お祝いごとなどの特別な日に飲むことが多い『シャンパン』。モータースポーツの表彰式でおこなわれるシャンパンファイトなども有名です。
日常的に飲むことが少なく、味や価格帯がさまざまなシャンパンを選ぶのに苦労しているのは方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、シャンパンの種類や選び方、おすすめの商品を詳しく解説します。自分にあった美味しいシャンパンを求めている方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもシャンパンとは
『シャンパン』とは、フランスのシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインの一種を指します。各メーカーは厳格に決められた製造方法や原料の産地などを守ることにより、シャンパンブランドを確立しています。
ブドウの品種
シャンパンは原料として使えるブドウの品種も決められています。基本的にはシャルドネ、ムニエ、ピノ・ノワールといった品種をブレンドして造られますが、例外的にひとつの品種で造られるシャンパンもあります。
もちろん上記の3種類のぶどう以外にもシャンパンに使用できる品種は存在しますが、この3種類のみで全シャンパンの99%のシェアを獲得していますので、そのほかの品種は知らなくてもそれほど問題にはならないでしょう。
シャンパンの格付け
シャンパンはぶどうを作付けする村単位で格付けされています。格付けにはグラン・クリュ(特級)、プルミエ・クリュ(一級)という単位が使われています。
グラン・クリュ(特級)
グラン・クリュ、通称『特級』は、モンターニュ・ド・ランスやヴァレ・ド・ラ・マルヌなどをはじめとする、栽培条件の良い17の指定地域で生産されたシャンパンにのみ与えられる格付けです。
他にも品質を保証する厳格なルールを通過した商品のみが出荷されるため、特級の名に恥じない最高レベルの品質管理が行われています。
プルミエ・クリュ(一級)
プルミエ・クリュ、通称『一級』はグラン・クリュと同様に約40の指定地域で生産されたシャンパンに与えられる格付けです。
グラン・クリュには格付け上劣りますが、こちらも品質管理は徹底されているのでシャンパンの名に恥じぬ逸品です。
シャンパンの種類
ブランドブランは白ブドウのみで造られたシャンパンで、ブランドノワールはピノ・ノワールまたはムニエなど黒ブドウのみで造られたシャンパンです。
おすすめのシャンパンの選び方
ここではシャンパンの選び方を解説します。
タイプで選ぶ
シャンパンには、色が透明からやや黄色がかった『白』と、薄いピンク色のついた『ロゼ』の2つのタイプがあります。
一般的に『ロゼ』は『白』に赤ワインかブドウの皮を混ぜることによって作られますが、その分フルーティーな香りが引き立つと言われています。生産に手間がかかる分、市場に流通している量が『白』よりも少なく高価なのが特徴です。
味で選ぶ
シャンパンの味には辛口から甘口まで表示があり、ブリュット、エクストラセック、ドゥミセック、ドゥの順に甘口に近づいていきます。
この甘口の度合いは、シロップ状の糖分を加えるドサージュという工程で決まり、例えばブリュットナチュールはまったくドサージュを加えません。自分の好みに合わせて甘口の度合いを選べるのも、シャンパンの魅力です。
年数で選ぶ
実はシャンパンの香りは、シャンパンが造られてから年月が経つにつれどんどん変化していくのです。
若いシャンパンはフルーツらしい香りが強く、おおむね6年以上成熟したシャンパンはローストしたような香りが強くなります。さっぱりと飲みたいときは若いシャンパンを、香りを楽しみたいときは成熟したシャンパンを選ぶとよいでしょう。