さりげなく香りをまといたいときに活躍するヘアミスト。香水ほど香りが強くなく、すれ違いざまにふんわりといい香りがすると素敵ですよね。ヘアミストと一口にいっても商品数が多く、何を基準に選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事ではヘアミストの香りの種類や選び方の基準、使い方まで幅広く解説します。ぜひ選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
ヘアミストとは
ヘアミストの用途はスプレータイプのスタイリング剤と混同されがち。寝ぐせを直したり髪型を整えたりするスタイリング剤とは違い、ヘアケアの一環として使うのが一般的です。
髪にうるおいを与えてダメージを予防するために使いますが、昨今はケアとしての役割の他にも、香水の替わりとして使える商品も増えています。含まれる成分によって使用感が異なったり、髪の悩みに合わせて選べるなど種類は多岐にわたるのが特徴です。
ヘアミストの香りの種類
ヘアミストを選ぶ際の大きなポイントである香り。よく使われる代表的な香りの特徴を紹介します。
シャボン系の香り
清潔感のあるシャボン系の香りは、石けんの香りとも表現されることがあります。柔軟剤やボディソープにもよく使われる香りのため、きつイ香りが苦手な方におすすめ。自然な香りで老若男女問わず好感度をもたれる香りです。
強い特徴がないため、学校やオフィスなどのフォーマルな場面でも気兼ねなく使うことができますよ。幅広い世代の方にフィットする香りです。
フローラル系の香り
花をモチーフにしたフローラル系の香りは、華やかで女性らしい印象を演出できます。甘い香りが特徴で、女性からの人気が高い香りの一つです。フローラル系の香りは柔軟剤や香水にもよく使われるため、香りの種類を統一しやすいという面も。
フローラル系は配合されている花の種類によって、香りの特徴が異なります。たとえば一つの花の香りだけがするシングルフローラル、複数の花を配合したフローラルブーケと、配合の仕方によって種類は豊富に。自分好みのものを見つけるのも楽しいですよ。
ハーブ系の香り
爽やかな印象をもたれるハーブ系の香り。さっぱりとした香りで男女問わず人気があります。ラベンダーやジャスミン・ローズマリーといったハーブをブレンドして使われていることが多く、リラックス効果を期待できるものも。
またシトラス系の香りとも相性抜群で、組み合わせた香りのヘアミストも多数展開しています。神経をリラックスさせてくれる香りのため、心を落ち着かせたいときに使うのもおすすめですよ。
ヘアミストのおすすめポイント
ヘアミストを使うメリットを紹介します。
髪にうるおいを与えることができる
髪は紫外線やヘアアイロン・シャワーによる熱、就寝時の摩擦など、日常生活でダメージを受けやすい部位です。そのため洗髪時以外でのケアが必要となり、活躍するのがヘアミスト。トリートメント成分を髪へ塗布することで、ダメージケアを行います。
ミスト状になっているため髪にうるおいが届きやすく、効率的にケアできるという特徴が。熱ダメージから守るものや紫外線ケアの効果をもつものなど、商品によって種類はさまざまです。
香水替わりに使うことができる
先に紹介したように香りはヘアミストを選ぶ重要な基準です。以前よりも香りの種類が増え、メーカーやブランドによっては調香師が香りを配合するなど、香りへのこだわりが強く。また香水と同じ香りのラインでヘアミストが展開しているものもあります。
そのため香水ほど香りを主張しないまでも、移動したときや風が吹いたときにふんわり自然に香らせる目的でヘアミストを使うという手も。さりげなく香りをアピールできるという嬉しい効果を得られます。
ヘアミストのおすすめの選び方
香りの他にもヘアミストを選ぶ際は、チェックしておきたい点が複数あるため、おすすめの選び方を紹介します。
髪の悩みで選ぶ
ヘアケア製品としての実力を考慮するのは、ヘアミスト選びに欠かせない要素。気になる髪悩みやご自身の髪質に合うものを選んでくださいね。
