肉じゃがや焼うどんなど、いろいろな料理の味付けに大活躍するのが『めんつゆ』です。
1つで味が決まるので、料理初心者の方でも扱いやすく、人気の高い調味料になります。めんつゆは多くのメーカーから発売されているので、使われているだしの種類が豊富にあり、どの商品にしようか悩んでしまう方が少なくありません。今回はめんつゆの種類や選び方・おすすめ商品をご紹介します。
めんつゆと他つゆの違い
そばつゆ
『そばつゆ』は、名前の通りそばを食べる際に使用するつゆです。香り豊かなそばに負けないようだしや砂糖などを多くいれずに、香りが強すぎない分量となっています。またそばはつゆと絡みにくいので、しょうゆを強めにして濃い味で作られているのが特徴です。少量でもしっかりとつゆの味を感じられます。
水で割るなどの希釈をせずに、ストレートで使う商品が多いです。
天つゆ
『天つゆ』とは、天ぷらを食べる際に使うつゆです。天ぷらはさまざまな食材で作ることができるので、食材の味を活かせるように味は薄いのが特徴になります。その分香りを感じられるよう、だしは多めです。砂糖やみりんをめんつゆに比べ多く配合されているので、甘さを強く感じる味になります。油を使うためこってりしがちな天ぷらは、さっぱりと食べらるように大根おろしなどの薬味を一緒にいれる方法が人気です。
天ぷらの素材をしっかり味わいたい方におすすめします。
おすすめのめんつゆの種類
濃縮度
ストレートタイプ
『ストレートタイプ』のめんつゆは希釈の必要がないように、だしを多くいれることでちょうどいい味に仕上げています。少しの手間が省けるので、すぐに食べたい方や忙しい方に人気です。
手間がかからない分、濃縮タイプよりもやや価格が高くなります。またあまり日持ちがしないので、使いきれる量を購入するといいでしょう。ボトルやパウチ・缶など容器はさまざまなので、使う人数にあわせて選べます。日々の料理に使うよりも、麺料理での使用におすすめです。
濃縮タイプ
『濃縮タイプ』のめんつゆは、水で薄めて使う商品です。濃縮タイプの中にも種類があり、2倍・3倍・4倍と使用時に薄める量が違います。パッケージに明記されているので、購入前に確認するといいでしょう。
ストレートタイプに比べ味がしっかりしており、和食を作る際の味付けとして人気です。また好みで濃さを調整できるため、自分好みに仕上げられます。コスパが高く日持ちするので、よくめんつゆを使う方は濃縮タイプがおすすめです。
だし
かつおだし
旨味成分であるイノシンが含まれている『かつおだし』は、バランスのいい香り・旨味で多くのめんつゆで使われているだしです。料理の調味料としても使いやすいですが、香りが強い商品はうどんなどの元の味が薄い食材に合います。
食材自体の香りが強いとかつおだしの香りが薄れてしまうので、食材を選んで使用するといいでしょう。かつおだしの1番だしを使っているめんつゆは、豊かな香りを楽しめます。
こんぶだし
『こんぶだし』には、グルタミン酸という旨味成分が含まれています。コクをプラスしてくれるので、奥深さを感じる料理に仕上げてくれます。香りが強すぎないのでさまざまな和食に使いやすいだしです。
素材の味を存分に引き出してくれるので、優しい味わいの炊き込みご飯や出し巻き卵などの料理におすすめします。また使われるこんぶによって香りや味わいが変わるので、選ぶのも楽しいです。
あわせだし
『あわせだし』は、複数のだしをあわせたものです。だしの種類は多いので、組みあわせ次第で味が変わりますが、とくに人気が高い組みあわせがこんぶとかつおになります。それぞれの旨味成分があわさると、相乗効果でより旨味がアップします。香り・旨味どちらもしっかり感じられますが、バランスがいいので料理にも使いやすいめんつゆです。
商品によっては数種類のだしをブレンドしています。シンプルな料理にマッチするので、素材を活かした料理に使ってみましょう。
白だし
『白だし』は、こんぶだしやかつおだしなどをベースに、白しょうゆやみりん・砂糖などで作られためんつゆです。黒っぽい色のめんつゆとは異なり、少し黄色がかった澄んだ色をしています。食材に色が染み込まないので、茶碗蒸しや出し巻き卵など本来の色を楽しみながら食べる料理にぴったりです。
色味は薄いものの味はしっかりとついているので、希釈で使う商品が多くあります。高級料亭などでも使われており、上品な味わいが特徴です。
おすすめのめんつゆの選び方
目的で選ぶ
万能系
