話しかけるだけで操作できる『スマートスピーカー』は、暮らしを豊かにするアイテムとして注目されています。人工知能を使っているので、商品の注文や近くの家電を操作できるなど、幅広く利用できる優れものです。
コンパクトなサイズでありながらも優れた機能をもちあわせるのがスマートスピーカーの魅力。思わず置きたくなるようなスマートスピーカーをまとめてご紹介します。
スマートスピーカーとは
『スマートスピーカー』とは音声認識ができる人工知能を搭載したスピーカーです。話しかけるだけでさまざまなサービスが利用できるのが特徴です。代表的なものでは『Google Assistant』や『Alexa』などが有名。GoogleやAmazonなどの有名メーカーからも製造されています。
操作方法は話しかけるだけで簡単です。欲しい商品の注文やエアコン、電気のオンオフが手を使わずにできます。ネット環境が整っていれば、ニュースや天気の確認もできる便利なアイテムです。
スマートスピーカーのおすすめポイント
各情報を読み上げができる
スマートスピーカーは文字の読み取りができません。代わりに音声で文字の読み上げをしてくれます。webニュースのような文字が多い記事でも、簡単に内容を確認できるのが魅力的です。ハンドフリーでアクセスできるので、手が離せない家事の途中や料理中でも使用できます。
スマホではみにくい記事が音声で確認でき、不便を感じません。忙しい朝でも使いやすいので、テレビのニュース番組をみる代わりとしても適しています。
音楽が再生できる
機能性の高いスマートスピーカーは音楽鑑賞もスムーズ。スマートスピーカーによって異なりますが、複数の音楽サービスを利用することができます。わざわざCDを使う必要がないので、用意せずとも好きな音楽を楽しめます。
ただし音楽サービスの利用には別途登録が必要です。登録がすめば後は『音楽を流して』と一声かけるだけで、簡単に音楽が再生されます。家で音楽をよく聞く人や音がないと寂しく感じる人におすすめです。
リマインダー・アラームが設定できる
『〇時間に起こして』と声をかけるだけでアラームが設定できるのも、スマートスピーカーならでは。翌日の起床時間以外に、数分間のタイマー設定も簡単にできます。
もし間違えて設定してしまった場合でも、『アラーム解除』と言うだけでキャンセルが可能。朝起きるのが苦手な人や、タイマーを使いたい人にもベストな機能です。
定形アクションを設定できる
スマートスピーカーは独自の定形アクションを使えます。音声にスマートスピーカーの動作をくくりつけて設定するだけなので簡単です。たとえば『おはよう、〇〇』と話しかけるだけで、電気が自動的に点灯し、ニュースをすぐ聞くことも可能です。定形アクションを存分に活かして使用すれば、快適に過ごせること間違いなしです。
IoT家具と連携できる
『IoT家電』とスマートスピーカーを連携すると、電気やテレビなどを好きなようにコントロールできます。IoT家電であれば音声だけで遠隔操作が行えます。テレビや電気などのリモコンが必要なものでも楽々調節が可能です。
オンオフだけでなくテレビ音量の微調節や電気の明るさ調節、エアコンの強弱も細かく設定できます。スマートスピーカーがあるだけでリモコンが必要ありません。夜間の帰宅で暗闇を移動することなく操作ができ、暮らしがより快適になります。
Bluetoothでペアリングできる
『Bluetooth機器』はIoT家電のような細かい操作ができません。しかしBluetoothでペアリングするだけで他機器の電源操作が可能です。
家にある既存のスピーカーとペアリングすれば好きな音楽の音質を向上させられます。スマホとペアリングすれば動画内の音をスマートスピーカーから流すことも可能です。ハイスペックなスピーカーで楽しめるので音質にこだわる人におすすめ。自分の満足のいく使い方で音楽を楽しめます。
アプリを使って機能拡張ができる
スマートスピーカーのさまざまなアプリを使えば拡張機能が楽しめます。料理に便利なクックパットのレシピや、全国でも使えるタクシーの予約ができる『Japan Taxi』というアプリもあり、もしものときも安心して利用できます。
