ハイレバレッジ、低スプレッドで有名な海外FX取引所のExness。
レバレッジに関して言えば、無制限レバレッジという破格の条件も提示しています。Exnessのレバレッジ条件に関しては次の記事で徹底開設しているので、本記事と合わせて是非ご確認ください。
さて、本記事ではレバレッジに加えて、Exnessのもう一つの特徴であるスプレッド条件に関して、徹底解説していきます。
各海外FX取引所が公開している形式的なスプレッドではなく、取引手数料も鑑みた実質的なスプレッド(取引コスト)にまで踏み込んだ上で、他の海外FX業者と比較して、Exnessは本当に低スプレッドと言えるのかどうかについて調査していきます。
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FX取引におけるスプレッドとは
Exnessのスプレッド条件について見ていく前に、そもそもスプレッドとは何か、確認しておきましょう。
スプレッドは買値と売値の価格差を意味しており、例えば1ドルの買値(Ask)が106円50銭、売値(Bid)が106円20銭とするとそのスプレッドは30銭となります。
購入タイミングでは常にスプレッド分、買値よりも売値の方が下回るため、スプレッド分だけ確実に損するところから取引が始まります。
1往復の売買のみでは小さな額かもしれませんが、FXのように何十回、何百回と取引を繰り返すケースでは、そのスプレッドによる損失はボディブローのように効いてきます。
投資の鉄則として確実な損失である手数料を下げることが挙げられるように、スプレッドの小さいFX取引所を利用することが勝率、利益率を上げるために非常に重要になってきます。
またスプレッドは取引所間だけではなく、同じ取引所内でも通貨によって変わってきます。
そのため、取引通貨によって利用する取引所を使い分けるというのが最も利益率を高める取引手法です。
Exnessのスプレッド条件
Exnessのスプレッドは例えばメジャー通貨では次のように設定されています。
| 通貨ペア | スタンダード口座 (pips) | ロースプレッド口座 (pips) | ゼロ口座 (pips) | プロ口座 (pips) |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 1.1 | 0.0 | 0.0 | 0.7 |
| EUR/USD | 1.0 | 0.0 | 0.0 | 0.7 |
| AUD/USD | 1.5 | 0.2 | 0.0 | 0.9 |
| GBP/USD | 1.5 | 0.2 | 0.0 | 1.0 |
| NZD/USD | 2.0 | 0.5 | 0.0 | 1.2 |
| USD/CAD | 2.3 | 0.4 | 0.0 | 1.0 |
| USD/CHF | 1.5 | 0.3 | 0.1 | 0.7 |
pipという単位は「percentage in point」の略で、異なる通貨を共通の単位で表現するために利用されます。
例えば米ドル/円(USDJPY)では1pips = 1銭 = 0.01円、ユーロ/米ドル(EURUSD)では0.0001米ドル ≒ 0.01円(1ドル=100円と仮定)となります。
このように異なる通貨でも1pipsはおおよそ同価値となるように定義されています。
例えば日本人に馴染み深いUSD/JPYでは、他の海外FX業者が1.5~2.0pipsのスプレッドとなっていることが多い中、スタンダード口座では1.1pipsというのは破格の数字であることがご理解いただけるかと思います。
全通貨ペアのスプレッドはExnessの契約仕様ページに記載されているので、そちらでご確認ください。
ただし、上記のスプレッド情報を見る際に注意すべき点が1つあります。
確かに上表は公式値であることには間違いありません。
しかし、実際にトレーダーが考慮すべき実質的な取引コストをスプレッドと定義するならば、各口座別の取引手数料についても考慮に入れる必要があります。
Exnessの口座種類別の取引手数料
実質的なスプレッドを算出するため、Exnessが提供する4つの口座タイプの特徴及び取引手数料を概観しましょう。
Exnesssはトレーダーの属性に合わせて次の4つの口座タイプを提供しています。
- スタンダード
- プロ
- ロースプレッド
- ゼロ
それぞれの詳細内容は公式ページに譲るとして、今回はスプレッドにのみ着目して、各口座タイプの特徴を説明します。
スタンダード口座
最も標準的な口座タイプです。
初回入金額が1USDと非常に低くなっており、FX初心者におすすめです。
しかし、前述のスプレッド表の通り、他の口座種類と比べて、スプレッドが広くなっています。
そのため、スプレッドの観点でスタンダード口座を利用することは基本的におすすめしません。
プロ口座
プロ口座はその名の通りプロフェショナル用の口座タイプです。
初回入金額が1,000USDとスタンダード口座よりも高めになってはいるものの、スプレッドが狭くなっています。
ロースプレッド口座
ロースプレッド口座はプロ口座よりもさらにスプレッドを低く押さえた口座タイプです。
しかし、スプレッドに加えて1ロットの往復取引当たり7USDの手数料がかかります。
1ロット当たり7USDは0.7pipsに相当するので、【スプレッド + 0.7pips】が実質的なスプレッドとなります。
それでもスタンダード口座よりはスプレッドが狭くなっています。
ゼロ口座
ゼロ口座は主要な通貨ペアのスプレッドがほぼゼロとなっています。
しかし、ロースプレッド口座と同様1ロットの往復取引当たり7USD以上の手数料がかかります。
ロースプレッドの手数料は7USDと固定されているのに対して、ゼロ口座は7USD〜であることに注意してください。
そのため、実質的なスプレッドは0.7〜pipsとなります。
口座タイプによる実質的なスプレッド比較
