手軽に食材を温められる『電子レンジ』があると、いつでも温かい料理が食べられて便利ですよね。現代の食生活に欠かせないキッチン家電ですが、電子レンジにもさまざまな種類があり、購入の際には迷われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コスパが良くて使いやすい『電子レンジ』をご紹介します。電子レンジの種類や選び方についても詳しく解説しますよ。特におすすめしたい商品もメーカー別にピックアップ。さまざまな機能やデザインのものがあるので、ライフスタイルに合った製品をぜひ、見つけてくださいね。
おすすめの電子レンジの種類
単機能電子レンジ
『単機能電子レンジ』とは、マイクロ波で食材を加熱し温めるだけのシンプルな機能を搭載した家電のことです。『焼く』『蒸らす』など他の機能はありません。自炊をしない方や複雑な機能はいらないという方に適しています。
複雑な機能がないので、操作がわかりやすく年配の方など機器の苦手な方も簡単に使用が可。ボタン一つで操作できるモデルもあるので、気軽に扱えますよ。購入する際は、東日本・西日本のどちらかでしか使えないモデルもあるので注意してください。
コンパクトな単機能電子レンジは価格も安い
単機能電子レンジは、複雑な機能がないので価格も1万円以下のものもあり、手軽に購入できるのが良い点。便利な機能がついていると装置の数も多く、その分サイズも大きくなり価格も高くなってしまいます。
その点、単機能電子レンジはさまざまな機能がないので部品数が少なく、コンパクトに設計された製品が多いです。一人暮らしの方などキッチンが手狭な場合でも、おき場所に困りません。最近では大変リーズナブルな価格のモデルが販売されているのでお買い得ですよ。
一人暮らしには単機能電子レンジで十分
一人暮らしの場合は、狭いキッチンでも設置できるコンパクトなレンジが必要。また食材を温めるだけで普段は料理をしない方も多い傾向があります。
そんな一人暮らしの方には、温めるだけのシンプルな機能を持つ単機能電子レンジがおすすめです。価格も安く、使い方も簡単なものが多いので、気軽に使用ができますね。
パンを焼きたいときには、トースターを別に購入すれば問題ありません。トースターはラックを使えば電子レンジの上に置けるので邪魔にならないです。
料理をする方も温め機能があれば、ほとんど対応できます。最近の単機能電子レンジにはフラットテーブルの製品も多く、使い勝手も抜群ですよ。
オーブンレンジ
『オーブンレンジ』は、電子レンジにオーブン機能とグリル機能を搭載したモデルです。単機能電子レンジよりも機能がたくさんあり、グラタンを調理したり、ケーキやクッキーなどの焼き菓子を作れます。
機能が多いので本体サイズは、単機能電子レンジより大きいのが特徴。価格も高性能ゆえ高めになりますが、さまざまなメニューが作れるので料理好きの方にはおすすめです。
最近ではコンパクトに設計され、機能も最低限に抑えたリーズナブルなオーブンレンジも販売されています。スタイリッシュなデザインのものも多いですよ。
過熱水蒸気オーブンレンジ
『過熱水蒸気オーブンレンジ』は、庫内に発生させた水蒸気をヒーターで加熱し、庫内に過熱水蒸気を発生させる製品を指します。100度以上に加熱した過熱水蒸気を使って調理するので、ヒーターを使う普通のオーブンレンジと比べ、水分は逃げにくく、脱油や脱塩の効果が生まれます。健康志向の方におすすめですよ。
加熱した高温の水蒸気により、『温め』や『蒸す』だけでなく食材を焼く機能もあります。揚げ物はサクサクの食感に焼き上がりますよ。食材をしっとり仕上げるので、肉料理や焼き菓子が一段と美味しくなります。
10万円前後の高級モデルもありますが、手頃な価格のモデルもあるので、自炊の頻度や作りたい料理など、生活のスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
おすすめの安い電子レンジの価格相場とは
電子レンジの価格相場は機能や容量によって違いがあります。温めるだけの『単機能電子レンジ』は、1万円以下で販売されているものあり、リーズナブルな価格です。
