自宅でもお店で淹れたような本格的なコーヒーを楽しめる『フレンチプレス』。コーヒー好きの方にとっては美味しいコーヒーが気軽に飲めるのでうれしいアイテムです。
しかしフレンチプレスはたくさんの種類があり、使い方で味が変化してしまうため、どれを選んでよいのか迷う方も多いでしょう。
今回はフレンチプレスの選び方と、おすすめ商品を紹介していきます。自分にあったフレンチプレスを選んで、好みのコーヒーが楽しめるようになります。早速チェックしていきましょう。
フレンチプレスとは
『フレンチプレス』とは、ガラスやプラスチック製の容器にお湯とコーヒーの粉を入れ、プランジャーとよばれるフィルターで圧縮してコーヒーを抽出する方法です。フランスで開発されたコーヒーの抽出方法なので、『フレンチプレス』とよばれています。
コーヒーの抽出方法は『ペーパードリップ』、『ネルドリップ』、『サイフォン』などたくさんあります。コーヒーの抽出方法の中でも『フレンチプレス』は扱いが簡単で、初心者でも美味しいコーヒーが作れるのが魅力的。コーヒー豆本来の風味を活かしたコーヒーが楽しめるでしょう。
フレンチプレスのおすすめの選び方
フレンチプレスにはさまざまな種類が存在しており、製品によって味が変わります。自分の好みにあったアイテムを選ぶとコーヒー作りが楽しくなります。
フレンチプレスの容量で選ぶ
フレンチプレスはコーヒーを飲む量によって容量を選ぶことが大切です。容量が大きすぎるとプランジャーがコーヒー粉まで届かず、味が変わってしまいます。
コーヒーを1度に飲む量や、振る舞う人数によって容量を選ぶのが美味しいコーヒーを作るポイント。目安としては1、2杯程度なら350ml、3~4杯なら500mlが最適です。適切な容量を選ぶと、フレンチプレスの性能を活かした美味しいコーヒーが飲めますよ。
フレンチプレスのタイプで選ぶ
フレンチプレスにはエアロプレスやアメリカンプレスなど、さまざまなタイプが存在します。使用方法や味が異なるので、チェックしてみましょう。
フレンチプレス
一般的な『フレンチプレス』は『プランジャー』とよばれる金属製のフィルターを使って、コーヒー粉を圧縮して抽出します。広く普及している抽出方法で幅広い製品ラインナップが特徴的。容量が大きいものが多いので、大人数でコーヒーを楽しむときにピッタリです。
使い方はまず容器の中にコーヒー粉を入れます。次にお湯を注いで3分程経過したら、プランジャーを押してください。プランジャーを押し込むと、コーヒー粉が容器の底に固められ、抽出したコーヒーが完成します。
他の抽出方法よりも簡単に美味しいコーヒーが作れるのが特徴です。豊富な製品ラインナップから自分の好きなアイテムを選べるのも魅力的。ぜひ試してみてください。
エアロプレス
『エアロプレス』とは空気圧を使ってコーヒーを抽出するアイテムです。お湯やコーヒー粉の量を変えるだけで、さまざまな味わいに変化するのが特徴。自分好みの味に調整できるのが魅力的です。
使い方はまず容器にコーヒー粉を入れたら、お湯を注ぎます。次にパドルでかき混ぜて、1分ほど放置しお湯とコーヒー粉を馴染ませましょう。最後にプランジャーを押し込むとフィルターから抽出されたコーヒーが出てくるので、直接カップに注げば完成です。
フレンチプレスに比べると手順が多いですが、慣れるといろいろな味わいのコーヒーを楽しめるようになりますよ。
アメリカンプレス
『アメリカンプレス』とは、プランジャーの部分にコーヒー粉を格納するポッドが取りつけられたタイプです。プランジャーをお湯の中に押し込んでコーヒーを抽出します。フレンチプレスよりも短時間で、豆の旨味が溶けだしたコーヒーが作れるのがメリット。
使い方はまず容器にお湯を注いで、プランジャーに備わったポッドにコーヒー粉を入れます。次にプランジャーを1分ほどお湯につけておきます。最後に30秒程時間をかけながら、ゆっくりお湯の中に押し込んでいけばコーヒーの完成です。
短時間で美味しいコーヒーをたくさん作れるので、大人数で楽しみたいときに向いている抽出方法といえます。
お手入れのしやすさで選ぶ
お手入れのしやすいアイテムはエアロプレスかアメリカンプレスです。エアロプレスはフィルターごと使用済みのコーヒー粉を捨てられます。アメリカンプレスはプランジャー内部のコーヒー粉を取り出して捨てるだけなので便利です。
