皆さんは普段どんな『キーボード』をお使いでしょうか。『キーボードなんて選んだことない!』という方も中にはいるかもしれませんが、実はキーボードにもたくさんの種類や性能があります。
その中でも特に『メカニカルキーボード』はタイピング感が軸によって違ったり、機能が高性能なものも多く、さらには一般的なキーボードに比べて寿命も長いことで人気を得ています。なので今回は、2020年おすすめメカニカルキーボードを10選ピックアップしてご紹介します。キーボード購入時にはぜひ参考にしてみてください。
そもそもメカニカルキーボードとは
メカニカルキーボードとは、通常のノートパソコン等のキーボードとは違い、キーの下に軸と呼ばれるスイッチがあるタイプのキーボードのことです。
通常のキーボードには、接触シートという指の圧力がかかることでキーを認識するシートが挟まれているのですが、メカニカルキーボードには、キーひとつひとつに認識スイッチ (軸)が備わっています。
この軸は、圧力や反発感によって色々なタイプがあるため、自分に合ったキーボードを選ぶことができるというのがメカニカルキーボードの特徴です。
おすすめのメカニカルキーボードの軸とは
赤軸
『赤軸』のメカニカルキーボードは、軽めのタッチで指が疲れにくいのが特徴です。キーをおすときの圧力が少なめで、またタイピング時の反発感も弱いため、パソコンで長時間の作業をするユーザーに適しています。
それだけでなくタイピング時の音も比較的静かなため、オフィスやコールセンター等のキーボード音をあまり出せない環境でも使われています。赤軸は、長時間の作業をする方や静かな環境でキーボードを使う方におすすめです。
青軸
『青軸』のメカニカルキーボードは、先ほどの赤軸とは違い、キーをおしているときの感覚が強めなのが特徴です。そしてキーボードを打つときの音もかなり大きめになります。
青軸のキーは、圧力を強めに作られているため、タイピングをする際に強い力が必要ですが、その分快感のある打ち心地を得られます。なので青軸は、作業時にきちんと文字を打っている感じが好きなユーザーにおすすめです。ただしタイピング音が大きいので、使用するときには音を出してもいい環境を選びましょう。
茶軸
『茶軸』のメカニカルキーボードは、軽めのタッチの赤軸と、重いタッチの青軸の中間的な性質を持っているキーボードになります。圧力や反発力、そしてタイピング時の音も大きすぎず小さすぎなないため、丁度良いタイピング感がほしい方におすすめです。
茶軸のキーボードは、万人受けするキーボードとも言われています。なのでとりあえずメカニカルキーボードを使い始めたい方や、何を選んだらいいかまだ分からないユーザーに特におすすめです。
黒軸
最後は『黒軸』のメカニカルキーボードです。黒軸は、赤軸よりも圧力が少し重めに作られている軸になります。また音も赤軸と同じように静かめに作られています。なので音をあまり出さずにしっかりとタイピングすることができるのも黒軸の特徴です。
黒軸のメカニカルキーボードは、オフィスなどの静かな環境にいるユーザーが、音は出せないけど重みのあるタイピングを楽しみたいというときにおすすめです。
メカニカルキーボードのおすすめポイント
高い耐久性
ユーザーがメカニカルキーボードを選ぶ理由の1つとして『耐久性が高い』というのがあります。実際にメカニカルキーボードの軸には、金属製のスプリングバネが使用されているため、通常のキーボードよりも2-3倍寿命が長く頑丈です。
またメカニカルキーボードの軸はキーそれぞれに備わっているため、たとえ故障したとしても部分的に修理することができます。なのできちんとしたキーボードを使いたい方や、故障したときに丸ごと買い替えたくない方におすすめです。
タイプミスが減る
前述でも説明したように、メカニカルキーボードの軸にはスプリングという金属製のバネが使用されています。通常のキーボードであれば、接触シートに圧力をかけてタイピングをしっかりと認識させないといけませんが、スプリングバネは軽くおすだけで入力を認識してくれます。
そして入力したときにスプリングバネから伝わるスイッチ感で、こちら側もしっかりと入力したことを認識することもできるのです。このバネを利用した認識力とスイッチ感でタイプミスを防ぐことができるのです。
メカニカルキーボードのおすすめの選び方
用途で選ぶ
メカニカルキーボードは音の大きさややタイピング感が軸によって違います。『静音性』を重視する方は赤軸や黒軸、タイピングのときにしっかりおしている感覚がほしい方は青軸や茶軸など、用途によって使い分けが可能です。
またメカニカルキーボードの軸には入力が伝わるまでの距離も少なからずあります。たとえばあるキーボードでは1.5mmおせば伝わるところ、違うタイプのキーボードでは5mmほどおさないと伝わらないというような距離の違いです。
そのため高速でタイピングをする必要が場合などにも慎重に選んだ方が良いでしょう。
