イヤホンよりも迫力がある音を楽しめるので、『ヘッドホン』の購入を考えている方も多いでしょう。しかしヘッドホンは音漏れがしやすく外で使いづらいイメージがあるはず。
そこで今回は、音漏れがしづらい『密閉型ヘッドホン』の人気10アイテムを選び方と一緒に紹介します。ヘッドホンの種類や特徴が分かるようになり、音漏れを気にすることなく好きな音楽を楽しめるアイテムが見つかります。ぜひ参考にしてください。
密閉型ヘッドホンと開放型ヘッドホンの違い
密閉型ヘッドホンと開放型ヘッドホンの違いの違いは、ハウジングが密閉されているかいないかの違いです。ハウジングとはヘッドホンユニットを構成する部品です。密閉型はハウジングが金属や木材で密閉されています。一方で開放型はハウジングが密閉されておらずむき出しになっています。どちらもメリットとデメリットがあるので、どちらが優れているかは判断できません。以下それぞれの特徴について解説します。
遮音性の高い密閉型 (クローズド型)
『密閉型』のヘッドホンはハウジングが密閉されているので遮音性が高く音漏れしづらい特徴があります。音は低音に強く、迫力がある重低音が特徴です。最近ではノイズキャンセリング機能がついたアイテムも発売されており、汎用性が高いです。しかし音が抜けないので音に歪みが生じてこもってしまうデメリットがあります。
音の表現力では開放型が優れているので、音質よりもポータブル機器として外出先で使いたい方や、迫力ある低音を重視する方に向いています。
音の広がりを感じられる開放型 (オープンエアー型)
『開放型』のヘッドホンはハウジングが密閉されていないため、音がこもらず、クリアで音質がよい特徴があります。しかし構造上どうしても音が漏れてしまうので外出先では使いづらいです。中高音域では抜けがよく高音質を楽しめますが、低音に弱く迫力に欠けてしまうのがデメリット。屋内で高音質を楽しみたい方に向いているでしょう。
密閉型ヘッドホンのおすすめポイント
密閉型ヘッドホンには2つのおすすめポイントがあります。開放型ヘッドホンにはない特徴になりますので以下それぞれ解説します。
遮音性が高く、音漏れが少ない
密閉型ヘッドホンはハウジングが密閉されている特性上、遮音性に優れており、音漏れが少ないです。ヘッドホンを使っていると周囲が気になることがありますが、その心配がないので安心。外部の騒音もシャットアウトしてくれるので、より音楽への没入感を高められます。公共の場でも音楽を楽しめるのが密閉型ヘッドホンのよいところです。
低音に強い
低音に強く、重低音が特徴的なのでベースやドラムの音が強調されます。音に軽さを感じないのでバンドやEDMを聴く方にピッタリです。迫力を求める方に向いているアイテムです。
おすすめの密閉型ヘッドホンの選び方
密閉型ヘッドホンは好きな音楽のジャンル、使用する場所、機能で選ぶとより音楽を楽しむことができます。以下それぞれ解説していきます。
使用する場所
室内だけでなく、屋外でも音楽を楽しみたいなら、コンパクトで収納性があるものを選ぶと便利です。折りたたむことができるヘッドホンを選べば持ち運びも楽。またワイヤレス接続ができるヘッドホンならケーブルのわずらわしさを感じることもないでしょう。
ただし密閉型のヘッドホンだからといって大音量を流すと音漏れする場合があります。公共の場で音楽を聴く際には十分注意しましょう。
用途やよく聴くジャンル
密閉型のヘッドホンはハウジングが密閉されているため、小さな音を逃さずにとらえることができます。音に集中したい方に向いています。実際に密閉型のイヤホンは録音作業などプロの現場でも使われているので、音楽の没入感を求める方にピッタリです。
ジャンルは低音に強い特徴を考慮すると、ベースやドラムの存在感が際立つロックやEDMといったジャンルが合います。好きな音楽のジャンルや再生する環境を考えて選ぶと、音楽の魅力を引き立てることができるでしょう。
接続方法
密閉型ヘッドホンは有線接続だけでなく、最近はワイヤレス接続ができるタイプも販売されています。以下接続方法について解説します。
有線接続
