人の力ではなく機械で掃除を行ってくれる、お掃除ロボットの『ルンバ』。『自動で掃除を行ってくれるなら、家で使用したい!』と、望む方も多いはず。
ルンバはとても便利なロボットである反面、種類や特徴が豊富なので選ぶ時に迷ってしまいやすいでしょう。今回はそんなルンバを購入する時に知っておきたい選び方のポイントを解説していきます。厳選したおすすめのルンバもランキング形式でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ルンバシリーズの基礎知識
ここでは、意外と知られていないルンバの型番に関する知識をご紹介します。
ルンバの型番の先頭数字がポイント
ルンバには『500』・『600』・『700』・『900』などのシリーズが販売されています。
型番が890の場合は先頭の数字が8なので800シリーズということです。
先頭の数字が大きいほど性能が高く、値段が高いのが特徴です。900シリーズは高価格・高性能で、反対に500シリーズはリーズナブルで初心者向けとなっています。
ちなみに500,700,800のシリーズは現在製造中止となっており、流通している分しか購入することができません。
ルンバの型番を探す時は、ルンバが集めているごみを溜めるダスト容器の奥をチェックしてください。貼り付けているバーコード上のシールに数字が記載されています。
他にもルンバの保証書にも記載されていますので、確認してみてください。
eシリーズ・iシリーズの3桁の数字は型番ではない
2018年にeシリーズ『ルンバe5』、2019年にiシリーズ『ルンバi7+/i7』が発売されました。
それぞれのシリーズの特徴は、eシリーズは800シリーズの高機能と600シリーズの低価格を兼ね備えているのが特徴的で、iシリーズは900よりもハイスペックであることが特徴です。
2018年や2019年に販売されたルンバは型番が3桁の数字ではなくなったので、いままでのように先頭の数字で性能や価格を判断するのが難しくなっています。
おすすめのルンバの選び方
清掃面積の広さで選ぶ
ルンバを選ぶ時の大きなポイントは『どのくらいの面積をルンバで掃除するか』ということ。
清掃面積の広さによってぴったりのモデルは変わってくるのです。
広範囲の清掃
清掃面積が広い住宅やオフィスでの使用を考えている場合は『900シリーズ』を選びましょう。
最大で112畳もの広さをカバーできるので、家族4人で暮らす2LDKや3LDKの広さにも十分対応できます。
900シリーズの最大稼働時間は75分と長いので、長時間の使用でも充電の心配をする必要がありません。900シリーズの中でもルンバ980はトップクラスの稼働時間で、最大120分です。
2〜3部屋の清掃
『800シリーズ』は最大で25畳程度の清掃面積を対応できるので、2~3部屋の清掃を考えている方に向いています。
1LDK、2K、2DK、2LDKの間取りであれば、難なく対応可能でしょう。
他にも、ルンバ800シリーズは上位モデルなので、性能が高いことで評価されています。
『Aero Forceクリーニングシステム』やゴミの吸引力をあげる『真空エアフロ―構造』を搭載しており、旧シリーズからさらに進化を遂げています。
1部屋のみの清掃
『600シリーズ』稼働時間は最大で60分ですが、他のシリーズと比較すると吸引力は落ちてしまうため、リビングや子供部屋、寝室など1部屋で使用するのがおすすめです。
3万円程度なので8万円程度の最新シリーズと比較すると5万円以上も価格を抑えられます。まずは手の届きやすい価格のルンバから挑戦してみたい方に、600シリーズがおすすめです。
清掃力の強さで選ぶ
どのくらい部屋が綺麗になるかというのは清掃力の強さに関わる問題です。以下に清掃力の強さを4つのポイントから比較していきます。
吸引力の強さ
ルンバを購入する上で多くの方が気になるのが吸引力です。
吸引力が強力なのは、『800シリーズ』と『900シリーズ』といわれています。
クリーニングシステム
ルンバには『AeroForceクリーニングシステム』と『三段階クリーニングシステム』の2つのクリーニングシステムがあります。
前者は真空状態を作り出すことによって吸引力が抜群です。またメインブラシ部分は『AeroForceエクストラクター』というローラーが付いているため、長い髪が引っかかることもありません。
カーペットブースト
ルンバ980にのみ搭載されているもので、カーペット上で自動的に吸引力を強めてくれる機能です。
通常時は変わらない吸引力を保ち続けてくれます。
ダストカットフィルター
ハウスダストを99%取り除いてくれるフィルターです。
『e』、『i』、『900』、『800』のリーズにのみ搭載されています。
ナビゲーションシステムで選ぶ
ルンバが自分で判断して部屋の隅々まで効率的に掃除してくれるのは、ナビゲーションシステムのおかげです。
ルンバのナビゲーションシステムには『iAdapt』、『iAdapt2.0』、『iAdapt3.0』の3種類があります。
『iAdapt』は基本的には一部屋だけの使用が目的とされていますが、『iAdapt2.0』、『iAdapt3.0』はカメラとセンサーにより複数の部屋の間取りを感知し、廊下も含め家全体を効率的に掃除することができます。
ゴミセンサーで選ぶ
ゴミセンサーはゴミの多い箇所をしっかりと掃除してくれる機能です。ゴミセンサーが2つ付いている、より高性能な『ダブルゴミセンサー』を搭載している機種もあります。
ルンバ購入後におすすめの付属機能
ルンバを購入した後にできることで選ぶのも1つのポイントです。
専用アプリ
ルンバには外出先でもルンバを操作できる『iRobot HOMEアプリ』というアプリがあります。
このアプリを使用することでスマートフォンやタブレットから操作できるので大変便利です。アプリを使用すれば外出先で『ルンバで掃除し忘れてしまった』という時でも問題ありません。
長期間出張や外出が多い方、一人暮らしの方にはおすすめしたい機能です。ただし対応しているモデルは限られていてルンバ980・960・890・690の4機種のみです。
進入禁止エリアを設定したい
飼っているペットの水飲み場やトイレ、床に置いている大切な仕事道具などは避けてほしいものです。
そんな時に活躍するのが『バーチャルウォール機能』。赤外線で壁をつくってしまうことで、ルンバが進入できないエリアを設定します。ルンバが掃除するルートをあらかじめ設定できるので効率的です。
最大で2mの壁をつくれるので、部屋全体を進入禁止エリアとして設定することもできます。600シリーズ以降すべてのルンバに対応していて、後付けで搭載することも可能と非常に便利な機能です。