スタンダード口座のスプレッドは広くなるため、基本的に利用しません。
残る3つの口座タイプは通貨によって、実質スプレッド(スプレッド + 取引手数料)が異なります。
そのため、取引通貨・商品に応じて、実質スプレッドが最も狭くなる口座を利用します。
例えば代表的な通貨ペアにおける各口座タイプの実質スプレッドは以下の通りです。
| 通貨ペア | プロ口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 |
|---|---|---|---|
| USDJPY | 0.7pips | 0.7pips | 0.7pips |
| EURUSD | 0.6pips | 0.7pips | 0.7pips |
| GBPUSD | 0.9pips | 0.9pips | 1.0pips |
| AUDJPY | 0.8pips | 0.8pips | 0.9pips |
| NZDJPY | 1.8pips | 1.5pips | 1.5pips |
このように特定の口座タイプが常にスプレッドが低いわけではなく、通貨ペアによって最低スプレッドとなる口座タイプが分散しています。
ここでキーとなるのがExnessでは1アカウントで複数口座を開設できるという点です。
この特徴を活かして、プロ口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座の3つの口座を全て開設してください。
その上で、ExnessでFXトレードする際、手間を掛けてでも取引通貨ペアのスプレッドを口座別に確認しましょう。
そして、取引通貨ペアのスプレッドが最小となる口座タイプを利用することをおすすめします。
ちなみに私はUSD/JPY/EURのペア取引がほとんどなのでいずれの場合でもスプレッドが最小となるプロ口座を基本的に利用しています。
海外FX取引所別のスプレッド比較
この記事をご覧になっている方は海外FX業者間の比較情報を求めている方も多いかと思います。
そこで主要な通貨ペアに関して、代表的な海外FX取引所とのスプレッド比較をしてみましょう。
今回ピックアップする比較対象として、日本人の方に人気なXMTrading、TitanFX、iForexの3つを取り上げます。
ただし、平等な比較とするために、各社スプレッドが最低となる口座を選択しています。
例えば、XMTradingはZERO口座(低スプレッド + 取引手数料1pips)、TitanFXはブレード口座(低スプレッド + 取引手数料0.7pips)のスプレッドを記載しています。
結論を先に記載しておくと、メジャー通貨のスプレッドはExnessが圧倒的に低く抑えられています。
USD/JPYのスプレッド比較
まずは最も取引量が多いであろうUSD/JPYのスプレッド比較です。
上表の通り、Exnessのみ1pipsを下回っています。
スプレッドが狭いと人気のTitanFX(ブレード口座)と比較しても、そのスプレッドは30%以上も安くなっています。
EUR/JPYのスプレッド比較
続いてEUR/JPYのスプレッドを比較してみます。
米ドルと比較して、相対的に取引量の少ない = 流動性の低いEUR/JPY市場では構造上、どうしてもスプレッドが広くなってしまいます。
実際にXMTrading、TitanFX、iForexの3社はUSD/JPYと比べると、そのスプレッドが拡大していることが分かります。
しかし、ここで驚愕の事実が発見できます。
ExnessのスプレッドがなんとUSD/JPYよりもEUR/JPYの方が低くなっているのです…!
GBP/USDのスプレッド比較
次はGBP/JPYのスプレッドを比較してみましょう。
こちらはEUR/JPY以上に流動性が低いので、そのスプレッドも全社とも広がっています。
とはいえ、各社が2pips以上(iForexに至っては7pips)のスプレッドとなっているのに対して、Exnessは未だに1pips以下のスプレッドです。
ポンド円といえば、2016年6月23日のブレグジットを問う国民投票時の乱高下が未だに忘れられません。
ブレグジットする or しないで世論が何回もブレたのに合わせて、ポンド円も振り回されていました。

他のFXトレーダー同様、このときに私もポンド円を触っていましたが、その時点ではまだExnessの口座を開設していませんでした…
もしブレグジット前後をExnessのハイレバレッジ&低スプレッドで取引できていたら、さらに好成績を残せたのかもしれないなと妄想してしまいます。
この経験からの学びをお伝えすると、もし現在の為替相場がエントリータイミングではないなと考えている方も、急に来る絶好の相場機会に備えて、Exnessの口座開設だけはしておくことを個人的にはおすすめします。
AUD/JPYのスプレッド比較
最後にAUD/JPYのスプレッドの各社比較を見てみましょう。
TitanFXがかろうじて2pipsを下回るスプレッド条件を提示していますが、それでもExnessの0.8pipsとは2倍以上の開きがあります。
以上の通り、Exnessのスプレッドが他社と比較して”圧倒的に”低く抑えられていることが分かります。
スプレッド嫌いの私としては正直Exness一択と断言できるレベルの差です。
私自身、実は初めて海外FX取引所として口座開設したのがXMTradingでした。
やはりWeb上で検索してみると多くの方がXMを推薦されていたので…
しかし、複数のFXトレーダーの友人から、ハイレバレッジで海外FXやるならExnessの方がいいよと伝えられ、半信半疑でその取引条件を調査しました。
冒頭でもお伝えした通り、私自身はトレードテクニックもさることながら、スプレッドやスワップ等の取引コストを下げることが取引結果に大きく影響すると考えています。
そうした中、Exnessのスプレッドを各社と比較したときのその圧倒的なコスパの良さに興奮したことを今でも覚えています。