接続方法で選ぶ
メカニカルキーボードは独立しているタイプがほとんどなので、『接続方法』で選ぶこともできます。接続方法は『有線接続』と『無線接続』の2タイプです。有線接続は、USBケーブルまたはPS/2端子を使って接続をします。
『無線接続』は、Bluetoothまたは無線2.4GHz等を使って接続することができます。『有線接続』だと、電池切れなどを心配することなく使えますがケーブルが必要です。また少し離れた場所からの入力はできません。逆に無線だと、ケーブルもなくスッキリとした見た目で、遠くからも入力ができますが電池切れや充電を常に気にする必要があります。
マクロ機能の有無で選ぶ
キーボードの『マクロ機能』とは、入力パターンを覚えて記録・実行してくれる機能のことです。たとえば『行中にある記号をほかに記号に置き換える』『カーソル内の文を『』で囲む』といったパターンを記録すると、次から勝手に実行してくれます。
このマクロ機能を使えば、面倒くさい入力作業を効率よく行えるのです。なのでパターンの多い入力作業を行う方にはマクロ機能つきのキーボードもおすすめです。
アンチゴースト機能の有無で選ぶ
『アンチゴースト機能』は、高速でタイピングを行う方におすすめな機能です。通常、キーボードには入力できる速さの限度があります。そのためアンチゴースト機能がついていないキーボードで高速タイピングをすると入力を認識してくれないこともあるのです。
なので高速でタイピングをする方や、細かいキーボード操作が必要なゲームをプレイする方には、アンチゴースト機能つきのキーボードがおすすめです。
キーボード配列で選ぶ
キーボードには、大きく分けて2つのキー配列があります。『日本語配列 (JIS)』と『英語配列 (US)』です。日本語配列 (JIS)のキーボードは全体的にキー数が多く、かな入力とローマ字入力に切り替えられます。
一方で英語配列 (US)は、キー数が少なめで、キーボード自体も日本語配列 (JIS)に比べてコンパクト。そしてかな入力もありません。
ほかにも使うソフトによっては英語配列に最適化されているショートカットキーが多かったり、キーポジションがタイピングに優れているといった違いもあります。
ロールオーバー対応かどうかで選ぶ
『ロールオーバー』とは、複数のキーを同時におしても全て認識してくれる機能のことです。複雑な入力や、キーが必要なゲームプレイのときに役に立ちます。キーボードによって認識数は変わりますが、通常のキーボードであれば最大でも4-5個です。
一方でゲームプレイにも適しているメカニカルキーボードではロールオーバーの認識数は多めになります。特に、『Nキーロールオーバー対応』であればおした数だけ認識します。
バックライトの有無で選ぶ
『バックライト』つきのキーボードは、キーの下部にライトがついているためキーボードが見やすく、また正確なタイピングもしやすいです。暗めの場所で作業をするときや、キーボードに慣れていないときなどにも便利です。
またキーボードの種類によっては、ライトの色や点灯の仕方も細かく変えることができます。バックライトつきキーボードは、見やすいキーボードを使いたい方だけでなく、気分によってライトの色をカスタマイズをしたい方にもおすすめです。
メカニカルキーボードのおすすめメーカー
Logicool (ロジクール)
『Logicool』は、パソコンの周辺機器からゲーミング向け製品やスピーカー等も製造しているスイス発のメーカーです。6000円程度で買える安価なメカニカルキーボードから、プロ仕様の高性能なものまで色々なタイプを製造・販売しています。
また軸が自由に交換できるタイプのメカニカルキーボードも製造・販売していますので、こういった製品を選べばキーボード1つだけでも後で軸を好きなように交換することも可能です。
Corsair (コルセア)
『Corsair』はアメリカ合衆国発のパソコンパーツ・周辺機器メーカーです。高性能なパソコンからメカニカルキーボードまで高性能な製品を製造・販売しています。特にメカニカルキーボードは、ゲーミング仕様のものが多く、また種類も豊富です。
ほかにもコルセアは独自の軸も開発しており、従来よりも30%以上低く作られた、疲れにくいメカニカルキーボードなども製造しています。ゲームプレイでも普段使いでも快適に使えるキーボードが多いのが特徴です。
FILCO (フィルコ)
『FILCO』は国内メーカー『ダイヤテック』の自社ブランドです。製造しているメカニカルキーボードには、ドイツ製の高品質な軸 (スイッチ)を使用しています。ゲーミング用だけでなく、日常用の種類も豊富です。
また自社サイトのキーボード工房では、さまざまなデザインのフレームを選ぶこともでき、中には銀箔などを使用した漆黒塗りのフレームなんかも製造しています。和風なメカニカルキーボードを購入したい方にもおすすめなブランドです。