人気がある趣味の一つである『カメラ』。昨今は初心者でも簡単に扱えるカメラが豊富にあり、商品によって特徴もさまざまです。この記事では趣味としてもつのに最適なカメラの種類をはじめ、使うシーンごとで異なる選び方を解説します。
さらに一眼レフとミラーレスの違いやおすすめの商品を紹介するため、使う目的に合う最適なカメラを見つけてくださいね。
カメラの3つの種類とは
カメラ選びで失敗しないためには、使うシーンに合う種類のカメラを選ぶことが大切です。それぞれの特徴を紹介します。
一眼レフカメラ
『一眼レフカメラ』はレンズを交換しカスタマイズできます。撮りたいシーンや画角に応じたレンズを選べるため、自分好みの写真を撮りたい方向きのカメラです。またカメラのなかで、最も大きく重みがあるのも特徴。
がっしりしているぶんシャッターがきりやすく、撮影に集中できます。また光学ファインダーをとおし、実際にレンズを覗いて撮影を行うため、シャッターチャンスを逃さず感覚的な撮影が可能。昔からある種類のため商品展開の多さも魅力です。
ミラーレスカメラ
レンズ交換が可能ながら、コンパクトで手軽に持ち運びできるのが『ミラーレスカメラ』。こちらは名前のとおり、映像を反射させるミラーをなくすことで軽量化しています。レンズを直接覗かずに、モニターや電子ビューファインダーなどへ映像を映しながら撮影する仕組みです。
そのため明るさや画角を調整・確認しながら撮ることができて、失敗しにくいのが魅力。小型サイズで軽く、ストラップをつけると首から下げて持ち歩くこともできるため、旅行などの場面でも活躍しますよ。
GoPro アクションカム
ミラーレスよりもコンパクトで、写真・動画どちらも撮ることができる『GoPro』。手のひらにすっぽりと収まるほどの超小型サイズですが、防水・防塵に優れており耐久性も高いのが特徴です。
GoPro用のアクセサリも豊富に展開しており、体や自転車などへ装着して撮影も可能。アウトドアなど活発に活動するシーンで活躍するカメラとして高い人気を誇っています。画質よりも、頑丈さやタフさを重視する方へおすすめのカメラです。
カメラのおすすめポイント
カメラを選ぶ際にチェックするべきポイントを紹介します。
センサーサイズ
カメラを性能を左右するセンサーは、画質にかかわってくるため写真の美しさ・鮮明さを重視したい方はぜひ注目してください。センサーにはレンズから入ってきた光を受け止めて、一枚の画像に変換するという役割があります。
光を多く受け止められる部分が大きいと高画質になるため、センサーが大きくなるほど性能も高く。主なセンサーのサイズには、大きい順からフルサイズ・APS-Cサイズ・マイクロフォーサーズと3種類あり、大きくなるほどカメラのサイズが大きく、価格も高価になります。
交換レンズ
カメラの醍醐味といっても過言ではないのが、レンズ交換によって撮れる写真・映像が変わること。各レンズの機能を押さえておけば、より撮影が楽しくなりますよ。たとえば焦点距離が短いと画角が広くなり、そのぶん映る範囲も大きく。広角で撮れるため風景などの撮影に向いています。
反対に焦点距離が長いと写る範囲が小さくなり、被写体が大きく映るため、人を望遠で撮影したいシーンにぴったりです。その他にもピント調整機能の有無や、小さな被写体を映す高倍率のレンズなど、レンズの種類は豊富にあります。
モニター・ファインダーの性能
一眼レフとミラーレスでそれぞれ異なるファインダーを備えています。一眼レフに搭載しているのは、レンズを直接覗いて撮影を行う光学ファインダーというもの。そのなかでもプリズム式とミラー式に分かれ、プリズム式はガラスプリズムをとおして映像を確認します。
素材がガラスで明るく被写体の確認がしやすいというメリットはありますが、高価格なのが難点です。またミラー式は映像をミラーに映して確認する仕組み。映し出す画像は小さいですが、お手頃価格のものが多くあります。一方ミラーレスカメラは電子ファインダーを搭載。被写体を映像に変換することで撮影画面を液晶モニターに表示し、明るさや色みを確認しながら撮影できるのが特徴です。
撮影のサポート機能
各メーカーが差別化を図るために力を入れているサポート機能は、撮影者に嬉しいものばかりなのでぜひチェックしてみてください。たとえば手ブレ補正機能は、シャッター時のブレを抑えてミスを少なくしてくれます。
またカメラが自動でピント調整を行うオートフォーカス機能は、感覚的な撮影が可能です。光の量を調整するISO感度やシャッター速度の調節が可能であれば、さまざまな表情の写真が撮れて撮影の幅が広がりますよ。
『一眼レフカメラ』と『ミラーレスカメラ』の違いとは
そもそも一眼レフとミラーレスのどちらを選ぶべきか分からないという方のために、それぞれの違いについて解説します。
【一眼レフカメラ】レンズ交換が可能で高画質で撮影できる
先にも紹介したように一眼レフカメラはレンズの交換ができるため、シーンに応じて最適なレンズを使った撮影が可能。フレキシブルにどんな撮影も可能で、高画質な写真を撮ることができるのは大きなメリットです。
