日々の文書や写真、年賀状の印刷にも便利な『プリンター』。家庭にあると便利ではありますが種類が非常に多いので、はじめてプリンターを購入してみる方にも、新しくより高性能なプリンターを購入したい方にも、一つの製品に絞ることはなかなか難しくはありませんか。
この記事ではそんなプリンターの特徴を解説した上、おすすめモデルもランキング形式で10選ご紹介していきます。プリンター選びに悩んでいる方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
おすすめのプリンターの種類
インクジェットプリンター
粒子化したインクをプリンター用紙に直接吹き付けて印刷するタイプの『インクジェットプリンター』。解像度が高く繊細な色味を再現するのに向いています。小型のものが多く家庭用として比較的どこにでも置けるというのも魅力の一つです。
レーザープリンターに比べて印刷スピードがやや遅く、定期的に使用しないとインクの詰まりが起きやすいのには注意が必要です。
レーザープリンター
『ドラム』という筒の上にトナーを吹き付けてプリンター用紙に転写して印刷する『レーザープリンター』。印刷スピードが速く1枚あたりの印刷コストも安いので、大量印刷を考える人に向いています。
ただ一方で、本体自体が大きく消費電力も高いので一般家庭では使いにくいです。トナーとドラムの値段も高いので頻繁にプリンターを使わない方には、あまりおすすめできません。
おすすめのプリンターインクの種類
顔料インク
『顔料インク』は紙の表面に定着するタイプでにじみが少ないのが特徴で、使える用紙の幅が広いです。光や水に強い反面繊細な色の再現には向いていません。紙の表面にインクを載せているためインクが剥がれ落ちることもあります。
文字の印刷やレポートに用いるグラフなど、細かい色の再現度よりもくっきりとした仕上がりが求められる場面で活躍するでしょう。
染料インク
『染料インク』は紙の中に染み込むタイプで色の再現度が高いのが特徴で、グラデーションもきれいに印刷できます。コントラストがはっきり出て光沢感も再現しやすいので写真の印刷に向いています。
クリアで鮮やかな発色になりますが、普通紙ではにじむ可能性があったり、長時間紫外線に当てると色褪せるため耐久性は低めだったりと、扱いには注意が必要です。
トナーインク
『トナーインク』はレーザープリンター用の粉状のインクです。非常に細かなプラスチックの粒子に黒鉛や顔料などを、静電気で印刷用紙に付着させたあと。熱と圧力で定着させることで印刷しています。
粉を吹き付ける方式であるため耐水性に優れ、退色するスピードも遅いので印刷物の安定性も高いです。
ハイブリッドインク
『ハイブリッドインク』とは顔料インクと染料インク両方を搭載しているインクです。文字印刷に使用されることが多い黒は顔料インク、写真などで使用されることの多いカラーは染料インクと使い分け、両方の良いとこ取りをしています。
バランスよくさまざまな用途で使いたいと考える人に向いているインクですので、料理のレシピやガイドマップなど写真と文字両方が出てくる書類を印刷したい方におすすめです。
おすすめのプリンターカートリッジの種類
一体型
全部の色のインクがまとまっている『一体型』はカートリッジ交換が簡単です。機械が得意でない方や交換が面倒な方におすすめです。
デメリットとしては、カラーカートリッジで1色だけ使い切った場合もすべて交換になるので、ランニングコストが高くなってしまう点が挙げられます。同じ色の画像や書類を刷ることが多い方は、他の色のインクが無駄になってしまうためおすすめできません。
分割型
『分割型』は1色ごとにカートリッジが分かれているため、なくなった色だけ交換できます。印刷量の多い方や同じ色を使うことが多い方におすすめです。
一方で一体型よりもカートリッジの交換の手間がかかり、色を間違えてセットしてしまうと本体をクリーニングしなければなりません。
トナー
『トナー』は一本で大量に印刷ができます。交換頻度も他のカートリッジより低いので長く頻繁にプリンターを利用する方におすすめです。
用途別おすすめのプリンターの選び方
写真を中心に使う
写真を中心に使プリントする方は染料インクを用いている『インクジェットプリンター』がおすすめです。写真によりカラーインクの使用量が異なり、残量が偏る可能性が高いので、カートリッジは『分割型』を選びましょう。
また写真が趣味で自宅に飾りたいならば、A3サイズにも対応しているものの方が満足度が高いでしょう。印刷用に光沢紙を用意しておくと、高級感があり鮮やかに仕上がります。
年賀状印刷で使う
年賀状に家族写真を選ぼうと考えている方は、『染料インク』のプリンターがおすすめです。宛名も印刷する人向けに、黒色だけ顔料インクを用いているプリンターもあります。自動両面プリント機能が搭載されているプリンターを選ぶと裏返す手間がかかりません。
年賀状以外に使用する予定のない方はハガキ専用のプリンターを選ぶとよいでしょう。サイズ設定やPC操作で悩む必要がないテンプレート内蔵のプリンターも販売しています。
文書を中心に使う
文書を中心にプリントする方はインクのランニングコストが低いプリンターがおすすめです。文書印刷が中心の場合は『顔料インク』で印刷するタイプを選ぶ方が、くっきり見やすい仕上がりになります。
プリンターを選ぶ際の注意点
最大用紙サイズ
『最大用紙サイズ』が大きくなるほどプリンター自体が大型になります。標準でA3に対応しているプリンターは設置場所に困ることもあるので、A3印刷を頻繁に行わない場合はA4印刷のタイプを選び、A3は手差しトレイで対応することをおすすめします。
単一機か複合機か
プリンターには印刷の機能だけを持っている『単一機』と、コピーやスキャナーFAXなどの機能を搭載している『複合機』があります。機能が多いほど価格は上がっていくので、必要性を感じない場合は単一機を選んでも問題ないでしょう。
プリンターのサイズ
購入するときはプリンターのサイズと重量を確認しておきましょう。特にレーザープリンターを探している場合は、内部の構造が複雑であるためサイズと重量がかさむので注意が必要です。先に置く場所の目星をつけておき、そこに合うサイズのプリンターを選びましょう。
プリンターのおすすめ人気メーカー
Canon (キヤノン)
国内2位のシェアをもつ『Canon』のプリンターは文書印刷に強いです。Canon純正の黒インクは顔料インクを使っているため黒文字が鮮明に印刷されます。 一方で顔料インクを使用するため、やや詰まりやすいのがデメリットになります。
EPSON (エプソン)
国内トップシェアを誇る『EPSON』は写真の印刷が得意です。カラーがきれいに仕上がるので、しっかりとした色味を求める方におすすめです。インクの消費量が多めなのでカラー印刷のコストは高くつくでしょう。
brother (ブラザー)
国内シェア3位の『brother』はFAXをベースにしたプリンターが多く、個人事業主や企業におすすめです。brotherのプリンターはある程度大型、A3で印刷できる機器が多いです。小型のものが欲しい場合は他メーカーの方が種類豊富になります。