昔ほどは利用者がいない『ポータブルラジオ』。近年災害に見舞われることの多い日本では、緊急時用のアイテムを事前に準備しておくことは極めて重要です。
停電時でも情報収集ができるポータブルラジオはそんな便利アイテムの代表格。今回はそんなポータブルラジオの特徴や選び方を丁寧に解説していきます。おすすめの商品ランキングも厳選してご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポータブルラジオとは
『ポータブルラジオ』は災害時の情報収集に役立つものですが、もちろん普段使いにもおすすめ。眠りにつくまでの時間つぶしにスマホを見るかわりにポータブルラジオで音楽を聞くと、ついついSNSをチェックしてしまう人でも目も疲れさせずゆったりとした気持ちで眠りにつけます。
なぜポータブルラジオが必要なのか
インターネットが普及して使用する機会が減ってきているラジオですが、乾電池だけで作動するシンプルなラジオや、手回しでの発電が可能なラジオは災害時などにも情報を得ることができる必須のアイテムです。近年、地域密着型FM局も増加しているため、非常時にはとても有効な情報源になります。
勉強中や寝る前にラジオを聴くこともおすすめです。局によっていろいろな番組を放送しており、自分の好みに合った番組を楽しむことができます。
ポータブルラジオのおすすめ機能
録音機能
『録音機能』の付いたポータブルラジオもあります。ラジオ番組を録音できるだけでなく、マイクも付いてICレコーダーとして使えるもの売り出されており便利です。パソコンと接続して、録音したラジオ番組や会議中の会話などを編集する機能がついているポータブルラジオは、ビジネスや勉強にも有効活用できます。
あらかじめ録音できる容量が決まっていますが、SDカード式のポータブルラジオならSDカードを入れかえれば容量を気にすることなく録音できて安心です。
防水機能
『防水機能』が付いたポータブルラジオもあります。特にお風呂場で使いたい人にはシャワーラジオと呼ばれる防滴機能付きのポータブルラジオがおすすめです。
ポータブルラジオの防水機能は災害時や、屋外で使用する際にもラジオが壊れるのを防いでくれるため、搭載されていて便利な機能でしょう。
ワイドFM機能
『FM放送』はAM放送よりも周波数帯域が広く、音をしっかり拾います。またFM放送は電波障害にも強いため、どんな状況にあっても聞けることが多く、災害時にも便利です。
ワイドFMとはAM放送をFMの電波で聞けるサービスで、ワイドFM機能搭載のポータブルラジオであれば、AMラジオが聞こえず情報を得られなくなるリスクを回避できます。
おすすめのポータブルラジオの選び方
タイプで選ぶ
ハンディタイプ
『ハンディタイプ』のポータブルラジオは極めて小型軽量化されたコンパクトなラジオです。胸ポケットに入るくらい小さく非常に軽いので勤通学時におすすめ。スマホの電源を減らすことなくよい暇つぶしになります。
イヤホンジャックが付いていてスピーカーは搭載していないものが多いです。またハンディタイプでワイドFMは聞けないものが多いため、AMに聞きたい放送局がある場合は災害時に注意しましょう。
ポータブルタイプ
『ポータブルタイプ』はハンディタイプのようにポケットサイズではないものの、十分持ち運び可能なサイズです。ポータブルタイプにはイヤホンジャックとスピーカー両方付属しているものも多く、非常に使い勝手がよいのが魅力。
伸縮するアンテナを搭載しているので、音が聞こえにくい時や雑音が入る時はアンテナを伸ばして電波をしっかりキャッチできます。災害時やキャンプ等で使いやすいタイプです。
据え置きタイプ
『据え置きタイプ』のラジオは主に家に置いて使う大きめのラジオです。単2などの大きい乾電池を使うモデルや、コンセントにつなげるACアダプターが付属しているモデルもあります。
ACアダプター付だと電池が減る心配をせずに済むので、家で長時間ラジオを聞く人におすすめです。また据え置きタイプは本体が大きい分スピーカーも大きいため、音質がその他のタイプよりもきれいです。
電源の形式で選ぶ
乾電池式
『乾電池式』のポータブルラジオは普段使いや災害時にもおすすめの電源タイプです。ハンディタイプのポータブルラジオは単4電池1つだけで長く使えるものもあり、コストがあまりかかりません。
大きめのポータブルラジオは単3電池や単2電池が必要な場合もあります。そのため電池式のポータブルラジオを持っている場合は電池を多めにストックしておきましょう。最近はUSB充電式のポータブルラジオもありますが、停電すると充電できなくなるので災害用にはおすすめできません。
ACアダプター
『ACアダプター式』のポータブルラジオは据え置き型に多いです。乾電池式など他の電源タイプと併用できるものもあり、普段は電池を気にすることなく使えて、災害時には電池を入れて使えるというメリットがあります。
またACアダプター式と書いてあっても、ACアダプターは別売りになっているものが多いため注意が必要です。
手回し充電式
特に災害時におすすめなのが『手回し充電式』です。ポータブルラジオについているハンドルを回すことによって内蔵型の充電池に充電できます。また災害や停電などの緊急事態に有効活用できるように、懐中電灯やワイドFM機能がついているものも多くみられます。
さらに内蔵電池からスマホなどへ充電できる、モバイルバッテリー機能を搭載しているポータブルラジオもあるため、1つは家に置いておくと安心です。
チューニングタイプで選ぶ
アナログチューニング
『アナログチューニング』はラジオが誕生した時からある古いタイプのチューニング方式です。周波数の表示を目印にダイヤルを回したり、ツマミを左右に動かしたりして細かい単位でチューニングします。
ポータブルラジオで番組を聞く際、状況や場所によって周波数を少しずらした方が、聞こえやすいことがあるためアナログで微調整ができると便利です。またアナログチューニングのポータブルラジオは電池の保ちが良く、比較的安価な値段で購入できます。
シンセチューニング
『シンセチューニング』のポータブルラジオは、周波数の番号をデジタルで表示し自動的にラジオ局を選曲してくれます。ボタンを押すだけで簡単にラジオ局を切り替えできます。
聞きたいラジオ局が複数ある人や毎回チューニングするのが面倒な人は、シンセチューニングタイプのポータブルラジオがおすすめです。
感度の良さで選ぶ
もし山の中など電波が弱い場所でラジオを利用しようと考えている場合、感度が低いラジオでは綺麗に電波を拾えません。できるだけ感度の良好なラジオを購入して快適なラジオ放送を楽しみましょう。
低価格のラジオは感度が悪いことが多いので注意しましょう。感度のよくないラジオではノイズが多く、放送を集中して聞くことができません。値段と感度のバランスが丁度よいものを選ぶのがおすすめです。
サイズで選ぶ
コンパクトなラジオは軽く、野外への持ち運びも便利です。しかし逆に小さすぎるラジオは感度が悪くなる傾向にあり、快適な放送が聴けなくなる可能性があります。またスピーカを省略してコンパクト化しているタイプのラジオであれば、イヤホンがないと使用できません。
あまりに小さくて逆に使いづらい商品でないかをよく確認してから購入しましょう。