庭などの設置スペースさえあれば、さまざまなものを収納しておくことのできる便利な屋外物置。
バイクなどの大きなものを収納できる大型のタイプから、シーズンオフの家電を収納するための小型のタイプまで、豊富な種類が展開されているので、便利な反面いざ購入しようと思っても悩んでしまいます。
今回は屋外物置のおすすめのランキングをご紹介するとともに、選び方のポイントや屋外物置を設置するメリットなどを詳しくご紹介していきます。
屋外物置をおすすめする理由
屋外物置を設置するのは容易いことではありませんが、設置することで得られるメリットを考えれば決して無駄な買い物、無駄な労力ではありません。ここでは屋外物置を設置することで得られるメリットについて詳しくまとめました。
防災品などを屋外物置に収納できる
屋外物置のメリットの1つとしてまずご紹介したいのは、防災用品の保管に適しているという点です。非常食や防災用品は常備しておきたいものですが保管しておくのにも場所が必要なため、収納スペースに余裕がなければ満足に揃えることが難しくなるでしょう。
その点屋外物置があれば収納スペースに余裕がでるため、余裕を持って防災用品を揃えられます。水や非常食も多く揃えておくことができるので、万が一災害があってもしばらく凌ぐことが可能です。ただし水や非常食は定期的に入れ替える必要がある点には注意しましょう。
汚れが気になるものを屋外物置に収納できる
2つ目のメリットがガーデンニング用品といった、汚れが気になるものを気兼ねなく収納できる点です。
ガーデニング用品は土の汚れなどが気になり、できれば室内には持ち込みたくないものです。だからといって外に出しておいては、せっかくガーデンニングで綺麗に整えていたとしても、景観を損ねてしまいます。
その際屋外物置があればガーデニング用品も気兼ねなく収納でき、汚れを室内に持ち込む必要がありません。屋外物置は扉が付いており外から中が見えることもないので、庭の景観を損なわないのも嬉しいポイントです。
屋外物置にしまって防犯対策
自転車やお子さんの三輪車など、どうしても外に置いておかなければならないものはどの家庭でもあるのではないでしょうか。しかし外に置いておくと盗まれる可能性があり、不安な方も多いでしょう。特に鍵をかけることのできないお子さんの遊具などは尚更心配です。
このような盗難の心配のあるものも屋外物置に収納しておけば盗まれてしまう恐れがなく、防犯対策になります。また屋外物置は設置する場所によっては家までの侵入経路を塞ぐことができ、設置しているだけで防犯対策になるという点もメリットといえるでしょう。
おすすめの屋外物置の選び方
屋外物置を購入する際は、設置場所の寸法に合わせるなどいくつかのポイントがあります。ここでは屋外物置の選び方について詳しく解説していきます。
屋外物置のサイズで選ぶ
屋外物置を購入するにあたって、寸法は非常に重要なポイントです。屋外物置を設置する予定の場所に合わせてサイズを決めますが、その際はぴったりサイズを選ぶのではなく、少し余裕を持たせることを心がけましょう。
設置場所の寸法を計測する場合は隙間を開けて計測を行いますが、計測にあたって必要なスペースは各メーカーによっても異なっています。
一般的には左右および後方に約10~20cm程度の隙間を設けるように推奨されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
扉の種類で選ぶ
屋外物置と一口でいっても、扉の仕様はメーカーやモデルで異なります。現在主流となっているのは引き戸タイプであれば2枚扉で、小さめサイズから大きめまで幅広く採用されています。しかし真ん中に収納したものを取り出しにくいという特徴があり、頻繁に使用する方にとってはやや使いにくいタイプです。
3枚扉を採用しているものは間口がよりオープンになり、ものが出し入れしやすくなっています。また引き戸ではなく、両開きタイプは最も出し入れがしやすく整頓もしやすいですが、手前に引く構造上引き戸に比べて設置スペースに余裕が必要になります。