しょうゆと砂糖が絶妙なバランスで配合されて万能系めんつゆは、煮物だけでなくちょっとした味付けにも使えます。料理の味付けが苦手な方でも、分量通りにめんつゆを使えば味が決まるので安心です。お浸しなどの副菜の味付けにも大活躍します。
しょうゆで味わう料理を、あえてめんつゆに変える方法もおすすめです。和食以外の使い方でも注目されています。
あっさり系
そうめんや冷たいうどんなど、さっぱりした食材に使う場合はあっさり系のめんつゆがおすすめです。専用のめんつゆは甘めな仕上がりとなっており、細めの麺に合うよう塩味が抑えられた商品になります。
夏場は暑さで食欲が落ちることが多いため、あっさりとしためんつゆを使うと食べやすいでしょう。地方により馴染みのあるめんつゆが異なりますので、ベースの味をチェックしておくと安心です。
濃い系
食材の味に負けないそばつゆなどの濃い系めんつゆは、だしとしょうゆをガツンと味わいたい方におすすめです。メーカーによってだしだけでなく、しょうゆの濃さや甘さが異なります。濃い系のめんつゆは、味・甘さ共に濃厚な仕上がりの商品が多いです。
商品名にも『濃い』と記載されている場合が多いので、すぐに見つけることが可能です。味をしっかり染み込ませて食べる、肉じゃがなどの煮物に合います。
麺の太さにあわせて選ぶ
そうめん・ひやむぎは細めなので、濃い味のめんつゆを使うと麺の味が消えてしまいます。麺の味を引き立たせるような、上品な薄味のめんつゆがおすすめです。
反対に太めのうどんなどは、濃い味のめんつゆが合います。とくに煮込みうどんのような、麺にめんつゆを染み込ませて食べる料理におすすめです。食べ応えを感じやすいので、濃厚な味が好きな方はおいしく感じるでしょう。
また東日本では濃い味・西日本では薄い味など、地域によって差が出ています。
特徴で選ぶ
旨味の成分
かつおやこんぶ以外でも、旨味が溶けだすだしがあります。繊細な味わいで人気のあごだしや、まろやかな仕上がりのしいたけ、肉の旨味とコクがプラスされる地鶏などから選べます。
地方ごとで愛用しているめんつゆのだしが変わるので、ホタテの旨味が配合された商品も人気です。旨味が濃縮されただしによって、味の違いを楽しめます。
添加物で
1本で味が決まるめんつゆには、旨味調味料など添加物や色をつけるカラメル色素が入っている商品があります。さまざまな商品で使われている添加物ですが、気になる方はパッケージをチェックしておくと安心です。
安全性にこだわりたい方は、無添加と記載されているめんつゆを選びましょう。無添加のめんつゆも少なくないので、数種類の中から好きな味のめんつゆを見つけられます。無添加の場合保存期間が短い商品が多いです。
日持ち
めんつゆはほとんどの商品がある程度の容量になるため、1日での使い切りが難しいです。数日で使い切る方はあまり多くいないので、日持ちめんつゆを選びたい方は濃縮タイプがいいでしょう。
希釈して使うのでコスパ抜群で、お財布に優しいです。濃縮タイプはスーパーだけでなく、ドラッグストアやコンビニなどでも購入可能なので、欲しい時に手軽に購入できます。
ストレートタイプはあまり日持ちしないので、購入の際によく確認しましょう。
濃さや香りで
めんつゆは味の濃さやだしの香りにこだわりがある商品があります。濃いめんつゆはしょうゆや砂糖などが多めに配合されているので、めんつゆの味をよりしっかりと感じられます。
だしにこだわりがあるめんつゆは、食欲がそそる香りで繊細なおいしさを楽しめるでしょう。塩分を控えている方は、香りが豊かなめんつゆがおすすめです。
地域性で選ぶ
東日本・西日本では料理の味付けに違いがありますが、めんつゆも同様です。東日本では主にかつおだしをベースに濃口しょうゆを使うので、黒いしっかりとした色をしためんつゆが主流となります。めんつゆの味をしっかり感じられる商品です。
西日本ではこんぶだしとかつおだしのほかにも、魚介などのいろいろな種類のだしを使用します。薄口しょうゆや白しょうゆを使うので、色が薄いのか特徴です。だしが効いた香り豊かで素材の味を引き立てる味わいになります。
地方で違いがありますが、馴染みの地で一般的な味付けだけでなく、好みの味で選ぶのがいいでしょう。
クチコミで選ぶ
最近は実際に使用した人のクチコミを参考に選ぶ人が多いです。もちろん好みの差はありますが、味わいや香りなどは購入しないと分からないため、ほかの方の意見は参考にしやすいです。
商品のメリット・デメリットを確認できるので、使い方を変えることもできます。いつもと違うめんつゆを買いたい方は、まずはクチコミをチェックしてみるといいでしょう。また取り寄せや通販でめんつゆを購入する場合も、非常に役に立ちます。