サーフィンやスカイダイビングなど、アクティブシーンで臨場感のある動画を撮影できる『ウェアラブルカメラ』。
一眼レフカメラのように続々と新しいモデルが発売されたり、形状もさまざまであったりと、カメラ初心者にはどれを購入すればよいか、なかなかわかりづらいのではないでしょうか。
この記事ではそんなウェアラブルカメラを選ぶうえで押さえておきたいポイントや、人気のおすすめ商品をご紹介していきます。ウェアラブルカメラに少しでも興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
そもそもウェアラブルカメラとは
スマホ・一眼レフ・デジカメとの違い
『ウェアラブルカメラ』は、体や乗り物などに装着することで、臨場感のある動画撮影ができます。ロードバイクで険しい山道を走っているような目線の動画や、海の中を泳いでいるような撮影をできるのがウェアラブルカメラの魅力です。
スマホ・一眼レフ・デジカメと比べて、高度な手ブレ補正・耐水・軽量など動きのあるシーンを想定した性能に特化。360度の超広角をもつレンズなど、広角視野での撮影が多く、取り換えレンズやズーム機能を持たない製品が多くなっています。
手ブレ補正機能がすごい
一般のカメラでも手ブレ補正は付いていますが、激しく動くとガタガタと大きくブレて、動画としては見づらいものとなります。ウェアラブルカメラは、手ブレ補正性能が非常に高いのでサーフィンで大きくジャンプをしても、着地まで滑らかな動画が撮影可能です。
手ブレ補正は『光学式』と『電子式』の2種類があり、『光学式』は入ってきた光のブレを補正しますので画質を落とさず補正する事ができます。『電子式』はデジタル画像を補正するので画質は落ちますが、安価で手に入ります。
安くて簡単に撮れる
ウェアラブルカメラは、動きに特化したカメラであり、非常にシンプルな作りですので操作が簡単です。一眼レフカメラは設定やレンズの種類が細かく、初心者には使いづらい所がありますが、ウェアラブルカメラは録画ボタンを押すだけ。
価格に関しても、ミラーレスカメラなどは数万円するものがほとんどですが、ウェアラブルカメラの中には5千円以下で購入お手軽なカメラも多数あります。
コンパクトで軽い
ウェアラブルカメラは、体に付けて大きく動きながら撮影ができるカメラですので、小さくて軽いことは必須条件。録画しているのを忘れるほど軽い製品もあり、バイクのヘルメットに装着するなどスポーツシーンはもちろん、ラジコンやドローンに付けて普段見ることのない目線からの動画を楽しむこともできます。
旅先でカバンに入れておいても邪魔にならず、操作も簡単ですので撮影のチャンスを逃しません。
高画質
ウェアラブルカメラは、一般的なビデオカメラと同じ画質である『フルHD』が多く、小さなカメラにも関わらず美しい動画を撮影できます。フルHDよりさらに高画質の『4K』はフルHDの約4倍の画素数をもっているので、より細部まで表現できるのが特徴です。
しかし4K動画はデータ量が多くなったり、再生機器によっては違いを感じにくい場合もありますので、再生機材や用途に合わせて検討する必要があります。
広角レンズ
ウェアラブルカメラは広い視野で、臨場感のある動画を撮影できるのが特徴で、レンズには『広角レンズ』が使われているものが多くなっています。
中でも超広角レンズを利用した360度タイプのウェアラブルカメラは、風景をワイドに撮れることはもちろん、ボールの中に景色が閉じ込められたような写真にできるなど、後に編集でいろいろな加工をして楽しむこともできる面白いカメラです。
ウェアラブルカメラの使用用途
サイクリングに
サイクリングでウェアラブルカメラを使用すれば、臨場感のある、まるでバイクに乗っているかのような動画を撮影できます。自分の見ている風景だけでなく、仲間とのサイクリングの記録にも利用可能。
