旅行やキャンプなどに便利な『防水デジカメ』は、水辺や水中でもきれいで本格的な撮影ができるので、ひとつは持っておきたいアイテム。
最近ではスマホも高画質で防水のものが多いですが、やはりデジカメには劣ってしまうため、撮影にこだわりたい方の中には、防水のデジカメを使いたいと思っている方も多いです。
そこで今回はこれから暖かくなる時期に向けて、使いやすい防水カメラについてご紹介していきます。
防水カメラとは
『防水カメラ』とは、文字通り防水機能のついたカメラのことをいいます。防水といっても防滴機能、生活防水機能とは違って水中での撮影も可能なカメラです。
高度な防水性能をもっているので壊れる心配がなく、水辺で使う場合にも安心して使えるのがメリット。またアクションカメラも防水カメラのひとつとして、扱われていることもあります。
防水カメラのおすすめの選び方
防水深度で選ぶ
防水カメラには、ものによって『防水深度』が異なります。これは防水カメラが、水中でどの程度水圧に耐えられるかという基準となります。
目安としては10m以上のものを選ぶと、安心して水中での撮影を楽しむことができるでしょう。ダイビングが趣味で潜って撮影をしたいのであれば、30mまでつけるものを使用すると安心です。
どのようなシチュエーションで使うのかで基準が違いますので、目的に合わせて選ぶといいでしょう。
防塵性能で選ぶ
『防塵』は、電気機械器具の表記にある『IP○△』と書かれているところをチェックしましょう。
IPのすぐ後ろにある○に書かれている数字は防塵の等級を意味しており、△は防水についての保護等級を意味しています。
防塵の保護等級は、最大で6級まであり、6級は粉塵が中に入らない程度の防塵なので、防水カメラを選ぶ際には6級のものを選ぶと安心でしょう。
耐久性で選ぶ
防水カメラは外で使うことが多いです。外で使用する際には、うっかりカメラを落としてしまうこともあると思います。
そういったトラブルも想定して、衝撃にも強い商品を選ぶようにしましょう。一番安心なのは、2m以上の耐衝撃性の商品です。どんな場面でも安心してカメラを使用できます。
ただし耐衝撃性を備えている商品でも、落とした場合に壊れてしまうこともあるので、必ずしも落として大丈夫というわけではありません。勘違いをして、うっかり壊してしまわないように注意しましょう。
画素数で選ぶ
『画素数』が大きいほど画質はよくなりますが、その分写真1枚に対するデータの容量も大きくなります。またカメラ自体の値段も高くなってしまうため、画素数が大きいものがいいとは限りません。
撮った写真をカメラからスマホに移したいという方は、あまり画素数が高くなくても大丈夫です。プリントアウトしたい場合は、その写真のサイズによって適切な画素数が変わります。
目安として一般的な写真のサイズであれば、200万画素以上のものであれば問題ないですので、こちらを参考に画素数を確認してみてください。
ズーム方式で選ぶ
デジカメのズーム方式には『デジタルズーム』と『光学ズーム』の2種類があります。水中カメラの場合は、『光学ズーム』のカメラを選ぶといいでしょう。
実際に被写体を拡大することができる光学ズームなら、くっきりとした写真を撮影することができるんです。
例えばダイビングをする際、魚の写真を撮りたいと思ったら遠くからでないと撮影できない場合もあります。そんな時に光学ズームが備わっているときれいに撮ることが可能です。
最近では、デジタルズームと光学ズームを組み合わせているものもありますので、ズーム機能を重視したい方は、チェックしてみてください。
F値で選ぶ
『F値』は、レンズの明るさを表しています。このF値が小さいものほど明るい写真を撮ることが可能です。水中では深くなればなるほど暗くなりますから、海に潜って写真を撮りたいのであれば、F値は小さいものを選ぶようにしましょう。
F値は、F2.8くらいを目安に選ぶのがおすすめです。
焦点距離で選ぶ
『焦点距離』で選ぶ場合は近くのものを撮影したいか、遠くのものを撮影したいかを考える必要があります。
焦点距離の小さいものほど広範囲での撮影が可能。広く写真を撮りたいのであれば、最小焦点距離が小さなものを選んでください。
また反対に遠くのものを大きく撮りたい場合は、最大焦点距離が大きなものを選ぶようにしましょう。
センサーサイズで選ぶ
『センサー』は、レンズから入った光を受け取る役割をしているパーツです。このセンサーが受けた光を画素に分解し、写真のデータとして変換しています。
センサーサイズが大きくなるほどきれいで鮮明な写真を撮ることが可能です。きめ細やかな写真を撮りたいと考えている方は、センサーサイズの大きなものを選びましょう。
Wi-Fi機能で選ぶ
最近のカメラには、『Wi-Fi機能』のある商品もあります。Wi-Fi機能があるとスマホに写真を直接転送したり、遠隔でシャッターを切ることができるのであるととても便利です。
またスマホにすぐに写真を転送できると、友人や家族と写真をシェアするのも簡単。専用のアプリが必要になりますが、アプリをダウンロードしておけば転送することができますので、どのアプリを入れておけばいいか事前にチェックしておいてください。
Wi-Fi機能のないカメラの場合は、Wi-Fi機能つきのSDカードを使用するか、SDカード経由でスマホやパソコンに画像を取り込むことも可能です。
GPS機能で選ぶ
『GPS機能』がカメラについていることのメリットは、撮影をした位置情報を付与することができるということ。
最近ではスマホで撮影をした際に、写真に位置情報が記録されていることが多いです。
友達と旅行に行った際、どこで写真を撮ったのか位置情報が記録されていると、思い出を振り返った時に思い出を楽しむこともできます。またどこで撮影したか忘れてしまった時のためにも記録しておくと便利です。
カメラにもGPS機能つきのものがありますので、どこで撮った写真か位置情報も一緒に記録したいという方は、GPS機能つきを選ぶようにしましょう。
手ブレ補正タイプで選ぶ
光学式
画質を最優先したいと考えている方は、『光学式』の『手ブレ補正タイプ』がおすすめです。振動センサーが撮影前にレンズやセンサーを動かして手ブレを抑えてくれるので、電子式の手ブレ補正タイプよりもきれいな写真を撮影することができます。
その分電子式よりも高価なカメラが多いですが、ハードに動く場面でも快適に撮影が可能なので、動き回りながら撮影するなら光学式を選ぶといいでしょう。
電子式
カメラはどれも安いものではありません。機能を選ぶとさらに高くなってしまいますから、とにかく予算を抑えたいと考えている方は、『電子式』を選びましょう。
画質はそこそこですが、撮影後にコンピューターで画像処理をして手ブレを抑えるので、光学式のものよりも安くお手軽な価格で購入することができます。
光学式ほどはきれいに撮影できませんが、手ブレ補正機能のないものよりはきれいに撮影することが可能で、どうせなら手ブレ補正機能があったらいいなと考えている方におすすめです。
機能のシンプルさで選ぶ
機能や操作は、シンプルなものが一番使いやすいです。また水中でカメラを使う場合は、水の抵抗や波、流れがあるため思うように操作ができません。
そんな時、操作が複雑だと使いづらいです。子供でも使いやすいようなシンプルな機能や操作方法の商品を探すようにしましょう。
一番注目したいところは、ボタンの大きさです。ボタンが大きいものだとシャッターチャンスを逃さずにきちんと撮影ができます。選ぶ際には、デザインにもこだわってみてください。