耐久性と防犯性で選ぶ
屋外物置に採用されている素材は大きく分けて金属製、木製、プラスチック製の3種類があります。耐久性で選ぶのであれば当然金属製がおすすめです。屋外物置は外に設置するため、どうしても劣化は避けられないものですが金属であれば比較的劣化がしにくく、長く利用できます。
また屋外に設置する以上、防犯対策が施されているかの確認も重要です。現在販売されている屋外物置はほとんど鍵が付いており、別売りの鍵も取り付けられるようになっています。しかし鍵の構造は製品によって異なる場合もあるのでしっかりと確認しましょう。
屋外物置の構造で選ぶ
屋外物置の内部構造は製品によって異なっているので、収納するものに応じて最適なタイプを選ぶ必要があります。
自転車やタイヤを積み上げるような収納に高さが必要な場合、ハーフタイプの棚が付いているものを選ぶと棚のないスペースに高さのあるものを収納できます。
高さのあるものを収納せず、工具や灯油のポリタンク、家で収納しきれない細々としたものを収納しておきたい場合は、全面に棚が設けられているタイプの屋外物置を選ぶと整頓もしやすく綺麗に収納可能です。
全面に棚があるタイプは製品によって棚板の高さを調節できるものもあるので、収納するものに応じて選びましょう。
扉下レールの有無で選ぶ
引き戸タイプの屋外物置は扉の下のレールに関してもチェックが必要です。特に冬場に積雪、凍結するような地域はレールに溜まった水分が凍結することで扉を開閉しにくくなってしまい、故障に繋がる恐れがあります。
頻繁に屋外物置の開閉を行うほど使用頻度が高い場合は扉下のレールの確認もしておきましょう。引き戸タイプではなく、シャッタータイプなどを選ぶのもおすすめです。しかし屋外物置の使用頻度が少なければ、レールに関してはさほど気にする必要はありません。
居住地域で選ぶ
レールの件でも触れましたが、お住まいの地域によって屋外物置の選び方は変わってきます。
一般的に屋外物置は60cm以下の積雪に対応可能な天板を使用しています。しかし豪雪地帯の場合、この天板では耐えられない可能性があるため、よりしっかりと積雪に耐えられる屋外物置を選ぶ必要があります。寒冷地にお住まいの方は寒冷地対応の製品から選ぶのが無難です。
加えて天板に傾斜をつけているタイプでは雪が落としやすいものの、屋外物置の設置場所によっては隣家に雪が落ちてしまう可能性もあるため注意しましょう。
屋外物置のおすすめメーカー3選
屋外物置を展開しているメーカーはいくつかあり、各メーカーによって特色が異なっています。ここでは屋外物置メーカー主要3社に関してそれぞれの特徴を解説していきます。
ヨド屋外物置
『ヨド屋外物置』の最大の特徴は開閉部の広さで、この点は業界ナンバーワンといわれています。大きめのものを収納したいのであれば非常におすすめなメーカーです。
扉の構造も3枚構造を採用することで2/3の開閉ができ、2枚扉に比べて使い勝手に優れています。
イナバ屋外物置
「100人乗っても大丈夫」、でお馴染みの『イナバ屋外物置』は非常に堅牢な造りになっていることが特徴です。屋根に100人乗っても耐え得る丈夫な天板は積雪にも強く、豪雪地帯でも十分に対応が可能です。またデザインにも優れているので、なるべく庭の景観を損ねたくない方にも適しています。
タクボ屋外物置
『タクボ屋外物置』は前の2社に比べるとやや知名度は劣るものの、リーズナブルな価格で購入できるコストパフォーマンスが高い屋外物置を探している方にはおすすめです。
価格は安くても、耐久性、耐候性に優れており一般的なニーズにはしっかりと対応してくれます。また特許取得技術でもある、側面自立設計により組立が簡単に行えるのもタクボ屋外物置の特徴です。
屋外物置を購入する前の事前チェック
屋外物置を購入する前には事前に確認しておきたいポイントを解説していきます。
