XM口座

【XMゼロ口座】メリットとデメリット、利益率を最大化する使い方を徹底解説!

スプレッドが狭いことが特徴のXMのゼロ口座。
しかし、スプレッドが狭いのに対して、取引手数料がかかるため、実質的なお得さが分かりにくくなっています。

そこで本記事ではゼロ口座の特徴をまとめた上で、他口座タイプと比較した実質コストを算出し、どのようにゼロ口座を使うのが最も利益率を高められるのか検証していきます。

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XMの3つの口座タイプ

XMは次の3つの口座タイプを提供しています。

  • スタンダード口座
  • マイクロ口座
  • ゼロ口座

各口座タイプの特徴を整理すると次のようになります。

口座最小
取引量
最大
取引量
最大
レバレッジ
取引手数料スプレッド
ドル円平均
スタンダード口座1,000通貨500万通貨888倍無料2.0pips
マイクロ口座10通貨10万通貨888倍無料2.0pips
ゼロ口座1万通貨500万通貨500倍1.0pips/取引0.1pips

スタンダード口座は最も標準的な口座、マイクロ口座は最小取引量が少ない初心者向け口座、ゼロ口座はスプレッドを限りなくゼロに近づけた特殊口座となります。

XMのゼロ口座のメリット

XMのゼロ口座のメリットは次の3つです。

  • 公表スプレッドが狭い
  • 取引手数料を加味しても実質スプレッドは狭い
  • ECN方式を採用しているため、約定力が高い

それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。

公表スプレッドが狭い

ゼロ口座の名前の通り、そのスプレッドは限りなくゼロに近くなっており、スタンダード口座、マイクロ口座と比べて、非常に狭くなっています。

通貨ペアマイクロ口座スタンダード口座ゼロ口座
米ドル/円1.6pips1.6pips0.1pips
ユーロ/円2.3pips2.3pips0.4pips
ポンド/円3.6pips3.6pips1.2pips
豪ドル/円3.3pips3.3pips1.2pips

これだけ見るとゼロ口座が圧倒的に有利なように思えますが、ゼロ口座では取引毎に別途取引手数料がかかってしまう点に注意する必要があります。

取引手数料を加味しても実質スプレッドは狭い

片道10万通貨(1ロット)あたり5米ドル、つまり往復10米ドルの取引手数料がかかります。
これはスプレッドに換算すると1.0pipsに相当するため、XMのゼロ口座の実質スプレッドは【1.0pips + 公表スプレッド】と計算できます。

そのため、前述したスプレッド比較表を実質スプレッドで上書きすると次の通りです。

通貨ペアマイクロ口座スタンダード口座ゼロ口座
米ドル/円1.6pips1.6pips1.1pips
(1.0pips + 0.1pips)
ユーロ/円2.3pips2.3pips1.4pips
(1.0pips + 0.4pips)
ポンド/円3.6pips3.6pips2.2pips
(1.0pips + 1.2pips)
豪ドル/円3.3pips3.3pips2.2pips
(1.0pips + 1.2pips)

往復取引手数料1.0pipsを加味したとしても、ゼロ口座の実質スプレッドはスタンダード口座、マイクロ口座と比較すると、かなり狭くなっていることが分かります。

ECN方式を採用しているため、約定力が高い

XMの口座では次の2つの約定方式を提供しています。

  • STP(Straight Through Processing)方式
  • ECN(Electronic Communications Network)方式

ディーリングデスク(DD)方式とノーディーリングデスク(NDD)方式

前提として、FXブローカーは「ディーリングデスク(DD)方式」と「ノーディーリングデスク(NDD)方式」の2つがあります。

DD方式は個人投資家とインターバンク(金融機関)との間にFX会社のディーリングディスクが仲介します。
DD方式は多くの国内FX業者が採用する方式です。

一方、NDD方式はFX会社にディーリングディスクが存在せず、個人投資家とインターバンクが直接取引を行います。NDD方式は多くの海外FX業者が採用する方式です。

海外FX業者のスプレッドが国内FX業者よりも高い傾向にある理由が実はここにあります。
インターバンク市場でのスプレッドは常に変動しており、一定のスプレッドが常に存在します。
そのため、NDD方式ではこのインターバンク市場でのスプレッドがそのまま個人投資家のスプレッドに反映されます。

