空間の空気を清潔にしたり嫌な臭いを除去してくれる『空気清浄機』。昨今は高い清浄機能をもつ商品がどんどん登場し、赤ちゃんやペットのいる家庭には欠かせない存在となっています。空気清浄機と一口にいってもメーカー独自の機能がついていたり、消臭力に長けているもの、IoT対応しているものなど豊富に展開が。
そこでこの記事では空気清浄機を選ぶ際に重視すべきポイントやおすすめの商品を紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
そもそも空気洗浄機とは
そもそも『空気清浄機』は空間にただよっているホコリ・花粉などの粒子・ウイルスなどといった目にみえないレベルの有害物質を除去する目的で使用します。またペットやタバコなどの生活臭を消臭する働きも。
脱臭機と空気清浄機を混同してしまうかもしれませんが、脱臭機は不快な臭いを取り除くための家電で集塵を目的としません。脱臭だけでなく空気の清潔さも求めるなら、空気清浄機を使いましょう。
ホコリ除去用空気清浄機選びのおすすめポイント
主にホコリを取り除くために空気清浄機を使う場合、以下のような特徴を重視することをおすすめします。
ホコリの分解能力をみる
空気清浄機は汚れた空気を吸引して清潔な空気へ変換する働きがあり、これを『ホコリの分解能力』と呼びます。
ホコリ除去に特化した空気清浄機を選びたい場合は、吸引したホコリなどの汚れをどのようにして分解するかに注目してみてください。空気清浄機を販売するメーカーはそれぞれ独自技術を使い、吸収した汚れをさまざまな方法で分解・除去しています。
分解の仕組みは空気清浄機を選ぶうえで要となる機能といっても過言ではないため、じっくりといろんなメーカーの商品を吟味してくださいね。
吸引力をみる
リビングなどの広い部屋で使いたい場合や、素早く空気を綺麗にしたい方は『吸引力』を重視するのがおすすめ。吸引力が強ければ短時間で効率よく空気を清浄できて高性能といえます。吸気口が複数の面にあったり、前方向の広い範囲にあればそれだけ多くの空気を吸い込めるため、そのような作りだと力強い吸引力のある商品が多いですよ。
ホコリ除去用空気清浄機のおすすめの選び方
使いたいシーンや生活スタイルに合う特徴をもつ空気清浄機を選びましょう。
空気洗浄機のタイプで選ぶ
空気清浄機はいくつかタイプがあり、それぞれメリット・デメリットが。一つずつご紹介します。
ファン式
最もメジャーな空気清浄機のタイプが『ファン式』です。内蔵されているファンが回転することで空気を取り込んでフィルターへ送る仕組み。商品展開が豊富なため価格の幅も広く、価格を抑えたい方におすすめです。
ただ空気の取り込み口となるファン部分やフィルターは、まめなお手入れが必要。またファンが回る時にどうしても音がしてしまうため、寝室や赤ちゃんのいる部屋には向いていないかもしれません。
電気式
電気が帯電する仕組みを使ってホコリや細かい粒子をキャッチするのが『電気式』の特徴。電気式は除去性能が高く、中には0.1㎛ほどの超微細なウイルスまでも逃さない機能をもつものもあります。高い除去性能に加えて稼働音が小さいのも魅力です。
ただ性能が高いゆえ価格は高めの商品が多く、複数の部屋へ設置するのは難しいかもしれません。
イオン発生式
イオンのもつプラズマ放電により、空気中の汚れを無害化する力を利用したのが『イオン発生式』の空気清浄機。さまざまなメーカーが独自のイオン技術を応用し、空気の清浄に利用します。森林や滝の近くなどはマイナスイオンが多く発生し、リラックスできるといわれていますよね。
イオン式の空気清浄機は空気の清浄・消臭に加えて、快適な空気環境を作るプラスアルファの機能があります。そのため先に紹介したいずれかのタイプにイオン機能もついているものを選べば、リラックスできる空間になりますよ。
使用する部屋の広さを考慮して選ぶ
空気清浄機を購入するうえで必ず気をつけなければのが、使用する部屋の広さに合った商品を選ぶこと。空気清浄機には小型で持ち運びできるものから、大きい部屋で使うものまでさまざまなサイズがあります。
そのためどんなシーンで使うかを考慮した商品選びをしましょう。空気清浄機はどの商品にも、30分でどの程度空気を綺麗にできるかを表す指標である、適応床面積が記載されています。適応床面積が大きくなるほど短時間で清浄・脱臭できるため、商品選びの目安にしてくださいね。
消費電力で選ぶ
空気清浄機はずっとつけっぱなして使うことで、ホコリや汚れの拡散を防いだりウイルスの作用を抑える効果が期待できます。また花粉や受験シーズンなどは、なおさら清浄効果を得たいですよね。ただつけっぱなしだと電気代が気になるところですが、空気清浄機は消費電力が少なく、電気代があまりかかりません。
