デジタルで絵を描いたりデザインをしたりするときに、重宝するのが『液晶タブレット』、略して『液タブ』。デジタル画は修正もしやすいし保存もカンタン。さらに液タブなら、画面に向かってペンを走らせるので、紙に描いているのとほとんど変わらない状態で描けます。
この記事ではそんな液タブの選び方について詳しく説明します。今液タブを買おうか悩んでいる方向けの情報満載で、記事後半では厳選したおすすめ商品ランキングも掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの液タブの選び方
用途に合ったサイズ感で選ぶ
液タブの大きさは、13インチ~32インチが一般的です。あまり大きすぎても机に合わなかったり、描きにくかったりします。反対に小さい液タブは持ち運びが便利なものの、使用感に満足できない可能性もあります。自分の目的を考えて選びましょう。
筆圧レベルで選ぶ
現在発売されている液タブのほとんどは8192段階の筆圧感度に対応しております。これは絵を生業とするプロレベルの仕様で、実際のペン感覚に近い筆圧を実現できます。
もし金額を抑えた液タブなどが欲しければ、2048段階以上のもので選びましょう。趣味程度の描画であれば、2048段階でも十分描くことができます。
遅延度合いで選ぶ
液タブを選ぶ際にもっとも重要なのが『遅延度合い』です。描くときにペンを動かすよりも遅れて線が表示されてしまうと、実際のペン使いとはかけ離れた使用感になってしまうので、液タブの遅延を嫌う方は多いです。
Adobe RGBカバー率で選ぶ
液タブで色域を再現するのに確認したいのは『Adobe RGBカバー率』です。これはAdobeの色をどの程度再現できるかを表しています。
たとえば13インチ液タブは87%で、24インチで99%と、その差は20%以上。こうして比較すると大きく感じますが、それほどこだわりがなければ、おおむねの目安としてカバー率は75%以上の液タブを選べば間違いありません。
細やかな色使いで表現したい、また印刷目的の場合は90%以上の液タブをおすすめします。
価格帯で選ぶ
リーズナブルな2万円以下
デジタル画をこれから始めよう、というスタートラインの人には2万円以下でも十分な液タブが購入できます。
ただ価格重視な分、他の機種より劣る点はあります。ペン座標がずれていたり、ペン設定が細かくできなかったりと、OSの不具合も見られる場合があるので、購入の際は事前しっかり確認しておきましょう。
平均的な4万円以下
4万円以下の液タブは中価格帯で、種類も幅広くなってきますので、画面が小さくても機能やペンの描き心地を選ぶか、画面大きめにして描きやすい液タブにするかなど、コストパフォーマンスを視野に入れながらも自分に合う液タブを探しやすくなります。
選べる幅が広がりますが、やはり気になるのはカーソルとペンの遅延。4万円ほど出しても人によっては遅延が大きいと感じることもあります。この価格だから大丈夫、ではなくしっかり自分で選ぶことが大切です。
プロレベルの6万円以上
液タブに6万円以上出せるのであれば、満足のモデルに出会える確率は飛躍的に上がります。本格的に液タブで作品を作りたい人にはおすすめです。
この価格帯の液タブになると遅延の解消はもちろん、ペンの微細な傾斜の感知が可能であったり、画質が現行機の最高値であったりと高価格帯の名に恥じぬ高スペックモデルばかりですので、選びごたえがあるでしょう。