それに対して、DD方式では全ての注文をインターバンクに通すわけではなく、自社のディーリングデスクで顧客の売買注文を付け合わせることで、インターバンクへ支払うスプレッド手数料を削減しています。
極論、ある時点での売買注文が完全に同量であれば、インターバンクを通さずに全て自社顧客内で注文を決済できます。
その場合インターバンクへのスプレッド支払いが発生しないので、論理的にはスプレッド0pipsを実現できます。

STP方式とECN方式

STP方式とECN方式は、NDD方式における分類です。

STP方式はXMの立場に相当するブローカーが全ての注文を一度決済した上で、その後インターバンクへ注文を入れます。
DD方式では全ての注文をインターバンクに流さないのに対して、STP方式はあくまでNDD方式なので全ての注文をインターバンクに出します。
しかし、その際にブローカーが仲介し、個人投資家に対しては【インターバンクのスプレッド + 自社の利益に相当する上乗せスプレッド】をスプレッドとして提示します。

一方、ECN方式ではブローカーが一切仲介しないため、スプレッドはインターバンクのスプレッドと同等になり、FX業者側で上乗せできません。
ECN方式を採用しているXMのゼロ口座は、スプレッドが市場レートと同一になり、STP方式よりも有利な条件でのトレードが可能と言えます。

また、ECN方式はSTP方式と比較して、約定力が高くなっています
STP方式ではブローカー側で一度決済してから、インターバンクに注文を出す関係上、その最中に大きな値動きがあった倍、ブローカー側で大きな損失を出してしまう可能性があります。
そうした際にブローカーはリクオートと呼ばれる約定拒否を行います。

一方、ECN形式ではブローカー側の損得が絡まないため、リクオート(約定拒否)は発生しません

ここまでの話をまとめると次の通りです。

比較項目STP方式
スタンダード口座
マイクロ口座
ECN方式
ゼロ口座
スプレッド広い狭い
約定力低い高い

スプレッド・約定力の観点では、STP方式を採用しているスタンダード口座、マイクロ口座よりも、ECN方式を採用しているゼロ口座の方が優れていると言えます。

XMのゼロ口座のデメリット

このようにXMのゼロ口座は非常にメリットが多くなっている一方、次のようなデメリットを抱えています。

  • 初回最低入金額が100米ドルと高い
  • 最大レバレッジが500倍と低い
  • USD/CNH(米ドル/中国人民元)が取引できない
  • 入金ボーナスの対象外

それぞれ順番に見ていきましょう。

初回最低入金額が100米ドルと高い

XMでは口座タイプ別に次のように最低入金額が定められています。

口座タイプ最低入金額
スタンダード口座5米ドル
マイクロ口座5米ドル
ゼロ口座100米ドル

スタンダード口座とマイクロ口座の最低入金額は5米ドルと非常に低くなっており、初心者も利用しやすくなっています。
一方、ゼロ口座は最低入金額が100米ドルと高くなっており、人によっては口座開設を躊躇してしまう額かもしれません。

100米ドルの入金に抵抗がない方はこのデメリットは無視しても良いレベルです。

最大レバレッジが500倍と低い

XMでは口座タイプ別に次のように最大レバレッジが定められています。

口座タイプ最大レバレッジ
スタンダード口座888倍
マイクロ口座888倍
ゼロ口座500倍

ゼロカット(追証ゼロ)システムを採用した上でレバレッジを高くすると、XM側が負担するコストが高くなります。
そのコストを埋めるために、スプレッドを広くしているのがスタンダード口座とマイクロ口座となります。

ゼロ口座ではスプレッドを小さくすることで、XM側の利益は少なくなる = トレーダー側の利益が多くなるようにする代わりに、最大レバレッジが低くなっています

正直レバレッジ888倍が使えなくても、500倍で十分なトレードが多いので、このデメリットはそこまで気にしなくてもよいかと思います。

USD/CNH(米ドル/中国人民元)が取引できない

スタンダード口座、マイクロ口座で取引できる通貨ペアは57種類ですが、ゼロ口座ではUSD/CNH(米ドル/中国人民元)を除く56種類を取引できます。

通貨ペアスタンダード口座
マイクロ口座
ゼロ口座
AUDCAD
AUDCHF
AUDJPY
AUDNZD
AUDUSD
CADCHF
CADJPY
CHFJPY
CHFSGD
EURAUD
EURCAD
EURCHF
EURDKK
EURGBP
EURHKD
EURHUF
EURJPY
EURNOK
EURNZD
EURPLN
EURRUB
EURSEK
EURSGD
EURTRY
EURUSD
EURZAR
GBPAUD
GBPCAD
GBPCHF
GBPDKK
GBPJPY
GBPNOK
GBPNZD
GBPSEK
GBPSGD
GBPUSD
NZDCAD
NZDCHF
NZDJPY
NZDSGD
NZDUSD
SGDJPY
USDCAD
USDCHF
USDCNH
USDDKK
USDHKD
USDHUF
USDJPY
USDMXN
USDNOK
USDPLN
USDRUB
USDSEK
USDSGD
USDTRY
USDZAR

