大きなスクリーンに画像や動画を映し出すことができる『プロジェクター』は、学校や会社などでよく使われていますよね。実はビジネスだけではなく家庭でも気軽に使えるホームプロジェクターが今、大人気。
今回は家庭用とビジネス用の『プロジェクター』の違いをはじめ、上手な選び方について詳しくお伝えしていきます。また購入前のチェックポイントやおすすめアイテムについてもランキング形式でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ホームプロジェクターとビジネス用プロジェクターの違い
『プロジェクター』は仕事など公の場で使われるビジネス用のプロジェクターから、自宅などの小さなスペースでも使えるホームプロジェクターがあります。
ビジネス用のプロジェクターは会議や講演などで使われることが多く、電気がついた明るい場所でも鮮明に見えるように明るさのルーメンは高くなっているのが特徴です。またホームプロジェクターは家でビデオやゲームなどを楽しめるように、画質を重視したものが多く揃っています。
プロジェクターのおすすめの選び方
プロジェクターを使用する目的で選ぶ
ゲーム
ゲームを大画面で楽しむためにプロジェクターを購入する際には、プレイするゲーム機器に対応しているかどうかをチェックしましょう。
ニンテンドースイッチやPS4などの最新のゲーム機器であれば、HDMI端子を使用するため、プロジェクターにもHDMI端子があるものを選ぶと直接つなぐことができて便利です。またゲームモードを採用したプロジェクターもあるので、高画質でリアルなゲームを満喫することができます。
映画鑑賞
映画を観るためにプロジェクターを購入する場合には、プロジェクターの画像解像度を確認することが大切です。テレビと同じくらいの解像度であるフルハイビジョンHDのプロジェクターであれば、値段も比較的手頃なものが揃っています。
フルハイビジョンでも画面の粗さが気になる方であれば、HDの約4倍もの高精細な4Kがおすすめです。4Kなら映画館並みの高画質な映像を満喫でき、臨場感溢れるホームシアターが完成します。
テレビ・DVD
プロジェクターでテレビやDVDを楽しみたい場合には、プロジェクター本体内部に搭載されてあるランプの寿命についても確認しておきましょう。一般的には水銀ランプが使われており、だいたい1年間、約2,000時間くらいでランプが切れてしまいます。
より長持ちするランプを選ぶなら、水銀ランプの約10倍も長持ちするLEDやレーザーのランプがおすすめ。また野外で使いたい場合には、バッテリーの駆動時間もチェックすることが大切です。
持ち運びやすさで選ぶ
ポータブル型プロジェクター
アウトドアや出張などで外に持ち運びする機会が多い場合には、『ポータブル型』のプロジェクターが便利です。バッテリーが取り外しできるタイプや、手のひらに乗るほど軽量コンパクトなサイズもあり、小型で持ち歩きやすいのが利点です。
プライベートではキャンプで野外上映会をしたり、ビジネスシーンではスマートフォンと接続してプレゼン資料を高画質で投影できるなど、場所を選ばずに様々なシーンで使うことができるとして人気があります。
据え置き型プロジェクター
プロジェクターを外に持ち出す機会が少ないのであれば、『据え置き型』のプロジェクターを選ぶのがおすすめです。ポータブル型のプロジェクターと比較すると、据え置き型の方がより明るく投影できる作りになっています。
とくにゲームや映画などに最適な4Kなどの高画質なモデルが豊富なため、映像の質を重視したい方から大人気。さらにノイズを軽減する機能やフレーム補完機能があるなど、映像のクオリティの高さが評判です。
プロジェクターの明るさ (ルーメン) で選ぶ
1000ルーメン以下のプロジェクター
プロジェクターの明るさは機器によって様々な種類があり、投影する環境に適したプロジェクターの明るさを選ぶようにしましょう。明るさの単位であるルーメンの数値が大きくなればなるほど、明るくなりくっきりと投写することができます。
