幅広い料理を作るのに便利な『オーブンレンジ』。オーブン機能の付属した電子レンジのことを指す言葉ですが、一般的な電子レンジとの違いについて考えたことのない方も、実は多いのではないでしょうか。
今回はそんなオーブンレンジの特徴やおすすめの選び方について、丁寧に解説していきます。おすすめの商品ランキングもご紹介していきますので、今のモデルの買い替えを検討している方や、オーブン機能に魅力を感じている方はぜひ参考にしてみてください。
そもそもレンジのタイプとは
レンジは大きくわけると2種類あります。『単機能電子レンジ』とオーブンまでついた『オーブンレンジ』です。
単機能電子レンジ
『単機能電子レンジ』はオーブンレンジと比べると値段が安いのが特徴です。温める機能だけを求めている方には単機能のレンジで十分でしょう。
余計なツマミやボタンがついていないので、すっきりした見た目で使用が簡単です。価格が抑えられるので気軽に導入できるので、レンジで凝った調理をしない方にはおすすめできます。
オーブンレンジ
レンジにこだわりがある方におすすめするのは、『オーブンレンジ』です。オーブン機能やメニュー機能などできることがたくさんあり、スチームを使ったオーブンならよりヘルシーに調理ができるでしょう。オーブンレンジを用いると、ピザやグラタンなど電子レンジでは調理できないメニューや、クッキーやケーキなどのお菓子も作れます。
オーブンレンジの中にはパンが作れる発酵機能や、温まり具合によって加熱を調整してくれるメニュー機能が搭載されている商品もあります。いろいろとこだわりを持って調理が楽しめそうです。
オーブンレンジのメリット
豪華な料理でなくても、毎日使用する温め機能もグレードアップするので気分が変わるでしょう。
新メニューにトライしたくなる
お気に入りのオーブンレンジを導入すると料理が楽しくなるでしょう。キッチンの中でオーブンレンジは見た目でも役割面でも大きな存在です。ほぼ毎日使う温め機能にしても、よいオーブンレンジを使うことで満足感が高くなります。新しいオーブンレンジの導入をきっかけにお菓子作りなどにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
温め方の違いだけでも料理が格段に変わる
オーブンレンジごとに搭載されているセンサーによって温め方ひとつとっても違いがあります。温め機能を使っても冷たかったり、温かさにムラがあったり、温めすぎてチリチリになってしまったりといった失敗も、高性能なセンサーのオーブンレンジだと少なくなります。こだわったオーブンレンジなら温め方だけでおいしさに差が出るものです。
オーブンレンジのデメリット
あまり使わなかった、仕上がりが思っていたものと違った、などオーブンレンジの機能にこだわりすぎても失敗するかもしれません。
使わない機能があると損した気分になることも
たくさんある機能をしっかり使えていないと損した気分になることも多いです。たくさんの表示やボタンがあっても使わなければ意味がありませんので、自分が必要な機能をしっかり検討するようにしましょう。
慣れるまでは仕上がりがうまくいかないことも
オーブンレンジは基本的に自動なので手動での加減ができないため、仕上がりが思ったようにいかないという悩みもあります。多少調整できるものもありますがフライパンで焼くのとは勝手が違うので注意しましょう。
おすすめのオーブンレンジの選び方
オーブンレンジは誰でも知っている身近な家電ですが、使い方やこだわりによってどの商品を選ぶべきかは大きく異なります。
用途で選ぶ
まずは使い方に注目してどんな機能が必要なのかを考えましょう。単に温めるだけでいいのか本格的に凝った料理に使うのかということも、オーブンレンジを選ぶ際に重要になってきます。
とりあえず温めるだけはシンプル機能でOK
温めるだけならコンビニやスーパーに置いてあるような、シンプルな単機能レンジで十分でしょう。本格的な機能がついていても使わなければ無駄になってしまいます。シンプルな機能の商品ほどお値段もお手頃な傾向ですし、ボタンが少ないため操作に迷いません。
料理を本格的にしたいなら高機能のもの
レンジで本格的に調理したいのであれば、高機能の商品を選びましょう。中途半端な適度の調理機能しかついていなかった場合、満足できずに後悔してしまうこともあります。
オーブンレンジ選びの際にお値段などで妥協しすぎてしまわないようにも注意しましょう。調理機能が使いにくく結局温めの機能しか使わない、ということにならないよう料理好きな方ならなおさらよく検討してください。
