快適な睡眠に欠かせない『マットレス』は、上質な眠りを求める人にとって欠かせないアイテムですよね。しかし、あまりに高級すぎるものはなかなか手が出せませんし、かといってお手頃なお値段のマットレスだと寝心地が心配…そんな不安はありませんか?
実は、マットレスの選び方のポイントを押さえておくと、低価格で望み通りのマットレスを購入することができます。今回は、マットレス選びで押さえるべきポイントと、安くて人気のおすすめマットレス10選をランキング形式でご紹介していきます。
マットレスとは
マットレスとフレームを組み合わせてベッドになる
マットレスとは、人が横たわった時に快適な状態となるよう、体を支えて寝心地を良くするための寝具です。寝心地の良さは使う人によって異なるので、好みに合わせて硬さを確かめたり、実際に横たわってみて使い心地を試す必要があります。
マットレスの厚さによっては、敷布団のように床に直接置いて使用することもできますが、フレームと呼ばれる土台にマットレスを置いて使うのが一般的です。フレームを使うことでマットレスの通気性も良くなるので、マットレスを購入するときはフレームと組み合わせて選ぶようにします。
サイズの種類がある
マットレスには、主に以下のような種類があります。
・シングル
・セミダブル
・ダブル
・クイーン
・キング
目安としては、1人用なら『シングル』から『セミダブル』、2人用なら『ダブル』か『クイーン』、『キング』サイズのマットレスになると、小さいお子様と一緒に家族でゆったりと眠れるサイズになります。
店頭や通販などで良く目にするのは、シングサイズからダブルサイズのマットレスです。同じサイズでも、メーカーによって大きさに若干の違いがあるので、購入前にはサイズを良く確かめる必要があります。
マットレスは睡眠の質を左右する
毎日を忙しく過ごす現代人にとって、快適な睡眠は健康維持に欠かせません。朝起きたら腰が痛い、夜中に何度も目が覚める、寝たはずなのに疲れが取れないといった人は、寝具をマットレスに変えるのも一つの方法です。
現在多くのメーカーが人の眠りを研究し、素材やサイズにこだわったマットレスを販売しています。自分にとっての寝心地の良さとはどのようなものなのか、一つ一つ吟味をしながら、これはを思うマットレスを探してみましょう。
マットレスのおすすめポイント
体圧を分散する
人の体には凹凸があり、横になると床に接触する部分とそうでない部分が出てきます。床に接触している部分は体重による圧力『体圧』が掛かるのですが、マットレスがないと体圧は局所的に強く掛かってしまうので、寝ている間にも大きな負担になります。
マットレスを使用すると、体の凹凸にフィットする形になるので体圧が分散され、寝ている間の負担を軽減します。局所的な強い体圧がなくなることで体がリラックスし、快適な睡眠を維持できるのです。
クッション性が高く睡眠の質を高める
『体の凸凹にフィットさせればいいのなら、柔らかいほどいいマットレスなのかも!』と思われるかもしれませんが、実はある程度のクッション性もマットレスには重要です。
柔らかすぎるマットを使用すると体が沈みすぎてしまうので、無意識にもがいて体が疲労することがあります。かといって、固すぎるマットレスは体圧が分散されにくいので、体への負担は軽減できません。
一番良いのは、寝ている間に体全体をサポートしてくれる適度なクッション性です。体の筋力や痛い部分などを考えて、自分にあったクッション性のあるマットレスを探すようにします。
寝返りが打ちやすい
寝返りは、寝ている間も体を守るために無意識に行われる人間の防衛本能です。同じ姿勢で眠り続けると、体が固まって筋肉や骨に支障が出てしまいます。
眠りを妨げないまま適度な寝返りを打てることが理想なのですが、体に合わない寝具を使うとスムーズに寝返りができず、体が固まる度に目が覚めてしまって良質な睡眠を取れません。
マットレスを使用すると、体全体をサポートして無意識化での寝返りもスムーズになり、自然に起き上がるまで良質な睡眠を取ることができます。
安いマットレスのおすすめの選び方
反発性で選ぶ
低反発
座ったままの状態で居眠りしたり、ちょっと休憩するときに固いソファの上で眠ったりしたとき、体のしびれや痛みを感じることがありますよね。人間の体は、長時間同じポーズを続けたり一箇所に体圧が掛かり続けると血流が悪くなり、しびれや痛みといった支障が出てしまいます。
低反発のマットレスを使用すると、体全体を包み込むように沈むので体圧が全体に分散され、起きた時の体のしびれや痛みなどが軽減されます。起きたときの体のしびれや痛みがきになる人には、低反発のマットレスがおすすめです。