初心者からプロまで使えるのも特徴。ただ初心者が一眼レフカメラを選ぶ際には、性能はもちろんですが、持ちやすさや重さといった実用性も十分確認して選んでくださいね。
【ミラーレスカメラ】ミラーがないので小さくて軽い
ミラーレスカメラが一眼レフカメラと大きく異なるのは、ミラーの有無です。一眼レフは内部に映像を反射させるミラーを搭載し、それをファインダーに表示させることでレンズを直接覗きながら撮影ができます。
一方ミラーレスはミラーを搭載せず、捉えた情報を映像に変換して液晶モニターに映し出す仕組み。そのため被写体を直接見るのではなく、電子化した映像情報を確認しながら撮影します。またミラーをなくすことで一眼レフよりもコンパクトかつ軽量なのが特徴です。
一眼レフ・ミラーレスカメラのおすすめの選び方
一眼レフとミラーレスそれぞれの特徴をふまえたうえで、どちらのタイプが撮影したい対象や撮影シーンに最適なのかを考慮しましょう。カメラが搭載している機能・性能を紹介するため、参考にしてみてください。
カメラの種類で選ぶ
レンズを直接覗いて撮影を行うのが一眼レフ、液晶モニターに映った映像を確認しながら撮影するのがミラーレスです。そのため一眼レフかミラーレスかは、ファインダーの違いで決まるということ。
映像を直接確認しながらタイムリーで撮影できる一眼レフは、一瞬のシャッターチャンスを逃したくない場面での撮影に向いています。たとえば被写体が動く動物や乗り物などの撮影です。一方ミラーレスは、画角や被写体との距離などをじっくり考える風景などの撮影に向いています。
オートモードの機能で選ぶ
カメラの操作に慣れていない方は、オートモード機能の有無で選ぶという手もあります。オートモードはカメラが撮影シーンや被写体に応じて、自動で最適な撮影モードに調整する便利な機能です。
細かい設定をせずとも綺麗な写真・映像が撮れるため、初心者でも気軽に使えます。各メーカーによってオートモードがカバーする機能は異なるため、それぞれの特徴を比較するのもおすすめですよ。
動画撮影機能の性能で選ぶ
写真だけではなく動画撮影にも使いたい方は、動画の画質や撮影可能時間をチェックしましょう。画質にこだわるならフルHDや4K対応のモデルを選ぶのがおすすめ。ただ高画質になるほど容量も必要になるため、動画を撮る方は容量の大きさにも注意してください。
画質の他にも動画の滑らかさを重視するなら、フレームレートと解像度も要確認です。フレームレートの目安は30fps以上で、画質が高くなるほど解像度も高いものを選んでくださいね。
カメラ本体の重量とサイズで選ぶ
持ち運びのしやすさで選ぶなら、カメラの重さとサイズも確認しましょう。基本的に一眼レフはミラーを内蔵しているぶんサイズが大きく、重量があります。またセンサーによっても重さが左右するため、注意が必要です。
フルサイズのセンサー搭載で重いものだと1kgほどになります。一方ミラーレスは本体だけだと400g以下の商品も豊富にあります。ただ選ぶレンズによって重さが変わるため注意して選んでくださいね。
カメラの手ブレ補正機能で選ぶ
撮影に集中したい場合やカメラに不慣れな初心者におすすめなのが、カメラ本体に手ブレ補正機能がついているもの。特に被写体が動く場面での撮影では不可欠な機能といえます。また周囲が暗いと手ブレを防ぐのが難しいため、暗い環境や夜景の撮影でも欲しい機能です。
手ブレ補正機能のなかでも、前後左右・平行・垂直・光軸回転によるブレを抑える、5軸手ブレ補正を備えているカメラは高性能で、より精度の高い手ブレ補正を実現しますよ。
センサーサイズの大きさで選ぶ
先に紹介したように主なセンサーサイズは、フルサイズ・APS-Cサイズ・マイクロフォーサーズとあります。フルサイズは縦24×横36mmのイメージセンサーで、画角が大きい・ぼかし量が多い・色の表現が豊富などの特徴が。
ただセンサーが大きいぶんレンズも大きく、価格も高価になります。APS-Cサイズは縦16.7×横23.4mmで、フルサイズまではいきませんが十分な機能を搭載。工夫次第で多彩な表現が可能ですよ。マイクロフォーサーズは他の2つと比べて機能面では劣りますが、持ち運びのしやすさと低価格を重視する方におすすめのサイズです。
交換レンズの種類で選ぶ
交換レンズはミラーレスも複数種類ありますが、一眼レフの方が豊富に展開しています。ただどちらのカメラにしても交換用レンズを購入する際は、レンズマウントに注意してください。レンズとカメラ本体を接続するための接続部分をマウント面といい、メーカーによって規格が異なります。
もちろん一眼レフかミラーレスかでもレンズマウントは異なり、互換性もありません。購入するカメラのレンズマウントに合う交換レンズはいくつあるかもよく確認してくださいね。
モニター・ファインダーの性能で選ぶ
ファインダーといわれる覗き窓は2種類あります。レンズを直接覗いて肉眼で確認する光学ファインダーと、入ってきた光を電気信号に返還して映像情報としてモニターに映し出す電子ファインダーです。
