キッチン、洗面台など水回りで『タブレット』を使いたいなら、『防水性能』のある製品を選びましょう。防水性能のないタブレットだと、水しぶきが内部に入って故障してしまう恐れがあります。また防水等級が高いタブレットならお風呂でも使えるので、毎日のバスタイムが楽しくなるはず。
今回はそんな『防水タブレット』の選び方とおすすめ商品についてご紹介します。使用目的にあった防水等級についても解説するのでぜひ参考にしてください。
防水タブレットのおすすめの選び方
防水等級で選ぶ
IPX8
『IPX8』は最高水準の防水等級です。継続して水に浸しても内部に侵入しないと定義されており、完全防水と呼ばれています。海、プールなど水中に誤って落としても故障しにくく、水回りでタブレットを使用したい人に最適です。メーカーが定める時間内であれば、水中で操作することもでき、浴室でも使えます。
防水等級は『IPX』と0~8の数字で表記され、数字が大きくなるほど防水性能が高いです。水回りでヘビーユースしたい人はIPX8のタブレットを探してみてください。
IPX7
『IPX7』は一定の圧力かつ一定の時間内であれば、水没しても内部に侵入しないと定義された防水等級です。防水性能はIPX8より低いですが、多くのタブレットに採用されています。長時間の使用を避ければお風呂でも使用できます。水滴がついた手で画面をスクロールしても耐えられるため、入浴中に動画視聴や音楽鑑賞をしたいときに最適です。
IPX6/IPX5/IPX4
『IPX6』は、あらゆる方向から激しい噴流水を受けても影響がないと定義されています。強い水しぶきがかかっても内部に水が浸入しないため、水没させなければ水回りでも使用できます。
IPX5
『IPX5』はあらゆる方向から噴流水を受けても影響がない防水等級です。IPX6より防水性能は劣りますが、キッチンや洗面台などの水回りでも使えます。
IPX4以下
『IPX4』以下は生活防水レベルで、わずかな水滴に耐えられる程度です。水しぶきがかかってしまうと内部に水が浸入してしまう恐れがあるため水回りでの使用は避けたほうがいいでしょう。
OSで選ぶ
Android
『Android』はアプリの種類が多く、ホーム画面を自由にカスタマイズできるのが魅力です。入浴中に動画やゲームなどエンタメ系コンテンツを楽しみたいも十分満足できるでしょう。
『Android』はGoogleが無料提供しているOSで多くのメーカーが自由に搭載できるため、比較的低価格な製品が多いです。防水・防塵機能を搭載したタブレットも種類がたくさんあり、選択肢が広がります。
Windows
『Windows』はMicrosoft社が開発したOSで、パソコンのWindowsソフトと互換性があります。タブレットでWordやExcelなどを使いたい人にぴったりです。さらにキーボードを接続すればノートパソコンとしても使えるため、1台でタブレット・パソコンの両方の役割を果たしてくれます。防水対応タブレットなら、屋外でもオフィス系ソフトを使った作業が可能です。
用途で選ぶ
水回りでの使用が少ない場合
キッチンや洗面台などの水回りで使う頻度が少なく、雨や手洗い時の水滴がつく程度であれば防水等級はIPX2~4ほどで問題ないでしょう。IPX2は垂直から左右15度以内の角度で落ちてくる水滴に影響を受けないレベルで、IPX4はあらゆる方向から落ちる水滴に耐えられるレベルです。
本格的に水がかかる作業時には向きませんが、水滴程度なら安心。濡れた手でタブレット操作したいときもIPX2〜4であれば耐えられます。
キッチンで使用する場合
キッチンや洗面台などの水回りで使用したい場合は、防水等級がIPX5~6程度のタブレットがおすすめです。IPX5やIPX6レベルなら水しぶきを受けても故障の心配がありません。手が濡れたままでも問題なく使用できます。
ただし水没させてしまうと故障する可能性があるため、くれぐれも水中に落とさないよう注しましょう。タブレットを使用するときはタブレットケースを使用し、安定した場所に立てておくといいかもしれません。
お風呂で使用する場合
入浴中にタブレットを使いたい場合は、防水等級IPX7~8の製品を選んでください。とくに最高水準のIPX8だとなおさらいいでしょう。
海外ではお風呂にゆっくり浸る文化がなく、防水性能の高いタブレットの需要は低いと言われています。そのためIPX7以上のタブレットは日本製が多いです。入浴中に使えるタブレットがほしい人は日本メーカーを中心に探しましょう。
防水タブレットのおすすめメーカー
SONY (ソニー)
『SONY』のタブレットは、高画質と高音質が魅力です。広がりのあるサウンドで映画・TV視聴、音楽鑑賞を楽しみたい人におすすめのメーカー。防水等級については軽い水濡れに耐えられるIPX2から完全防水のIPX8までそろっています。
富士通
『富士通』の防水タブレットは、衝撃吸収性のある素材を使用した頑丈設計が特徴です。耐久性に優れており、ビジネスユースにも向いています。指紋や虹彩によるセキュリティ機能つきでスペックも高いです。
HP (ヒューレットパッカード)
『HP』はパソコン、プリンタなどの開発・製造会社です。ビジネスモデルの防水タブレットは防水・防塵性能が優れており、屋外でも画面が見やすいよう配慮されています。子ども向けタブレットには学習に最適なペンがついており、落下にも耐えられる仕様です。
Panasonic (パナソニック)
家電メーカーの『Panasonic』が販売する防水タブレットは、過酷な環境でも耐えられる頑丈設計。IPX5以上の製品が多数そろっており、落下による衝撃にも強いです。防水だけではなく防塵性能の高い製品もあり、工場や現場など屋外で作業する人にも向いています。
防水タブレット使用上の注意点
防水タブレットのなかには、常温の水道水、すなわち真水でなければ故障や劣化してしまう機種もあります。海やプール、温泉などは水道水(真水)ではないため、注意が必要です。
お風呂は水道水でも水の温度が高く、高温に耐えられないタブレットだと故障や劣化の可能性があります。最近は高温に耐えられる機種も増えていますが、すべての防水タブレットが高温に耐えられるわけではありません。使用前は取扱説明書などをよく読んでください。