高い健康効果をもち、ダイエット効果や安眠効果、便秘の解消などさまざまな効果が期待される『青汁』。
ひと昔前までは苦みが強く飲みにくさを感じる方も多くいましたが、今は飲みやすいよう改良された青汁も数多く発売されています。青汁は毎日飲み続けてこそ効果を発揮するので、種類やコスト、飲みやすさをよく吟味して購入するのが大切です。
そこで今回は『青汁』の選び方を詳しく解説していきます。おすすめの青汁もランキング形式で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
青汁のおすすめの選び方
目的や効果で原料を選ぶ
ケール
栄養価が高いことから『野菜の王様』と呼ばれている『ケール』。食物繊維やアミノ酸、ビタミンEやビタミンCがたっぷり含まれています。ケールの栄養素で特に注目して欲しいのはメラトニンです。
安眠効果・抗がん作用・認知症にも効果が期待できると言われており、シニア層に向いています。ただしケール自体は苦みや青臭さがあり、飲みやすさには期待しないでください。飲みにくい場合は、フルーツジュースと割るなど工夫が必要です。
大麦若葉
カルシウム・鉄分・亜鉛など日々の生活に欠かせない栄養素が含まれている『大麦若葉』。数ある栄養素の中でも最近注目されているGABAは、リラックス効果があるとされており、ストレスを解消したい方に適しています。
また生活習慣病を予防したい方やダイエットをしている方にも効果的です。ケールよりも苦みや臭みがないことから続けやすいと定評があります。ビタミンが豊富に含まれているため、免疫力を高めたい方にもおすすめです。
明日葉
高血圧や肥満が気になる方にぜひ摂取して欲しい『明日葉』。明日葉には、健康維持に役立つと今注目されているカルコン・クマリン・ルテオインなどフィトケミカルが豊富に含まれています。
特にカルコンは強い抗酸化作用があり、がん予防に役立つとされているので、シニア層にもおすすめです。また花粉症やアレルギー炎症を軽減させる効果も期待できます。少し苦みを感じますが、青臭さは少ないので続けやすいです。明日葉を飲むときは豆乳と混ぜたり、大豆製品と一緒に飲んだりすると効果が高まります。
よもぎ
鉄分や食物繊維が豊富に含まれている『よもぎ』。便秘を解消したい方や血液をサラサラにしたい方、冷え性を解消したい方におすすめです。特にケールや大麦若葉、明日葉に比べて食物繊維が多く含まれているため、便秘解消に悩んでいる方は積極的に取り入れてみてください。
またクロロフィルも豊富に含まれており、アンチエイジングやさまざまな美容効果も期待できます。いつまでも美しくいたいという女性はぜひ、よもぎ入りの青汁を選んでください。
栄養成分の量で選ぶ
どの青汁にも日々の健康維持に役立つ成分が豊富に含まれていますが、メーカーや商品によって栄養成分の量は異なります。期待できる成分の量がどれくらい含まれているかよくチェックすることは青汁を選ぶ上で大切なポイントです。
ダイエット効果を期待するなら食物繊維が多く含まれた青汁がおすすめ。便秘解消にも役立ちます。健康維持や改善をしたいのであれば、鉄分やカルシウムが豊富に含まれた青汁を選びましょう。またアンチエイジングや美容効果を期待するなら、ビタミンを豊富に含んだ青汁が最適です。
種類で選ぶ
フルーツ青汁
青汁を初めて飲む方でも続けやすいとされているのが『フルーツ青汁』。ユーワやヤクルト、アサヒなど大手食品メーカーからも多彩なラインナップで発売されています。青汁特有の苦みや青臭さが抑えられるため、子供でも飲みやすいのがポイントです。ただし粉末や錠剤など他の種類に比べて糖質が多い点には注意しましょう。
糖質の量を明記している青汁は少ないですが、砂糖が含まれていたり、青汁の原料よりもフルーツの名前が前に記載されていたりする青汁は糖質が多いです。糖質制限のダイエットをしている方は特に、パッケージの裏に書かれている成分表をよくチェックしてみてください。
粉末タイプ
手軽さやもち運びの便利さに定評がある『粉末タイプ』。オフィスで昼食の後に飲みたい方や、出張が多い方も重宝します。水にさっと溶かして飲めたり、ヨーグルトや牛乳に混ぜて摂取できたりするところも嬉しいポイントです。
粉末タイプは青汁の中でも多彩なラインナップで発売されているため、自分に合った青汁を選びたい方に適しています。ジュースで割ったり、ヨーグルトに混ぜたりして摂取したい方は溶けやすいものを選びましょう。
錠剤タイプ
青汁特有の苦みや臭みを感じることなく、水でさっと飲める『錠剤タイプ』。粉末タイプよりリーズナブルな価格で購入できるのもポイントです。メーカーによっても違いますが、粉末1本の青汁の効果は錠剤10〜15粒で摂取できます。
