衝撃に強くエラーや誤作動を起こしにくい設計の『Thinkpad』は、購入後の満足度が高いことで知られています。
この記事では、知る人ぞ知るThinkpadの素晴らしい性能や商品の選び方をご紹介。おすすめの人気Thinkpadもご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
Thinkpadとは
『Thinkpad』は現在『Lenovo』の出している、ハイスペックなノートパソコンです。決して価格が安いわけではありませんが、使いやすさを最優先に設計され、初期モデルの発売から20年以上経った今でもファンを獲得し続けています。その丈夫な構造も大きなポイントです。
1992年に開始したIBMによるノートパソコンブランド
Thinkpadの誕生は1992年。IBMにより第一号である『Thinkpad 700C』が開発されて以降、日本国内の研究拠点にて多くの日本人エンジニアにより設計、開発が行われてきました。
黒いボディや赤のトラックポイントがThinkpadの代名詞といえるデザインとなり、ビジネスマンを始めとした多くのユーザーに愛されています。特に操作性や作業効率を重視する人々から支持が多いです。
2004年Lenovoによる買収後もブランドは継続
香港を本社とするLenovoがIBMのPC事業を買収しましたが、Thinkpadというブランドは生き残ります。もともとThinkpadの開発・設計を行っていた大和研究所の研究者も大半がLenovoに移籍し、引き続き研究に取組みました。
大元が変わってもイメージを崩すことなくThinkpadの伝統と技術を継承しながら進化を続けているThinkpad。2015年からは新たに山形県の米沢事業場も拠点に加わりました。
Thinkpadのおすすめポイント
Thinkpadはユーザーの事を第一に考えて設計しているため、プログラマーや研究者などパソコンの利用頻度が高い職業の人から特に人気です。ビジネスシーンで重宝されるThinkpadのポイントをご紹介します。
NASAで唯一採用されている程の堅牢性
NASAが国際宇宙ステーションとミールステーションに持ち込んで使用している程のタフさを持つThinkpadは、落下衝撃試験や加圧振動試験などかなりシビアな試験を200以上クリアして製品化されています。
米軍規格もクリアし、他社メーカーとは次元の違う堅牢性を証明しました。砂塵の中、熱帯雨林、深海、エベレストの頂上などあらゆる場所で活躍するその強さは、日常生活で起こりうる様々なリスクを防ぎます。
快適性が高いフルサイズキーボード
全シリーズのキーボードを18mm~19mmに設定しているため、機種やモデルを変更しても使用感に大きな違いがなく快適に使用することが可能です。
また一般的なノートパソコンのキーボードは平らですが、Thinkpadのキーボードは文字キーの中央部を指先にフィットするよう、少しくぼませており、スペースキーを親指で押しやすいように出っ張らせているという工夫もあります。
長時間のタイピングで受けるストレスを低減するための人間工学に基づいた設計です。
防滴キーボードの採用で万が一にも安心
Thinkpadには防滴仕様のキーボードもあります。キーボード内部がバスタブ構造と呼ばれる風呂桶のような形をしているため、通電部に水分が入り込みません。
またバスタブ構造に溜まってしまった水も排水穴により外へ排出されるので、誤ってキーボードに飲み物をこぼしたり濡れた手で触れてしまっても安心です。
トラックポイントでマウス操作も楽々
Thinkpadの象徴とも言える赤い『トラックポイント』は、作業効率アップに欠かせないパーツです。マウスやタッチパッドの場合はどうしてもホームポジションから手を動かす必要がありますが、トラックポイントを使えばポジションを崩す必要がないため作業時間の短縮が見込めます。
トラックポイントを押した際のはね返りも計算されていて、クセになるほど気持ちのいい押し心地です。
パーツ交換が容易
気軽にパーツを交換できるのもThinkpadの魅力のひとつです。メモリやHDDなどを自分好みのスペックにカスタマイズすれば、より使い勝手がよく長期間愛用できるでしょう。
突然の故障など、トラブルが起きた際にも、パソコンに詳しい人ならドライバー1本でサッと対応できるので便利です。無線LANやアプリの起動が遅くなってしまった古いタイプのパソコンもパーツ交換で蘇ります。
サイズやデザインなどの幅広いラインナップ
松花堂弁当からインスピレーションを受けたレトロなデザインを基調としつつ、12~17インチまで幅広いサイズを展開しているThinkpad。
