『マイク付きイヤホン』はビジネスだけでなくプライベートでも使用するシーンが多くなってきました。販売されている商品も価格帯や機能が多種多様でどれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
今回はマイク付きイヤホンのおすすめの選び方から人気アイテムを比較、ランキング形式でご紹介します。どんな種類があってどんな機能が便利なのかを購入前に理解して、自分に合ったマイク付きイヤホンを選びましょう。
マイク付きイヤホンのおすすめの選び方
スマホと接続して音楽を楽しめるイヤホンはマイク付きが便利。ハンズフリーで通話ができるのはもちろん、趣味やビジネスなど様々なシーンで活躍してくれます。
接続方法で選ぶ
マイク付きイヤホンを選ぶにあたり、どのような方法で機器と接続するかを決めましょう。接続方法を大きく分けるとBluetoothでワイヤレスに接続する方法と、コードを通して接続する有線接続の2つの方法があります。
Bluetooth
ワイヤレスで接続できる『Bluetooth』はコードを使わず独立して利用できることが最大の魅力です。左右のイヤホンが完全に独立したタイプも多くコンパクトですが、イヤホン本体の充電をする必要があります。充電を忘れるとイヤホンが使用できなくなるので、バッテリーの連続持続時間も定期的にチェックしましょう。
またBluetoothでは『コーデック』という音声のデータを圧縮する方式でイヤホンに送っているため、実際の音声よりもほんのわずかに遅れて聴こえる『遅延』が出たり、音質が少し低下したりする場合があります。この遅延や音質の変化はBluetoothのバージョンやコーデックに対応できる送信機器が必要です。
もしBluetooth型イヤホンを選ぶ場合は、Bluetoothのバージョンとバッテリー持続時間のチェックは必須。音楽を楽しみたいなら音質調節機能やノイズキャンセリングができるかどうかもチェックしておくのがおすすめです。
Lightning
『Lightning』はApple社が開発した有線接続でiPhoneやiPadとの接続に使われている有線端子で、音声データの遅延や音質低下の心配がなく快適に使用することができます。ただしイヤホンの電力はiPhoneなどの送信機器から取っているため、イヤホンを使うと送信機器の使用可能時間が少しだけ短くなるのがデメリットです。また再生と充電が同時にできるイヤホンが少ないことも理解しておかなければなりません。
Lightningケーブルは多くのなメーカーから販売されるようになりましたが、Appleの性能基準『MFi認証』を取得しているものを選ぶのがおすすめ。MFi認証がされているものならアップデート後も対応のiOSで使用できる安心感があります。
USB Type-C
コネクタが上下左右対象でどちらの向きでも使用できる有線接続タイプの『USB Type-C』。USB規格では比較的新しい型で、デジタル信号でデータを送るため音質の劣化が少なくマイクでの通話もクリアです。
ただし送信機器でUSB Type-Cが使用できるかどうかは確認が必要。また安価なUSB Type-Cイヤホンではデジタル方式での接続ではなくアナログな接続方式しか対応していないものもあるため購入前にチェックしておきましょう。
3.5mm端子
一般的なオーディオ機器の接続方式がこの『3.5mm端子』です。有線接続で数多くのイヤホンに使われている端子で、イヤホンの選択肢が広いのと音質が良いところが特徴。デザインや予算など希望のものを選びやすいです。
しかし近年ではイヤホン本体の機能が多様化されて、コンパクトさや防水性を求めるものが多くなっています。機器によっては使えないものもあるので注意しましょう。
使用シーンで選ぶ
まずは自分がマイク付きイヤホンをどこで・どんな用途で使うかを明確にします。
音楽をメインに聴きたいなら高音質のものが良いですし、運動をしながら使いたいならコードレスといった用途やシーンによって使いやすいイヤホンの種類が変わってきます。
これまではマイク付きイヤホンはパソコンでのチャットや音声通話やゲームなどの限られた使用がメインでしたが、近年ではハンズフリー通話や音声検索など、使用する場所を選ばなくなってきました。使える機会が多くなってきたからこそ、使用シーンを想定して購入することが大切です。
リモート会議
インターネットを介して行われるリモート会議は、離れた場所でリアルタイムに会議ができる便利な機能。本社と営業所での会議はもちろん、取引先へのプレゼンテーションや在宅ワークなど数多くの用途に使われています。
パソコンやスマホアプリで画面を共有するリモート会議では両手がフリーになるマイク付きイヤホンが活躍します。パソコン操作や文字入力はもちろん、メモをとったり動きをつけたりしながら通話ができるため、相手とのコミュニケーションを円滑にとることができます。
