スピーカーはパソコンに接続したり、テレビと接続したりさまざまな使い方があります。特にパソコンで映像を視聴したりゲームをする場合には、パソコンに内蔵されているスピーカーだけでは物足りないことも。
しかしパソコンやテレビとケーブルでつなぐタイプのスピーカーは設置場所が限られますし、配線も邪魔です。そんなあなたにBluetooth接続できるタイプのスピーカーをおすすめします。
今回はそんなBluetoothスピーカーについて、特徴や選び方を中心に解説していきます。おすすめ商品もランキング形式でご紹介しますので、興味のある方はぜひ参考にしていてください。
そもそもBluetoothとは
Bluetoothは無線規格のひとつ
『Bluetooth』とはパソコンとスピーカーなど複数の機器を、無線で接続するために必要な技術で、Wi-Fiに似たようなものです。
最近ではスマートフォンをはじめ、さまざまな機器に搭載されているため認知度も上がってきています。数mから10m程度の近距離無線通信用の規格で、1対1の通信を目的としているため、複数の機器を同時接続するのには向いていません。
Wi-Fiとの違いは?
Bluetoothと勘違いしがちなWi-Fiですが、その機能や用途は大きく異なります。1対1で短距離通信が主体のBluetoothに比べて、Wi-Fiは50m~100mもの距離まで対応できる無線通信規格です。
インターネットに接続して大量のデータ通信が可能で、複数の機器が接続可能なので、スマートフォンやパソコンなどを複数台一度に接続して利用できるため広く使われています。
Bluetoothスピーカーおすすめの選び方
スピーカーの迫力・低音で選ぶ
スピーカーの音の大きさ、低音の響き方は『W数』によって確認可能。Wが大きければ大きいほど迫力ある音、広がる低音を感じられます。
1W以下だとほぼ低音を聴くことができませんが、5W~15Wなら10畳程度の室内で充分なレベル。20Wを越えれば野外で大人数でも楽しむことができます。
コンパクトなスピーカーは『パッシブラジエーター』搭載を選ぶ
小さくコンパクトなスピーカーは持ち運びやすさに特化しており、出力が小さいこともしばしば。
空気を振動させ、低音域を増幅させる『パッシブラジエーター』が搭載されているスピーカーならば、コンパクトかつ低音の迫力を楽しめます。
ユニット数で選ぶ
スピーカーには一つのユニットで高低全部の音域をまかなう『フルレンジスピーカー』と、複数のユニットで音域をまかなうタイプの二種類があります。
高音域の『ツイーター』、低音域の『ウーファー』の2つのユニットが搭載されている、『2WAYスピーカー』は中型で高性能なモデルです。
3つ以上のユニットが搭載されているスピーカーも多くありますが音質が良好な反面、基本的に大型で価格帯の高いものが多いので注意してください。
対応コーデックで選ぶ
Bluetoothで音声をプレーヤーから送る際の圧縮変換の方式を『コーデック』といい、どのような方式に対応しているかで音質が異なってきます。
コーデックの音質はSBC<AAC<apt-x<LDACの順によくなります。
SBC
ほとんどのBluetoothモデルに対応しているコーデック『SBC』。圧縮変換の効率や送る速度を重視しているため、他のコーデックに比べると音質は劣っています。
AAC
SBCのワンランク上のコーデック『AAC』。iPhoneで採用されている方式で、音質を重視している方にはAAC以上のコーデックをおすすめします。
apt-X
圧縮率がSBCと比べて非常に少ないため消える音域も無く、タイムラグもほぼ無いコーデック『apt-X』。Androidで採用されています。
LDAC
SONYが発表したハイレゾ音源対応のコーデック『LDAC』。高音質を楽しみたい方におすすめです。
バッテリー寿命・電源方式で選ぶ
駆動時間が7~8時間あるものを選ぶと野外や車内でも連続再生でき、便利です。
また充電方法も重要なポイント。USBで充電するタイプであれば、スマホの充電器だったりモバイルバッテリー、パソコンからでも充電できます。
ステレオタイプを選ぶ