ビジネスユースとしての性能を重視されることが多いThinkpadですが、薄型で回転式ディスプレイの『Thinkpad Yoga』シリーズなどはデザイン性も十分兼ね備え、クリエイティブな場面などさまざまなビジネスシーンで活躍します。
中古市場でも減価しにくい
確固たるブランドイメージを持ち、高品質でコストパフォーマンスも高いThinkpadは中古市場でも需要が高いパソコンです。買取価格の相場は15,000円から30,000円と言われています。
おすすめのThinkpadの選び方
Thinkpadは『Xシリーズ』『Tシリーズ』『Lシリーズ』『Eシリーズ』『Aシリーズ』『Pシリーズ』『タブレット』の7種類を展開しています。それぞれのサイズやデザイン、特徴を押さえて用途に合ったモデルを選びましょう。
画面サイズで選ぶ
Thinkpadはシリーズによって画面のサイズが異なります。画面のサイズが大きくなれば当然本体のサイズも大きくなり使用感が異なるので、12~17インチの中から好みのサイズを探してみてください。
12インチ以下サイズ
営業や外での打ち合わせが多い方には、画面サイズが12インチ以下の小さくて軽いタイプがおすすめ。バッテリー駆動時間が長いものが多く、外出先での使用に適しています。
高速充電機能があればなお便利でしょう。またLTE内蔵のものなら安定した安全なネットワークに接続でき、SIMカードを差し込むだけなので荷物にもなりません。
ただ小型の商品は機能が少ない場合があるので、必要な機能が搭載されているか必ずチェックしましょう。
14~16インチのバランスサイズ
14~16インチのモデルは、持ち運びやすさも使いやすさも兼ね備えた中間的なサイズです。コンパクトすぎないのに重量は1kgをきる製品もあり、外出先でも使いやすいでしょう。バッテリー駆動時間や性能も十分です。
室内での使用時は無線LANがあれば膝の上で作業をしたり、床に置いても使える大きさなので、リラックスした状態で作業に取り組めます。外だけではなく室内で使用することも多い方におすすめのサイズです。
17インチ以上
17インチ以上の商品は画面の見やすさが抜群。小さな文字が見にくいという方でも拡大表示をする必要がないのでデスクトップが広く使えます。
作業領域が広がり、ソフトを立ち上げたときにボタンなども大きく表示されるので操作しやすいのが特徴です。デスクで集中して作業に取り組めます。動画の閲覧やゲームにも向いている大きさなのでプライベートでも使いやすいでしょう。
デザインで選ぶ
重量やパフォーマンス能力の高さなどはシリーズによって違いが出ます。価格帯や目的に合わせて選びましょう。
定番のおすすめモデル『Xシリーズ』
最もメジャーで古くからのファンも多い『Xシリーズ』です。軽量でありながら優れたパフォーマンスのモデルが豊富にリリースされています。
Thinkpadの中でもキーボードが飛び抜けて打ちやすい『carbon』や軽さが自慢の『X280』、グラフィックボードを搭載し動画編集能力を最高峰に高めた『Extreme』など予算に余裕があればかなりおすすめのシリーズです。
安価なエントリーモデル代表の『Lシリーズ』
手ごろな価格で人気を集め、Thinkpadの主軸となった『Lシリーズ』。コストパフォーマンスが高く、マルチタッチ対応の商品や画面が360°回転する『Yoga』モデルも発売されています。予算はできるだけ抑えつつ性能の高いものを選ぶならLシリーズがおすすめです。
13.3~14インチの使いやすいミドルサイズですが、若干重量があるので持ち運びには少し重たく感じるでしょう。
最高性能のハイエンドモデル『Wシリーズ』
高性能なThinkpadの中でもクオリティが高く、ハイエンドモデルとして様々なジャンルのプロたちから支持されている『Wシリーズ』。
性能において妥協を一切せず、内部処理性能や付属ハードウェアにとことんこだわっています。大きくて重たいシリーズですがその分、省電力性が向上しているので安心です。デザイナーなど日常的にグラフィックやCADに携わるような職業の方へおすすめのタイプになります。
タブレットとしても使える『Xtabletシリーズ』
キーボードとディスプレイを分離してタブレットとしても利用できる2in1タイプのノートパソコン『Xtabletシリーズ』。タブレットだけで自立させることができ、付属のデジタルペンで操作します。
タブレット本体だけなら894g、キーボードを足しても約1.2kgと薄くて軽く、持ち運びに便利です。営業職や学生さんなど移動先でパソコンを使用する方は特に重宝するでしょう。