一方でフレンチプレスは、容器の中で押し固められたコーヒー粉を取り除くのが面倒です。プランジャーや容器が汚れやすいのが欠点。お手入れのしやすさをもとめるならエアロプレスかアメリカンプレスを検討してみてもよいでしょう。
フレンチプレスの機能で選ぶ
フレンチプレスは機能によって味が変わります。自分の好みにあったものを選ぶためにも機能について知っておきましょう。以下それぞれ説明していきます。
目の粗いフィルター
コーヒーの味わいは、フィルターの目の粗さによって変化します。コーヒー粉からにじみ出たオイル感を味わいたいなら、目の粗いフィルターがよいです。オイル感のうすいクリーンな味わいが好みなら目が細かいフィルターを選びましょう。
またフィルターの周りにパッキンがついている製品なら、容器との密着度が高いです。粉がもれず、滑らかな口当たりのよいコーヒーが作れます。フィルターは密着度が高いものを選んで、目の粗さで好みの味わいを選択するとよいでしょう。
ステンレス製のビーカー
フレンチプレスの容器はガラス製であることが多いですが、外で使うには不向きです。アウトドアでコーヒーを楽しみたい方も多いと思いますが、ガラス製だと割れてしまう可能性があり心配です。
『ステンレス製』のビーカーなら外に持ち歩いても割れる心配がないので安心。ただし中身が見えないので使いにくさはあります。アウトドアでもコーヒーが楽しみたい方は使いやすさを犠牲にしても、ステンレス製のビーカーを検討する価値はあるでしょう。
フレンチプレスのおすすめメーカー
フレンチプレスのおすすめメーカーを紹介していきます。製品選びで迷ったらこれから紹介するメーカーを選んでみてはいかがでしょうか。
bodum (ボダム)
『bodum』はデンマークのキッチンウェアブランドです。キッチン用品の販売がメインのメーカーですが、コーヒーメーカーの開発も行っており、フレンチプレス製品のラインナップも豊富。
bodumのフレンチプレスは大きいものから小さいものまで、種類が豊富にあり、幅広い利用シーンで使えます。北欧らしいおしゃれなデザインで、機能性にも優れており、プロも愛用するフレンチプレスです。デザインと機能性をもとめる方は検討してみてはいかがでしょうか。
HARIO (ハリオ)
『HARIO』は耐熱ガラスの製造で有名なメーカーです。コーヒーメーカーの販売も行っています。なかでも『V60』は人気があり、ハンドドリップの味を再現できるコーヒーメーカーとして有名です。
HARIOのフレンチプレスはコストパフォーマンスに優れた高性能の製品が多く、初心者の方でも安心して購入できます。これからコーヒーを楽しんでみたい方は購入してみるとよいでしょう。
Le Creuset (ル・クルーゼ)
『Le Creuset』はフランスのキッチンウェアブランドです。調理器具や食器など、デザイン性と品質に優れた製品づくりが特徴のメーカーです。カラーバリエーションが豊富でカラフルな色使いが魅力的なフレンチプレスを多数揃えています。インテリアにピッタリなので、デザイン性をもとめる方は検討してみてはいかがでしょうか。
フレンチプレスのおすすめの使い方
フレンチプレスを使ったおすすめのコーヒーの淹れ方を紹介します。ちょっとしたコツを知っておくとより美味しいコーヒーが飲めますので、チェックしてみてください。
新鮮なコーヒー豆を『中粗挽き』か『粗挽き』で淹れる
フレンチプレスは抽出方法の性質上、使用するコーヒー粉によって味が大きく変わってしまいます。なるべく質のよいコーヒー粉で『中粗挽き』か『粗挽き』を使うのがフレンチプレスで美味しいコーヒーを淹れるポイント。お湯の温度は90度が最適です。
コーヒーとお湯を十分まぜるため、3~4分ほど待ってからプランジャーを30秒ほどかけて、ゆっくり押してください。フレンチププレスは、コーヒーを作る行程を4分程度で行うと質のよいコーヒーが完成します。
使用後は必ずお手入れをする
フレンチプレスは使用後のお手入れが大切。汚れが残っていると後で淹れたコーヒーの味が劣化してしまいます。特にフィルターにはコーヒー粉のカスや、酸化したオイルが残りやすいのでしっかり洗浄しましょう。
具体的なお手入れの仕方は、容器の汚れが落ちにくいと感じたら、コーヒー専用洗剤を使うと綺麗に洗浄できます。フィルターは分解して煮沸すれば綺麗に落とせるので、試してみてください。