スピーカーのタイプは『モノラル』と『ステレオ』の二種類です。
ステレオの方が音質が良く、音割れも少なく音を立体的に感じられます。モノラルに比べると価格帯は少々高いですが、音質にこだわりたいのであればステレオを選びましょう。
防水・防塵機能で選ぶ
『防水・防塵機能』は『IP45』という風に表記され、前者の数字が『防塵』、後者の数字が『防水』の保護レベルを表します。数字が大きいほど高性能です。
他にも防塵だけならば『IP4X』、防水だけならば『IPX5』という風になります。
防水タイプ
野外で使用するならば防水タイプをおすすめします。小雨などに対する防沫程度なら『IPX4』以上のもの、しっかりと濡れることが想定されているのであれば『IPX5』以上のものを選びましょう。
防塵タイプ
砂浜のような水辺での使用を考えているのならば防塵タイプがおすすめ。『IP5X』以上のものを選びましょう。『IP4X』以下であると細かな砂埃などを防いではくれません。
使用する場所で選ぶ
家の中
家の中でゆっくりと音楽を楽しみたいならば音質にこだわるべきでしょう。音質はスピーカーの形、サイズ、重さに深く関わっています。形であれば直方体や円筒形のスピーカーがおすすめ。音の広がりが平たいものより有利です。また大きく重いスピーカーは広い帯域での高音質な再生ができます。
しかし家の中でよく移動するとなると、大きく重いスピーカーは不便でしょう。一人暮らしの方であれば首からかけるネックスピーカー型もおすすめです。場所に関係なく同じ音質音量で聴けますし、省スペースにもなります。
浴室内
お風呂で音楽を聞きたいという方は防水機能が付いているものをおすすめします。万が一浴槽に落ちても大丈夫なように『IPX7』以上のモデルがよいでしょう。
野外
野外でスピーカーを使用するのであれば、20W以上の高出力のモデルを選べば大人数でも楽しめるでしょう。
またLEDライトのような付属機能があると、役に立つこともあるので付属している機能で選ぶのもよいです。
車内
車内ではスピーカーの置き場所を考える必要があります。ドリンクホルダーに入るような円筒形やサンバイザーに挟んで使用できるスピーカーなども便利でしょう。
またシガーソケットで充電できるアダプタが付属しているものであれば充電しながらの使用ができ、便利です。
Bluetoothスピーカーの注意点
Wi-Fiより距離が短く、障害物に弱い
Bluetooth接続にはデメリットもあります。Wi-Fiに比べるととても短い距離しか接続できません。また障害物が接続機器の間にあると上手く通信できなくなってしまう為、音楽が止まってしまうことも。このようなデメリットはありますが、上手く注意しながら使えばそれほど困ることはないと考えられます。
ペアリングの設定が必要
Bluetoothで複数の機器を接続する場合には、『ペアリング設定』が必要です。1台ずつ接続したい両方の機器を操作して設定する必要があるので面倒。最近では自動でペアリングしてくれる『NFC機能』という機能もあるので、そこまで大きな問題ではないでしょう。
Bluetoothスピーカーおすすめのメーカー
SONY (ソニー)
『SONY』は日本を代表する大手オーディオ電機メーカーであり、『ウォークマン』や『ハイレゾ』など誰もが耳にしたことのあるようなさまざまな商品、技術を生み出しています。
SONYのBluetoothスピーカーは、独自開発した『LDAC』という高音質のコーデックに対応したモデルも展開。それだけでなく幅広い層に向けた商品展開を行っています。
JBL
『JBL』は1946年設立のアメリカの音響機器メーカーです。家庭用の手軽なスピーカーから、業務用の専門的なものまで取り扱っています。
洗練されたデザインとサウンドは世界各地で幅広い層に人気。防塵防水機能に長けているアウトドアモデルや非常にコンパクトなモデルも展開しています。
BOSE (ボーズ)
『BOSE』は1946年に設立されたアメリカのオーディオメーカー。迫力のある重低音が売りで、欧米では高いシェアを占めています。
重低音だけでなく多数のモデルを展開しており、自分好みのスピーカーを探すこともできます。