パンをトーストするなどグリル機能が付いた『オーブンレンジ』は2~3万円くらいが目安でしょう。本格的なオーブン機能やスチーム機能が加わった『スチームオーブンレンジ』は5万円以上が相場です。
温めるだけで容量も小さめのタイプは6000円前後で販売されているものもあり、多機能型オーブンレンジと比べると、かなり安価に購入ができます。
おすすめの安い電子レンジの選び方
容量
電子レンジを選ぶ際の重要なポイントとして真っ先に挙げられるのが『容量』です。使用する人数に合わせて選ぶと失敗しませんよ。家族の人数や調理する料理の種類によって、それぞれ適した大きさがあります。容量別に詳しく解説をしていきましょう。
20L以下
20L以下の電子レンジは、一人暮らしの人にぴったりな容量。ターンテーブルの機種がメインで、温めるだけの単機能タイプが多いですよ。コンパクトなので手狭なキッチンでも設置が可能です。
普段忙しくて自炊をしない人は、温め機能がある単機能電子レンジで十分でしょう。価格もリーズナブルなので、気軽に購入できますね。容量が小さいと、さまざまな機能がついているオーブンレンジでも価格が安いものもあります。できるだけ安く電子レンジを買いたい人におすすめです。
20L〜25L
夫婦二人住まいの方や、友人とルームシェアをしている人に最適なのが20L~25Lの容量。このサイズは適度な大きさがあるので、二人暮らしにはぴったりです。大きすぎないので、キッチンに設置しても邪魔にならないですよ。
このサイズになるとオーブンレンジの機能が備わったものが多いです。価格帯が2~3万円なのでコスパの良さは抜群。オーブン機能やスチーム機能などがあるので、いろいろなメニューを作れますよ。自動メニュー付きで簡単に調理ができるモデルも多いです。
25L〜29L
25L〜29Lの電子レンジは比較的大きめなので、3~4人家族にぴったりでしょう。家族が多いほど電子レンジを使う頻度が増えるので、このくらいの大きさの電子レンジが必要となってきます。
ノンフライ調理など、さまざまな機能も備わっているモデルが多いので、料理の幅がグンと広がりますよ。クッキーやグラタンなどの一度に焼き上がるので、何回も調理をする手間が省けます。電子レンジを使うレシピが得意な方にも、ぜひおすすめしたいサイズです。
30L以上
30L以上の電子レンジは、家族が4人以上など人数が多い場合におすすめします。容量が30L以上あると、一度にたくさんの料理ができるので便利ですよ。2段調理が可能なモデルが多く、パンやクッキーなどがたっぷり作れます。家庭用の大型モデルとしては、31Lが主流です。
以前は容量が大きいほど価格も高くなりましたが、最近は大型の過熱水蒸気 オーブンレンジでも、だいぶ手頃な価格になってきました。とはいえ、搭載している機能が進化している機種ほど価格も高めになります。30L以上になると、かなり大きめのサイズになるので設置場所の確保には注意してくださいね。
テーブルの形状
電子レンジのテーブルの形状には、『ターンテーブル』と『フラットテーブル』の2種類があります。この形状によって、手入れのしやすさなどが変わってきますので購入の際には気をつけたいポイントです。機能的にも違いがありますよ。
ターンテーブル
『ターンテーブル』は回転式のテーブルになっています。電子レンジの中に入っている下皿に食材を乗せて電源を入れると、くるくる回りながら温めるのが特徴。価格が安い単機能電子レンジは、たいていターンテーブルの形状です。
ターンテーブル式の電子レンジは、回ることによって、加熱ムラをなくします。食材も下皿と同時に回っていることが必須です。マイクロ波は一定しているので、下皿が回ることでムラなく加熱するという仕組みになっているからです。そのため大きめのものを入れて下皿だけが回っているという状態になると、一部分だけ冷たいままという事態になってしまいます。
またターンテーブルは手入れが少し難しいという点があります。とはいえ、価格が安いので、安価な電子レンジが欲しいという人にはおすすめです。
フラットテーブル