リビングなど比較的広い部屋用の商品でも、1000円までには収まります。たいていの空気清浄機は運転モードの切り替えができるため、夜間は弱や省エネモードなどにすれば1ヵ月の電気代は1000円以下に抑えることも十分可能です。
ホコリセンサー機能の有無で選ぶ
花粉やハウスダストなどへアレルギー反応を起こすのは辛いですよね。そのため主にホコリや花粉・PM2.5などの除去を重視する方は、『ホコリセンサー』を搭載している機器を選ぶのがおすすめです。ホコリの検知を得意とするセンサーが内蔵していることにより、素早く汚れを除去してくれます。
加湿・除湿機能の有無で選ぶ
プラスアルファの機能を求めるなら、『加湿機能』・『除湿機能』が搭載しているかをチェックしてみてください。一台で空気清浄・加湿・除湿と3役をこなせば、そのぶん部屋のスペースが広くなります。また空気清浄は一年中必要ですが加湿や除湿などは季節によっては必要ありません。
そのため加湿器や除湿器にそこまでこだわりがないのであれば、どちらの機能も搭載した空気清浄機が断然おすすめです。
最大風量で選ぶ
香りの強い料理を作ったりタバコを吸ったりなど、部屋に臭いをつけないために素早く部屋の空気を清浄・脱臭したい場合は、『最大風量』の大きな空気清浄機を選んでみてください。時短で空気を綺麗にしてくれますし、花粉シーズンなどでできるだけ窓の開け閉めを控えたい場面でも活躍します。
ただパワフルに稼働するぶん、他の空気清浄機よりは消費電力が多くなるため運転モードを調整するなど工夫して使うようにしましょう。
フィルター性能で選ぶ
とにかく空気の綺麗さ・脱臭を重視する方は、『フィルター』の機能をチェック。人気のある商品に多く使用されているのが『HEPAフィルター』という高性能なフィルターで、0.3㎛の粒子であれば99.97%以上の除去率をもちます。花粉やPM2.5などの細かい汚れもしっかりキャッチ。
HEPAフィルターの他にも、電気の力で集塵するイオン式だと価格が高いという欠点はありますが、さらに細かい0.1㎛までの有害物質を捕まえるという特徴をもちます。空気清浄機の核となるフィルターの機能は、よく吟味して選んでくださいね。
センサーの有無で選ぶ
生活スタイルに合わせて選ぶなら、独自センサーの有無で選ぶという手もあります。搭載しているセンサーとして多いのが、ニオイセンサーや先にも紹介したホコリセンサーなどです。
ペットがいたりホコリへのアレルギー体質をもつ方が家庭にいるような場合は、汚れ・臭いを素早く検知して、素早い除去を得意とする商品がおすすめ。
お手入れ方法で選ぶ
手間をかけたくない場合や商品の性能を十分発揮するためには、お手入れのしやすさも空気清浄機を選ぶうえで欠かせないポイントです。毎日つけっぱなしで使うもののため、基本的にどの商品も定期的なメンテナンスは欠かせません。
ただその中でもフィルター掃除の頻度は商品によって異なり、月に一度でよいものもあれば、2週間に一度必要なものもあります。意外と見落としがちな点ですのでぜひチェックしてくださいね。
スマートフォン連携機能の有無で選ぶ
最新の空気清浄機にはスマートフォンなどの電子端末と連携する、IoT対応の商品もあります。普段持ち歩くスマートフォン・タブレットなどと連携させておけば、外出先からも操作が可能に。
またIoT対応している空気清浄機の多くはその他のサービスも付帯しており、たとえば空気の綺麗さを数値で表したり、電気代の目安を教えてくれるものもあります。操作性が上がり、より便利な機能が内蔵されているかどうかも選ぶ基準の一つですね。
ホコリ除去用空気清浄機のおすすめメーカー
SHARP (シャープ)
イオンを空気の清浄・消臭に用いるプラズマクラスターでお馴染みの『SHARP』。イオンの力は基本的な空気清浄機の機能に加えて、静電気の抑制・臭いの分解・カビ菌の抑制などさまざまな効果が期待できます。
DAIKIN (ダイキン)
エアコンなどが有名な『DAIKIN』の空気清浄機には、メーカー独自技術である『ストリーマ機能』を搭載。ホコリや粒子といった汚れも臭いも、電気の力を応用して分解することで徹底除去します。
dyson (ダイソン)
世界的に人気な家電メーカーである『dyson』が展開する空気清浄機は、扇風機・ヒーターなどプラスアルファの機能を搭載しているのが特徴。メーカー独自の『エアマルチプライア―技術』を搭載した、羽のないデザインをみたことがある方も多いのではないでしょうか?
大量の風量をおこしたりIoT対応していたりと、最新技術を多く用いています。