今やスマホ一つあればいつでもどこでも好きな音楽が聴ける時代。音楽配信の形が変わるにしたがって、音楽を聴くための専用機器も日々進化を続けてきました。
そのうちの一つが『イヤホン』です。多様化するニーズに応えるため、非常に豊富な種類のイヤホンが発売されています。
今回ご紹介するのは、音質を極限まで追求した『高音質イヤホン』です。記事後半にご紹介するおすすめの商品ランキングは、大好きな音楽を最高の環境で聴きたいという方は必見ですので、ぜひ参考にしてみてください。
高音質イヤホンを選ぶ際に役立つおすすめ専門用語
ドンシャリ
『ドンシャリ』という言葉は『高音域』と『低音域』が混ざっている音で『中音域』が少ない音のことをいいます。高音と低音が強調されているため低音が『ドンドン』高音が『シャリシャリ』と聞こえることから『ドンシャリ』と名付けられました。また『中音域』の音が聞こえづらいためバラードなど中音域をカバーする歌声重視の曲よりも、サウンド重視の傾向になるため、その特性からクラブなどで流れるアップテンポな曲や、電子機器を用いた音楽はドンシャリ音がよく聞こえます。
かまぼこ
『かまぼこ』とは、『ドンシャリ』と逆に低音域と高音域が弱く、中音域が強調されている音をいいます。ピアノやバイオリンなど木製楽器が得意とする音域が強調される傾向にあり、中音域がメインで聴こえるため全体的にゆったりとやわらかい音質になる傾向にあり、これらの音域をグラフ化した際に『かまぼこ』に似た形のグラフにみえることからこの名前で呼ばれています。
フラット
『フラット』とはその言葉のとおり『平坦』という意味で、高・中・低音がバランスよく聴こえる音をいいます。一部分の音域を強調しないため、周波数の特性が均一に近く、全ての音源をそのままで聴くことができ、『ドンシャリ』や『かまぼこ』とは違って高域や低域が強調され響いてくることがないため、聴き疲れが起きにくいのが特徴です。
高音質イヤホンのおすすめの選び方
種類で選ぶ
カナル型
『カナル型イヤホン』は耳栓のように差し込み使用するタイプで、音の幅が広く重低音の描写が聴き取りやすいのが特長です。遮音性に優れており屋外で使用してもダイレクトに音を聴くことができますが、外部の音が聞こえにくく、長時間使用による疲れも生じやすくなっています。
イヤーインナー型
一般的にイヤホンと呼ばれる『イヤーインナー型イヤホン』。音の臨場感や空間的な音の表現を感じ取ることができる特長があります。疲労感や違和感を感じにくいですが、サイズが合わないと接着面が耳介を押すような感覚を覚え、耳が痛くなる場合もあります。
耳掛け型
『耳掛け型イヤホン』は耳の穴にイヤホンを入れるのではなく、イヤパッドを耳に引っ掛けるように装着するタイプです。耳の中にイヤホンを入れなくてよいため疲労感が少なく違和感を感じにくいですが、外れやすかったり遮音性に乏しく音にばらつきを感じることがあります。
駆動方式で選ぶ
ダイナミック型
一般的に広く普及している『ダイナミック型』のドライバー。ダイナミック型は音声信号をボイスコイルに流すことで、マグネット磁気回路の磁束によりボイスコイルに駆動力が生まれ、振動板を上下に駆動し空気を振動させて音を出すことができます。また低音の再現力が得意でハイパワーなのも特長です。低価格帯のイヤホンのほとんどがこのダイナミック型ドライバを搭載しています。
バランスドアーマチュア型
『バランスドアーマチュア型』は一般的にBA型とも呼ばれており、補聴器のユニットをオーディオ向けに改良したドライバーです。アーマチュアと呼ばれるU字型の金属リードをコイルとマグネットで挟む構造で、振動板と独立したコイルが間接的に振動板に伝達し、空気を振動させて音を作る小型のユニットとなっています。高級モデルでは、中高域の繊細さを活かしつつ、低域の量感などを補強する高域用、低域用などの専用ドライバーが内蔵されており、中〜高音域の再現力が高く振動レスポンスが精細であるためより細かい原音忠実な再生が可能となります。
ハイブリッド型
『ハイブリッド型』は、ダイナミック型の力強さとバランスド・アーマチュア型イヤホンの音のバランスという2つの長所をもつイヤホンで、両型の特長を活かすことに特化したイヤホンです。周波数帯域はワイドレンジで、パワフルでありながら繊細なサウンドもカバーできます。しかし双方の特長を生かした型であるため高価格でありドライバーユニットの数が増えるため重量がそれなりに重くなっています。
機能で選ぶ
ノイズキャンセリング機能
『ノイズキャンセリング』とは外部からの騒音の低減した機能のことです。騒音の位相と逆の位相を持つ音を生成し、音を互いに打ち消すという方式により実現できており、気が散る原因となる周囲の雑音を抑制し、静かな環境で聴けるのが特徴です。
ノイズキャンセリングにはスピーカーの他のマイクと専用プロセッサが搭載されており、マイクで拾った音の逆位相の音を生成して発することができるようになっています。