ゲーム実況
近年のYouTubeなどでよく見られるゲーム実況では、プレイヤーがゲームをしながら解説やコメントするのが一般的。テレビゲームはもちろん、スマートフォンアプリのゲームでもマイク付きイヤホンを接続して音声も加わった動画を作ることができます。
両手がふさがってしまうゲームではマイクイヤホンやヘッドホンはもはや必要不可欠と言っても過言ではないアイテムです。
エクササイズ
ジョギングやウォーキング、山登りなど動きを止めたくない場面でもそのまま通話ができます。自転車で走行中といったスマホの操作ができないシーンでも通話ができることが大きなメリットです。
また個人の使用だけでなくヨガやエアロビクス教室などの集団エクササイズでは講師が実際に動きながら生徒に指導できます。激しい運動や複雑な動きをしながら言葉でより正確に伝えられるマイク付きイヤホンは講師にも生徒にも嬉しいアイテムです。
種類で選ぶ
イヤホンは大きく分けて3つの種類があります。使用時間や用途によって使いやすい型があるためそれぞれの特徴をチェックしましょう。
カナル型
『カナル型』は耳の中に音声出力スピーカーが入るため、音漏れや耳から外れることが少ないタイプです。現在では装着感の良さと使いやすさからこのカナル型のイヤホンが多く採用されており、有線接続やワイヤレスを含めても一般的な型になっています。
イヤーインナー型
従来のイヤホンはこの『イヤーインナー型』が多く採用されており、価格が安価でデザイン豊富なところがメリット。装着感が少ないため使用時間が短い場合や動きが少ない場合におすすめです。
逆にいうと耳に軽く付けるだけなので、カナル型と比べると落下や音漏れといったデメリットになることも。
耳掛け型
『耳掛け型』はカナル型イヤホンに耳にかけるフックがついているタイプです。安定感が良く落下のリスクは大幅に低いです。エクササイズやスポーツ、ビジネスなど動きと安定感を求めるシーンに大活躍します。
音質で選ぶ
イヤホンの音質は選ぶときの大切なポイントです。より高品質な音楽を楽しみたいのであれば有線タイプのマイク付きイヤホンを選びましょう。音質に特化した『ハイレゾ音源』や周りの雑音をカットする『ノイズキャンセリング』などの機能が付いたものも多く販売されています。
ただし機能が良くなると価格が上がるのも事実。ハンズフリーで通話をしたいという程度であれば多くにこだわる必要がないといえます。
デザインで選ぶ
音質や使いやすさのほか見た目の良さにこだわる選び方も大切です。バッグやポーチに入れて持ち歩くときもモチベーションがアップしますし、個性的なカラーやデザインは他のマイク付きイヤホンとの差別化も期待できます。
耳に装着していても『おしゃれだな』と思えるものは愛着もひとしお。長く愛用できる要因のひとつです。
機能で選ぶ
マイク付きイヤホンにもたくさんの機能が付いています。ハンズフリー通話や音声データをより快適にできる機能を理解して自分に必要かどうかを判断しましょう。
ノイズキャンセリング機能
『ノイズキャンセリング機能』はイヤホンに配置されたマイクで雑音を消す音波を出し、必要な音だけを拾うことができる機能です。街中の雑踏や会社のオフィスやカフェなどでも集中して趣味や作業をすることができます。
ただ雑音を消すだけでなく、街中で歩きながらの視聴ではあえて周りの音を拾って安全に配慮することもできる『外音取り込み機能』にも注目。周りの音に合わせてノイズキャンセリングのオンオフが切り替えられるものは音質重視の人や移動が多い人に最適です。
ただしノイズキャンセリング機能はBluetoothなどの無線タイプではバッテリーが無くなると使用できなくなるので注意しましょう。
リモコン機能
ハンズフリー通話で応答する場合に便利な『リモコン機能』は、通話の開始・終了をリモコンで操作できる便利な機能です。Bluetoothの左右独立タイプはイヤホンにリモコンが付けられているケースが多いので、ボタンの位置や大きさなどリモコン操作のしやすさも確認しておくのがおすすめです。
ただしLINEの無料通話やSkype通話ではリモコンが使えない場合があるので注意しましょう。メーカーや機種によってはリモコン操作は音楽の再生・停止や音量調節のみなど通話に対応していない場合もあります。リモコン操作にどこまで求めるかも考えておくと安心ですね。
防水・防塵機能
『防水・防塵機能』は雨の日や湿度が高い場所、粉塵が気になる場所での使用に適しています。防水は生活防水レベルから水中での完全防水レベルを『IPX』と数字で表され、防塵レベルは『IP』と数字で表されます。数字が高ければ高いほど防水・防塵効果が高い設定になっているので、使用するシーンで水濡れや粉塵のリスクが高いかどうかで選びましょう。
高レベルで防げるものは業務用やスポーツなど特別なシーンでの利用がほとんど。日常で使うなら高レベルなものでなくても十分です。