なかでもポータブル型のプロジェクターに多い1000ルーメン以下の明るさであれば、とりあえず気軽にプロジェクターを使ってみたい方や、低価格なものを選びたい方におすすめです。
1000〜2000ルーメンのプロジェクター
家庭用として出回っているホームプロジェクターで多いのが、1000〜2000ルーメンの明るさのタイプです。高画質なタイプのプロジェクターであっても、ルーメンの数値が低めのものもあるため、どのくらいの明るさなのかをよく確認することが大切。
部屋の明かりを暗くした状態で映像を投影することを前提に作られているので、1000〜2000ルーメンになっていることが多いのです。家庭で使うのであれば2000ルーメン以下でも十分に楽しむことができます。
2000ルーメン以上のプロジェクター
ビジネスシーンとして広いスペースや会議室などの明るい場所で使うのであれば、2000ルーメン以上のプロジェクターを選ぶのが最適です。見えやすさの観点から、明るさの数値とスクリーンのサイズも比例していくため、明るさに応じてスクリーンの大きさも変えることが大切になります。
3000ルーメン前後であれば60〜80型、3000〜4000ルーメンであれば80〜100型、4000ルーメン以上であれば100型以上のスクリーンサイズが最適です。
プロジェクターの解像度・縦横比で選ぶ
解像度は映像を構成する『ピクセル画素数』のことで、ピクセルの数値が大きいほど高精細な映像を楽しむことができます。またピクセル1つ1つの縦横比率を表すのが、ピクセルアスペクト比 (縦横比)です。
プロジェクターにパソコンなどの機器を接続する場合には、画像がはみ出たり小さく表示されるなど、思い通りにうまく投影ができないといったことが起きてしまいます。綺麗な投影を叶えるためにも、解像度やピクセルアスペクト比を合わせたり設定できるものを選ぶのが最適です。
プロジェクターの入力・接続端子で選ぶ
プロジェクターを選ぶ際には、入力・接続端子をあらかじめ確認しておきましょう。最新のゲーム機器やタブレットなどは、映像も音声も両方接続できるHDMI端子付きが豊富です。
パソコンの中にはVGA端子を必要とするものもあるため、仕事などでパソコンと接続してプロジェクターを使う場合にはVGA端子があるか、USBポートがついているかなど、どのような端子があるのかを必ず確認しておくと安心できます。
プロジェクター購入前のおすすめチェックポイント
投影距離
プロジェクターのレンズから映し出すスクリーンまでの距離を『投影距離』といいますが、購入する前には投影距離がどのくらいなのかを確認することが必要です。投影距離はプレジェクターの種類によっても違いますが、スクリーンのサイズによっても異なってきます。
プロジェクターの最大投影距離はどのくらいなのか、推奨されている投影距離がどのくらいか、ズーム機能やズームシフト機能がついているかなどを調べておくのがおすすめです。
設置環境
プロジェクターを設置する場所はもちろん、どのような環境で使うのかも必ずチェックする必要があります。プロジェクターを棚やテーブルの上に設置するのか、専用の三脚を使うのかなど、部屋のどこに置いたらスクリーン上で美しく映るのかを確認しましょう。
部屋の大きさやスピーカーの位置、観客の席にも配慮しながら、設置場所を決めるのがポイント。また壁側に設置する場合には排気部分が前面にあると、熱がこもりにくくおすすめです。
サイズ
プロジェクターの設置場所がある程度決まったら、どのくらいの大きさのプロジェクターが置けるのかサイズを確認しましょう。持ち運びできるポータブル型のプロジェクターであれば、手のひらに乗るほど小さなサイズもありますが、大きな会場であれば高画質で重量感のあるモデルも多く揃っています。
天井にプロジェクターを吊るして投影したい場合には、あまり重さのない軽量ボディの商品を選ぶことが大切です。
解像度
せっかくプロジェクターを購入するのであれば、なるべく解像度にこだわって選ぶのがおすすめです。プライベートであればリビングの壁に投影してホームシアターを楽しんだり、ビジネスシーンであれば会議でプレゼンしたりするのに使うことが多いでしょう。
