいでしょう。
おすすめのハンコン (ハンドルコントローラー)の選び方
メーカー公式ライセンス有無で選ぶ
『メーカー公式ライセンス』があるかどうかを確認してみましょう。メーカーから認定されていれば純正アクセサリー扱いになるため、使う上でも安心感があります。もしも公式ライセンスのない商品を選んだ場合は、万が一の故障が起こったときは各自で対応することになるので注意しましょう。
同じハンコンを長く愛用していきたいなら、メーカー公式ライセンスのある商品を選んでおくと安心です。
接続方法で選ぶ
ハンコンの『接続方法』にも注目してみましょう。
多くは『USB接続』するタイプです。配線が多くなりますが、リーズナブルに購入できる商品もあります。同じ形状のUSBケーブルでも、機種によってうまく接続できないものもあるので、同梱の動作確認済みのケーブルを使いましょう。
また『ワイヤレス接続』ができる商品もあります。余計な配線が少なくなり、見た目もスマートに。ハンコンの外観にもこだわりたいなら、ワイヤレスタイプがおすすめです。
FFB機能で選ぶ
ハンコンの機能の中で最も重要なのが『FFB機能』。FFBとは『フォースフィードバック』のことです。この有無でゲームの体感が違ってくるため、注目しておきたい機能です。
FFB機能有の製品から選ぶ
『FFB機能』があるとハンドル部分にモーターが組み込まれているため、ハンドルからリアルな振動を感じられます。路面のガタガタした状態や、タイヤがスリップしている感覚まで再現してくれます。ドリフトの際には、ぴったりのタイミングでハンドル操作が可能です。本当に車を運転しているような感覚になるのはFFB機能があってこそなのです。
レースの臨場感を楽しめるのは間違いありませんが、高性能になるため購入時の価格が高くなる傾向にありますので、注意しましょう。
FFB機能がない製品から選ぶ
『FFB機能』のない商品もあります。ハンドルにモーターが搭載されていないため、購入時のコストは安く抑えられる場合が多いです。
しかしリアルな感覚を味わうには少し物足りないので、ハンドルからの振動がなく、体でコース状況を判断するのが難しくなります。路面の状況がわからず、ゲーム展開が不利になるかもしれません。購入時の予算から、FFB機能が必要かどうか検討してみてください。
FFBの駆動方式から選ぶ
FFBの駆動方式によっても違いがあります。『ギア式』と『ベルト式』の2種類があります。
ギア式
『ギア式』の場合は、ベルト式と比べて価格が安い場合が多いのが特徴。購入コストをなるべく抑えるなら、ギア式のハンコンがおすすめです。
しかしその反面、ガタガタと音が鳴りやすく、長期間の利用になるとギアがすり減って劣化しやすいデメリットがあります。どうしてもベルト式と比べて劣化が早いため、買い替えのサイクルも早くなる可能性もあるので注意しましょう。
ベルト式
『ベルト式』のハンコンなら、動きが滑らかで操作音がとても静かです。たくさん遊んでも騒音に配慮しなくても大丈夫。そして経年劣化でベルトが伸びてしまうこともほとんどありません。そのため長期間に渡って使用できます。ギア式よりパワーも強く、よりリアルな感覚を求めたい人はベルト式がおすすめです。
しかしギア式と比べたら、ハイスペックで高価になりがちな点に注意が必要です。
ハンドルの大きさで選ぶ
実際の乗用車のハンドルは、直径約35cm。それに対してハンコンのハンドルは直径約28cm前後のものが多いです。小さめに作られているのは、実際のレーシングカーのハンドルが小さくつくられているからで、より本物に近づくように設計されていることを表しています。
使いはじめは違和感があるかもしれませんが、使っていくうちに慣れていきます。商品によって大きさは異なりますので、使いやすいと感じるハンドルの大きさを選んでみましょう。
ハンドルの切れ角で選ぶ
ハンドルを左の端から右の端までどれだけ回せるかを『切れ角』といいます。実車のハンドルは3回転半、つまり1080度回転です。ハンコンのハンドルは900度以上から、実車と同じ1080度回転するモデルもあります。ゲーム展開を考慮すると切れ角が小さいほうが、少ない動作でコーナーを曲がれるので有利です。
