メイクの仕上がりをワンランクアップさせてくれる『メイクブラシ』。メイクアイテムのもちやのりをよくするというメリットもあり、ぜひメイクの際に使いたいツールです。
ただメイクブラシは部位によって用途が異なり、種類も豊富にあるためどれを選べばいいか迷いますよね。そこでこの記事では『メイクブラシ』の種類や選び方、おすすめの商品を紹介します。選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
メイクブラシとは
そもそも『メイクブラシ』を使わずともメイクはできます。ただ使うことによるメリットは豊富に。たとえばメイクアイテムをブラシにとってから顔にのせることで、塗りすぎを防げてメイク崩れの防止につながります。
それだけでなく肌悩みをカバーしたり、艶肌やマット肌のように質感をコントロールすることも可能。使い方によってメイクのバリエーションを広げられるのもメイクブラシの魅力です。
おすすめのメイクブラシの種類
ベースメイクやポイントメイクなど、アイテムによって種類がいくつか分かれるように、メイクブラシも使う用途によって種類が異なるため、それぞれの特徴を解説します。
パウダーファンデーション、フェイスパウダー用
パウダーをのせるメイクブラシは顔のほおやフェイスラインに使うため、大きめなのが特徴。肌へパウダーをふんわりとのせるために、柔らかく毛量が多いものを選ぶのがおすすめです。基本的にパウダー用のメイクブラシには、『フラット』・『アングル』・『カブキ』と形状ごとで3種類に分かれます。
『フラット』は毛先が平たくなっており、ムラのない仕上がりに。アングルは毛先が斜めにカットされており肌へ密着しやすく、カブキは柄の部分が短く毛先はラウンド型で、パウダーをたっぷりと含むのが特徴です。どのメイクブラシを使う場合でも、パウダーをとった後に一度手の甲で馴染ませて、量を調節してから使うときれいにメイクできますよ。
リキッドファンデーション用
『リキッドファンデーション』と一緒に使うツールとしては、スポンジタイプがメジャーかもしれませが、ブラシタイプでも美しく仕上がります。リキッドファンデーションは水分が多いため、メイク中に流れやすいのが特徴。
そのため面で塗る平筆タイプだと、ファンデーションが肌へぴったり密着します。またほおやおでこなど顔の広い範囲は面部分で、鼻のキワや目元は毛先を使って塗るとムラなくきれいに塗れますよ。薄づきで艶っぽい仕上がりになるため、メイク崩れもしにくく。
チーク用メイクブラシ
量の加減が難しい『チーク』は、ぜひメイクブラシを使いたい部位。パウダータイプのチークをのせるなら、丸平・ラウンド・斜め・ろうそくなどの形状がメジャーです。丸平型は毛先が丸みを帯びて平たくなっており、チークの入れ方を自由にコントロールできるタイプ。使いやすいため初心者にもおすすめです。
ラウンド型は全体的にブラシが丸く、粉含みがいいためチークがふんわりと入り、斜め型はフェイスラインに密着し、ハイライトやシェーディングに向いています。ろうそく型は縦に長細い形でぼかしながらチークを入れることができ、グラデーションを作ることも可能。
アイブロウ用
『アイブロウ』はパーツが小さい部位ですが、メイクブラシの種類は複数あります。仕上がりの好みに応じて幅の広さと毛先の傾度を選んでみてください。アイブロウブラシは幅が広いと、塗りつぶし・ぼかし・ラインの調整などオールマイティに使えます。幅が狭くなるとさらに細かいラインや微調整向きに。
毛先に傾度があれば引きたいラインの太さ調整が可能で、反対に毛先が平たいと一定の太さでラインが描けます。アイブロウメイクの前後に毛流れを整えて仕上がりを左右する、スクリューブラシも必須のアイテムですよ。
リップ用
唇の輪郭をとったり色をのせたりと、印象的な『リップ』メイクを施すリップブラシ。メイクをきれいに仕上げるだけでなく、唇の大きさや口角の角度を細かく調整できるため、リップメイクの幅が広がります。
