顔を化粧水や乳液などで保湿ケアすると同じように、体にも保湿ケアが必要です。体は下着や洋服などと擦れることで乾燥し、肌トラブルを起こしやすくなるので適度なうるおいを与えてあげましょう。しっとりとしたタイプ、サラっとしたタイプなどの使い心地以外にも、香りやテクスチャーなどバリエーション豊かな『ボディクリーム』が販売されています。
『ボディクリーム』の選び方や効果的な使い方と合わせて、おすすめのボディクリームのブランドや商品ランキングを紹介します。
おすすめボディクリームとは
『ボディクリーム』は、ボディ専用の保湿クリームです。水分以外にも油分が含まれており、乾燥した肌へ水分を補給しながら、油分で肌表面をコーティングしてうるおいを閉じ込めて乾燥を防ぎます。最近では保湿だけでなく、美容効果の期待できる成分が配合されたものなどもあり種類豊富です。
乾燥しがちな冬はもちろん、夏場も紫外線による日焼けやエアコンなどの外的要因によって肌は乾燥するので、1年を通して肌にもうるおいを与えて上げましょう。
おすすめボディクリームの選び方
『ボディクリーム』には保湿性・香り・テクスチャーのほか、配合されている成分など商品によって特徴がそれぞれ異なります。パッケージがかわいいものやプチプラのものまで幅広く商品展開されているため、どれを選べば良いのか迷ってしまいますが、まずは、自分の肌質にあったものを選ぶことが重要です。
配合されている成分もチェックしておきましょう。保湿成分だけでなく美容成分が含まれていればうるおいケアをしながら美容効果も期待できます。広範囲に使うボディクリームだからこそ、使用感の良いものを選びましょう。
保湿性で選ぶ
保湿性の高いボディクリームを探している人には、うるおい成分と油分がたっぷりと含まれたタイプがおすすめです。肌にうるおいを与える成分としてセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの成分が挙げられます。
油分には肌表面をコーティングして水分を閉じ込める役割があり、保湿成分とともにボディクリームには欠かせない成分です。ホホバオイル・シアバターなどの植物性オイルやワセリンなどが一般的に使われています。水分を与えてしっかりと閉じ込める成分が含まれているものを選びましょう。
香りで選ぶ
毎日使うものだからこそ、香りにもこだわって選びましょう。ボディクリームは商品ごとに、いろいろな香りが販売されスキンケアと同時に香りも楽しめます。代表的な香りは、上品な香りが漂うフローラル系・爽やかな香りの柑橘系・お風呂上がりのさっぱりとした香りの石鹸系です。そのほかにもバニラ系やベリー系なども販売されています。
いくつかの香りを用意し、その日の気分に合わせて使うのもおすすめです。お気に入りの香りに包まれながら、スキンケアタイムを楽しみましょう。
フローラル系
販売されている商品のなかでも、『フローラル系』は特に多く、上品な甘い香りが特徴です。優雅な女性らしい香りがお好みの人は、『ローズ系』がぴったりでしょう。ローズの香りには、イライラを鎮静させる効果もあります。緊張感をほぐしたい人には、リラックス効果の高いラベンダーやカモミールがおすすめです。
フローラル系の香りは自然な香りに近いため、多くの人に愛用されています。またフェミニンな香りなので、女性らしさを引き出したいときにも最適です。
柑橘系
爽やかな香りの『柑橘系』は、男女の性別問わず人気が高い香りです。柑橘系の香りには、オレンジ・レモン・グレープフルーツなどがあります。甘酸っぱいフレッシュな香りのオレンジはリラックスしたいときにおすすめです。オレンジよりも、さっぱりとした爽やかな香りがお好みの人には、レモンやグレープフルーツが良いでしょう。
柑橘系の香りは、リフレッシュできる香りとしても知られています。気分転換したいときに使ってみましょう。
テクスチャーで選ぶ
全身を保湿するスキンケアアイテムには『ボディクリーム』・『ボディミルク』・『ボディローション』があり、水分と油分の配合率の違いによって使い心地が変化します。油分はボディクリーム多く配合されており、油分よりも水分が多いタイプがボディローションです。水分量が多ければ多いほどさっぱりとした付け心地になります。
美しい肌になるためには、自分の肌質に合ったものを選ぶと良いでしょう。肌質は季節によっても変化するので季節によってテクスチャーを変えたり、体の部位別に塗り分けたりするのもおすすめです。
ボディクリーム
油分がたっぷりと含まれた『ボディクリーム』は、しっとりとした肌の仕上がりが特徴です。オイルやワセリンを含み、3種類のなかでも、高い保湿力を誇ります。こっくりとしたテクスチャーなので特に乾燥に悩んでいる人や、ひじ・かかとなどの乾燥しやすい部位にもぴったりです。
固めのテクスチャーはボディミルクやボディローションと比べると伸びがあまり良くありません。適量を手に取って温めて、油分が体温で溶けてやわらかくなってきてから使うと肌に伸びて使いやすくなります。
