顔の印象を左右する眉。アイブロウメイクの仕上がりはメイク全体の仕上がりにかかわるため、気のぬけないパーツです。眉メイクは生まれもった眉の形に加え、トレンドの色・形も考慮しなければならず難しいパーツですよね。
この記事では眉メイクに欠かせないツールである、アイブロウブラシにフォーカスします。種類や素材による違いからおすすめの使い方まで解説するため、選ぶ際の参考にしてみてください。
アイブロウブラシをおすすめする理由
眉メイクをきれいに仕上げるために欠かせないのが「アイブロウブラシ」。眉は太さや角度が少し違うだけで、印象が大きく変わるのでメイクする際に重視したいパーツです。逆にいうと眉メイクがきまっていれば、顔全体の印象もアップするということ。
アイブロウブラシは眉の毛流れを整えたり、ぼかし・ラインなどの絶妙な調整を簡単に行えるため、ぜひ活用しましょう。ただアイブロウブラシは形状や質感がさまざまにあり、眉の毛量や毛質に合わせて選ぶことが大切ですよ。
アイブロウブラシのおすすめの選び方
アイブロウブラシを選ぶ際は、大きく分けて種類と素材という2つの点に気をつけることがおすすめです。それぞれの選び方について詳しく解説します。
アイブロウブラシの種類で選ぶ
使いやすさと仕上がりにかかわるのがブラシの形状。役割と特徴を押さえてご自身に必要な種類はどれか見つけてくださいね。
平ブラシ
硬めの質感で斜めにカットされているものが多い「平ブラシ」。毛並びが揃って密集しているため、細いラインが描けます。また面を使えば広い範囲を塗りつぶすことも可能で、使い勝手のよいタイプです。
毛が短くコシのあるものだと細いラインを描くのに向いており、柔らかいものだとぼかしを得意とするなど、素材によっても特徴はさまざま。ただ平ブラシはどれも自然にパウダーをのせられるため一つ持っておくと便利ですよ。
細ブラシ
ブラシ部分が小さいタイプは細かい調整が可能なため、眉の輪郭をとったり眉尻の形を描くのにおすすめです。眉の形をきめる役割があるため、顔と眉のバランスを見ながら少しずつ描き足していくように使いましょう。
また眉を描く際はあまり力を入れすぎないのがきれいに仕上げるコツ。そのため細ブラシは柄が長く持ちやすいものを選べば、描きやすくなり失敗しにくくなりますよ。
スクリューブラシ
眉を描き足したりパウダーなどの色をのせる前に、「スクリューブラシ」で毛流れを正しい向きに整えておけば仕上がりがきれいになるだけでなく、メイクのしやすさもアップします。一人一つはもっておきたいマストアイテムです。
その他にも眉メイクの仕上げとしてぼかしたり、パウダーを眉と馴染ませたりと幅広く活躍するため、使い勝手がいいものを選びましょう。またメイクのたびに必ず使うものなので、お手入れのしやすさもチェックするといいですよ。
丸ブラシ
他のアイブロウブラシと比べて毛足が長く、比較的大きいのが特徴の「丸ブラシ」。一般的には柔らかく肌当たりのよい商品が多数展開しています。またチーク用やアイホール用のブラシなどのように粉含みがいいため、パウダーの色をふんわりとのせることが可能。
ノーズシャドウなどの広範囲へ色をのせたい場合にも活躍しますよ。肌へ触れる範囲が広くなるため、肌当たりの優しさを重視して選ぶのがおすすめです。
コームブラシ
毛足の長さを整える際に役立つ「コームタイプのブラシ」も、あかぬけた印象の眉メイクには欠かせないアイテム。特に眉の毛が濃かったり毛足が長い場合は、毛の長さを整えるとメイクがしやすくなるため重宝しますよ。
お手入れだけでなく眉マスカラを使った際に、コームでとかすことによってダマにならずきれいな仕上がりに。また余分な液がとれるため眉全体を自然にカラーリングできますよ。
アイブロウブラシの素材で選ぶ
