パソコンのキーボードなど小さな溝に溜まるホコリは取りにくく、放っておくとどんどん溜まってしまいます。空気の圧力で溜まったホコリを飛ばすグッズが『エアダスター』。
スプレータイプのお手軽なものから、電動の本格的なものまでさまざまな種類があり、それぞれの特徴や使用上の注意が異なります。この記事ではそんなエアダスターについて、初心者でもわかりやすいように丁寧に解説していきます。エアダスターのおすすめ商品や、選ぶ際に押さえておきたいポイントをみていきましょう。
そもそもエアダスターとは
エアダスターのメリット
『エアダスター』は細かいホコリを強力な風で吹き飛ばします。吹き出すのは精密機器などに使用しても問題ない成分のガスですので、パソコンのファン付近や、キーボード近くなどの掃除をしにくい部分の清掃に非常に便利です。
エアダスターのデメリット
スプレータイプの中の高圧ガスは火気厳禁のものが多く、換気のできる場所での使用が必須です。少量の使用であっても電子機器の火花や、ライターなどで爆発を起こすことがありますので必ず注意しましょう。
エアダスターは軽いホコリなどを簡単に吹き飛ばしますが、油を含んでこびりついたゴミはエアダスターでも取り除くことはできません。またエアダスターを捨てる際は、ガス抜きをするなど廃棄方法にも気をつける必要があります。
簡単に使える反面、使用上の注意が多いのがデメリットです。
エアダスターの種類
エアダスターには大きく分けて、ガスの入った『スプレータイプ』と、電動のファンで強い空気を作る充電式の『電動タイプ』の2種類があります。それぞれの特徴についてご紹介していきます。
使い切りのスプレータイプ
使い切りの『スプレータイプ』は使用頻度があまり高くない方や、高い噴射力が必要な掃除におすすめの商品。
使い切りのメリットは強い噴射力ですが、長い時間使っていると缶が冷え、噴射力が弱くなります。再び噴射力が戻るまで時間がかかるので、短時間使用向けです。価格も1000円以下で購入できるものが多いので、お試しで購入してみるのに向いています。
電動タイプ
『電動タイプ』のエアダスターは充電して何度も使用できるため、毎日使いたい方やパソコンが何台もあるオフィスなどにおすすめです。可燃性のガスが使われていないので、上下左右向きを自由に変えて使用でき、どんな場所でも使えます。
小さな本体の中に扇風機のようなモーターを回転させて風を作っているので、モデルによってはスプレータイプ程の勢いはなく、また掃除機のようなモーター音がするのがデメリットです。
おすすめのエアダスターの選び方
種類で選ぶ
『スプレータイプ』にするか、『電動タイプ』にするかは、使用頻度と場所から考えましょう。電動タイプの方が充電ができて便利なように思われますが、あまり頻繁に使わない方はスプレータイプの方がコスパはよくなりますし、風圧もスプレータイプの方が上です。
電動タイプはスプレータイプ程の勢いはありませんが、お家の隙間掃除や、空気を入れ替えるのが難しい場所でも換気を気にせず使えるというメリットがあります。
ガスの種類でを選ぶ
以前は『フロン』と呼ばれる地球温暖化の原因物質が入ったガスが使われていましたが、現在は『ジメチルエーテル』・『二酸化炭素』などを使用した商品が増えています。
スプレータイプのエアダスターでも、引火の危険性がない不燃性ガスを使用した商品が増えました。狭い場所や換気が心配な場所では不燃性ガスのエアダスターを選ぶようにしましょう。
噴射方式で選ぶ
ボタンタイプ
ノズルの上にあるボタンを押して噴射する『ボタンタイプ』は、噴射量を調整しやすく、多くのスプレーエアダスターに採用されています。誤噴射防止のキャップ付きのものもあり、上部を片手で持って人差し指でボタンを押して噴射します。
トリガータイプ
噴射口の下に付いているレバーを引いて噴射する『トリガータイプ』は、あまり力を入れなくても簡単に使えるので、長時間使う方はトリガータイプがおすすめです。
ノズルの形状で選ぶ
スプレータイプのエアダスターは、細いストローのようなノズルをキャップに取り付けることで、キーボードの隙間のような小さな溝も掃除できます。
簡易的なノズルを取り付けるタイプは、本体に対して90度の方向にしか使用できませんが、先端が可動式になっているものはさまざまな角度で使用できるので、パソコンの裏など狭い場所でも便利に使えます。また可動式のノズルは、折りたたんで本体に付けておくことができ、省スペースでの収納が可能です。
逆さでも使えるエアダスターがおすすめ
据え置きのパソコンなど、手が届きにくい部分にエアダスターを使用すると、エアダスターを逆さにしたり、斜めに倒して使いたくなる場合が多くあります。そのような場合、逆さ使用可能なエアダスターがたいへん便利です。
逆さ使用できないエアダスターを逆向きで使用すると、冷液が漏れることがあります。故障の原因や、凍傷になる危険がありますので、使用前にはパッケージなどで逆さにして噴射できるかをチェックしましょう。