仕事や学習の復習に効果を発する『ICレコーダー』。そんなICレコーダーですが、量販店で購入しようにも種類が多かったり用途によっても使い分けられていたりと選びにくいのが現状です。
今回はそんなICレコーダーの選び方や特徴について丁寧に解説していきます。おすすめ商品ランキングも後半に掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもICレコーダーとは
ICレコーダーは簡単にいうと『高性能のボイスレコーダー』のことを指す言葉です。
近年ではスマートフォンにも搭載されているボイスレコーダーですが、ノイズや雑音を多く拾っていまい、音声を音楽のように聞くのは難しいです。ICレコーダーはそんな雑音の問題を解決し、流し聞きができるように設計されています。
おすすめのICレコーダーの選び方
サイズ・形状で選ぶ
ICレコーダーは個人用の小型なモデルから業務用の大型のモデルまで、さまざまなサイズが取り揃えられています。
仕事や学習の場合は持ち運びしやすく、データの出し入れがしやすい『小型タイプ』がおすすめです。一方で会議や講演会の録音など、大容量の録音データを扱う場合は中型から大型のものを使用するとよいでしょう。
形状もさまざまで探偵漫画に出てくるようなペン型のものから、スマートフォンサイズのものまで幅広く存在します。用途に合わせて選択できるほど多くの種類があるので、使用目的と照らし合わせてみるのがおすすめです。
本体のデータ保存容量で選ぶ
ICレコーダーはSDカードを挿入し、データを保存していくタイプが一般的ですが、中には本体に直接保存するタイプも存在しています。
SDカードへの保存の場合は、別途大容量のものを購入することで多くのデータを保存できるようになりますが、本体に直接保存するタイプの場合は、録音を終了するごとに残り容量に気をつかう必要があります。
両タイプは一長一短なので、自分の好みに合わせて選択しましょう。
パソコン接続方式で選ぶ
保存したデータを直接ICレコーダーから聞くだけでなく、パソコンに移動させてスマートフォンへ転送したいと考えている方は、『接続方式』についても考えなければなりません。
ICレコーダーの中には直接『USBケーブル』でPCと接続できるタイプや、『SDカード』を使うタイプなどさまざまなモデルが存在します。
特にSDカードを使うタイプはデータの持ち運びが簡単で、共有もしやすく便利です。ICレコーダーによっては保存形式が一般的なmp3やWAV形式ではないものも存在しており、注意が必要です。形式を変更すると音質が劣化することもあるため、パソコンが対応している形式で保存してくれるICレコーダーを選択することをおすすめします。
用途別ICレコーダーのおすすめ機能
ICレコーダーを講義や会議の録音に使う
ステレオ録音
『ステレオ録音』は、声の方向を記録できる録音方式です。会議などICレコーダーを囲んで録音する場合、誰がどこに座っているかを瞬時に把握できるため、便利です。
保存したデータを文字に起こす場合にも有効で、この作業を外注する場合にも役立ちます。音声データを左右に分けて録音するため、容量が大きくなってしまうというデメリットこそありますが、大切な会議の内容を保存するのに適した形式といえるでしょう。
バッテリー搭載型・乾電池対応型
ICレコーダーにはバッテリーを内蔵しているタイプのものや、乾電池によって駆動するタイプなどさまざまです。
バッテリーを内蔵しているタイプの場合、事前に充電する必要がありますが1度の充電で長く使える場合が多いです。乾電池によって駆動するタイプは電池交換の手間がかかりますが、外出先での急なバッテリー切れにも対応できます。繰り返し使用できる乾電池を使用すれば買い足す必要がなく、予備電源としても持ち歩けます。
ICレコーダーを取材に使う
音声起動録音
取材の際、ICレコーダーを起動する手間を省けるのがこの『音声起動録音タイプ』です。
音声起動録音とは、録音ボタンを押した後に音声を認識したタイミングから録音を開始し、認識した音が小さくなると自動で録音を停止する機能のことです。これによりその都度録音ボタンを押す必要がなくスムーズな録音が可能になるほか、取材相手への配慮もできます。
保存ファイルが分けられているのも評価できるポイントで、編集や復習の際に利用しやすくなっています。
SDカード搭載
『SDカード』を搭載したタイプのICレコーダーは、講演会や会議などの大容量の録音に強みを発揮します。
SDカードは1TBのような大容量のものから、チャプターごとにファイルを整理しやすい小さな容量のものまでさまざま。SDカードの場合、対応したスマートフォンであればすぐに再生することが可能なため、学習の際などに小回りが効きます。1度の充電で長く使用するためにも、大容量のSDカードが搭載可能なICレコーダーを購入するのは選択肢の一つといえるでしょう。
モノラル録音
『モノラル録音』は一対一でのインタビューでの使用に適しています。またステレオ録音に比べてリーズナブルなので安くICレコーダーを手に入れたい方にもおすすめです。
ICレコーダーを語学学習に使う
リピート機能
ICレコーダーの中には、『リピート機能』がついたものも存在しています。リピート機能とはその名の通り、録音開始地点まで自動で巻き戻し再生してくれる機能のことで、スマートフォンやパソコンにデータを移し替えなくとも学習に移れます。
同じ音声を何回もリピートすることが多い語学学習に特化した便利な再生方法といえるでしょう。
速度調節機能
ICレコーダーの中には、再生速度を細かく変更できる『速度調節機能』をもつタイプも存在しています。複雑な発音もマスターしなければいけない語学学習においては、非常に嬉しい機能です。早送りすることで学習が完了した部分を飛ばし、効率的に学ぶこともできます。
ICレコーダーを音楽の録音に使う
リニアPCM録音
『リニアPCM録音』とは、録音した音声データを非圧縮の状態で保存することです。通常録音されたデータはmp3やWAVといった形式に圧縮されます。圧縮方法は機器によって異なりますが、これによってデータの劣化が発生する場合もあります。
一方で『リニアPCM録音』録音されたままの『原音』を保存するため、一度聞いた音声データを完璧に再現できます。大切なデータの劣化を防ぎたいという方は、リニアPCM録音機能の搭載されたICレコーダーがおすすめです。
ハイレゾ対応
近年、楽曲や動画の音声や楽曲に対応が進む『ハイレゾ』。ハイレゾとは、大容量のデータが保存された音声、楽曲データのことを指す名称です。
ICレコーダーの中には、録音するデータの情報量を高め『ハイレゾ化』させるものも存在しており、これによりデータの再現度が飛躍的に高まります。大切な音声データを大容量で保存することで、録音時の臨場感も感じることでできるため、緊張感を持って学習や復習に励むことも可能です。
ICレコーダーのおすすめメーカー
OLYMPUS (オリンパス)
『OLYMPUS』はカメラで有名で、質の高いICレコーダーを販売しているメーカー。『クリアな再生』『スマホとの連携』『直感的な操作』が特徴で、低価格帯から高価格帯まで幅広い商品を取り揃えています。
SONY (ソニー)
『SONY』はデジカメやテレビ、パソコンなどの電化製品をリリースしているメーカー。ICレコーダーでは『小型軽量モデル』『ハイレゾモデル』『SDカード対応モデル』など顧客のニーズに合うようなラインナップがなされています。
Panasonic (パナソニック)
『Panasonic』はテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電に加えて車載製品まで手がける日本を代表するメーカー。『ノイズキャンセリング機能』や『感覚的な操作感』などPanasonic独自の機能が特徴です。