どんな場面であってもなるべく解像度の高いものを選ぶと、映像が鮮明に見えて快適に視聴することができます。もっと高画質で見やすいものがよかったと後悔しないためにも、解像度は必ずチェックすることが大事です。
コントラスト比
プロジェクターの購入前には、解像度に加えて『コントラスト比』についてもチェックしておきましょう。ディスプレイに表示される明るさと暗さの差を数値で表したものがコントラスト比です。コントラスト比が大きいと明暗の差が大きくなるため、メリハリのある鮮明な映像を楽しむことができます。
プロジェクターを利用した映像がぼやっとした印象にならないためにも、コントラスト比を確認してリアル感のある投影を楽しむことがおすすめです。
ワイヤレス接続(Wi-Fi・Bluetooth)の有無
プロジェクターを他の電子機器と接続して使う場合には、ワイヤレス接続に対応しているかどうかも確認しておきましょう。パソコンやスマートフォン、タブレットなどとWi-FiやBluetoothを接続してプロジェクターを使いたい場合には、プロジェクター本体がワイヤレス接続に対応しているものを選ぶのがおすすめです。
接続したパソコンのマウスやタッチパネルで操作が可能になるものもあり、様々なシーンで重宝します。
プロジェクターのおすすめメーカー
EPSON (エプソン)
『EPSON』は20年以上も連続してビジネス用プロジェクターのトップシェアを占めているほど、信頼性の高さが魅力です。とくにエプソンのプロジェクターは他のメーカーとは違う3LCD方式という投影方式を採用しているため、映像が明るく繊細な色の再現力に定評があります。
クリアな映像はもちろん、画像にちらつきがなく色のグラデーションもなめらかなため、長時間映像を見ていても目が疲れにくいのが助かります。
BenQ (ベンキュー)
『BenQ』は台湾の電子機器メーカーで、PC周辺機器などを主流にリーズナブルな商品が多く人気を集めています。BenQのプロジェクターは家庭用からビジネス用まで幅広いラインナップを取り揃えているのが魅力です。
例えば4Kの高画質なプロジェクターなら他のメーカーでは30万円以上するものでも、ベンキューであれば約半分程度の15万円前後で販売されています。家庭用プロジェクターでも2000ルーメン以上の高品質モデルもあり、低価格なのにクオリティの高さが人気です。
SONY (ソニー)
『SONY』のプロジェクターはコンパクトなものから、大画面投影が可能な設置型まで幅広いラインナップ展開が特徴です。2.7kgのデスクトップモデルをはじめ、小さな会議室でもわずか75cmの距離から投影できる短焦点モデル、CGやVRシミュレーションも楽しめる4Kモデルなど、どんなシーンでも使えるのが嬉しいポイント。
明るく長持ちする半導体レーザーを採用しているため、ランプ切れや寿命を気にせず使えるのが魅力です。
LG
韓国を本部とする『LG』のプロジェクターは、コンパクトサイズで高機能高画質、スタイリッシュなデザインといった3拍子が揃ったアイテムを豊富に揃えているのが特徴です。
わずか20cmの距離から120インチの大画面の投影が可能な超短焦点モデルをはじめ、映像の美しいLG独自の4ch LEDを採用した4Kモデル、ワイヤレス接続対応モデルなど、細かな部分までこだわりが詰まった商品が多いため、好みに合うものを見つけやすいのが魅力です。
ICOCO-LESHP (イココレシュプ)
『ICOCO-LESHP』のプロジェクターは、手頃な値段の多機能なホームプロジェクターが豊富です。360度回転して投影が可能なタイプもあり、卓上だけではなく天井に吊るして使うこともできます。
またBluetooth接続が可能なモデルは、スマートフォンなどから画像やビデオを本体にアップロードできるほか、Android内蔵やWi-Fi搭載のタイプは直接インターネット経由でYou tubeなどを視聴することができるのが便利です。