錠剤タイプにはドリンクで飲むタイプと噛んで食べるタイプの2種類が発売されているため、自分に適した方を選んでみてください。忙しい日々にさっと栄養補給をしたい方や、青汁の臭みや苦みが苦手な方には特におすすめのタイプです。
栽培方法や安全性で選ぶ
体の健康を気遣っている方は、栽培方法や人工甘味料を使っていないかなどもチェックポイントです。最近では有機栽培や農薬不使用栽培で作られた青汁も数多く発売されています。最も信頼できるのは有機JAS認定を受けた青汁です。
農薬や化学肥料に頼らず、自然の力で栽培された食物にのみ与えられるマークなので安心と信頼があります。亜硝酸塩ナトリウムやアスパルテームなど人工甘味料が含まれた青汁はリスクのある甘味料なので、パッケージ裏の成分表をよく確認してみてください。
飲み続けられるものを選ぶ
飲みやすさで選ぶ
健康によい青汁でも飲みにくければストレスになったり、続けられなかったりするので、効果を最大限に発揮できません。青汁は続けてこそ効果があるので、飲みやすいタイプを選びましょう。青汁独特の苦みや臭みを感じずさっと飲みたい方は錠剤タイプがおすすめです。
また粉末タイプで水に溶けやすい青汁ならヨーグルトや豆乳に混ぜて摂取できます。フルーツ青汁ならフルーツのビタミンも一緒に摂取できる上、甘いタイプが多いので飲みやすさに定評があります。飲み方を工夫したり、自分に合うタイプを選んだりして長く続けられる、飲みやすい青汁を選びましょう。
コストで選ぶ
青汁を続けるにはコストも重要なポイントです。青汁1杯のコストは販売メーカーによって異なりますが、だいたい1杯15〜30円程度。高い青汁だと1杯150円前後になります。有機JAS認定や無添加、無農薬にこだわった青汁だと生産過程でコストがかかるため値段は高めです。
また大量生産できる大手メーカーの青汁は比較的安く、中小企業の青汁は高い傾向にあります。自分に必要な栄養素が含まれているかチェックした上で、無理なく続けられる価格を選びましょう。
青汁のおすすめの効果とは
体調を整える
ビタミンやミネラルが豊富に含まれた青汁なら、日々の健康維持や体調を整えるのに効果的です。生野菜からでも1日に必要なビタミン・ミネラルは不足しがち。特に自炊をせず外食が多い方は、十分な量を摂取できていません。
ビタミン・ミネラルが不足すると体が疲れやすかったり、貧血になりやすかったりします。そのため青汁で不足しがちな栄養素を補給すれば、疲労回復に役立ったり、血液や骨を作る働きを助けてくれたりするので、体調を整えたい方や健康維持をしたい方におすすめです。
抗酸化作用でアンチエイジング
いつまでも若々しくありたいと願う方にも青汁はおすすめです。私たちは普段何気なく生活していても、シワやシミなど肌トラブルや生活習慣病の原因ともなる活性酸素に触れています。
主にケールや明日葉で作られた青汁は、抗酸化作用をもつ成分がたっぷり含まれているため、アンチエイジング効果が期待でき、老化を最小限にとどめたい方にも最適です。抗酸化作用はビタミンA・ビタミンC・ビタミンEに多く含まれているので、アンチエイジングや美容効果を期待するなら、これらのビタミンが多く含まれた青汁を選びましょう。
便秘の解消
食物繊維は第6の栄養素とも言われ、便秘の改善や免疫力アップを手助けしてくれます。特によもぎは食物繊維が豊富に含まれているため、便秘を改善したい方にぴったりです。
便秘の改善を目的とし、生野菜などから水溶性食物繊維や不溶性食物繊維を摂取しようとすると、それなりの量が必要になります。青汁ならさっと水で溶かしたり、錠剤でサプリメントのように摂取できたりするので、手軽です。
青汁が含有しているおすすめの成分
βカロテン
にんじんに多く含まれている『βカロテン』は、カロテノイドという色素の一種です。体内でビタミンAに変換されるため、プロビタミンAという別名で呼ばれることもあります。βカロテンは抗酸化作用があるため、アンチエイジングや免疫力のアップ、がんの予防に効果的です。
さらに視力の維持に役立ったり、動脈硬化を防いだりと、嬉しい効果があります。βカロテンを多く摂取したい方は、ケールや明日葉で作られた青汁がおすすめです。
食物繊維
第6の栄養素とされ、生活習慣病の予防や便秘に効果的な『食物繊維』。ごぼう・さつまいも・セロリ・アスパラガスなどの野菜や、グレープフルーツやみかん、バナナなどのフルーツに多く含まれています。特に便秘改善には食物繊維が必要不可欠とされていますが、かなりの量を摂取しなければならないため青汁で補うと手軽で続けやすいです。
