『加湿器』には『スチーム式』や『気化式』、『ハイブリット式』、そして『超音波加湿器』と大きくわけて4つの種類があります。
どれも加湿するアイテムには変わりないですが、ハイブリット式を除いて加湿の方法や特徴が全く異なります。置きたい部屋や場所と相性のよい加湿器を見つけるためには、それぞれの特徴を知ることも大事です。例えばリビングに使いたいのに、タンクの小さい卓上加湿器を使うと効果が半減します。
『超音波加湿器』は安全性が高く電気代も安くすむため使っているご家庭も多く、人気の高い種類です。今回は超音波加湿器にしかない特徴やメリットを確認しながら、人気の高い商品を10つご紹介いたします。
超音波式加湿器とは
『超音波加湿器』はその名の通り、超音波を使い加湿する加湿器です。加湿器内部で超音波による振動を起こし、タンク内の水を霧状にして噴射させるタイプで、ヒーターやファンなどを必要としないのが特徴です。
そのため他の種類よりも電気代や本体価格が安めであったり、加湿のみというシンプルな機能しか搭載されていないものも。コンパクトでデザイン性が高いおしゃれな商品も多い中、安価すぎるものは家具を濡らすこともあるなど、まさに一長一短なタイプです。
超音波式加湿器のおすすめポイント
消費電力が低い
超音波加湿器は振動で加湿するため電気代は気化式よりも少し高めですが、熱を使うスチーム式より消費電力が低く、買い替えることで節約になる場合も。電力のみで考えると、超音波式よりも気化式の方が低いです。
1部屋用の超音波加湿器は25~40Wの製品が多く、24時間運転させるとおよそ17~26円程度の電気代となります。(1時間当たり0.7~1.1円)
静音性に優れている
超音波加湿器はファンやヒーターが搭載されていないため、他の加湿器よりも静音性が高い特徴があります。リビングなどある程度生活音が予想される場所であれば音はそれほど気になりませんが、静かなオフィスや寝室で使いたい場合には超音波加湿器がよいでしょう。
ファン・ヒーターがついていない分本体価格も比較的安価なので、初めて購入する加湿器としても使いやすいと評判です。
火傷の心配がない
小さなお子さまがいるご家庭では特に加湿器の熱が心配ですが、超音波加湿器はヒーターを使っていないため蒸気や本体が熱くなりません。運転中に触れても火傷せず、ペットと暮らしている方でも安心して使えます。
電化製品で心配な事故の一つに、熱を出す家電のそばに他のものを置いてしまい発火が挙げられますが、超音波加湿器であればその心配もなく、スペースを有効活用しインテリアを楽しめます。
超音波式加湿器のおすすめの選び方
対応畳数で選ぶ
加湿器は超音波式や気化式など種類を決めるのも大事ですが、その加湿器が置く部屋全体をカバーできるかをチェックすることも大切です。
『対応畳数』とあわない加湿器を使用すると、大きい部屋の場合は効果が薄れるだけですが、小さい部屋だった場合は窓に結露ができ、壁にカビが発生しやすくなります。
全く同じ広さの部屋であっても木造と鉄骨でカバーできる範囲が異なるため、対応畳数の記載をよく見て置きたい部屋にあった加湿器を選びましょう。
タンク容量で選ぶ
超音波加湿器にとって『タンク容量』は他の加湿器よりも重要なポイントです。タンクが大きいとその分部屋のスペースはとりますが、給水頻度が低い分楽ではあります。ですが水が残った状態で停止させ長時間放置させると、カビや菌が繁殖してしまい衛生的ではありません。
超音波加湿器はフィルターを通さず水を霧状にして放出するため、放置されカビや雑菌が繁殖していたとしてもそのまま蒸気となり部屋中に霧散されます。どんなタンク容量でも毎日の水替えは必要ですが、最初から水が残らないくらいのちょうどよいタンク容量を選ぶかなど、使用頻度や状況で考えましょう。
連続運転時間で選ぶ
就寝時に加湿器を使いたい場合は特に、連続運転時間が長いものがおすすめです。10時間以上連続運転できる加湿器であれば、朝の乾燥も防げます。逆に長時間連続運転できると、起床時の切り忘れや就寝時に加湿しすぎな状態になる可能性もあります。心配な方は連続運転時間に加え、タイマー機能やタンクの水がなくなった際ストップする『空焚き防止機能』があるかどうかもチェックしましょう。
高性能な超音波加湿器には、運転を自動で停止するオフタイマーに加え、指定の時間に運転開始するオンタイマー機能がついている場合も。
サイズで選ぶ
大まかにわけて加湿器は、『据え置き型』と『卓上型』の2種類があります。
