タバコの葉を直接加熱する喫煙器具『ヴェポライザー』。そもそもヴェポライザーという製品を知らない人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなヴェポライザーの特徴や選ぶ際のポイントについて解説していきます。厳選したおすすめ商品もランキング形式でご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもヴェポライザーとは?
『ヴェポライザー』は日本ではあまり知られていませんが、紙巻きタバコやシャグと呼ばれるタバコの葉を直接加熱して吸引する加熱式の喫煙器具です。通常のタバコの値上がりが進む中、周囲に健康被害を与えにくい電子タバコが注目されていますが、それに続く第4のタバコとして注目されています。
紙巻きタバコ用の葉や市販のタバコの葉を用いるので、好きな銘柄を選択できる点や、少ない葉の量で十分満足できるため、アイコスや紙たばこなどと比較すると月々にかかるたばこ代が1/3以下で済むコストパフォーマンスの高さが魅力的です。
紙たばこが発するような強いニオイ、今までの電子たばこの課題である吸いごたえや、コストの面を、一気に解決したものになります。
少量のタバコ葉で満足できる上、タバコ本来の美味しさをしっかり味わうことが可能です。
ヴェポライザーのおすすめポイント
タバコ代の節約ができる
ヴェポライザーを使用する最大のメリットとしてタバコ代の節約が挙げられます。ヴェポライザーには専用のタバコ葉が存在しないため、何を使用してもいいのが特徴。タバコ葉を入れる加熱室に紙たばこを1/3や1/5の大きさにちぎって入れるという使用法もあるようです。
タバコ葉を使用しても、他の加熱式タバコ、紙たばこと比べて少ない費用で済みます。ヴェポライザーはコスパの良い加熱式タバコといえるでしょう。
健康面でタバコよりもプラス
ヴェポライザーはタバコ葉を燃やす仕組みではなく水蒸気を吸うものなので、紙たばこなどを燃焼させると発生する一酸化炭素や、タールなどの有害物質はほとんど含みません。そのため身体に優しいタバコとして人気が高まってきています。
ニオイが少ない
タバコ特有のニオイが周りの人を不快にさせていないか気になることも多いでしょう。タバコの独特なツンと刺すようなニオイは、タバコの巻紙を燃やすことで発生します。その点ヴェポライザーは燃焼させないので、ニオイは大幅に抑えられます。
さらにプロピレングリコールやグリセリンなどの保湿剤を使用しなければ、煙の量を減らすことも可能です。ヴェポライザーはタバコのニオイが気になる方にもおすすめできます。
おすすめのヴェポライザーの使い方
卓上タイプのヴェポライザーの場合
まず外側に付いているカバーを外して、タバコ葉を入れます。その上からカバーをセットし直した後、コンセントを電源に差し込んで、ヴェポライザーに付いているボタンやつまみを操作して加熱します。
加熱が進んで蒸気が内部に溜まれば、蒸気を吸い口から吸い込んで使用します。何度か使用した後にも、内部で加熱されている葉をかき混ぜると、加熱されきっていない葉までまんべんなく加熱することが可能です。
携帯用ポータブルヴェポライザーの場合
ヴェポライザーをフル充電した後、ヒーティングチャンバーにタバコ葉などをセットします。電源を入れてお好きな温度設定にし、蒸気がたまれば吸い込んでください。ただし充電コードを電源とつないだままの使用はできないので注意が必要です。
おすすめのヴェポライザーの選び方
バッテリー容量で選ぶ
バッテリー内蔵型
『バッテリー内蔵型』ヴェポライザーはタバコの葉を加熱する際にバッテリーによる電力で加熱します。そのためバッテリーを確保する必要がありますが、本体に内蔵されているものもあります。
あまりにもバッテリーの容量が少ないと、連続使用時間が限られてしまうため、できれば2000mAh程度の容量を目安にしましょう。1日に10本程度であれば、途中で充電をしなかったとしても十分使用できます。
それ以上必要な場合には、モバイルバッテリーを持ち歩くか、より容量の大きいものを購入しましょう。
バッテリー交換型
ヴェポライザーは『バッテリー交換型』も発売されています。内蔵型はいちいち充電しないと使用できませんが、交換型は電池を交換すればすぐに使用できて手軽です。バッテリー内蔵の場合にはスマートフォンのように経年劣化でバッテリーの持続力がどんどん悪化します。交換型であればシンプルに交換するだけなのでバッテリーの影響で本体の買い替えが必要にはなりません。
ただ電池の買い替えが必要な点を面倒に感じる方には、あまり向いていないかもしれません。
一回の喫煙時間で選ぶ
ヴェポライザーの1回の喫煙可能時間は商品によって3分~10分とさまざまです。平均の喫煙可能時間は5分間となります。どのくらいの時間吸えるのかは購入前にしっかり確認しておきましょう。
最近ではチェーンスモークが可能になっている商品も売り出されています。自分の好みに合った喫煙ができるものを探してみてください。
加熱方式で選ぶ