高反発
スポーツをしていて筋肉が発達していたり、生まれつき体の作りががっしりしているタイプの人は、寝返りのサポートを行ってくれる高反発のマットレスがおすすめです。
高反発のマットレスは、体が沈みすぎるのを防いで寝返りのときにしっかり跳ね返してくれるので、睡眠を妨げることなくスムーズに寝返りできます。
体作りが資本となる一流のアスリートも、高反発のマットレスを選ぶ人が少なくありません。身長が高い・筋肉質・ガッチリしていて体重が重めという人は、高反発マットレスを選んでみましょう。
サイズで選ぶ
マットレスを選ぶときには、自分の体格にあったサイズかどうか確認することも大切です。サイズが合わないマットレスを選ぶとゆったりと寝ることができず、睡眠を妨げてしまいます。
マットレスの横幅は、体の横幅にプラス60cmを足した長さのものを目安にしましょう。身長が高い人は、長さも確認してマットレスの足元に余裕があるものを選びます。
厚みがありすぎるマットレスは寝心地に影響するので、コイル系のマットレスで約25cm〜30cmがベストです。それ以外のマットレスでは体重を目安にし、約40kgでは7cm、約70kgの人や10cmの厚みのものを選ぶようにしましょう。
マットレスの厚みや長さは、ベッドフレームと組み合わせることでも微妙に違いが出てきます。購入するときには、合わせるベッドフレームのサイズもよく確認してから選ぶようにしましょう。
コイルで選ぶ
ボンネルコイル
『ボンネルコイル』のマットレスは、コイル自体を上下左右に繋げることでマット全体のスプリング機能を高めているマットレスです。加わった力をマット全体で広く受け止めるので適度な硬さがあり、柔らかいマットレスが苦手な人のおすすめです。
ただし、構造上マットレス全体にコイルが連結されているので、寝返りやちょっとした振動でも全体的に揺れます。寝ている人を起こす可能性もあるので、マットレスの使用を2人以上で考えている場合には注意が必要です。
高密度スプリング
『高密度スプリング』のコイルは、平均的なボンネルコイルの1.5倍のコイルが使用されたマットレスで、より硬めの感触を好む人に人気です。
硬めなので体の沈み込みが少なく、強い弾力が体全体を支えて快適な寝心地を実現。近年では、高密度スプリングにクッション性を兼ね備えたマットレスも増えてきており、寝心地と耐久性に優れたベッドを好むビジネスホテルなどが多く採用しています。
高密度スプリングのマットレスも、ボンネルコイル同様にマットレス全体が揺れやすくなっていますので、シングルで利用する人におすすめです。
ポケットコイル
『ポケットコイル』は、マットレスのコイルを連結させず一つ一つを独立しており、体を点で支えるような作りになっています。横たわった体に接触した部分だけが沈むので、より密着したサポートの寝心地を求めている人におすすめです。
独立したコイルなので振動も伝わりにくく、2人以上で寝る場合にも最適。ただし、その性質上どうしてもお値段が割高になるほか、通気性が低く重いという特徴もあるので、お値段やお手入れ方法も考慮して購入するようにしましょう。
ノンコイルを選ぶ
ウレタン
『ウレタン』のマットレスは、ノンコイルマットレスの中でも一番流通している種類です。ウレタンは安くて軽いという特徴があり、まずは気軽にマットレスを使ってみたいという人には最適。
ただし、ウレタン素材は劣化するスピードも早いため、耐久性を望む人や体重が重い人には向いていません。ウレタン独特の匂いが苦手な人もいますので、購入するときには実際に目で確かめたり、店頭でお店の人に相談するなどの方法で慎重に選ぶようにしましょう。
ファイバー
『ファイバー』とは、ポリエチレンやポリエステルなどの細い繊維を網目のようにして固めたものです。空気を含んだファイバーが体を支えるため、軽くて扱いやすく通気性が良いというメリットがあります。
その一方で、ポリエチレンやポリエステルは熱にあまり強くないほか、耐久性が低いというデメリットもあります。商品によっては洗えたり電気毛布も使えるものがありますが、耐久性が低いことを考えるとコストが高いと感じる人もいます。
使う人によってマットレスの評価は変わってきますので、ファイバー素材のマットレスを購入するときには、販売元に商品の説明を求めてみるのも良いでしょう。
ゲル素材
『ゲル素材』とは、樹脂をプニプニとした状態に加工したものです。柔らかいゼリー状を思い浮かべるとわかりやすいですね。
