『ミキサー』というと、果物や野菜を細かく切り刻んでジュースにするというイメージをもつ人が多いと思います。しかし最近発売されているミキサーは非常にたくさんの種類があり、ジュースだけでなく調理の時短にも使えるなど、用途によって幅広い使い分けが可能です。
この記事ではそんなミキサーの特徴や種類、選び方を丁寧に解説していきます。おすすめの商品もランキング形式でご紹介していきますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ミキサーとは
『ミキサー』とは調理器具の1つです。液体を混ぜたり、野菜や果物を砕いたり、中にはふりかけのように粉末状にしてくれるものもあります。
ミキサーには種類があり、それは主に以下の4つです。
1.ブレンダー
2.ジューサー
3.フードプロセッサー
4.ミル
それでは1つずつ詳細を説明していきます。
ブレンダー
『ブレンダー』は、野菜や果物を砕いて液体に近い状態にしてくれる調理器具のことです。1番ポピュラーなものは昔からある、ガラスの容器で下部に刃物が付いているものです。
近年は手持ちタイプのものが発売されており、『ハンドブレンダー』と呼ばれています。このハンドブレンダーは離乳食を作る際にも便利なので、お子さんが産まれた時に購入する方が多いようです。固形のものをドロドロ状態にすることはできますが、ジュースのようにサラサラな液体にすることはできません。ただしその分、4つのタイプの中ではもっとも価格が控えめです。
ジューサー
『ジューサー』は水分と繊維質を分離する機能が搭載されていることによって、ブレンダーよりもサラサラした液体にしてくれる調理器具です。ブレンダーにはできなかったいわゆる『絞りかす』を取り除いてくれることで、サラサラの液体が作れます。
ブレンダーよりも多少価格が高くなっており、果物100%ジュースなどを自分で作りたい、という方向けの調理器具です。
フードプロセッサー
『フードプロセッサー』とは、食材を粉砕してくれる調理器具です。たとえば人参やじゃがいもなどを細かく切り刻んでくれるのがこのアイテムです。液状にはできませんが、料理の際には大活躍します。
簡単にみじん切りなどが完成するので、料理時間が大幅に短縮されるでしょう。4つの中で一番使用頻度が高い調理器具といえます。
ミル
『ミル』は固形のものを粉末状にしてくれる調理器具です。自家製ふりかけも簡単に作ることができます。煮干しや昆布から粉末状の出汁を作るのもよいでしょう。
専門店でわざわざ粉末に挽いてもらう必要もなく、コーヒー豆を粉末状にしてくれるのが、このミル。少し丁寧な毎日を過ごしたいときに便利なのがこのアイテムです。
おすすめのミキサーの選び方
ワット数で選ぶ
ミキサーを選ぶ際のポイントの1つが『ワット数』です。ワット数が大きいほど野菜や果物を粉砕する力が強いので、サラサラとした口当たりの液体が作れます。特にブレンダーやジューサーなどは液体状にするためのものなので、このワット数を重要視しましょう。
逆にもしゴロゴロとした食感が好みなら、ワット数が少ないものを選んでください。ワット数は100W以下のものから900Wくらいのものまで販売されていますので、用途や好みに合わせて購入しましょう。
刃の形で選ぶ
ミキサーを選ぶ際のポイントは、『刃の形』にもあります。形は大きく分けて3種類があります。
1つ目は固形の野菜や果物をカットしたり混ぜたりするのが得意な『平刃』。2つ目は氷などを粉砕するのが得意な『波刃』。最後は刃物などを切り刻むのが得意な『ギザ刃』です。
それぞれ得意なことが違ってくるので、何に使うことが多いかをきちんと把握してから選びましょう。
容量で選ぶ
選ぶ際のポイントで忘れてはいけないことが『容量』です。1人暮らしと6人家族では、もちろん必要になる量も違ってきます。もし1人暮らしなら500mlまでのものがよいでしょう。
逆に大家族の場合は1,000ml以上のものを選んでください。大きすぎても置き場所に困りますし、小さすぎると何回も作らないといけないので面倒になります。1回にどのくらいの量を作るのか、実際にイメージしてから選ぶのが一番です。
洗いやすさで選ぶ
せっかく高機能のミキサーを購入しても、お手入れがしにくいのならば使用頻度もだんだんと少なくなりやすいです。『洗いやすさ』というのは、ミキサーを選ぶ際の大きなポイントです。
パーツが分解できないものだと、細かい部分が洗いにくかったりしますし、パーツの数が多いと面倒になって使わなくなってしまいます。パーツが分解できるかどうか、パーツの数、脱着のしやすさなどしっかりと見比べましょう。
容器の材質
容器の材質は2種類あります。1つが『ガラス』。従来の製品はこちらが多いです。ガラスのメリットは何といっても耐久性があること、そして油分が付いていても洗浄しやすいところです。逆にガラスのデメリットは重いところなので、大きいサイズだと少し扱いづらいかもしれません。
もう1つは『プラスチック』です。プラスチックは軽くて、持ち運びしやすいのが特徴ですが、逆に耐久性がガラスに比べて劣る点には注意が必要です。持ち運びもなく毎日何度も使用する人は、プラスチック容器ではない方がよいでしょう。
安全性で選ぶ
刃物を使った調理器具なので、『安全性』もしっかり確認しておきましょう。安全装置の有無や内容、そして刃物の取り外し方など購入前に調べられるものはしっかりと調べてください。刃の取り換えを行っている際に動いてしまったら大けがをしてしまいます。
どんなタイミングでストップし、どんなタイミングで動きだすかをしっかり把握しておく方が安心です。特に小さなお子様がいる家庭では、より安全な製品に気を配る必要があります。
静音性で選ぶ
ミキサーは使用中、思いの外大きな音が出ます。賃貸物件に住んでいる方などは周りの迷惑にならないか気になるかもしれません。基本的にミキサーは、ワット数が小さいほど静かな音になります。
ただし先述の通り、ワット数が低いとパワーが落ちてしまいますので、音かパワーかどちらを優先するかを考えましょう。特に夜の使用頻度が高い人は、少しワット数が小さい物を選んだ方がよいかもしれません。昼間しか使わない、という人はパワー優先でも問題ないことが多いです。
その他機能で選ぶ
ミキサーの中には、ブレンダーの機能とフードプロセッサーの機能の2つなど複数の機能が使える製品も販売されています。パーツが複数同梱されていて、調理内容によってパーツを変えられるものです。
また液体を温めてくれる機能も付いたミキサーも販売されています。こちらはスープを作る際に重宝しそうです。
料理好きの人やよく料理を作る人は、このようにいくつかの機能が使えるミキサーを購入するとよいでしょう。