サイクリングの記録には、電池の持ちが良く、手ブレ補正の性能が高いカメラがおすすめです。頭にバンドで装着し、こめかみ辺りに取り付けられるカメラは、より人の目線に近い動画が撮影できます。
登山に
山頂が見える瞬間の感動的なシーンを撮影したりとウェアラブルカメラは山登りにも便利。登山用のカメラは出来るだけ軽くて、体に付けても邪魔にならないような製品がおすすめです。
軽いカメラはバッテリーも小さくなる傾向がありますが、モバイルバッテリーで充電できる製品であれば、スマホのモバイルバッテリーと併用することも。
景色が広く撮影できる広角レンズや、夜でも暗視で動物を撮影できるモードなど、山の楽しみをさらに広げることができるカメラも多数販売されています。
旅行の思い出に
ウェアラブルカメラは軽量でシンプルなので、出来るだけ軽装で行きたい旅行でも活躍。夕日が沈む瞬間を定点でタイムラプス撮影をしたり、満天の夜空を360度カメラで撮影したりと、ウェラブルカメラは旅の撮影が楽しくなる機能をたくさん搭載しています。
アクセサリーを使えば自撮り棒や、三脚のように固定して静止画を撮ることもでき、1台でもさまざまなスタイルの記録ができるカメラです。
おすすめのウェアラブルカメラの選び方
画質・画角で選ぶ
ウェアラブルカメラの画質は『フルHD』・『4K』などの解像度の他に、フレームレートと呼ばれる単位があります。『フレームレート』は動画を作る際、1秒あたり何枚の画像で作成するかを表し、枚数が多いほうが滑らかな動画になります。4K動画であればフレームレートは30以上必要です。
フレームレートと解像度は一緒に表記され、4Kのフレームレート60のカメラは『4K60』などで、表されます。画角は視界の大きさのことで、170°程度の『広角レンズ』から360°の『超広角レンズ』までさまざまな商品があります。
機能で選ぶ
手ブレ補正機能
『手ブレ補正機能』は撮影時にブレる映像を自動で補正してくれる機能です。この機能が搭載されているウェアラブルカメラで撮影すると、映像のブレを大幅に軽減してくれるので、視聴する際の映像酔いを防げます。
『手ブレ補正機能』には『電子式』と『光学式』の2種類があります。
『電子式』は画像をずらすことでぶれを補正するタイプで、『光学式』は光を調節することでブレを軽減するタイプです。『電子式』よりも『光学式』の方が補正機能が優れている傾向があるので、より見やすい映像を視聴したい方は『光学式』をおすすめします。
激しく動くスポーツや登山の撮影をする方は、『手ブレ補正機能』が搭載されたウェアラブルカメラを選ぶとよいでしょう。
フレームレート
動画において単位時間あたりに処理するフレーム数のことを『フレームレート』といいます。
単位はfpsで表し、数値が大きくなるほど映像がなめらかに感じられ、ウェアラブルカメラでは24fpsの低フレームレートのモデルから、60fpsの高フレームレートのモデルまで種類はさまざまです。
なめらかな映像を撮影したい方はfpsの数値が大きいウェアラブルカメラを選びましょう。
4K
『4K』の画面解像度は3840×2160ピクセルで、非常に高画質の映像を撮影できます。一般的なビデオカメラの画面解像度は1920×1080ピクセルなのでその差は歴然です。
高画質の映像を求めている方は4Kを選びましょう。
防水機能
スキューバダイビングなどのウォータースポーツをする方やスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツをする方は防水機能の付いたウェアラブルカメラを選びましょう。
防水機能がないウェアラブルカメラの場合は防水ケースを利用する必要があります。
タッチパネル
スマートフォンのように扱えるタッチパネルモニターが搭載されているウェアラブルカメラもあり、直感的にカメラを操作できます。
ボタンを押して操作するよりも格段に操作が簡単なので、ウェアラブルカメラになれていない方にもおすすめです。
またタッチパネルのウェアラブルカメラは、防水ケースが利用できないので、防水機能付きのウェアラブルカメラを選ぶとよいでしょう。