防水機能
『防水機能』とは言葉のとおり防水機能付きイヤホンです。防水機能数値を『IPX』とよび『IPX』には0~8までの等級があり、0は防水性能なし、8なら完全防水。その数値が高いほど防水性能が上がります。
防水機能が欲しいという方は、この『IPX』数値が5等級以上のものを選ぶのがおすすめ。『IPX』5等級は生活防水レベル、IPX6等級は浴室の湿気や雨、スポーツ時の汗もガードされます。IPX7等級以上ではシャワーを浴びながら使用できるほどの防水性があります。
ハイレゾ対応機能
『ハイレゾ』とは高解像度の音楽データを意味しており、CDには入りきらなかった音の情報量を保持しています。音の量つまり『音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力』が違っており、歌手の息づかいやライブの臨場感など、CDでは聴こえなかった繊細なニュアンスを感じ取ることができるのが特徴です。
ハイレゾ音源はCDと比べてより細かくデジタル化し保存しているので、レコーディングスタジオやライブで録音された品質がほぼ忠実に再現することができます。
リモコン機能
『リモコン機能』付きイヤホンとはコードにリモコンが付属しているイヤホンのことです。操作性に優れており、音楽の再生・停止はもちろん音量操作、マイク付きイヤホンだと通話もボタン1つで行えるため、操作のためにスマホ等を取り出さずに済むため大変便利な機能ともいえます。
しかしやや高価であり機種によっては操作がしづらいものがあるため、ボタン操作の使いやすさも重要視する必要があります。
リケーブル対応機能
『リケーブル』というのは、イヤホンやヘッドホンにもとから付いているケーブルを取り外し、他のケーブルと付け替えることができる機能です。リケーブルは断線したケーブルを取り替えて、イヤホンを長く使えるため修理やコストの手間を省くことができます。またケーブルを変えて音の変化を楽しむことができるのも特徴です。
接続方法で選ぶ
有線接続
『有線接続タイプ』は、再生機器とケーブルで接続するイヤホンです。有線イヤホンは無線と違って電池切れや音ズレを起こす心配がなく音質がいいのが特徴です。
無線の場合どうしても音源データが圧縮されてしまうため、元の音源よりも音質が劣ってしまいます。しかし有線の場合は端末からの音源がそのまま耳に伝わるため、音源データそのままの状態で聴くことができます。
ワイヤレス接続
『無線接続』とはケーブルがないタイプのことで、ワイヤレスイヤホンとも呼ばれています。コードがないので引っかかったり断線する心配がないのが特徴です。スポーツをするときなど、活発な動きをしながら音楽を聴きたい方にもオススメです。しかし有線に比べ高価なものが多く、内蔵バッテリーで動いている為バッテリーを充電しなければならない点や通信環境などによってはペアリングが突然切れる場合もあります。
高音質イヤホンのおすすめメーカー
Apple (アップル)
『Apple』と言えば、完全ワイヤレスイヤホンの先駆け的製品である『AirPods』。『設定は一瞬』というキャッチコピーのもとイヤホン単独で最大5時間連続再生、充電ケースを併用すると24時間以上再生が可能。わずか15分の充電で最大3時間の再生が可能な急速充電機能も備わっています。
また片耳わずか4gの超軽量でありペアリング登録も簡単となっています。
SONY (ソニー)
『SONY』のイヤホンは、ワイヤレスイヤホンだけでもかなりの数、種類があります。使いたい用途に合わせて選択できるのもSonyならではです。Sonyのイヤホンは低高音域共にバランスよく安定感があり、万人に音質がいいと感じる商品が多い特徴があります。
Pioneer (パイオニア)
『Pioneer』のイヤホンは、『装着感へのこだわり』を売りにしておりフィット感にも配慮してます。また広帯域ハイレゾに対応しており、iPhoneの製造メーカーであるAppleの『エコシステム』を念頭において設計されたイヤホンであるため使っている人にイヤホン側が合わせてくれるという特徴があります。
Anker (アンカー)
『Anker』の代名詞といえばモバイルバッテリー。Ankerのワイヤレスイヤホンは単体で連続最大8時間、充電ケースを併用することで最大32時間再生が可能です。
また独自の『同軸音響構造 (A.C.A.A)』を採用しているためまるでライブ会場にいるような臨場感を味わえます。
Razer (レイザー)
『Razer』はゲーミングマウスやキーボードをはじめとするゲーミングデバイスを展開するメーカーです。そのためゲーミングイヤホンとしての特徴である音質に優れています。映像と音声の同期が重要なスマホゲームはもちろんのこと音楽、映画などでもラグや途切れが少なく、ハイクオリティな音質が楽しめます。