乾燥による髪のパサつき
多くの方が悩む髪のトラブルといえば髪のパサつき。しっかりケアしていても乾燥によってパサついた髪は、お手入れが行き届いていないように見えてしまいます。またパサついているとヘアカラーのもちが悪くなったり、不潔な印象をもたれやすいなど悪いことづくめ。
ヘアミストは直接髪にうるおいを与えるため、まとまってツヤのある髪に近づけます。特にスキンケア製品にも使われる、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているものを選べば、しっとりした質感になっておすすめですよ。
紫外線による髪のダメージ
顔や体は日焼け止めを塗っていても、髪の紫外線ケアはしていないという方は多いのではないでしょうか?帽子や日傘などを使わなければ、髪は無防備な状態で一年中紫外線からの影響を受けていることになります。
何もケアをしないと髪にツヤをもたらすキューティクルがダメージを受けて、水分が奪われた状態に。そのため顔と同様にケアが必要です。ヘアミストには紫外線をカットする成分が含まれているものがあるため、予防ケアとしても使えますよ。
ヘアミストの効果で選ぶ
ヘアミストを使うことで、髪をきれいにする効果を発揮するものや、スタイリング剤の代わりに使えるタイプもあるため、欲しい機能ごとで選ぶという手もあります。
トリートメント効果
スキンケアで使う美容液のように、ヘアミストにもトリートメント効果を期待できるものがあります。トリートメント効果として多いのは髪へうるおいをもたらす、ヒアルロン酸やアミノ酸などの保湿作用があるもの。
また強く美しい髪がのびてくるように、髪へ栄養を与える成分を配合しているものもあります。ヘアミストならシュッと一吹きで完了するため、髪に揉みこむ必要があるクリームやヘアパックのようなテクスチャーのトリートメントが苦手な方でも、楽にヘアケアできますよ。
スタイリング効果
ヘアミストにはスタイリング効果を備えているタイプもあります。寝ぐせを直したりヘアアイロンでスタイリングした髪をキープする目的で使いたい場合は、スタイリング剤としての効果があるかどうかも確認してみてください。
ただワックスやスプレータイプといったスタイリングに特化した商品のように、髪型をしっかり維持する力はないため注意が必要。あくまでも髪を自然にまとめるためのサポート的存在として使ってくださいね。
ヘアミストの香りで選ぶ
香りがあるアイテムはヘアミスト以外にもいくつか使いますよね。手持ちの香りとリンクさせたヘアミストを選ぶのもおすすめです。香りに深みが出て、他の人とは被らない香りが楽しめますよ。
シャンプーと同じ香り
シャンプーとトリートメントはヘアミストと同じく髪に使うものなので、できれば同じ香りを揃えるのがおすすめ。ブランドやメーカーによっては、同じ香りのラインでヘアミストも展開している場合があるため、普段使っているヘアアイテムを確認してみてくださいね。
もしシリーズがない場合でも、フローラル系の香りがするヘアアイテムを使っていれば、ヘアミストも同じ系統の香りから選べば、統一感のある香りになります。
香水と同じ香り
先に少し紹介したように香水を販売しているブランド・メーカーによっては、同じ香りのヘアミストを展開している場合も。普段まとっているお気に入りの香りで揃えると、香水単体で使うよりも香りに深みが出ます。自分好みの香りをまとうことで、心の落ち着きを感じますよ。
心地よさを感じる香り
人が香りに敏感なのは、嗅覚が脳の感覚をつかさどる器官へダイレクトにつながっているから。そのため香りは感覚として好き・嫌いがはっきり分かれるという特徴をもちます。直感で自分が心地いいと感じた香りで選ぶというのもおすすめの方法です。
心地よく感じる香りは心を落ち着けたり気分をよくしたりと、内面へプラスにはたらきます。そのため香りで心をコントロールするという目的で使うのも、ヘアミストの使い方の一つです。
アロマ効果のある香り