『フラットテーブル』の電子レンジは、電子レンジの中に下皿が入っていません。直接そのまま温められ、機能性も高めなものが多いです。温める時間は食材の重さによって決まります。
フラットテーブルの場合は、マイクロ波を拡散させるシステムになっているので、ターンテーブルがなくてもムラなく食材を温めることが可能。大きめのお弁当やたくさんの食材を一度に温めたいときに便利ですよ。スペースいっぱいに食材を入れられるので、効率よく調理ができます。
このタイプの電子レンジは、手入れが簡単なのがうれしいポイント。テーブルを取り外したりする必要がなく、フラットな部分を拭くだけなので手間がかかりません。機能はターンテーブル式より充実しているので、価格はやや高くなります。
機能
電子レンジには、さまざまな便利な機能があります。機能別に詳しく解説をしていきましょう。
自動感知機能
『自動感知』というのは、ボタン一つで食材に適した時間で温めてくれる便利な機能のことです。調理のたびにワット数や時間を設定する手間が省けますよ。自動感知機能は搭載されているセンサーの種類よって精度に違いがあります。
センサーは大きく分けると『重量センサー』『湿度センサー』『赤外線センサー』の3つに分類。現状では赤外線センサーが一番精度が高く、オーブンレンジ以上の機種に搭載されています。
価格の安い単機能電子レンジに使われているのは、ほぼ重量センサー。重量センサーが搭載された製品の自動温めの時間は、下皿の重さを含んだ食材の重量に比例します。重いお皿に入れて温めると余計に加熱をするので気をつけましょう。
解凍機能
最近の電子レンジには解凍モードがついているものが多く、『全解凍』『半解凍』など解凍の種類を選べる機能まであります。自動感知で解凍できる機種は中級機以上なので、ボタン一つでできますが価格はやや高めです。
価格が安い単機能電子レンジは、ほとんどの場合ダイヤル式なので、解凍機能はありません。手動でワット数を200Wなど弱めの温度に設定し、解凍する方法になります。食材の種類や量に応じて、自分で調整をする必要がありますが、操作は簡単なので特に問題はないでしょう。
オート調理メニュー
オート調理メニューはボタン一つで料理を温められる、とても便利な機能です。高機能な電子レンジになるほど、オート調理メニューの種類が多くなります。価格は高くなりますが、料理のレパートリーが広がり、簡単に調理ができますよ。
材料を入れた後は、オートメニューが温度を調整してくれるので、ずっとつきっきりでなくても大丈夫。調理の間は他の家事ができるので、忙しい主婦の方におすすめです。手間をかけずに美味しいメニューが完成します。
脱臭機能
電子レンジは調理をする機器なので、調理中や調理後はどうしても食材の臭いがついてしまいます。臭いが気になる方も多いようですが、最近の電子レンジには脱臭機能がついたものが多く、庫内のいやな臭いを消せますよ。
脱臭機能のメカニズムは、庫内に残ったものを高温で分解する方法で、簡単に言うと『から焼き』です。汚れが残っていると焦げて余計に臭くなるので、庫内をきれいに拭いてから脱臭機能を使うことをおすすめします。
性能
低価格帯の電子レンジを選ぶときに重要なポイントは、ずばり性能です。単機能電子レンジは、基本的に温める機能しかありませんが、出力を微妙に調整することができます。しっかり温めるときは700Wの強い出力、冷凍食品を解凍する際には200Wというように、食材によって使い分けが可能です。
また、ほとんどの単機能電子レンジにはタイマー機能がついているので、つきっきりでいなくても調理ができます。基本的な二つの機能があるため、温めるだけで十分という方にはぴったりの電子レンジでしょう。
扉の開く方向
扉の開く方向は置き場所に合ったものを選ばないと、購入した後でとても不便になってしまいます。たとえば電子レンジを左側の壁に接して置くのに、右側が開く方向だと食材の出し入れが面倒ですよね。扉が開く方向は開けたときの状態をイメージして選ぶことが必要です。
縦開き
電子レンジの扉は通常、縦開きタイプが多いです。縦開きとは扉を開けた際に扉が手前に倒れて、食材を出し入れできるタイプのものを指します。開けたときに、扉が台の替わりになるので、お皿をちょっと置きたいときにも便利ですね。