その他主要商品のスプレッド条件
ここまでメジャー通貨ペアのスプレッド条件に関して、詳しく説明してきましたが、ここからは他の商品のスプレッド条件も口座タイプ別に整理してみましょう。
金、銀のスプレッド
まずは為替変動率が高く、利幅を取りやすいと人気な金、銀のスプレッド条件を確認してみましょう。
| 通貨ペア | プロ口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 |
|---|---|---|---|
| XAUUSD 金 / USD | 12.5pips | 7.0pips (6.3pips + 7USD/ロット) | 1.6pips (0pips + 16USD/ロット) |
| XAUEUR 金 / ユーロ | 308.5pips | 258.4pips (257.7pips + 7USD/ロット) | 156.1pips (141.6pips + 145USD/ロット) |
| XAGUSD 銀 / USD | 3.4pips | 3.5pips (2.8pips + 7USD/ロット) | 10.9pips (0.9pips + 100USD/ロット) |
| XAGEUR 銀 / ユーロ | 17.8pips | 15.1pips (14.4pips + 7USD/ロット) | 49.1pips (7.6pips + 415USD/ロット) |
上表の通り、口座タイプ別の実質スプレッドにかなり幅があることが分かります。
前述の通り、自身の取引通貨ペア、商品ペアによって口座タイプを使い分けることの重要性がより理解できるはずです。
株式インデックスのスプレッド
株式インデックスのスプレッドは下表の通りです。
| 通貨ペア | プロ口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 |
|---|---|---|---|
| JP225 Japan 225インデックス | 7.9pips | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| US30 US Wall Street Index 30インデックス | 4.2pips | 0.7pips (0pips + 7USD/ロット) | 0.85pips (0pips + 8.5USD/ロット) |
| US500 US SPX 500インデックス | 8.9pips | 0.1pips (0pips + 1USD/ロット) | 0.1pips (0pips + 1USD/ロット) |
実は個人的に最も着目すべき取引商品がUS500だと感じています。
その実質スプレッドがロースプレッド口座あるいはゼロ口座で0.1pipsという法定通貨でも達成していない低pipsとなっています。
商品によって値動きや取引量の違いがあるので、FXトレーダーはそれぞれ得手不得手はあります。
とはいえ、スプレッドという確定コストを最大限下げられるUS500は全商品を見渡してもかなり魅力的なFX取引対象はなずです。
仮想通貨のスプレッド
仮想通貨FX取引に関しては、bitFlyerやDMM Bitcoinなどの国内の有名取引所と比較しても、Exnessのスワップ条件が優れています。
そのため、仮想通貨FXトレーダーの中でExness口座を利用する方もかなり増えてきました。
Exnessが提供する仮想通貨スワップフリー条件に関しては、次の記事で詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
さて気になるExnessの仮想通貨スプレッド条件は下表の通りです。
| 通貨ペア | プロ口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 |
|---|---|---|---|
| BCHUSD ビットコインキャッシュ / USD | 取り扱いなし | 3.3pips (3.2pips + 1USD/ロット) | 2.31pips (2.2pips + 1.1USD/ロット) |
| BTCJPY ビットコイン / JPY | 取り扱いなし | 461.3pips (460.6pips + 7USD/ロット) | 428.6pips (427.6pips + 10USD/ロット) |
| BTCUSD ビットコイン / JPY | 取り扱いなし | 540.9pips (540.2pips + 7USD/ロット) | 541.5pips (540.8pips + 7USD/ロット) |
| ETHUSD イーサリアム / USD | 取り扱いなし | 30.6pips (30.5pips + 1USD/ロット) | 32.58pips (32.5pips + 0.8USD/ロット) |
やはり法定通貨と比べると、流動性が低く、かつ値動きも激しい仮想通貨のスプレッドは広くなっています。
とはいえ国内仮想通貨FX取引所のスプレッドも同様に高いので、この点は値動きが激しく、利幅が増える分、そのコストも大きくなるものとして、仮想通貨FXトレーダーの方は受け入れるしかありません。
本記事ではExnessのスプレッド条件について、手数料も含めた実質コストを確認してきました。
通貨ペアによって口座タイプを使い分ける重要性をご理解いただけたかと思います。
スプレッド条件という軸で各商品を比較することで、株式インデックスUS500という好条件の取引対象を発見できたことも収穫でした。
いずれにせよ、Exnessのスプレッド条件は他の海外FX取引所と比べると、かなり好条件のものが多いので、既に他の取引所を利用されている方も、Exnessで取引してみることをおすすめします。
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