アウトドアやキャンプで手軽に作れて人気の『燻製』。食材に少しの手間をかけることで一気に食事のグレードがアップします。
今回はそんな燻製を作るアイテム『燻製器』の選び方を解説します。記事後半にはおすすめランキング形式で多彩な燻製器の紹介もしていますので、ぜひご覧ください。
そもそも燻製とは
『燻製』はもともと、傷みやすい食材を長期保存するための調理法です。食材を塩漬けしたあと加熱して脱水し、煙で食材をいぶして雑菌の繁殖を防ぎます。独特の風味が食材につくのも特徴です。
燻製の種類
燻製の種類は、温度と時間によって3種類に分けられます。1つ目は80°C以上の高温・短時間で調理する『熱燻』、2つ目は30°C~80°C程度の温度で数時間~1日ほど調理する『温燻』、3つ目は30°C以下の低温で長い期間をかけて調理する『冷燻』です。
時間のかからない熱燻はアウトドアやキャンプに向いていますが、長期保存には向きません。長期保存を目的とするなら冷燻を検討してみましょう。ただし冷燻は下準備や温度管理が大変で難易度は高めであることには注意しましょう。
おすすめの燻製器の選び方
熱源で選ぶ
燻製を作る『熱源』はキャンプなら『直火』の一択ですが、家庭で燻製を楽しみたいなら『IH対応』や『電気加熱式』の燻製器の選択肢もあります。
特にオール電化住宅にお住まいの方は、燻製器がIH対応かどうかは確認しましょう。
材質で選ぶ
燻製器の材質は、重さに大きく影響します。アウトドアで使う際には、重くてかさばる燻製器を選ぶと持ち出すのが億劫になってしまいます。
本格的な製法に対して強いこだわりがなければ、軽くて折りたためる持ち運びに便利なものがおすすめです。
あると便利なその他の機能
燻製器のその他の機能として、3つの機能をチェックしておくといいでしょう。1つ目は温度計または温度計差し込み穴があるか、2つ目は温度調節用の通気口があるか、3つ目は食材を吊り下げるフックがあるかです。
温度計が必要なのは、燻製をしているときに温度調節が必要だからです。特に低温で長時間いぶす『冷燻』では、温度が上がりすぎないよう通気口で調節しなければなりません。
食材を吊り下げるフックは、魚やベーコンなど縦に長い食材を燻製する際に使用します。
燻製器の主要メーカー
SOTO (ソト)
『SOTO』は1978年創業で、愛知県に本社を置く新富士バーナー株式会社のアウトドア用品ブランドです。新富士バーナー株式会社は、100円ライターの燃料で着火する『ポケトーチ』がヒットしたのちに、アウトドアブランドを立ち上げました。
主力製品としてバーナー、トーチ、ランタンのほか、アウトドアクッカーや燻製器を取り揃えています。
Coleman (コールマン)
『Coleman』は、アウトドアに触れた方ならほとんどが知っている有名なアウトドアブランドです。1900年ごろアメリカで創業、日本法人は1976年設立と、早くから日本で活動しています。
創業当初はガソリンランプを主力としていましたが、現在は広くアウトドア用品を取り扱っています。
THERMOS (サーモス)
『THERMOS』はドイツで創業したあと、日本の魔法瓶メーカーが買収され、日本のメーカーとなりました。前述のSOTO、Colemanとの違いは、キッチンの調理器具がスタートとなっている点です。保温調理器『シャトルシェフ』は近年の省エネ意識の拡大から人気が高まっています。