『有線接続』はヘッドホンとオーディオ機器をケーブルで繋ぐ接続方法です。ワイヤレスと違って音の遅延がなく音質も優れています。またバッテリー残量を気にしなくてよいこともポイントです。またケーブルを交換すれば、音質調整やスマホと繋いで通話することができるモデルもあります。ただしケーブルのわずらわしさがあるので携帯する際に不便です。
ワイヤレス接続 (Bluetooth接続)
『Bluetooth』でスマホやオーディオ機器と接続すればケーブルのわずらわしさを気にすることなくさまざまな利用シーンで活用できます。スポーツをしながら音楽を聴くこともできるでしょう。
有線に比べると音質が劣りますが、コーデックが高音質のモデルを選ぶと有線接続と変わらない音質を楽しむことができます。高音質を聴きたいなら『apt-x』や『LDAC』を選びましょう。
装着タイプ
ヘッドホンは装着タイプによって2種類に分けられます。オーバーイヤー型とオンイヤー型がありますが、それぞれ装着感が異なるのが特徴です。以下それぞれ解説します。
オーバーイヤー型
『オーバーイヤー型』はヘッドホンで主流のタイプです。装着時に耳を覆う構造になっており、安定感があります。耳を覆う設計なので音が漏れにくく音質の面でも優秀です。しかし大型で重くオンイヤー型と比べると携帯性で劣る弱点があるので、携帯性よりも使用感を重視する方に向いています。
オンイヤー型
『オンイヤー型』は耳に乗せるようにして装着します。耳を覆うためのパーツがなくコンパクトですっきりしたデザインです。携帯性に優れるのがメリット。しかし固定しないと外れやすく強く締めつける必要があるので装着感はイマイチ。音質面でもオーバーイヤー型に劣ります。持ち運びが便利なので携帯性を重視する方にピッタリの形です。
密閉型ヘッドホンのスペックの見方と単位
ヘッドホンのスペックは性能を決める重要な要素です。しかし専門用語が多く分かりづらいので、ヘッドホン選びの参考になるように解説します。
再生周波数帯域 (GHz)
『再生周波数帯域』とはヘッドホンが再生できる音の周波数の幅です。Hzという単位で表すことができます。数値の幅が広いほど音の再現性が高く音質に優れます。商品のパッケージに表示されていることが多いので参考にするとよいでしょう。ただしパッケージに書かれている表示は目安としてとらえて実際に試聴することをおすすめします。
出力音圧レベル/能率/感度 (dB/mW)
ヘッドホンから出力される音の強さを表した数値です。単位は『dB/mW』で表します。数値が大きければ同じボリュームでもより強い音を出すことができます。
最大入力 (mW)
ヘッドホンに入力できる最も大きい電力の値です。数値が大きいほど大きい音を出すことができます。
インピーダンス (Ω)
『インピーダンス』とはヘッドホンの電気抵抗値のことです。単位はΩで表します。数値が大きいほど音が小さくなりますが、その分音質がよくなりクリアな音を楽しめるようになります。
密閉型ヘッドホンの人気おすすめメーカー
ヘッドホン選びで迷ったら、これから紹介する人気メーカーの製品を選択肢に入れるとよりよいものを選ぶことができます。参考にしてください。
SONY (ソニー)
『SONY』のヘッドホンは機能性に富んでおり、ノイズキャンセリング機能を搭載した製品が有名です。品質もよくさまざまなジャンルの音楽を楽しみたい方にピッタリのメーカーになります。
Beats (ビーツ)
『Beats』のヘッドホンはシンプルでデザイン性に優れたものが多いです。ファッションにも合わせやすいので携帯して音楽を聴きたい方は選んでみてはいかがでしょうか。
SENNHEISER (ゼンハイザー)
ドイツの音響メーカーである『SENNHEISER』は、音楽制作のプロも使う高品質な製品づくりが特徴です。音の再現性が高くフラットでクリアな音質に魅力があります。
AKG (アーカーゲー)
『AKG』は70年の歴史を持つオーストリアの老舗音響メーカーです。音の再現性に優れクリアな高音質が特徴的。性能のよさから長年プロに愛されてきたメーカーでもあります。
Bose (ボーズ)
『Bose』はアメリカのオーディオメーカーでパワフルな音作りが特徴です。低音域から高音域までバランスのよい音質が特徴で、あらゆるジャンルの音楽と相性がよく幅広い利用シーンで活躍します。