光学ファインダーは一眼レフに搭載され、感覚的に操作できる・価格の幅が広いというメリットが。一方で電子ファインダーは映像を確認しながら撮影するため、失敗しにくく思い描いた写真を撮れるというメリットがあります。
スマホとの連動機能で選ぶ
撮影した写真をさまざまな用途に使いたい方や、SNSへの投稿を行いたい場合は、スマホ連動機能の有無をチェックしてみてください。商品によってはWIFやBluetoothIに対応しているものもあり、撮影した写真をすぐにスマホでチェックできる便利な機能です。
さらに専用のアプリをダウンロードすれば活用の幅がより広がるため、搭載していると嬉しい機能ですよ。
一眼レフ・ミラーレスカメラのおすすめメーカー
一眼レフやミラーレスカメラを展開しているおすすめのメーカーを紹介します。各メーカーごとの特徴を押さえておけば、カメラ選びの際に役立ちますよ。
CANON (キヤノン)
カメラやビデオをはじめとする映像機器を中心に、さまざまな分野の電子機器を展開する『CANON』。一眼レフやミラーレスはもちろん、交換レンズやその他のアクセサリも充実しており、ぜひチェックしておきたいメーカーです。
CANONのカメラにはダイヤルやボタンが少ないエントリーモデルが多いという特徴があります。扱いやすいモデルが豊富にあり、また公式サイトの解説も分かりやすくカメラ初心者でも安心して選べますよ。
Nikon (ニコン)
日本の光学機器メーカーで、カメラといえば『Nikon』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?カメラの他にも望遠鏡やメガネといった光学製品を取り扱っており、独自の技術力に優れています。
そのためNikonのカメラは高性能なものが多く、またハイエンドモデルが多いという特徴が。最新の技術を搭載しているカメラを多く展開しており、高性能さを重視する方におすすめのメーカーです。
SONY (ソニー)
オーディオ機器やハードウェアで知られる『SONY』は、イメージセンサーの技術を駆使したカメラを展開しているのが特徴。ミラーレスでは搭載している商品が少ない、フルサイズのイメージセンサーを内蔵しているものもあります。
そのためSONYのカメラは映像の色彩を精細に表現することを得意とし、肉眼で見るようにリアルな映像を実現。プロが撮ったように美しい写真を撮りたい方は、SONYのカメラをチェックしてみてください。
富士フイルム
カメラはもちろん、一般用・業務用のフィルムや写真システムにまつわる機器を展開する『富士フイルム』。日本を代表するフィルムメーカーとして培った技術を、カメラにも応用しているのが特徴です。
たとえば色彩の鮮やかさや色のグラデーションを滑らかに表現するなど、精細な色を実現することができます。またカメラ本体のデザインにもこだわっており、レトロな印象のミラーレスは高い人気を誇る商品ですよ。
Panasonic (パナソニック)
日本の大手電気メーカーとして、あらゆる分野で電気機器を展開する『Panasonic』は、カメラブランドの一つであるLUMIXシリーズが有名です。Panasonicのカメラは手ブレ補正機能に優れており、本体とレンズの2段階で手ブレを徹底的に抑えます。
その他にもセンサーの種類が豊富で、好みに応じた機能・価格で見つけやすいのも特徴。幅広いラインナップから選べるのが嬉しいポイントです。
OLYMPUS (オリンパス)
光学機器や電子機器を扱う『OLYMPUS』から展開しているカメラは、メーカーの得意分野であるため高性能な商品が多くあります。そのなかでも、手ブレを極限まで抑えられる5軸手ブレ補正機能が備わっているカメラは特におすすめ。
その他に防塵や耐水性能に優れたタフさを兼ね備えているモデルもあり、幅広いシーンで精度の高い写真・映像を撮りたい方におすすめですよ。
PENTAX (ペンタックス)
RICOHのブランドである『PENTAX』は、一眼カメラ先駆けのブランドとして今でも高い人気を誇ります。特に人気のKシリーズはカメラに詳しくない方でも使いやすいよう、手ブレ補正機能や防塵・防水機能といった、嬉しい機能を搭載。
またセンサーには高画質なフルサイズかAPS-Cを採用しており、綺麗な写真・映像を撮ることができます。高品質ながらリーズナブルでコスパもいいというラインナップは魅力的ですね。
SIGMA (シグマ)
『SIGMA』は一眼カメラの交換レンズを豊富に展開している光学機器メーカーとして有名。レンズのメーカーとして認知されがちですが、カメラ本体の用意もあります。ほとんどの製品を国内で製造しており、高品質さが魅力です。
また最近発売されたSIGMA fpというシリーズは、手のひらサイズのミラーレスカメラながらフルサイズセンサーを搭載している高性能さ。価格は高価ですがミラーレスと一眼レフのいいとこどりをしたカメラは要チェックですよ。