ボディミルク
ボディクリームよりも水分が多くボディローションよりも油分が多い『ボディミルク』は、全身用乳液です。クリームタイプよりも軽めのテクスチャーなので、伸びが良く手軽に全身にうるおいを与えられます。
肌に塗ってもサラっとした付け心地なので、夏などの暑い季節にもおすすめです。しっかりと保湿もしたいけれど肌にベタつきを残したくない人に最適でしょう。皮脂が多く分泌しやすい背中などに部分使いする方法もできます。
ボディローション
全身用化粧水である『ボディローション』は水分が多く、水のようなテクスチャーでさっぱりとした付け心地が特徴です。ボディケアアイテムのなかでも、最も油分が含まれていないため、ニキビができてしまった部位にも使用できます。
うるおいを閉じ込める機能は他の2タイプと比べると劣りますが、スキンケアのファーストステップとして使用すれば、より高い保湿効果が期待できます。さっぱりとした使い心地で保湿を欲しい人には、できるかぎり保湿成分が多く配合されている商品を選ぶと良いでしょう。
成分で選ぶ
ボディクリームの成分から、自分の肌質や目的に合った商品を選びましょう。主な成分には肌に水分を与えて閉じ込めるセラミド、肌を保湿しながら弾力やハリを与えるヒアルロン酸やコラーゲンのほか、保湿だけでなく肌を保護する働きアミノ酸などがあります。
オリーブオイルやホホバオイルなどの油分も、しっとりとした肌を保つためには必要な成分です。紫外線などで発生しシミの原因となるメラニンに効果的なビタミンC誘導体や、プラセンタエキスなどの成分が配合されていれば保湿だけでなく美白効果も期待できます。
肌質で選ぶ
ボディクリームには、乾燥肌用・オイリー肌用・敏感肌用などの肌質に合わせた商品が展開され、商品ごとに水分・油分などの配合されている量が変わります。乾燥・敏感肌用ともに保湿成分が多く作られていますが、敏感肌用は合成着色料や防腐剤などの肌に刺激を与える原因となる成分を使わずに、低刺激処方によって作られている点が特徴です。
肌質は季節や体調によっても変化しやすいので、自分の肌質をよくチェックして、肌質に合わせたものを選びましょう。
乾燥肌
『乾燥肌』は肌に保湿力に優れたセラミドが配合されたボディクリームを選ぶと良いでしょう。もともと肌にはセラミドが含まれており、この成分は肌を保湿し乾燥などの外的要因から肌を守ってくれます。保湿力が高いヒト型セラミドというセラミドがたっぷりと含まれている商品ならば、保湿性が高く肌がしっとりとします。
保湿成分には、ほかにもヒアルロン酸やコラーゲンなどもありますが、セラミドには保湿するだけでなく肌のバリア機能の役割もしてくれるので乾燥肌におすすめです。
オイリー肌
『オイリー肌』は肌の皮脂分泌機能が正常に働かず、多く皮脂を分泌してしまう状態の肌のことです。肌の皮脂は肌の水分を逃がさないために必要な成分なので、保湿しながら適度な油分でコーティングできるさっぱりとしたつけ心地のボディクリームが最適です。ただし油分をたくさん与えすぎると、毛穴が皮脂で詰まってニキビの原因になるので注意しましょう。
美白成分として知られるビタミンC誘導体や、米を原料とした成分のライスパワーNO.6なども皮脂分泌抑制効果が期待できます。
機内に持ち込めるかで選ぶ
ボディクリームは、化粧水や乳液と同じように液体とみなされるので、100ml以内の容器でないと機内に持ち込めません。乾燥している飛行機のなかでも、ボディクリームを持ち込んでスキンケアしたい人はサイズに注意しましょう。
航空会社によっても機内持ち込み制限が多少異なりますが、100ml以内の容器に入れ透明のジップ付きビニールパックに入れておけば問題ありません。ボディクリームの容器が100mよりも大きい場合には、100ml以内の容器に移し替えれば持ち込み可能です。
ボディクリームのおすすめブランド
ボディクリームは国内外のさまざまなブランドから展開されており、商品数の種類が豊富です。どれを選べば良いのか迷ってしまう人は、人気の高いブランドのボディクリームを選ぶのもおすすめです。
無添加・オーガニックなど原料にこだわり敏感肌の人も安心して使用できるブランドや、フレグランスのバリエーションが豊富で好みの香りが見つけやすいブランドなど、ブランドごとに特徴も違うので目的や肌質に合ったブランドを見つけてみましょう。
ボタニスト (BOTANIST)
『ボタニスト』は毎日使うヘア・ボディケアアイテムのほか、リードディフューザーなどを展開する国内ブランドです。シンプルでオシャレなパッケージは、そのまま置いていてもインテリアにもなると人気があります。植物由来の原料をたっぷりと配合し、髪や肌をやさしくケアしながら自然な香りを楽しめるのが特徴です。
ボタニストのボディクリームは少し固めですが、肌にのせると体温で溶けて植物由来の保湿成分が肌の角質層までじっくりと浸透し肌にうるおいを与えます。
モイストダイアン