『据え置き型』は主にリビングで使われ多機能タイプが多く、『卓上型』は小さめの部屋か自分のエリア周辺のみしか加湿できませんが、その分デザインの幅も広くインテリアとしても人気が高いです。
加湿器を選ぶ前には先に設置したい場所を決めて、実際その場所にどのサイズならば置けるかを確認し、大きさで絞ってから商品を選ぶとスムーズに見つけられます。また今回ご紹介する10つの商品は、ほぼ全て卓上タイプになります。
アロマ機能の有無で選ぶ
『アロマ機能』はスチーム式や気化式でも、多機能型であれば搭載されている製品も多いですが、できるだけ安価でアロマを楽しむのであれば超音波加湿器がおすすめです。
アロマオイルを専用のタンクに数滴垂らしたり、パッドに染み込ませたりなど使い方は製品によって異なります。水の中にアロマオイルを混ぜるなどアロマ機能がない加湿器で無理やり使用すると、雑菌やカビの繁殖がすすみ本体の故障の原因ともなります。アロマを使いたい方は購入前に絶対確認しましょう。
除菌機能の有無で選ぶ
超音波加湿器は水をそのまま蒸気にするため、もしもタンク内の水に菌があればそのまま部屋中に放出されてしまいます。これが超音波式の大きなデメリットですが、中には除菌機能が搭載されている超音波加湿器もあります。
内容は商品によりさまざまですが、除菌用のカートリッジ付属やタンク自体が抗菌仕様、別売りの除菌用液体を混ぜての加湿などの対策がとられています。除菌機能のついている加湿器は、消臭機能も備わっている場合が多いです。
超音波式加湿器のおすすめメーカー
±0 (プラスマイナスゼロ)
『±0』は家電やキッチン用品、インテリアを取り扱うブランドであり、どんな部屋でもマッチするようなデザイン性の高い超音波加湿器を販売しています。オフィスに置いても不自然でないモノクロでシンプルなデザインが人気ですが、彩りのある部屋に置きたくなる鮮やかなレッド基調のデザインも。
必要な要素を取り入れて、生活に不要なものは取り除くような使いやすさと機能性を兼ね備えた『ちょうどいい』をモットーにした商品が多く、部屋になじむような加湿器を探している方にはおすすめのブランドです。超音波加湿器にこだわらなければ、ドーナツ型のスチーム式加湿器が人気商品です。
uruoi+
超音波加湿器を扱っており、安価かつコンパクトな作りでありながら連続運転時間も長くタンク容量が大きいため、非常にコスパがよいとクチコミ評判も高い『uruoi+』。
シンプルなクリアデザインの卓上タイプも人気ですが、タンク容量5L・最大25時間連続運転の超音波加湿器が5,000円以内で買えるということで、これから一人暮らしするといった新生活を迎える方々から特に人気があります。
製品によってはノズルが付属しており、2方向に蒸気を噴出できるのも他ではなかなか見ないポイントです。
BRUNO (ブルーノ)
全国に実店舗のある『BRUNO』の製品は、甘くかわいらしいポップなデザインにもかかわらず、どこか大人っぽさを感じさせるデザインが特徴的です。全ての商品が遊び心のあるインテリアとして使用できるため、デザイン重視の超音波加湿器をお探しならば一度はチェックすべきブランドの一つ。
通常デザインの加湿器はもちろん、有名キャラクターや動物の形をした加湿器も取り扱っています。デザインだけでなく中身も高品質な加湿器なので、贈りものにもおすすめです。
超音波式加湿器のおすすめのお手入れ方法
使用後のお手入れ
使用後に水が残った場合はその水を全て捨て、新しいものに入れ替える必要があります。使用後の水を放置したり、継ぎ足しでそのまま使用することは雑菌を繁殖させる原因となりますので、水は毎日交換してください。
水を捨てた後はタンク内部の水分を拭きとり、できるならばその後にアルコール消毒することで次からよりきれいな蒸気を出してくれるでしょう。毎日お手入れしやすいように、最初からタンクの入り口が大きめの商品を選ぶことが加湿器を清潔に保つコツでもあります。
定期的なお手入れ
超音波加湿器は数多くある加湿器の種類の中で一番汚れやすく、週間に1度は取り外し可能なパーツを全て外して洗う必要があります。食器を洗うための中性洗剤を使っても問題ありません。
パーツを外し洗剤で洗う前に、カビが落ちやすいクエン酸水など洗浄効果の高いものにつけ置きすることでより汚れを落とせます。洗う道具は基本的にスポンジですが、細部に汚れが溜まっている場合は使用済み歯ブラシがおすすめです。汚れや洗剤をきれいに落としたら、しっかり乾かしてご使用ください。