心身のリラックスを促すアロマテラピーという自然療法があるように、植物の香りには癒し効果があります。アロマは先に紹介したハーブ系からシトラス系、樹木系・エキゾチック系に至るまで幅広い種類が。
種類によって気分を落ち着けたり、リフレッシュ効果を得られたりと効果はさまざまにあります。またアロマの成分は直接肌や髪につけても効果を発揮するため、ヘアケアを同時に行いたい場合もおすすめです。
ヘアミストの成分で選ぶ
ヘアミストは毎日のように使い、髪や頭皮に直接ミストを塗布します。そのためスキンケアアイテムと同様に、なるべく髪や肌に優しい成分を使用しているかを確認しましょう。毛穴がつまりやすい方や乾燥気味の方など、頭皮の状態は人によってさまざま。現在の状態に適したものを基準に選ぶのも一つの選び方です。
また普段からシャンプーを変えると髪にトラブルが置きやすい方は、天然成分や低刺激性に注目することをおすすめします。
ヘアミストの価格で選ぶ
ヘアミストはデパコス系からプチプラ系まで、幅広い価格帯で商品が展開しています。そのため価格やコスパも考慮して選びましょう。数本取り揃えておけば、日常使い用や特別な日用に分けて使えるため便利ですよ。
プチプラでも効果をしっかり備えているものは多くあるため、日常で十分活躍します。またデパコス系だと香りに注力しているものが多いので、気分を変えたいときや気合いを入れたいときなど場面によって使い分けるのがおすすめです。
ヘアミストのおすすめの使い方
使う時間帯に応じてヘアミストの使い方や役割は異なります。時間帯ごとのおすすめの使い方を紹介します。
朝にヘアミストを使う場合
朝は髪に何もついておらずまっさらな状態。外出に備えてしっかりケアすることが大切です。寝ぐせがついている場合は根本から整えましょう。ヘアケアの最初にクシで髪の絡まりをとく手順を忘れないでくださいね。
髪は根本からケアしないとクセはとれないため、ヘアミストを髪の根本からあててしっかり濡らしてください。そのままスタイリングに進んでもいいですし、髪全面に軽くミストを吹きかけてドライヤーでまとめるのもおすすめです。
昼にヘアミストを使う場合
昼に使う場合はリラックスやリフレッシュ目的で使うことが多いため、香水のように軽く吹きかけるだけでOK。さりげなく香るのでオフィスでも使用できるのがヘアミストのメリットですよね。
また外回りで外出したときや、ランチで食事の匂いがついた場合もヘアミストが活躍します。外出用のために小型サイズを揃えたり、携帯用のボトルに入れ替えれば持ち運びも楽になりますよ。
夜にヘアミストを使う場合
ヘアミストを夜に使う場合は、ヘアケアの一環として使うのがおすすめ。ミスト状で髪全体に成分が行き渡るため、揉みこむ必要がなくケアが楽に行えて時短にもなります。使い方は簡単でタオルドライ後の髪に吹きかけるだけ。
髪が傷む原因の大部分はドライヤーやヘアアイロンなどの熱によるものです。そのため乾かす際は髪からドライヤーを10cm以上離すよう意識してください。また長い時間同じ部分に熱が当たらないよう均一に風をあてて乾かすと、熱ダメージを受けにくいですよ。
ヘアミストを使うときの注意点
実際にヘアミストを髪へ塗布するときの使い方を紹介します。
内側の毛先からつけていく
ヘアミストを吹きかけるときは髪の表面にばかり意識が向きがちです。そのためミストが届きにくい髪の内側や、傷みやすい毛先にもミストを塗布すると十分な効果が得やすくなります。
髪を持ち上げて内側の毛先から順番に、内側全面・表面の毛先・表面全面となるように塗布していけば、均一にミストが行き渡り香りも感じやすくなりますよ。
ヘアアイロン後につける
スタイリングとケアの効果を両方得るために、ヘアアイロンの前後でヘアミストの使用をおすすめします。ヘアアイロン前に髪全体へミストを塗布することにより、髪へうるおいを与えて熱によるキューティクルへのダメージを防止。
ヘアアイロンで髪をセットした後にもミストを塗布すれば、一層スタイリング剤としての効果を発揮します。ただ吹きかけすぎると髪がベタベタしたり、香りがきつくなってしまうため調整して使ってくださいね。