『初めての一人暮らしで、どんな冷蔵庫を購入すればいいかわからない』という方が多いのではないでしょうか。まったく自炊をしない一人暮らしの方にとっても、冷蔵庫は欠かせない家電です。冷たい食べ物や飲み物は、次の日も冷たいまま味わいたいですよね。
本記事では『一人暮らし向け冷蔵庫』の選び方・おすすめ人気比較ランキング10選を紹介します。『自分に合った冷蔵庫を選べるようになりたい』という方は、ぜひご覧ください。
一人暮らしの冷蔵庫のおすすめの選び方
容量で選ぶ
~50L
冷蔵庫にはさまざまな容量の製品があります。一人暮らしの方でも、用途に合わせた容量の冷蔵庫を購入するのがおすすめです。『ドリンクやちょっとした食べ物を保存できればいい』という方には、容量が50L未満の冷蔵庫をおすすめします。
自炊しない方であれば、50L未満の冷蔵庫で十分でしょう。製品自体が小さいため、省スペースで設置する場所に困りません。なお容量が50L未満の冷蔵庫には、冷凍室がついていないこともあります。
50L未満の冷蔵庫を購入するときは、冷凍室の有無を必要に応じて確認しましょう。
50~100L
『たまに自炊することがあり、食材などを保管したい』という方には、容量が50~100Lの冷蔵庫をおすすめします。50L未満の冷蔵庫よりも大きいですが、高さはありません。冷蔵庫の上に物を置くなどして、スペースを有効活用できます。
ドアポケットに牛乳パックや2Lのペットボトルを、2~3本収納できる製品が多いです。省スペースながらもスペースを有効活用できる製品が多いため、一人暮らし向けの冷蔵庫だといえます。
また冷凍室つきの製品が多いので、冷凍食品を購入する機会が多い方にもおすすめです。
100〜150L
『自炊する機会が多い』『機能性を重視したい』という方には、容量が100〜150Lの冷蔵庫をおすすめします。100L以上の製品には霜取り機能など、便利な機能を搭載している製品が多いです。後ほど詳しく解説しますが、霜取り機能を搭載していれば手入れが楽になります。
そして容量が100~150Lの冷蔵庫であれば、設置スペースを大幅に取ることはありません。一人暮らしで自炊をする機会がある方は、100~150L以上の冷蔵庫の購入を検討してみましょう。
150〜200L
『ほぼ毎日自炊する』という方には、容量が150~200Lの冷蔵庫をおすすめします。冷蔵室だけでなく冷凍室にも、十分な収納スペースがある製品です。冷蔵室やドアポケットが2~3段に分かれており、食べ物や飲み物を収納しやすい傾向があります。
さらに耐熱トップテーブルを採用している製品が多いです。上に電子レンジやオーブンレンジを置けるため、省スペースにつながります。もちろん霜取り機能を搭載している製品も多いです。
自炊する機会が多い方は、収納スペースが豊富な150L以上の冷蔵庫の購入を検討してみましょう。
200L〜
『一人暮らしで来客が多い』という方には、容量が200L以上の冷蔵庫をおすすめします。冷蔵室・冷凍室・野菜室などの収納スペースが豊富です。さらに霜取り機能・自動製氷機能・急速冷凍などを搭載した、多機能な製品が多い傾向にあります。
来客が多い・買い溜めや作り置きする機会が多いという方は、200L以上の冷蔵庫の購入を検討してみましょう。
ドアの開閉方向で選ぶ
冷蔵庫は製品によってドアの『開閉方向』が異なります。右開き・左開き・両開きの冷蔵庫があるので、設置場所を考慮して購入しましょう。特に一人暮らしで『十分な設置スペースを確保できない』という方は、設置スペースの左右を確認してください。
たとえば設置スペースの右側に壁がある場合は、右開きの冷蔵庫を設置すると十分にドアを開けられません。ドアをぶつけると故障につながります。ですので設置スペースを考慮して、ドアの開閉方向で購入する冷蔵庫を選びましょう。
野菜室の有無で選ぶ
容量の大きな冷蔵庫ほど、『野菜室』を採用している製品が多いです。冷蔵室で野菜を保存すると、野菜が乾燥して萎びてしまいます。冷蔵室では冷気を直接収納スペースに流しているため、食材の水分が飛びやすいです。
一方野菜室は湿度を保てる構造をしているので、野菜の鮮度を保ちやすくなっています。『野菜を使って自炊する』という方は、野菜室を採用している冷蔵庫を購入しましょう。
耐熱温度や耐荷重で選ぶ
繰り返しになりますが、『耐熱トップテーブル』を採用している冷蔵庫は上に電子レンジやオーブンレンジなどを設置できます。耐熱トップテーブル採用の有無は省スペースにつながるので、十分な設置スペースを確保できない一人暮らしの方にとって重要です。
