接着剤のような使い方ができる『グルーガン』。素早く強力に接着できる工作道具で、これ1つあればDIY、手芸などで作れるものの幅が広がります。100円ショップでも見かけることも多いですが、しっかりとしたものを作ろうと思うとやや力不足です。
そこで今回はグルーガンの特徴や選び方、おすすめ商品を紹介していきます。『グルーガン』に興味がある方や買い換えたい方は、ぜひ参考にしてください。
グルーガン(ホットボンド)とは
グルーガンとはグルースティックという樹脂を溶かして物を接着する工作道具です。銃の形をしているのが一般的で、引き金を引くだけでグルースティックを溶かせます。溶けたグルーの接着力は強力で、10~30秒ほどの短時間で固まるのが特徴です。
木材や紙類、布、ガラス、金属などさまざまな素材の接着ができ、幅広い用途で使えます。DIYやハンドメイドアクセサリー作りが趣味の方はグルーガンを持っておくと、今よりもっといろいろなものが作れるようになるので購入してみてはいかがでしょうか。
グルーガンと接着剤の違いとは
手軽に扱え速乾性に優れているグルーガンは、小物や軽量なものを作るときに大変便利な工作道具。水に濡れたり屋外に置いたりしても強度が落ちることがないため、使い勝手は抜群です。
しかしツルツルした素材や重量がかかるものの場合は、グルーが剥がれてしまうことがあります。接着自体は可能ですが苦手な素材もあるため、そういったものに対してはボンドや接着剤の使用を考えておきましょう。
グルーガンのおすすめの選び方
素材に合わせた溶解度で選ぶ
グルーガンには120度前後の低温タイプと170度前後まで上がる高温タイプの2種類があります。グルースティックも同じように低温・高温タイプがあり、それぞれが合致していないと使用できません。グルーガン・グルースティック共に温度をチェックしましょう。
中には1つのグルーガンで低温と高温を切り替えられる製品もあります。どちらも使う可能性がある方は、切り替えタイプを候補に入れておくのがおすすめです。
給電方法で選ぶ
コードタイプ
『コードタイプ』のグルーガンは安定した電源供給で作業できるのがメリット。電池・充電切れを気にすることがないので、長時間の使用も安心です。ただしコンセント近くでしか作業できなかったり、コードが作業の邪魔になるなどのデメリットも。
コードタイプを選ぶ際はコードの長さをチェックしておきましょう。コードがあまりにも短いと作業がしづらく、効率もダウンします。1m以内のものが一般的ですが、1.5m以上のものを選べば効率も上がるのでおすすめです。
コードレスタイプ
『コードレスタイプ』のグルーガンは、乾電池式・充電式の2種類があります。コードが作業の邪魔になることがないので、場所を気にせず使えるのがメリットです。
ただパワーに関しては電池の状態で左右されるため、安定感がないのがデメリット。さらに乾電池式ともなるとあっという間に電池切れになってしまい、長時間作業には向きません。
価格もコードタイプに比べると割高になる点もデメリット。メリットもデメリットもあるので、よく検討して選びましょう。
対応グルースティックのサイズで選ぶ
グルースティックは直径7㎜タイプのものが主流で種類も多いですが、グルーガンによっては10㎜タイプに対応している製品もあります。対応サイズが異なると使えないので、グルーガンを購入するときは、グルースティックのサイズ確認が必要です。
グルースティックのストックがあり、グルーガンの買い替えを検討している方は、手持ちのストックが対応したグルーガンを選ぶことをおすすめします。
スイッチの有無で選ぶ
グルーガンには加熱スイッチがついているものとついていないものがあります。加熱スイッチがついているものは自分のタイミングでスティックを溶かして使用できます。
加熱スイッチがついていないものはコンセントに差し込んだ時点で加熱が始まるため、慌てることやスティックの無駄使いをしてしまうといったトラブルも。加熱を止めるにはコンセントを抜く以外ないので、作業を中断する必要が出てきます。
加熱スイッチの有無は作業効率に大きく関わってくるため、よく考えてから購入しましょう。
予熱時間の短さで選ぶ
グルーガンはグルースティックを溶かして使う道具なので、予熱が必要になります。製品によって予熱時間はさまざまで、15秒~5分と幅が広いです。予熱時間は作業の取り掛かりに影響するので、なるべく短いものを選ぶのがおすすめ。
予熱時間は消費電力の高さに左右されることが多いため、早く使いたい方は消費電力の高いものを選びましょう。
自立するかで選ぶ
グルーガンは銃のような形状をしていることが多く、立てて置くには不向きな工具です。予熱中や作業途中は立てて置くのが適切な状態なので、自立できるかどうかもチェックしておくのが重要です。
自立できるものは先端付近にスタンドがついていることが多く、固定・折りたたみタイプの2種類があります。スタンドがついていても安定しないものがあるので、実機を触って確認しましょう。通販で購入するなら口コミを参考にするのがおすすめです。
グルーガンのおすすめメーカー
Longtop
人間工学に基づいたハンドル・トリガー設計で、快適性と作業効率を高めたグルーガンを発売しています。加熱スイッチがあり、スタンドもついているので扱いやすくなっています。高温タイプのグルーガンを扱っており、接着素材の幅が広いのが特徴。リーズナブルな価格も人気のメーカーです。
Volador
コンパクトかつ高性能なグルーガンを開発。加熱スイッチがありスタンド付属、電源ケーブルが145㎝あり、さまざまな作業に対応できます。液漏れ防止機能がついているので、グルー漏れを気にすることなく作業できるのが好ポイントです。
elesories
人間工学に基づき付きやすいグルーガンを販売しています。加熱スイッチを搭載し予熱時間が3分以内と早いので、すぐに作業可能。またダブルスタンドを採用しており、予熱や作業途中でも安定して置けます。
グルーガンを上手く使うコツ
グルーガンをうまく使うにはいくつかのポイントがあります。
まず1つ目は予熱時間を守ること。グルースティックはある程度の温度で溶け始めますが、しっかりと溶ける温度になってからでないと本来の接着力を発揮できません。メーカー指定の予熱時間を守って使用しましょう。
2つ目のポイントは溶けたグルースティックを付着して物を置いたら動かさないことです。接着するまでの時間が短いのがグルーガンの魅力ですが、すぐに物を動かしてしまうと接着できないこともあります。
2つのポイントを意識すれば機能してくれるので、焦らずゆっくりと作業をしましょう。
カラースティックを使うと創作の自由度が増す
グルースティックは透明のものが主流ですが、さまざまな色がついたカラータイプのものも展開しています。カラータイプのものを使えば、小物やアクセサリーもグルースティックだけで作れるようになります。
接着の用途で使うのも便利な道具ですが、小物づくりまで幅が広がるのでDIY好きには堪りません。グルーガン・グルースティックの特性を考えて、さまざまなアイテムを作ってみましょう。