しかし、ゼロ口座で取引できない通貨ペアはUSDCNHの1種類のみで、その通貨を取引しない方はこのデメリットは無視してよいかと思います。

入金ボーナスの対象外

XMには次の3種類のボーナスがあります。

  • 新規口座開設ボーナス
  • 入金ボーナス
  • XMPロイヤリティプログラム
ボーナススタンダード口座
マイクロ口座
ゼロ口座
新規口座開設ボーナス
入金ボーナス
XMPロイヤリティプログラム

新規口座開設ボーナス

新規口座開設ボーナスは口座開設時に3,000円をもらえます。

入金ボーナス

入金ボーナスは入金額に応じて最大5000米ドルまでもらえます。

入金ボーナス額ボーナス率
最大500ドルまで100%
最大4500ドルまで20%

500ドルまでの入金に対して、入金額と同額100%のボーナスが付与されます。
例えば、500ドルを入金した場合、ボーナスとして追加で500ドル分が付与されます。

さらに500ドルを超えた入金に関しても、入金ボーナスの累計額が5,000ドルに達するまでは20%分の入金ボーナスが付与されます。
つまり、最初の500ドル分のボーナスに加えて、さらに22,500ドルの入金をした場合、追加で4,500ドル分の入金ボーナスを獲得できます。

このように入金ボーナスは資金効率が1.2〜2倍まで効率化できるので、他のどのFX業者と比較しても群を抜いたボーナス条件です。

XMPロイヤリティプログラム

XMPロイヤリティプログラムは取引量に応じてキャッシュバックポイントが付与されます。

XMのボーナスは次の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

これら3つのボーナスのうち、ゼロ口座のみ入金ボーナスとXMPロイヤリティプログラムが対象外となています。

XMゼロ口座の4つのデメリットのうち、最初の3つは人によっては無視できるレベルです。
しかし、4つ目のボーナス対象外というデメリットは全員に影響がある大きな問題です。

XMPロイヤリティプログラムはキャッシュバック = スプレッド減額効果となりますが、XMPロイヤリティプログラムを加味したとしても、ゼロ口座のスプレッドの方が狭くなるので、こちらは気にする必要はありません。

しかし、資金効率が1.2〜2倍になるという入金ボーナスを受けられないのは大きな痛手です。

最も利益率を高めるゼロ口座の使い方

さてここまで見てきたXMのゼロ口座のメリットとデメリットを鑑みて、XMのゼロ口座をどのように使いこなすのがよいのか考察しましょう。

実質スプレッドがスタンダード口座、マイクロ口座よりも狭いゼロ口座を利用するのが基本的におすすめです。
スプレッドはトレーダーにとって確定損失にあたるので、それをいかに小さくするのかが利益率、利益額に直接的に影響します。

しかし、ゼロ口座の実質的なデメリットは入金ボーナス、XMPロイヤリティプログラムの対象外であることです。

そのため、XMの口座の使い分けは次のようにするのがベストだと考えています。

  1. 入金ボーナス5000ドルを全て受け取るまではスタンダード口座で取引
  2. 入金ボーナスを満額受け取った後は、全てゼロ口座で取引(あるいはExnessの低スプレッド口座を利用するのも合理的)
  3. 入金ボーナスがリセットされたら、スタンダード口座で取引再開
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XMの入金ボーナスは不定期にリセットされ、再度5000ドル分のボーナスを受け取れることが肝です。
こうすることでボーナスを活用して、資金効率を最大化して取引できます。

入金ボーナスは資金効率が1.2〜2.0倍となり、Exnesなどの他の海外FX業者よりも広いスプレッドのデメリットを完全に消し去ります
そのため、入金ボーナス5000米ドルを受け取るまではXMのスタンダード口座で取引するのが最も利益率が高まります

しかし、入金ボーナス枠を使い切った後は、XMのゼロ口座、またはExnessを始めとする低スプレッド業者に乗り換える方が合理的です。


XMトレーダーの方はスタンダード口座、ゼロ口座の両方を開設して、前述した方法で口座を使い分けるのがおすすめです。

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