タバコの葉を加熱する方式にはいくつかあり、加熱方式が異なるとタバコの味も変わります。クリアな味がよいのか、ニコチンのキックが強い方がよいのか、マイルドな味がよいのかによって自分に合った加熱方法を選びましょう。
コンベクション方式
『コンベクション方式』はタバコの葉に熱風を当てることで加熱し、ニコチンを発生させます。ヴェポライザーなら複数の銘柄を楽しめますので、それぞれのタバコが持つ本来の味を楽しめる点が魅力的です。
加熱部位であるチャンバーが汚れにくいため、手入れの頻度や手間が減る点もメリットとなります。ただし直接葉を加熱する場合に比べると、少し物足りなく感じてしまう可能性もありますので注意しましょう。
ニコチンのキック感が弱めなことが特徴です。吸い方にはコツがあり、上手く吸えるようになるまでに時間を取るので初心者の方には向かないかもしれません。しかしコツがわかると独特の味が癖になります。
コンダクション方式
ほとんどのヴェポライザーがこの加熱方式を採用しています。『コンダクション方式』はタバコの葉を直接加熱することで、ニコチンを発生させる方式です。長年紙巻きタバコを使っていた人にとってはコンダクション方式の方がより強い味わいを楽しめますので、満足感は高いです。
デメリットとしては、加熱部位であるチャンバーが汚れやすいため、定期的にメンテナンスを継続する必要がある点が挙げられます。初心者の方には、一般的な加熱方式であるコンダクション方式がおすすめです。
ハイブリッド方式
コンダクション方式とコンベクション方式、2つの方式の良いとこどりをしたのが『ハイブリッド方式』です。コンベクション方式の特徴であるタバコ本来の香りと、コンダクション方式の特徴である強いキック感の両方が同時に味わえる理想的な製品といえます。
ニコチンのキックがかなり強めに出る方式で、コンダクション方式のキック感では満足できないという上級者向けです。
まだまだ新しい技術を導入したばかりの製品のため、ハイブリッド方式を採用しているヴェポライザーは種類が少なく、他の要素も含めるとまだまだ普及が進んでいないというのが実情です。今後の発展に期待がかかっています。
サイズで選ぶ
ほとんどの喫煙者がタバコを持ち歩いていますが、ヴェポライザーは紙たばことは異なり、商品ごとに大きさや重さに大きな差があります。普段のタバコの持ち歩き方を考慮したサイズ、重さの商品を選びましょう。
「胸ポケット (120 x 110mm)」と「ズボンポケット (200 x 120mm)」に収納できるサイズの商品がおすすめです。しかしあまりに小さい商品の場合、バッテリー容量が少ないかもしれません。バッテリー容量とサイズのバランスの良い商品を選ぶことをおすすめします。
素材で選ぶ
セラミック素材
『セラミック素材』のチャンバーを搭載しているヴェポライザーは加熱時に温度ムラを失くせるため、タバコ自体が持っている風味や特徴を最大限に活かしてくれます。本格的にタバコの風味を味わいたい人に向いている素材です。
ステンレス素材
セラミック素材は最新の機種に多いのですが、『ステンレス素材』は以前から使われており実績は十分です。タバコ本来の味は十分味わえますが、セラミック素材よりも味は劣ると感じる人が多く、買い替えるタイミングに来た人はセラミック素材に流れることが多いです。
手入れが面倒な人は汚れがつきにくいステンレスの方が向いていますし、セラミックに比べると旧モデルなので価格も抑えられており、まだまだ競争力を持った素材といえます。
温度設定の度合いで選ぶ
ヴェポライザーを使用したときに同じタバコの葉を使用しても、タバコ葉を加熱するときの「温度設定」で味を変えることが可能です。高温にすればするほどニコチンの風味を強く味わえるようになりますし、風味が苦手な人は低音に設定することで無理なくタバコを楽しめます。
またいろいろなたばこ葉を使用できるヴェポライザーでは、各たばこ葉に適した温度設定にしてさらにタバコを楽しむことができます。幅広い温度で細かい調整ができる商品がおすすめです。
細かい味の調整をして自分に合っているものを見つけたい方には、温度設定に関する項目は非常に重要でしょう。
シャグの交換のしやすさで選ぶ
紙巻きタバコは箱から出して火をつけて、吸い終わったら吸い殻入れに捨てればよいので手軽です。しかしヴェポライザーは、『シャグ』と呼ばれるタバコ葉を一回一回交換しないと吸えません。
たばこ葉の交換が大変なヴェポライザーは、面倒で使いにくいです。簡単に交換ができる商品を選びましょう。
『スペーサー』と呼ばれる予備のタバコ葉入れが付いている商品あれば、あらかじめタバコ葉を自宅で詰めておいたスペーサーを交換するだけでタバコを楽しめます。外出先でヴェポライザーを使用することが多い人は専用のスペーサーが付属しているかどうかも確認しましょう。
値段で選ぶ
ヴェポライザーの値段はエントリーモデルであれば4000円代のものから高価なものであれば20000円ほどのものまでさまざまです。たばこ代を抑えたい方や初心者の方にはエントリーモデルを購入するのもおすすめです。