ケールや大麦若葉で作られた青汁には食物繊維がたっぷり入っています。また脂肪の吸収を抑えたり、糖尿病や高血圧の予防に役立ったりするので、健康維持をしたい方も積極的に取り入れましょう。
ビタミンB・その他のビタミン
『ビタミンB』をしっかり摂取しないと疲労回復が遅くなります。さらにストレスが原因の目の充血や口内炎を鎮静したり、肌荒れを改善したりする効果も。ビタミンBやその他ビタミン類は骨や筋肉を作るためには欠かせない栄養素です。
青汁には豊富なビタミンが含まれていますが、特に明日葉に含まれるビタミンは造血ビタミンと呼ばれており、血液を作る役割をもっています。そのため貧血気味の方は明日葉から作られた青汁を摂取するのがおすすめです。
青汁おすすめの飲み方
水や湯で割る
青汁の1番ポピュラーで基本の飲み方は水やお湯で割って飲む方法です。最近では苦みや青臭さがほとんどない青汁も多数発売されていますが、それでも苦手な方は水やお湯で薄めるとさらっと飲めます。
さらにフルーツ青汁や甘味料を使った青汁は、独特の苦みや青臭さを抑えるために多少甘いことも。甘さを抑えたい方にもおすすめの飲み方です。夏は水で割ったり、冬はお湯で割ったりと季節に合わせて飲み方を調節してみてください。
牛乳・ヨーグルト・豆乳で割る
水やお湯で割るのが一般的ですが、毎日飲んでると飽きてしまうため長く続けるには工夫が必要です。牛乳やヨーグルトに混ぜて摂取するとカルシウムや乳酸菌など、青汁では摂取できない栄養素を補えます。
また豆乳に混ぜると大豆イソフラボンや鉄分の摂取が可能です。大豆はお腹が膨れやすいので、ダイエット中は特におすすめ。牛乳・ヨーグルト・豆乳で割ると、味がまろやかになり大豆特有の苦みや青臭さが軽減されるため、飲みやすくなります。
麦茶・緑茶・野菜ジュースで割る
『麦茶』や『緑茶』などお茶に青汁を混ぜても飲みやすいです。特によもぎと緑茶の組み合わせは相性抜群。さらに野菜ジュースで割るとビタミン類が豊富に摂取できます。夏バテや食欲がないときは食物繊維やビタミン、ミネラルが不足しがち。
そのため野菜ジュースと一緒に飲むことで栄養素を補えます。さらに野菜ジュースと青汁に氷を入れたり、ミルクや豆乳を入れたりしてスムージーのように飲むのもおすすめです。
シリアルと共に食べる
『シリアル』と一緒に食べれば、水で割ったりお湯や野菜ジュースで割ったりする手間も省けます。牛乳とシリアルに紛れて青臭さや苦みも軽減されるのでおすすめです。さらに青汁単体で飲むよりも牛乳のカルシウムやシリアルに含まれる栄養素も一緒に摂取できるので一石二鳥。
朝食によくシリアルを食べる方や、青汁特有の苦みや臭みを軽減させたい方はぜひ試してみてください。
アイスに乗せる
最近は抹茶風味の青汁も発売されており、抹茶アイスの上にかけて青汁を摂取するユニークな方法もあります。牛乳・豆乳・ヨーグルト・シリアルなどに比べて、1番青汁の味を感じにくいためお子様にもおすすめです。
バニラアイスに乗せると、ほんのり青汁の風味を感じる程度。ほうじ茶のアイスに乗せると、お茶の風味と青汁の風味が相性よくマッチします。夏場はシャーベット系のアイスに乗せて、さっぱりした風味で青汁を楽しむのもよいでしょう。
青汁を飲むおすすめのタイミング
栄養バランス重視なら朝
朝は何かと忙しいので朝食を食べない方も多いのではないでしょうか。しかし朝食を抜くと頭の働きが悪くなったり、イライラしたりします。時間がない朝でも青汁ならさっと飲めるため、栄養素を簡単に補うことが可能です。
普段朝食を食べる方もプラスαで青汁を摂取すると、健康維持や生活習慣病の予防に役立ちます。青汁特有の苦みや青臭さが気になる場合は、牛乳や豆乳、ヨーグルトなどと混ぜると飲みやすくなりますよ。
ダイエットなら食前
青汁には食物繊維がたっぷり含まれています。食物繊維は、食前に飲むと血糖値の上昇や脂肪の吸収を抑制してくれるため、ダイエットにも効果的です。青汁を食前に飲むとある程度お腹が膨れるため、暴飲暴食を防ぐ効果も。
さらに豆乳と混ぜることによって、より満足感を得ることができます。よもぎが豊富に含まれた青汁なら、食物繊維が豊富です。食物繊維は便秘にも効果があるので、ダイエット中の方はぜひ青汁を摂取してみてください。
習慣化することが大切
青汁に即効性はなく、長く続けることで効果を発揮します。便秘の解消や免疫力のアップ、血行促進などさまざまな効果が期待できる青汁ですが、毎日飲み続けてこそ効果があります。飲み続けられるように飲み方を工夫したり、コスパのよい商品を選んだりとある程度工夫は必要です。
飲み始めた最初は面倒に思うこともありますが、その分期待効果は大きいのでまずは1ヶ月程度飲み続けてみてください。