他にもピカチュウなど人気キャラクターと会話ができるピカチュウトーク(アプリ)も登場しており、さまざまなキャラクターと会話が楽しむことが可能です。追加するだけで可愛らしい声が聞こえるようになっています。子供が喜ぶものや学習できるものもあり、家族全員で楽しめるのが特徴です。
検索エンジンを使った調べものができる
スマートスピーカーでもスマホやPCと同様、知りたい情報がいつでも調べられる機能がついています。ただし質問をするなら明確な言葉で話すことが大事です。たとえばAlexaでは『6畳は何平方メートル?』や『上映中の映画を教えて』という質問を素早く答えてくれます。
曖昧な質問に関しては『わかりません』と返ってくる可能性があるので気をつけましょう。上手く利用すればお出かけ前の情報確認として役に立つかもしれません。
ニュース・ラジオ・天気予報を確認できる
前もって位置情報を設定すれば、住んでいる場所の天気が分かるようになります。翌日の天気を知りたいときに便利です。天気以外にも最新ニュースやラジオを簡単に聞くことができます。
位置情報を設定するなら正確な情報を設定しましょう。特に天気予報のような位置情報を必要とする機能であれば、情報の精度が必要不可欠です。正しい天気を知るために初期設定をする際は、必ず正確な情報を入れるよう心がけましょう。
計算・換算ができる
計算機能は家計簿で生活費の計算をする人にピッタリの機能です。スマートスピーカーでは簡単な計算の他にも、『1ドルは何円?』という換算や『100マイルは何キロ?』という計算にも答えられます。
すぐに答えてくれるので、面倒な計算や計算機が近くにないときでも気軽に使えるのがポイントです。ある程度複雑な計算でも、AIを搭載したスマートスピーカーであれば正確に教えてくれます。
翻訳ができる
英会話の教材としての利用はできませんが、簡単な翻訳ができるようになっています。『こんにちはをフランス語で』などの質問であればスピーディーに教えてくれるのが翻訳機能の特徴です。
全部で44言語もの翻訳が可能なスマートスピーカーも登場しており、数多くの言語に対応できます。ネットの記事や曲の中に入った英語の気になるフレーズを翻訳してほしいときにも便利です。
スケジュールの管理ができる
『Google』や『Microsoft』、『Apple』アカウントとの連携でスケジュール管理が簡単に行えます。スマートスピーカーとアカウントを連携するだけで予定管理がしやすくなるのでおすすめです。次の日の予定を確認するときや、追加で予定を入れるときに便利なのが特徴。
あとでスマホを確認すれば予定が追加された状態のカレンダーを確認できます。お出かけ後の予定確認もスムーズに行えます。
スマートスピーカーを使うために必要なもの
電源
あらかじめスマートスピーカー用にコンセントを空けておくと、バッテリーがなくなってもすぐ充電が行えます。特に『Amazon Echo』と『Google Home』は充電式バッテリーではないため、コンセントの位置を探しておきましょう。
Wi-Fi
スマートスピーカーでさまざまな機能を使うためには、ネット環境を整える必要があります。ただしLANケーブルに対応していないので有線での使用ができません。ネットがつながらない環境では何もできないので、『Wi-Fi』を設置しましょう。
スマホかタブレットなどの端末
スマートスピーカーを使用するにはスマホやタブレットに専用アプリを入れる必要があります。端末機器にアプリを入れないと何もできない状態なので、『Amazon Echo』や『Google Home』などのアプリで機能性を高めましょう。
スマートスピーカーのおすすめの選び方
プラットフォームで選ぶ
Google Assistant
音声認識をスマホでも行えると有名な『Google Assistant』。Googleサービスとの連携ができます。スマホやPCでもGoogleサービスを使用する人であれば、カレンダーの共有で予定管理を楽にこなせるのが特徴です。