肌当たりや質感の違いは使いやすさに直結します。使い勝手がよくてお手入れもしやすいブラシを選ぶために、素材も注目しましょう。
天然毛
動物の毛で作られる「天然毛」を使ったブラシはコシがあるため、しっかりと色をのせられたりきれいにラインを引けるのが特徴。アイブロウブラシに使われることが多いのは、イタチや馬といった毛質がしっかりした天然毛です。
コシがあって丈夫なため、しっかりお手入れをすれば長く使えるのも嬉しいポイント。動物の種類によって毛質が異なるため、いろいろと試してみるのもおすすめですよ。
人工素材
毛が細い「人工毛」は一本ずつ毛を描き足すような使い方ができます。細かい部分を調整したり細かいラインを引きたい方におすすめです。天然毛よりも温度や湿度といった環境の変化に強いのも特徴。
また大量生産しやすいため基本的には天然毛よりも価格がリーズナブルというメリットもあります。ただ天然毛と比べると寿命は短いので、使い勝手だけでなくコスパも意識して選びましょう。
毛先の傾度で選ぶ
ブラシの種類や素材の他に注目すべきポイントは「毛先の傾度」です。基本的にアイブロウブラシは斜めにカットされているものが多いですが、傾度によって特徴が異なります。傾度が大きくなるほど、ラインの太さを自由に調整することが可能。
一方傾度が小さく平坦へ近づくにつれて、一定の太さでラインが描きやすくなり快適に使えます。またブラシ全体がフィットするためぼかしやすいのも特徴です。
持ち手のタイプで選ぶ
先に紹介したとおり、眉メイクでブラシを使う際は力を入れずに握れるかどうかが重要です。そのためブラシ部分だけでなく、持ち手である柄の部分の長さ・太さにも注目しましょう。目安としては鏡で顔全体を映した時に、眉へ手がかからず随時チェックしながらメイクできるかどうか。
ただ長すぎるのも扱いずらいため、感覚的に動かせるものを選んでくださいね。また持ち運びしたい場合は、スライド式になっているタイプだと収納場所をとらず便利ですよ。
アイブロウブラシのおすすめの使い方
具体的なアイブロウブラシの使い方をなりたい眉の形別に紹介します。ブラシの使い方一つで印象が大きく変わるため、ぜひチェックしてくださいね。
【太眉】アイブロウブラシの使い方
目元の印象を強めて顔に深みをもたらす「太眉」は、眉全体の濃さが均一にならないようアイブロウブラシでぼかすことが大切。手順はまずパウダーの一番濃い色で眉尻を描き、次に眉尻に使ったのよりもワントーン明るい色みをブラシに含ませて、眉の中間あたりへのせます。
また眉頭へは主張が強くならないよう、淡い色で軽くぼかしながらパウダーをオン。眉の形が定まったら顔全体とのバランスを見ながら、アイブロウブラシを縦に動かして眉の輪郭を希望の太さへ調整してください。最後に眉全体をスクリューブラシでぼかしたら完成です。
【くっきり眉】アイブロウブラシの使い方
清潔感やしっかりした印象を与える「くっきり眉」。きれいに仕上げるコツは自然な太さで、眉頭から眉尻まで同じ濃さの色みを使うことです。くっきり眉を描く際はすき間をうめたり微調整できる細いブラシを使いましょう。
手順はまずパウダーの濃い色をとり、眉尻から眉頭の向きへのせて輪郭をきめます。次にぬけ感を出すため眉の中央部分に、薄めの色をのせましょう。濃くしすぎた場合はスクリューブラシでぼかしてくださいね。
【ふんわり眉】アイブロウブラシの使い方
「ふんわり眉」は優しく女性らしい印象をもたらす人気の形。いじりすぎないよう意識するのが大切です。手順はまず眉全体で毛が足りない部分へ、リキッドやペンシルタイプで一本ずつ毛を描き足します。次に丸ブラシでパウダーをとり、眉全体へふんわりと馴染ませるようにオン。
スクリューブラシでぼかしたら、髪色やメイクに合う色の眉マスカラでカラーリングします。最後に眉頭の毛流れを立たせるように固定すると、おしゃれ感を演出できておすすめです。