今やどの家庭にも当たり前のようにある『電子レンジ』。今やさまざまなモデルが発売されており、オーブン機能がついていたりメニューがたくさんあったりと、なにが違うのかわかりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな電子レンジ種類や機能だけでなく、選ぶ際に押さえておきたいポイントも丁寧に解説していきます。おすすめモデルもランキング形式でご紹介していきますので、家族構成やライフスタイルにあった電子レンジを選んで、毎日のお料理タイムを快適な時間にしましょう。
おすすめの電子レンジの種類
単機能レンジ
『単機能レンジ』とはあたためるだけの電子レンジのこと。マイクロ波によって、食品中の水分にエネルギーをあたえて発熱させます。基本的には100℃を超えないので焼き色はつきません。
あたため機能のみなので操作が簡単ですし、オーブンレンジより安価。コンパクトサイズのものが多く、もっともシンプルな電子レンジといえます。
オーブンレンジ
単機能レンジにオーブン機能が追加されたものが、『オーブンレンジ』です。『オーブン機能』とはヒーターで熱を加え、温風を対流させて食品全体をあたためる機能です。焦げ目がつくのが特徴で、グラタン・ローストビーフ・パンのような料理に使います。
お菓子作りをする場合にもオーブン機能があると便利です。
スチームオーブンレンジ
オーブン機能に水蒸気を使っているのが、『スチームオーブンレンジ』。『過熱水蒸気』という100℃以上にあたためた水蒸気を使って食材を焼きます。『水蒸気で焼くとベチャベチャになるのでは?』と心配になるかもしれませんが、過熱水蒸気を使えばカラッと焼きあげられます。
中までしっかりあたため、その際に塩分や油を落としてくれるためヘルシーに調理できるのが魅力です。
おすすめの電子レンジの選び方
家族構成で選ぶ
家族構成にあわせて電子レンジのサイズを選びましょう。電子レンジのサイズは、長さだけでなく、庫内容量を目安に考えます。
1人暮らしで、弁当のあたためにしか使わないような場合は20L以下で十分でしょう。
一方で家族が多く、お皿を2つ同時にあたためたいような方は、26L以上の大きめのものが必要になってきます。大きな調理器具使いたい方や、上下二段にわけて一気に調理したい方は30Lクラスの電子レンジが必要になります。
最大出力・最高温度で選ぶ
パン作りやお菓子作りなど高温で調理する予定のある方は、『最大出力』や『最高温度』をチェックしておきましょう。オーブンは200〜250℃程度が一般的ですが、中には350℃の超高温に対応しているモデルもあります。
センサー方式で選ぶ
電子レンジにはあらゆるセンサーが搭載されています。たとえば赤外線センサー・重量センサー・温度センサーなどがあります。
いずれも食品の温度を予想して、自動であたため具合を調節するためのセンサーです。『赤外線センサー』は食材表面の温度をはかり、あたたまり具合を推測します。『重量センサー』は重さをはかることであたため時間を調節するセンサーですが、お皿が重すぎると正確に測定できません。『温度センサー』は庫内の温度を測定して、食材のあたたまり具合を予測します。
テーブルタイプで選ぶ
『ターンテーブルタイプ』と『フラットタイプ』の2種類あります・
ターンテーブルタイプ
『ターンテーブルタイプ』は低価格帯の電子レンジに多いです。テーブルが回転することで食材を均一にあたためます。食材がターンテーブルからはみ出してしまうと、引っかかって使えません。取り外しできるタイプなら掃除が簡単です。
フラットタイプ
『フラットタイプ』はテーブルがなく、庫内全体をひろく使えます。マイクロ波が全体をあたためられるようになっているので、回転させる必要がありません。底面が完全にフラットなので楽に掃除できます。
設置場所で選ぶ
電子レンジをおきたい場所のサイズを確認しておきましょう。高機能の電子レンジは大きいものが多く、『機能で選んだら置く場所がない!』なんてことになりかねません。電子レンジは高温になるため、上下左右に空間を確保しなければならない機種もあります。本体が15kg以上の製品もあるため、設置する棚の強度も要チェックです。
コンセントの位置も確認しておきましょう。漏電防止のためアース線がついている電子レンジもあります。アース線を接続していなくても電子レンジは使えますが、安全のため、アース線の差込口があるところに設置できるようにしましょう。
電子レンジのあると便利なおすすめ機能
豊富な自動メニュー
ボタンを押すだけで自動で調理してくれる、『自動メニュー』が豊富な電子レンジが増えています。調理する手間が省けるので、あまり調理に時間をかけられない方や、料理が苦手な方でも気軽に本格的な料理を楽しめます。日常的に使う『ごはんのあたため』『冷凍品の解凍』『飲み物のあたため』なども自動になっていることが多いです。
二段調理
上下二段にわけることで、同時に調理できる量が増える『二段調理』。1度にたくさん並べて作りたい、パンやクッキーをつくるときに便利です。通常のオーブンは二段に分けると熱の伝わり方が均等にならず焼けないのですが、熱を循環させるファンのついた『コンベクションオーブン』と呼ばれるタイプなら二段まとめて焼くことができます。
電子レンジのおすすめメーカー
日立
『日立』は赤外線センサーと重量センサーを組み合わせた『Wスキャン機能』によって、自動での温度調節が得意です。フラットタイプでも底面が取り外せるようになっていたり、天面もフラットだったりと掃除がしやすいタイプが多くなっています。
Panasonic (パナソニック)
グリル機能が優れているのが特徴の『Panasonic』。上下にヒーターがついており、パンの両面焼き可能。自動メニューが多く、時短調理に向いています。
BALMUDA (バルミューダ)
海外製品か思うようなデザイン性の高いオーブンレンジを販売している『BALMUDA』。必要な機能はしっかり搭載しながらも、最低限に抑えできるだけシンプルに仕上げられた製品は扱いやすいと好評です。
SHARP (シャープ)
過熱水蒸気といえば『SHARP』。通常のスチームオーブンは水蒸気とヒーターの両方を使いますが、水蒸気のみでの調理ができます。そのため冷凍品と常温のものを同時に調理したり、レトルトパウチをあたためられたり、他のオーブンレンジではできない使い方が可能です。スチームによって塩分や油を落としてくれるため、健康的な食事にこだわりたい方におすすめです。
東芝
『東芝』の電子レンジといえば石窯ドーム。内部がラウンドドーム状になっているため、オーブンで焼いたときのムラが少ないのが特徴です。350℃という高温調理ができるので、パンを焼きたい方に適しています。