搭載センサーの種類で選ぶ
温め具合は搭載されているセンサーによって決まります。センサーには次のようにいくつか種類があります。
・重量センサー
・温度センサー
・赤外線センサー
・蒸気センサー
重量センサー
『重量センサー』は皿を含めた全体の重量変化をみることで温め具合を感知する仕組みです。皿が重すぎるとセンサーが反応しにくいということが欠点です。
温度センサー
『温度センサー』は低価格帯に多く、庫内の温度変化を感知するものです。そのため食べ物にラップをかけているかなどによっても温まり具合が変わってきます。
赤外線センサー
高価格帯のものによく搭載されているのが『赤外線センサー』です。食べ物から出る赤外線によって温め具合を確認する仕組みで、表面温度がわかるため焼きすぎや温めすぎが避けられるのも嬉しいポイントでしょう。
蒸気センサー
『蒸気センサー』は食べ物から出る蒸気量から加熱具合を判断する仕組みです。食べ物にかぶせてあるラップやフタなどによっても感知される度合いが変わってきます。他のセンサーと組み合わせて用いることが多いセンサーです。
機能で選ぶ
最高出力・最高温度
オーブンレンジの『最高出力』・『最高温度』は時短の程度や調理メニューに影響してきます。弱火でじっくり調理するような料理ならば、あまりスペックに左右されませんが、一般的な温めであれば500~700Wほどの出力ができれば不満を感じにくいです。オーブンやグリル機能だと最高温度が高いほど本格的な料理ができるようになります。
パンを焼くためにもある程度高い温度が必要ですが、230℃以上あればあまり問題はありません。時短や調理メニューの種類にこだわるなら最高出力や最高温度はチェックしておくべきでしょう。
メニュー機能
『メニュー機能』に頻繁に調理する料理の項目があるか確認してください。もし必要なメニュー機能が搭載されていなければ意味がありませんし、使わない機能が多すぎても仕様が複雑になるので面倒です。
オーブン皿の種類で選ぶ
一般的にオーブン皿がある商品はリーズナブルで、ない商品は掃除が楽だという特徴があります。詳しく説明していきましょう。
ターンテーブルタイプ
オーブン皿のある『ターンテーブルタイプ』は、料理の方が動くシンプルな設計になっており、リーズナブルな傾向があります。ただし円形の皿を回転させるため使いにくいこともあるようです。
たとえばコンビニなどの四角いお弁当を温めるときには、皿に無理やり乗せて温めようとしても、弁当の角が庫内にぶつかって回転できなくなることがあります。形状によっては温めにくいこともあるので注意が必要です。
フラットタイプ
オーブン皿のない『フラットタイプ』は庫内が平らで凹凸がないため加熱で食べ物がはねたり、汁物がこぼれたりしても掃除が簡単なことが特徴です。ターンテーブルタイプでは温めにくかったコンビニ弁当もしっかり温められます。
扉の開き方で選ぶ
設置場所によっては扉の開き方で食べ物の出し入れがしにくく使いづらくなってしまうことがあります。
たとえば高い位置のオーブンレンジが『縦開き』だと庫内まで手が届きませんし、『横開き』のオーブンレンジの周囲に壁や家具があると開けづらいです。どこに置くかイメージして邪魔にならないように扉の開く方向を確認しましょう。
庫内容量で選ぶ
『庫内容量』は一度に調理できる量が少ないと困ることがあるため、家族の人数を目安にするとよいでしょう。
一人暮らしの方や大皿料理をしない方なら20L前後がおすすめです。4人以上の家族やオーブンで本格的な料理したい方なら30L前後も視野に入れて検討しましょう。
掃除のしやすさで選ぶ
オーブンレンジに油よごれはつきものなので、掃除のしやすさでカバーできる商品を選びましょう。簡単に綺麗になるよう庫内にコーティングされている商品や、フラットタイプで面倒な皿のとりはずしがない商品がおすすめです。
オーブンレンジの設置は余裕あるスペースがおすすめ
オーブン機能を使う際にはオーブンレンジ本体が熱くなるため周りに多少のスペースをとる必要があります。熱で溶けてしまうビニール袋などを近づけないように気をつけましょう。
小さい子供がいる家庭ではあまり低いところにオーブンレンジを設置しないなどの工夫も必要です。庫内容量が大きい商品を選ぶと本体サイズも一緒に大きくなりますので、設置スペースを確認してから購入するようにしましょう。