愛車のもしもの時に欠かせない『カーバッテリー』。バッテリーがあがってしまうとエンジンがかからないのはもちろん、カーオーディオやライト類もつかなくなってしまいますので、車に一台積んでおくという方も珍しくありません。
見た目はどれも同じように見えるバッテリーも、実は大きさや容量によって規格が厳密に決まっています。『買ってみたけどサイズが合わなかった』ということにならないよう、この記事を参考にカーバッテリーの特徴や選び方を解説していきます。おすすめ商品ランキングも掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもカーバッテリーとは
『カーバッテリー』とは車の発電機が起こした電気を蓄えておく電池です。バッテリーが蓄えた電気はカーナビやエンジンをコントロールするコンピューター、パワーステアリングのアシストモーター、温度センサーなどに送られ車を安全・快適に動かします。
たとえばエンジンのかかりが弱かったり、エンジン回転をあげるとヘッドライトが明るくなったりする症状は、バッテリーが弱っている証拠です。上がってしまう前に交換してしまいましょう。
基本的に交換するバッテリーは交換前のバッテリーと同様のものにします。寒い地域用に設定された『寒冷地仕様車』はバッテリー容量が大きいものが設定されていることがあります。
バッテリーラベルの見方
バッテリーのラベル表記はJIS規格に沿っています。例として『55B20R』という表記を見てみましょう。
【55】=『性能ランク』。バッテリーの総合性能を表します。大きい方が性能が良くなります。
【B】=バッテリーの『短側面のサイズ』。AからHまであり、Hが最も大きくなります。Bは幅129mm×箱高さ203mmを表します。
【20】=バッテリーの『長辺の長さ』。20は約20cmを表します。
【R】=バッテリーの+端子を手前に見て、『+端子が中心から左右どちらについているか』。Rは+端子が中心から右側についていることを表します。左側についている時はLで表します。
他にも輸入車用バッテリー、アイドリングストップ車用バッテリー、ハイブリッド車用補機バッテリーなどの表示があります。
性能ランク
『性能ランク』は、カーバッテリーの始動性や容量を総合的に表す数値です。50未満は2きざみ、50以上は5きざみで設定されています。数値が大きければ大きいほど、始動性が高いことを示す指標です。
サイズ
カーバッテリーのサイズは、『幅×箱高さ』の『短側面のサイズ』と『長辺の長さ』で決まります。近年の車のエンジンルーム内に余裕がないため、サイズの大きいバッテリーを選ぶとエンジンルームに収まらないケースも。
+端子の向き
カーバッテリーは電池なので、+極とー極が存在します。車ごとに短側面から+端子を見ると、左右どちらに配置されているか把握可能です。
なお車の電気ケーブルの長さは余裕なくぴったり設定されているので、左右を間違えると配線がつなげられなるので、注意しましょう。
おすすめのカーバッテリーの選び方
保証年数で選ぶ
『保証年数』は、バッテリーメーカーによって定められた期間や走行距離内で、バッテリーが使えなくなってしまった場合に、製品を交換してくれる制度です。
単なるバッテリー上がりは保証対象になりませんが、製品不良に関しては無料で取り替えてもらえます。1~2年程度の保証が一般的です。
原産国
『原産国』によってカーバッテリーの性能が大きく変わりませんが『日本製』かどうかで価格は変わります。国産の方が安心という方は日本製を選ぶのもアリですし、コストを優先して海外製品を選ぶのも悪い選択ではありません。
最近では海外産の製品でも、国産の製品と遜色ない場合も多いので、あくまで性能と価格の面からフラットに選ぶことをおすすめします。
カーバッテリー選びの注意点
カーバッテリーの選び方をこれまで解説してきました。先に解説した以外にもカーバッテリー選びには注意する点があります。
高性能バッテリーが必要なケース
もともと搭載していたカーバッテリーよりも、高性能なモデルを選んだ方がよいケースが2つあります。
1つは車にもともとついていなかった電装品を、後から追加した場合です。大きなスピーカーアンプなどは電力消費が大きいので、高性能バッテリーを選びましょう。
2つめは寒い地域で車を使う場合です。車メーカーでも寒い地域用に『寒冷地仕様』を設定しており、これは寒いとバッテリーの働きが弱くなることから、容量を大きいものに設定して始動性を向上させています。どちらの場合も、バッテリーを高性能品にする場合はエンジンルームに収まるのかどうかを確認しましょう。
規格が合っていても外寸が違うケース
先に述べたように、カーバッテリーのサイズは規格で決められています。ただしほんの数cmの違いがあるケースも。サイズの規格を確認するのはもちろん、外寸も調べておけば間違いないでしょう。