料理時間を大幅に短縮でき、料理のレパートリーも大幅に増える『圧力鍋』。いざ圧力鍋を購入しようと見てみると、さまざまな種類がありどれを選べばよいかわからないといった方も多いでしょう。
今回は圧力鍋の特徴や選び方を解説していきます。記事後半ではおすすめの圧力鍋をランキング形式で10個ご紹介しますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
圧力鍋とは
『圧力鍋』とは空気を密閉し、その空気を加熱することにより鍋内の圧力を上昇させる調理器具です。圧力が高くなることにより鍋内部の温度が100°Cを超え、硬い肉や野菜を短時間で柔らかくできます。
おすすめの圧力鍋の選び方
タイプで選ぶ
おもり式
『おもり式』は鍋蓋上部の蒸気口におもりが付いており、そのおもりを揺らすことで大きな音を発生させる機能があります。音が鳴ったタイミングで火の加減をすぐに調整できるため、別の作業をしながら圧力鍋を使用することも可能です。しかし蒸気によって匂いが部屋に充満してしまう点がデメリットです。
スプリング式
『スプリング式』はおもり式とは違い静かに調理が可能です。スプリング式には圧力の調整ができるものが多く、蒸気の漏れが少ないため部屋に匂いが漏れ出しにくいといったメリットがあります。
しかし既定の圧力に達しているかを目視で確認しなければならないため、調理中に目が離せなくなり他の作業を同時進行しにくいといったデメリットもあります。
材質で選ぶ
アルミ製
急いで調理をしなければならない場面が多い方は『アルミ製』がおすすめ。熱伝導率が高く、設定圧力になるまでの時間が早いのが特徴です。調理時間がもっとも短縮できる材質で、軽くて扱いやすいため女性やお年寄りの方でも扱いやすいでしょう。
しかし熱が逃げやすく、保温、余熱での調理にはあまり向いていません。酸性・アルカリ性のどちらにも弱いため汚れやすく汚れが目立ちやすいといったデメリットもあります。
ステンレス製
調理時間をかけ圧力鍋の性能を最大限引き出したいと考えている方におすすめの『ステンレス製』。長時間保温でき、余熱調理も可能です。光沢があり傷が入りにくく汚れも目立ちにくいといったメリットがあります。
しかし重量が重いため持ち運びが大変で、圧力がかかるまでの時間が長いため急ぎでの調理には向いていないといったデメリットもあります。
多層式
『多層式』は一つの圧力鍋を長期間活用する方に向いています。『多層式』とはアルミとステンレスの両方を組み合わせたもので、それぞれのデメリットを打ち消し合う最新素材のことです。
圧力がかかりやすく、保温性も高い上、汚れにくく手入れもしやすいといったまさに最新技術の名に恥じない性能の高さが光ります。しかし価格がアルミ製、ステンレス製と比べて高価になってしまうといったデメリットもあるので、予算との兼ね合いは必要不可欠といえるでしょう。
圧力値で選ぶ
『圧力値』は鍋に対してどれだけの圧力をかけられるかを表した数値です。圧力値が高ければ高いほど鍋の中の温度が高くなり、調理時間の短縮につながります。短い時間で調理したい方は圧力値の高いものを選びましょう。
しかし圧力値が高いからといってよい圧力鍋とはいえません。食材それぞれに適正圧力値がありますので、調理したい内容に合わせて圧力値を選びましょう。
IH対応で選ぶ
ご家庭のキッチンがIH式キッチンであるならば、圧力鍋が『IH対応』であるかきちんと確認してから購入しましょう。
最近の圧力鍋のほとんどがIH対応ですが、中には非対応の場合もあるため注意が必要です。IH対応していないものをIHで調理すると加熱のセンサーが働かないため高温になり続けてしまい、最悪の場合火災の原因になってしまいます。