『モイストダイアン』はヘアケア用品を販売するダイアンが展開するブランドで、ボタニカル処方にこだわった商品を展開しています。商品すべてに90%以上の天然由来成分を配合し、髪や肌を保湿しながらやさしくケアできるのが特徴です。ボディクリームには保湿効果の高いシアバターやセラミドを配合し、乾燥した肌に水分を補給します。
オーガニック原料を採用し、動物性原料は一切使用していません。また鉱物油・石油系界面活性剤・エタノール・パラベンなど肌に刺激を与える成分は含まれていないので、子どもや敏感肌の人などにも幅広い肌質の人が安心して使えるのも特徴です。
ジョンマスターオーガニック (john masters organics)
『ジョンマスターオーガニック』はニューヨーク発のビューティーケアブランドで、人にも地球にも優しい高品質なケアアイテムを数多く販売するブランドです。オーガニックにこだわり、すべての製品に70%以上のオーガニック原料を使用しています。合成着色料・合成香料はもちろんのこと、遺伝子組み換えされた原料も使っていません。
ミルクタイプのボディクリームは、伸びがよく肌なじみ抜群で、乾いた肌へ瞬時に保湿しうるおいをキープ。スキンケアと一緒にエッセンシャルオイルの香りも楽しみましょう。
サボン (SABON)
死海の塩をベースにしたミネラルが豊富なアイテムや、上質なオイルを使用したアイテムなどトータルにボディケア用品を販売するイスラエルのブランド『サボン』。ボディクリームのテクスチャーもジェル・ミルク・ローションなど種類が多く、死海の塩を使って肌をやわらかくする商品やアボカドエキスで冷却効果のある商品もあります。
商品ごとにフローラル系・柑橘系・フルーツ系などいくつもの香りが展開されており、どれも香り高く飽きのこない香りばかりなので、ボディフレグランスとしての使用もおすすめです。
ロクシタン (L’OCCITANE)
フランス発のブランドで、厳選された植物由来の成分を贅沢に使用した商品を取り扱うブランド『ロクシタン』。ラインナップはヘア・ボディ・フェイスケアアイテムのほか、コスメ・フレグランス・メンズなど豊富で、幅広い人に選ばれています。海外のブランドは香りが強い商品が多いなか、ロクシタンはシンプルで上品で控えめな香りも特徴といえるでしょう。
ボディクリームはクリーム・ミルク・ローション以外に、テクスチャーが固めのバームタイプもあり、用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。
ザ・ボディショップ (THE BODY SHOP)
『ザ・ボディショップ』は国内外で数々のコスメアワードを受賞しているイギリスのブランドです。ボディクリームのテクスチャータイプには固めのバターのほか、クリーム・ミルク・ローション・ジェルがあります。また香りの種類も多く定番のフルーツや花、独自にブレンドした香りなど好みの香りからボディクリームを選びたい人にもおすすめです。
自宅にいながら世界中のスパを体験できるようなスパオブザワールドシリーズでは、日本・エチオピア・ハワイの伝統的な美容法や特色を生かしたテクスチャーや、仕上がりが異なる3商品が販売されています。
ナプラ (napla)
美容室などプロ専用のヘアケア用品や、シアバター配合の自然派コスメを展開する日本のブランドです。ボディクリームはミルクタイプと、ボディフレグランスとしても使用できるローションをラインナップ。天然由来の成分は肌にやさしく、おだやかな香りが楽しめます。
オーガニックエキスと天然由来成分が配合されたミルクタイプは、少量で肌にすっと伸びてなじみます。シアバターやハチミツを配合したローションタイプは、ミストタイプなので手を汚さずに手軽に肌へ水分を与えて、柑橘系の香りがほんのり続くのが特徴です。
ジュリーク (Jurlique)
『ジュリーク』はオーガニック認証の自社農園にて原料を育て、すべて手作業で収穫し、徹底した品質管理のもとで製品を製造し続けるオーガニックコスメブランドのパイオニア的存在です。ボディクリームはシア油などの保湿成分をたっぷりと配合し、自社農園で栽培して収穫されたダマスクローズ精油の優雅な香りが楽しめます。
しっかりと肌にうるおいを与えながら、さっぱりと仕上げた人にはローションタイプがおすすめです。ローションタイプにはローズの香りのほか、さっぱりとしたシトラス・リラックス効果の高いラベンダーなどもあります。
おすすめボディクリームの使い方
ボディクリームを塗るタイミングは、肌が水分を吸収したお風呂上りがベストです。人指し指に適量を取り、ボディパーツごとに塗っていきましょう。一度に大量のクリームを手に取って塗ると、ベタつきの原因になります。乾燥しがちな足のすね・ひじ・かかとなどは丁寧に塗りましょう。
お風呂上り数分以内に塗るのが理想ですが、日中に肌が乾燥してきたタイミングで塗るときは、お風呂上りに使用する量よりも多めに肌に塗ると保湿効果がアップします。