Google AssistantはGoogle以外のスマートスピーカーにも搭載されています。そのためGoogleのサービスを使い慣れている人も安心です。ソニーなどの他社製品でもサービスが利用できる便利さが魅力的です。
Alexa
スマートスピーカーを先駆けたといわれているのがAmazonから登場した『Alexa』です。主にAmazonプライムを利用している人におすすめの機種です。ショッピングやビデオ、音楽の連携が可能です。
現時点でショッピングができる唯一のスマートスピーカーであり、Amazonでできるサービスが気軽に使えます。他のプラットフォームではできないカレンダーの予定登録も行えるので機能性が優れています。
Clova
メッセージアプリで有名なLINE社でもスマートスピーカーが販売されてます。『Clova』というプラットフォームでは、メッセージや無料電話のやり取りが快適に行えます。手が離せないときでもLINEが使用できるので、連絡をメインに利用したい人におすすめです。
他にも赤外線リモコンが搭載しており、音声で認識すれば家電のオンオフが簡単にできます。小さな子供が喜びそうな童話、昔話などの読み上げもできるので、家庭が多いところでもおすすめ。家族全員で楽しめるのもポイントです。
使用するストリーミングサービスにあわせて選ぶ
よく使うストリーミングサービスでプラットフォームを選ぶのも一つのポイントです。特にストリーミングサービスを日頃から使っている人は自分にあったものを選びましょう。スマートスピーカーは各メーカーによって対応するサービスが違います。
Alexa ( Amazon Music・AWA・dヒッツ・うたぱす・Spotify )
Google Home ( Google Play Music・Spotify )
Clova ( Line Music )
機能性で選ぶ
拡張性の高さで選ぶ
機能性が高いほど使い方の自由度が増え、さまざまな機能が楽しめます。連携するサービスが多いほど、できることが増えるので使用目的によって選びましょう。
スマートスピーカーの中でもっとも拡張性が高いものはAlexaです。ネットの情報収集に長けている以外にも、300種類ものアプリを使用できるのが魅力の一つです。アプリが多く、生活スタイルにあわせやすいのが取り柄なので、機能性を重視する人におすすめです。
音声認識の精度で選ぶ
スマートスピーカーは音声認識の精度が高いほど素早く対応してくれます。AlexaとGoogle Assistantは音声認識の精度が高いため、安心して利用できます。
特にGoogle Assistantは誰の声なのか認識できるようになっており、個人レベルで聞き分けができるほど精度が高いです。そのためGoogle Assistantは家族で共有しやすい特徴があります。
音質で選ぶ
音楽や動画、電話のやり取りなどを楽しみたいなら音質にもこだわりましょう。特に電話でのやり取りでは、相手の声が聞こえづらいと聞き返すことが度々発生してしまいます。
聞き取りを重視するなら高音質なものがおすすめ。スマートスピーカーの中には360度好きな方向で音楽が楽しめるものも存在します。音の広がりを感じられるのでこだわりのある人におすすめです。音質だけではなく音響にもこだわれば、動画や音楽を快適に楽しめます。
スマートスピーカーのおすすめメーカー
『Google』ではGoogle Assistantが有名。Googleサービスとの連携ができるので、カレンダーやマップ利用も気軽に使えます。音声認識の精度も高いので家族内の声を識別可能です。検索機能は情報収集アイテムとして役立ちます。
Amazon
『Amazon』ではAmazon Primeと連携するAlexaが代表的。Amazon Prime会員ならではの豊富なコンテンツが利用できます。拡張性の高いアプリも数々存在し、うまく活用すれば日々の生活が気楽なものになるのが特徴です。
LINE
『LINE』が手掛けるClovaではメッセージ機能や電話があり、他のメーカーより実用性が優れています。連絡を取る以外にも子供用の読み上げ機能もあり、ファミリー層におすすめのメーカーです。