切れ角によって値段も前後します。操作しやすい角度が人それぞれありますので、好みのものを見つけてみてください。
ハンコンの機能性・性能性で選ぶ
ペダルコントローラーの数から選ぶ
多くのハンコンは『フットペダル』もセットになっています。ペダルが2つの場合はアクセルとブレーキのみ、3つあるとクラッチ操作も可能です。 中にはオートマチック車のみのゲームもあります。
どのゲームタイトルをしたいのかでペダルの数が変わりますので、事前に調べておくようにしましょう。マニュアル車でのゲームをしたいなら、フットペダルが3つあるものを選んでおくと間違いありません。
対応しているボタンから選ぶ
プレイしたいゲームで必要な『ボタン』が、ハンコンに付いているか確認しましょう。手元のボタン操作でメニューの切り替えや設定もできるものが便利です。
もし付いていない場合は、通常のコントローラーの操作も必要になります。ゲーム中にどちらも触ることのないように、必要なボタンの有無をしっかり確認してから購入しましょう。
オプションパーツの豊富さから選ぶ
『オプションパーツ』を増やして、自分好みにカスタマイズできるのも楽しみ方のひとつです。シフトレバーを追加したり、取り換え用ハンドルで雰囲気を変えたりすることができます。本体購入後でも自由に選べるので遊び方が広がります。オプション品を使うことを考慮して、本体を選ぶのもいいでしょう。
しかしオプションパーツが豊富なものは、ハイスペックなハンコンに多いです。コスト重視で選ぶなら、そこまでオプション品に期待できません。
ペダルの踏み硬さで選ぶ
リアルな感覚を追求するなら、ペダルの素材や踏んだときの硬さにも注目してみましょう。しっかりした作りのフットペダルだと、バネが効いて踏み込んでいる感覚がわかります。まるで本物の高級スポーツカーに乗っているような気分にもなります。高性能なハンコンになればなるほど踏み心地も良好です。
安価なハンコンを選ぶ場合は、ペダルを踏み込む感覚が得られないかもしれません。おもちゃのような軽い設計になっていて踏んでも柔らかいです。高性能であるほど高価になりますので、どこまでの性能が必要なのか検討してみましょう。
ハンコン (ハンドルコントローラー)の中古はおすすめ?
中古品は新品より安く買える場合があります。しかし選ぶときは注意が必要です。たとえば保証期間がすでに過ぎていることがあります。購入してから数か月で壊れてしまっても保証は受けられません。さらに実は壊れかかっていたり、ギアやモーターが消耗していたりする可能性も考えられます。買ったばかりで、すぐ買い直しになるのは避けたいものです。
リスクを取って中古品を購入するより、しっかり保証がついて動作確認済みの新品を選んでおいたほうが安心です。
付属のハンコン (ハンドルコントローラー)スタンドもおすすめ
ハンコンは机の上に固定してゲームができますが、途中でズレてしまうことがあります。そんなときのために、『ハンコンスタンド』を用意するのもおすすめです。スタンドがあると安定感があり、まったくズレることはありません。高さや角度を自由に変えられる種類もあるため、より快適にゲームに集中できます。
ただしハンコン本体だけでも場所を取られるのに、スタンドに取り付けるにはさらにスペースが必要です。重たくて移動も難しくなるので、その場所がほぼ定位置になります。設置場所を考えた上で購入しましょう。
ハンコン (ハンドルコントローラー)購入時期の見極め方
ハンコンは同じ商品でも割高になる時期があります。それは商品の販売が終了して品薄になっているときや、有名な人気タイトルの発売時です。特に海外メーカーであるThrustmasterは変動の幅が大きくなるので注意しましょう。
人気タイトルの発売時期は、数週間程度で価格が落ち着く傾向にあります。新しいハンコンで、新発売のゲームをいち早くプレイしたくなるものですが、気持ちを抑えて冷静に、商品の価格を見極めてから購入してください。