インターネットにつなぐときに欠かせない『LANケーブル』。『LANケーブルは数が多くてどれを選んでも同じだ』こう思っている方も少なくないと思います。
実は種類によって通信速度が異なったり、形状が異なったりと、選ぶのが大変なのがLANケーブルです。
この記事ではそんなLANケーブルの選び方を初心者でもわかりやすいように丁寧に解説していきます。おすすめ商品もランキング形式でご紹介しますので、悩んだ際はぜひそちらも参考にしてみてください。
おすすめのLANケーブルの選び方
通信速度規格で選ぶ
LANケーブルの種類は数多くあり、選ぶ際に特に着目したいのが『通信速度』です。
LANケーブルは『カテゴリ』という規格に分かれており、この『カテゴリ』の数字が大きくなるほど通信速度が速くなり、値段も高くなります。
以下では各カテゴリについて解説していきます。
CAT8
『CAT8』は2019年現在、全カテゴリの中で一番早い通信速度規格です。膨大な量のデータを転送できます。
データセンターなどで業務用として使われることが一般的で、あまりにも通信速度が速く対応機器も高額なので、一般家庭で使用される機会はあまりありません。
CAT7A
『CAT7A』は通信ノイズに強いため、高速通信が可能です。CAT8のように業務用でも使えます。
PCやゲーム機でオンラインゲームをする方には、通信速度が安定している『CAT7A』のLANケーブルがおすすめです。
CAT7
『CAT7』はCAT7Aより伝送帯域が若干劣ります。しかし通信速度は同じなので、CAT7Aと同じく業務用に使われることが多いです。
また通信ノイズに強い『STPケーブル』を使用しているので、大量のデータでも安定した通信速度を誇ります。
CAT6
『CAT6』は主に一般家庭で使われているカテゴリで、通信速度と光回線の通信速度はともに1Gbpsです。
インターネットの閲覧や動画を見るだけであれば、購入費用が高いCAT7AやCAT7よりもCAT6を選ぶのがおすすめです。
形状で選ぶ
LANケーブルにはさまざまな形状があります。主に4種類に分かれますので以下では各タイプについて解説していきます。
ストレート
LANケーブルには『ストレート』ケーブルと『クロス』ケーブルという2種類があります。
この2つは以前まで厳密に区別されていて、『ストレート』ケーブルはPCとルーターをつなぐ場合、『クロス』ケーブルはPCとPC同士をつなぐ場合に使われていました。
現在は仕様機器に、LANケーブルを自動判別する機能 (AutoMDI/MDI-X)が搭載されているので、『ストレート』と『クロス』の区別はありません。どちらのケーブルでもLAN接続が可能です。
クロス
『クロス』ケーブルはPCとPC同士をつなげるときに使うケーブルです。先述のように以前はストレートケーブルと分けて使われていました。
古い機器の中にはクロスケーブルでないとつなげられないものもあるので、全く必要ないというわけではありません。
フラット
『フラット』タイプのLANケーブルは別名『パスタケーブル』とも呼ばれています。薄くて丈夫なところが特徴です。
平たく作られているため、家具やカーペットなどの下の隙間にケーブルを通しても問題ありません。部屋の外見が気になる方は、配線の凹凸が少ない『フラット』タイプを設置するのがおすすめです。
ただし引っ張り強度が弱いため、無理に引っ張らないよう注意しましょう。
極細
『極細』タイプのLANケーブルは、その名の通り見た目が細く作られています。やわらかい素材で作られているので曲げやすく、入り組んだ場所でも配置がしやすいです。
LANケーブル周りの見た目をすっきりさせたい方は、極細タイプのLANケーブルがおすすめです。
コネクタ部分の加工方法を選ぶ
LANケーブルの中にはコネクタ部分に特殊な加工が施されたものがあります。
・サビにくい加工している『金メッキ加工』。
・プラグ部分のツメが折れないようにしている『ツメ折れ防止加工』。
・コネクタ部分の奥行きが短く出っ張りが小さいため、狭いところでも設置できる『ショートコネクタ』。
・コネクタの幅が狭いため、HUBにつないだときに隣のLANケーブルと触れないように接続できる『スリムコネクタ』。
どれを選んだらいいか迷ったときは『加工方法』で選ぶこともおすすめです。