他のメイクブラシと同様にブラシの幅が広いほど塗りつぶしに向いており、細くなるほど繊細なコントロールが可能に。リップの色をしっかりのせられるよう、ブラシはコシがあり毛質は硬めのものを選ぶのがおすすめです。
アイシャドウ用
アイホールからまぶたのキワまで、用途によっていくつか種類がある『アイシャドウ』用のメイクブラシ。パウダーをのせる基本的な使い方の他に、アイシャドウをアイラインのようにしていれたり、アイライナーのぼかしにも使えて便利な一品です。
アイシャドウブラシは毛量が多くて大きいタイプだと、アイホールにふんわりとのせられて、平たいタイプはピンポイントにのせたりぼかしにも使えます。またブラシが小さく毛のコシがあるものは、まぶたのキワへ使うのにぴったりですよ。
メイクブラシのおすすめの選び方
使用する部位ごとの他に、メイクブラシを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを紹介します。
毛質で選ぶ
メイクブラシは肌に直接当てるものなので毛質に注目して選ぶのもおすすめです。
天然毛
『天然毛』は動物の毛を使用したメイクブラシで、よく使われるのは灰リス・ヤギ・イタチなどです。特徴は動物の種類によってさまざまですが、共通する要素としてはどれも合成毛より柔らかく耐久面で優れていることが挙げられます。ただそのぶん価格は高価な傾向にあるため、よく選んで購入するのがおすすめ。
灰リスやヤギの毛は柔らかく滑らかで、肌当たりが優しい質感が特徴なため、パウダーを使用するブラシによく使われます。イタチはコシと弾力のある毛質をしており、アイブロウ・リップなど硬めの質感が求められるブラシに使われるという特徴が。
合成毛
ナイロンやタクロンといった素材が使われる『合成毛』は、リーズナブルな価格で手に入るメイクブラシです。商品によっては天然毛に近い質感のものもあるため、いくつか試してみるといいですよ。
合成毛はメイクアイテムの水分を吸収しにくいため、リキッドファンデーションに使うブラシは合成毛を選ぶのがおすすめです。
用途で選ぶ
部位によって分けられるブラシの種類は先に紹介しましたが、さらに使うアイテムのテクスチャーの違いや好みの仕上がりによって、選ぶブラシの形状や質感が異なります。最初に紹介したフェイスパウダー用のブラシでも3種類の形状が。
そのため用途によって自分に最適なものを選びましょう。たとえばフェイスパウダーを肌悩みのカバー目的で使う場合はアングルタイプを、仕上げの艶出しをしたいならカブキタイプが最適。形状ごとの特徴を知ると、メイクの仕上がりが格段にアップしますよ。
付属品で選ぶ
メイクブラシを持ち運ぶ機会が多い方は、付属品の有無もチェックすることをおすすめします。そのままの状態でメイクポーチやバッグに入れると、メイクブラシが傷みますし衛生的にもよくありません。
専用のポーチやキャップが付属していれば、きれいな状態でブラシの持ち運びが可能。立てて使えたりファスナーで完全防備できたりと、特徴はさまざまなため使い勝手のいいものを見つけてみてくださいね。
メイクブラシのおすすめブランド
高品質なメイクブラシを展開すると定評がある、おすすめのブランドを紹介します。
資生堂
日本のトップ化粧メーカーの一つである『資生堂』は、メイクブラシのラインナップも豊富。部位ごとにメイクブラシを展開しているため、一度チェックしておきたいブランドです。
M・A・C
とにかくメイクブラシの種類が多岐にわたる『M・A・C』は、きっとお目当ての商品が見つかるはず。アーティストブランドだけに実用性が高く、使えるメイクブラシが揃っていますよ。
3CE
韓国の人気ブランドである『3CE』。カラーメイクアイテムに注目されがちですが、メイクブラシなどのツールも取り揃えています。コレクションしたくなるようなデザイン性の高さが魅力です。