高価格帯の大きなモデルはほとんど縦開きタイプ。扉が全開になるので、食材を出し入れしやすいのが良い点です。熱いものを取り出すときにも安心ですよ。
気になる点としては、高い位置に置く場合は手前に開くので、少し取り出しにくい場合があります。設置場所は低めの位置に置いた方が使い勝手が良いでしょう。
横開き
横開きタイプの電子レンジは扉を開けたときに、左右どちらかの方向に開きます。単機能電子レンジなど容量が小さめの電子レンジはたいていの場合、横開きのタイプです。
横開きタイプは冷蔵庫の上など高い位置に置いても、食材を出し入れしやすいのが良い点。横に全開するので、温めたものを安全に取り出すことができます。
注意点としては、設置場所によって扉の開閉方向を確認しないと、使い勝手が悪くなるおそれがあります。左側の壁に接しておいた場合は、左に開閉するタイプのものを選びましょう。単機能電子レンジは左に開くタイプが多いので、左側に置くと使いやすいです。開けるときには、ものにぶつからないように気をつけてくださいね。
設置場所と放熱スペース
電子レンジを購入する際には、あらかじめ設置場所を確認しておくことをおすすめします。設置の場所をメジャーで正確に測り、スペース内に収まるサイズの電子レンジを購入するようにしましょう。
電子レンジの重量にも注意が必要です。メタルラックなど天板があるタイプの家具は、重すぎると棚が抜け落ちてしまうこともあるので注意してください。単機能電子レンジを冷蔵庫の上におく場合は、特に問題はないでしょう。設置場所は腕を伸ばしやすい高さに置くと、使い勝手が抜群です。
また、放熱スペースにも気をつけないといけません。電子レンジは左右や背面に熱を放出するための穴が用意されていますが、壁にぴったりつけてしまうと空気の循環がうまくできなくなります。その結果、誤作動や壁の変色や損傷の原因になるので、余裕を持って設置するようにしましょう。
耐久性
電子レンジを購入する上でよく考えたいのが耐久性です。一般的に電子レンジの寿命は10年前後といわれ、家電製品の中では壊れにくい部類に入ります。
電子レンジの耐久性は、マグネトロンという回転モーターの寿命で決まり、使用時間が長いほど壊れるのが早いのです。単機能電子レンジは温めるだけなので使用時間が短く、オーブンレンジより長く使用ができます。
オーブンレンジは多機能型で、さまざまなメニューを作れるのが魅力ですが、構造が複雑なので故障しやすいのがネック。高性能になればなるほど、故障しやすい傾向があります。耐久性の点では、単機能電子レンジの方が優れていますよ。
使いやすさ
使いやすさも電子レンジを購入する際に欠かせないポイントです。最新の高価格帯のオーブンレンジは複雑な機能があり、料理にこだわりのある方にはとても便利ですが、機器に詳しくない年配の方や料理初心者の方には使いこなせない点もあります。
単機能電子レンジの場合は温め機能だけなので複雑な操作がいらず、どなたでも簡単に使用ができますよ。ダイヤル式やボタンひとつで操作できるものが多いので、取扱説明書を詳しく見なくても使えます。
デザイン性
電子レンジは、もはや日常生活では絶対に欠かせないもの。購入するなら、見た目がおしゃれなデザインで、生活感をあまり感じさせないのものがおすすめです。
最近の電子レンジは、スタイリッシュで機能的な製品がたくさん展開されています。白一色のシンプルなモデルや、モノトーン調のモダンなものなど、おしゃれな電子レンジが数多くありますよ。
毎日使うものなので、自分の好みに合ったデザインやカラーのものを選ぶと、使うたびに幸せな気分になれます。キッチンにある家電の色に合ったカラーやデザインのものを選ぶと、統一感が出るのでセンス良くまとめることができるでしょう。
価格
購入する際には、なんといっても価格が一番気になるポイントです。できるだけコスパの良い製品を見つけたいものですよね。最近ではオーブンレンジでも、価格が低いモデルが販売されています。性能も向上しており、手頃な価格で高性能の電子レンジが買えますよ。