Wi-Fi機能
撮影した映像をその場でSNSに投稿したい方は、『Wi-Fi機能』付きのウェアラブルカメラがおすすめです。SNSでの投稿以外にも遠隔操作やスマートフォンでの写真の確認など便利な機能が満載です。
持ち運びやすさで選ぶ
ウェアラブルカメラは基本的に小さくて軽量のものが多く、持ち運びが簡単です。小さい製品ほど撮影時間が短くバッテリーも小さくなりますが、スポーツの練習など装着のストレスなく使えるメリットがあります。
アクセサリーの軽さや多様性もカメラ選びの重要ポイント。さまざまな場面で使いたい方は、どんな所にも少ないアタッチメントで済むカメラがおすすめです。
広角で選ぶ
ほとんどのウェアラブルカメラの『広角』は100°に設定されていて、これは一般的なビデオカメラの『広角』である70°を大きく上回るため、迫力と遠近感のある広い範囲の映像を撮影可能です。
また『広角』が120°を超えるウェアラブルカメラもあるので、より迫力のある映像を撮りたい方はそちらを選びましょう。
装着場所で選ぶ
頭部
バイクや自転車に乗りながら使用する場合は、頭部に装着できるタイプのウェアラブルカメラを選ぶとよいでしょう。頭部に付けることで通行している道路や景色を高位置から美しく撮影できます。
顎部
登山やハイキングをする場合は顎部に装着できるタイプのウェアラブルカメラを選ぶとよいでしょう。顎部に装着することで自分の目線に近い映像を撮影できるので、映像の臨場感や迫力が増します。
おすすめのウェアラブルカメラメーカー
COOAU
ウェアラブルカメラ会社の中でも、高性能かつ格安なカメラで人気のある『COOAU』。低価格でありながら付属アクセサリーも豊富です。SDカードがあればすぐに使用できますので、ウェアラブルカメラをはじめて購入する方におすすめします。
SONY (ソニー)
空間光学手ブレ補正搭載した、圧倒的な手ブレ補正能力をもつ『SONY』のウェアラブルカメラは、激しいアクティブシーンで大活躍。
ウェアラブルカメラは本体の前面にレンズが付いたものがほとんどですが、SONY製品は側面に付いており、デジタルビデオカメラと似た形状をしています。
Panasonic (パナソニック)
頭や体につける小型ウェラブルカメラは、画質や撮影時間を落とし軽量化することが多い中で、『Panasonic』は小型ながら高画質の動画が撮影できることで定評があります。
おすすめのウェアラブルカメラのメンテナンス方法
ウェラブルカメラも通常のカメラと同様、メンテナンスの有無は寿命や、動画の品質に影響しますので、使った後は必ず清掃してから保管することをおすすめします。
レンズの掃除
ウェアラブルカメラは水中や悪路などで汚れやすく、使うたびに清掃が必要な場合も。1日に何度も使っていると、タオルや服などでレンズを吹いてしまいたくなりますが、専用の布やティッシュ以外はレンズを傷つける可能性がありますので厳禁です。
ゴミを付いている状態では、紙や布のカメラ専用クロスでも傷がつきますので、事前にゴミを空気で吹き飛ばすブロワーやブラシで取り除いてから、専用のクロスで拭き掃除をしましょう。
本体の掃除
本体もレンズと同様、専用のクロスなどで拭く前にブラシやブロアーなどでゴミを吹き飛ばしてからクリーナーで拭き掃除をします。
ウェアラブルカメラは汚れやすいので液晶に保護シートを貼ったり、本体のカバーアクセサリーがあれば、掃除をしたりする手間も省けます。またクリーニングはキット販売されていますので、1セット購入しておくと便利です。
レンズをカバーしよう
ウェアラブルカメラは石などの障害物に当たる可能性が高いため、カバーがないと割れやすくなります。一眼レフのようにレンズを交換するカメラではないので、最悪の場合使えなくなることも。
オフロードバイクやサーフィンなど、障害物に当たる可能性がある使い方では、あらかじめレンズカバーのある商品を選んでおくと安心です。