なお耐熱トップテーブルには耐熱温度や耐荷重量があるため、上に置く家電使用時の『温度』と『重量』に注意してください。耐熱温度100℃・耐荷重30kg対応の耐熱トップテーブルを採用していれば、一般的な電子レンジはほぼ設置できます。
『冷蔵庫の上に電子レンジを置いてスペースを節約したい』という方は、耐熱トップテーブルの耐熱温度や耐荷重で購入する冷蔵庫を選びましょう。
静音性で選ぶ
冷蔵庫は意外と稼働音が大きい電化製品です。冷蔵庫を設置している部屋で就寝する方は、製品の静音性に注目してみましょう。稼働音を気にせずに使用したいなら、25dB (デシベル)前後の冷蔵庫がおすすめです。
冷蔵庫の製品説明欄に記載されているので、購入時にチェックしてみてください。
霜取り機能で選ぶ
ドアの開閉時に外気が入り込むと、冷凍庫内と外気の温度差で結露が発生します。霜は発生した水分が庫内の冷気で凍ったものです。もちろんドアの開閉を繰り返せば霜がどんどん大きくなり、庫内の収納スペースを圧迫したり冷却機能が低下したりします。
こまめに霜を取り除く方であれば『霜取り機能』は不要です。しかし手間と時間がかかります。そんなときに役立つのが霜取り機能です。収納スペース圧迫・冷却機能低下防止のために、霜取り機能を搭載した冷蔵庫の購入を検討してみましょう。
省エネ機能で選ぶ
なるべく電気代を抑えたい方は、『省エネ機能』に注目してみてください。『冷蔵庫が小さいから、電気代は大きい冷蔵庫より安い』と考えている方が多いのではないでしょうか。実は冷蔵庫の大きさと電気代が比例するとは限りません。
省エネ機能を搭載していれば大きな冷蔵庫でも、小さな冷蔵庫より電気代が安いことがあります。省エネ機能を搭載している冷蔵庫には『統一省エネルギーラベル』が掲載されています。統一省エネルギーラベルとは、1年間使用時の目安電気料金や省エネ達成率などを掲載しているラベルです。
電気代がより安い冷蔵庫を購入したい方は、省エネ達成率100%以上の製品を購入しましょう。
冷却方式で選ぶ
直冷式
『直冷式』は『自然対流式』とも呼ばれている冷却方式です。庫内の冷却器から冷気を流して、文字通り直接食材を冷やします。直冷式を採用している冷蔵庫は、容量が小さく霜取り機能を搭載していない製品が多いです。
省スペースで電気代が安い反面、冷却器の分庫内が狭く霜が付きやすくなっています。直冷式を購入する方は、庫内の収納スペースや霜の付着に注意しましょう。
間冷式
『間冷式』は『ファン式』とも呼ばれている冷却方式です。主に2ドアタイプの冷蔵庫が採用しています。冷却器が庫外に設置されており、ファンで庫内に冷気を送っています。間冷式の冷蔵庫は霜取り機能を搭載しているため、面倒な霜取りが不要です。
ただ庫外に冷却器を設置しているので、直冷式と比べて製品本体が大きいです。加えて霜取り機能により、直冷式と比べて電気代が高い傾向にあります。
一人暮らしの冷蔵庫のおすすめ掃除方法
冷蔵庫の汚れの原因
主な汚れの原因は、庫内にこぼした液体です。飲料水や料理の汁などをこぼすと、庫内で固まりカビが発生しやすくなります。またお皿に付着している液体にも注意が必要です。液体をこぼさなくてもお皿に付着していれば、庫内で固まり汚れの原因になります。
冷蔵庫の近くで油を使用した調理を行うときも注意が必要です。油が冷蔵庫上部に付着して、汚れの原因となります。
冷蔵庫上部の掃除方法
冷蔵庫上部に付着した油汚れには、重曹水が有効です。40度前後のお湯100mlに重曹小さじ1を溶かすだけで簡単に作れます。重曹水を乾いたタオルに染み込ませて、汚れを拭き取りましょう。
冷蔵庫内部の掃除方法
庫内を掃除するときも重曹水を使用します。40度前後のお湯100mlに対して、重曹小さじ1を溶かして作りましょう。庫内の掃除するときは、まず冷蔵庫のコンセントを抜きます。掃除しやすいように、フタやトレイなどはできる限り外しましょう。
掃除する準備が整ったら、先ほど作った重曹水で汚れを拭き取ります。
冷蔵庫掃除の仕上げ
冷蔵庫上部・庫内・外したフタやトレイを重曹水で拭けたら、最後はアルコールで除菌しましょう。頑固な汚れを重曹で落として残った汚れと菌を除菌すれば、冷蔵庫掃除は完了です。
冷蔵庫上部に電子レンジを設置しない方は、ラップや新聞紙などで埃が被らないようにカバーしておきましょう。頑固な油汚れや埃の蓄積を防止できます。定期的に掃除する習慣がない方は、冷蔵庫上部をカバーしておくのがおすすめです。