ゲル素材のマットレスは、その特徴を生かして柔らかな寝心地を楽しめるのが人気で、体全体を包み込むように寝たいという人におすすめです。
ただし、ゲル素材だけでは反発力がほとんどないので、現在販売されているゲル素材マットレスの多くは、ウレタンやポリエチレンなどの素材と組み合わせて作られています。
したがって、ゲル素材だけなら耐久性は高いのですが、組み合わせたウレタンやポリエチレン部分の耐久性が低いので寿命は長くありません。寿命が長いマットレスを望んでいる人は注意が必要です。
通気性で選ぶ
マットレスは、湿気をこもらせないようにすると長く使用することができます。もともと日本は湿気が多い国ですから、マットレスも干して快適に使い続けたいですよね。
ボンネルコイルや高密度スプリングのマットレスは重くて干すことが難しいですが、コイル自体に隙間があるので通気性が良く、干さなくても湿気がこもりにくいというメリットがあります。
ポケットコイルやノンコイルのマットレスは、移動が簡単なので干すスペースさえあれば湿気を逃がすことができます。干す場所があるかどうかを基準にしてマットレス選びをするのも良い方法です。
折り畳み式を選ぶ
折り畳み式のマットレスは、収納や移動の利便性を重要視したい人におすすめです。3つ折りや4つ折りの商品もあるので、設置や収納を考えて好みにあったマットレスを選ぶのも良いでしょう。
ただし、折り畳み式のマットレスは薄いものが多いので、横になったときに体を支えられないことがあります。折り畳み式のマットレスを選ぶときには、厚みや弾力性などをしっかりチェックするようにしましょう。
寝心地で選ぶ
マットレスの購入を考える人が一番望んでいるのは、何と言っても寝心地の良さですよね。しかし、どんなタイプが自分に合うのか、すぐに答えられる人はあまり多くありません。
どんなマットレスが合うのかわからないという人は、一度店頭で寝心地を確かめてみるのが一番良い方法です。首、腰、背中を意識しながら横たわってみたり、寝返りの感触を確かめてみましょう。
その際、お店の人に自分に会ったマットレスをチェックしてもらうのもいいですね。身長、体重、体のラインなどから、ぴったりのマットレスを探してもらいましょう。
安いマットレスのおすすめメーカー
マニフレックス
『マニフレックス』は、世界トップクラスの品質を誇る寝具ブランドです。世界中のアスリートがこぞって愛用していることからも、その品質の信用度がうかがえます。良質な睡眠と健康を望んでいる方はぜひ一度お試しください。
東京西川
創業450年という歴史を誇る『東京西川』は、国産寝具メーカーの老舗ブランド。Airシリーズはとくにアスリートに支持されており、睡眠と体作りの両方をサポートします。睡眠中に掛かる体圧も綺麗に分散されますので、肩こりや腰痛持ちの方におすすめです。
フランスベッド
『フランスベッド』と聞くと海外ブランドかと思われがちですが、実は本店が新宿という立派な国産ブランドメーカーです。日本人に合う寝具作りを目指したマットレスは、国産ならではの使い心地と安心を約束してくれます。
エアウィーヴ
『自宅で洗えるマットレス』として、ハウスダストに悩む人に人気なのが『エアウィーヴ』です。清潔に使えるのはもちろんですが、日本人好みのフィット感を与えてくれるのも嬉しいポイント。快適な眠りを追求したい人におすすめです。
日本ベッド
1926年から創業し、100年以上の歴史がある『日本ベッド』は、知る人ぞ知る人気のマットレスメーカーです。ベンチレーターと呼ばれる通気穴を採用しており、通気性も安心。ポケットコイルで硬さにもこだわっていますので、高反発なマットレスを探している肩におすすめです。
SIMMONS
『SIMMONS』は、多くの高級ホテルが導入しているマットレスの人気メーカーです。訪れた人を癒す寝心地は天下一品。全国各地のショールームで試してみた人がSIMMONSの虜になることも。最高の寝心地をぜひご家庭でもお試しください。
Sealy
『Seaiy』もまた、SIMMONSと同じく高級ホテルに導入されているマットレスメーカーです。世界中で高級寝具ブランドと認められているSeaiyのマットレスは、最新技術で最高の睡眠を約束します。少しお値段はお高めですが、毎日高級ホテルのベッドを味わいたい人はぜひ検討してみてください。
Serta
『Serta』はスプリングにとてもこだわったコイル式マットレスを手がけるメーカーで、寝ている間に掛かる体圧をコントロールし、熟睡モードへとスムーズに移行できます。アメリカでも5年連続売り上げNo.1。アメリカ人も夢中になるマットレスの寝心地を、ぜひご家庭でも体感してみましょう。