スペースの確認
まずは設置場所のスペースの広さです。そしてその設置場所が収納するものに対して使いやすい動線上にあるかという点も大切なポイントです。
また屋外物置は施工する必要があるため、設置予定スペースは施工に十分なスペースがあるのか確認しておきましょう。設置場所に木の枝やブロックがないか、全面パネル部分はドアの開閉、収納に不便がないか、という点も合わせて確認しておく必要があります。
屋外物置の配送希望日を設定する
屋外物置を購入する際は配送希望日の設定を行う必要があります。大体のメーカー、ショップでいくつかの希望日から双方の都合に合わせた日程が組まれることがほとんどです。この希望日はなるべく予定を入れず、余裕を持って受け取りができるにしましょう。
ゴールデンウィーク、年末年始、お盆のような長期休暇はメーカーも休み、あるいは配送が混み合うことがあるので注意が必要です。
屋外物置の納品形態を確認する
屋外物置は完成した状態で配送されるわけではありません。大体は柱部品、扉部品といったように部品ごとに梱包された状態で配送される仕組みになっています。その後手元に届き次第組み立て、完成後に屋外物置として使用可能です。
組立はまれに行ってくれるメーカーもありますが、大体は自分で行うか、別に業者に依頼する必要があります。あらかじめご自身で組み立てるのか、組み立てが簡単かどうか確認をしておきましょう。
屋外物置の配送条件を確認する
屋外物置の配送は全国各地どこでも可能というわけではないという点も注意が必要です。
メーカーの公式ホームページやインターネットショッピングサイトなどは、商品によって配送可能地域が変わっている場合があるので、あらかじめきちんと確認してから購入しましょう。
また配送が可能な場合でも送料が変わることもあります。配送の可否の確認時に配送料のチェックも合わせて行いましょう。どうしても欲しいモデルがお住まいの地域に配送不可だった場合は、お近くのホームセンターで商品を確認してみるというのもおすすめです。
屋外物置に関するよくある質問
ここでは屋外物置に関してよくある質問とそれに対する回答をまとめました。現在屋外物置の購入を検討している方で、購入前に解決したい疑問点がある方は確認してみてください。
屋外物置の鍵を紛失したらどうするの?
屋外物置の鍵を紛失するというのは実はよくあるトラブルです。万が一屋外物置の鍵を紛失してしまった場合はまず屋外物置の型番を確認し、メーカーに問い合わせてみましょう。メーカーによって対応は変わりますが、屋外物置の型番と鍵番号が分かればスペアキーを作ってもらえる場合があります。
メーカーで対応をしてもらえない場合はスペアキーを作成してくれる専門の業者へ依頼することになります。この場合、個人情報を知らせることになるので信頼できる業者へ依頼するようにしましょう。
屋外物置を設置できない場所はあるの?
屋外物置を設置するスペースに関して、原則的に設置できない場所というものが存在します。マンションの屋上のような風当たりに強い場所や避難経路にあたる場所、安全の確認のできない場所などが例です。
基本的には平地であれば問題ありませんが、湿地などの地盤がやわらかい場所や屋根から雪や雨水が直接落ちてくる場所も設置が難しい場合があります。設置場所に不安がある場合は一度販売店に相談してみるとよいでしょう。
屋外物置は自分で組み立てられるの?
屋外物置の組立は基本的には業者へ依頼することが推奨されています。小型のタイプであれば自分で組み立てることもさほど難しくはありませんが、不安がある方は業者に依頼するのが無難でしょう。
しかし元々知識や技術があれば自分で組み立てることも可能です。もし自分で組み立てるのであれば組立説明書と取扱説明書をしっかりと読み、必要なものをきちんと用意した上で怪我のないよう気を付けて組み立てましょう。
屋外物置の設置費はどのくらいかかるの?
屋外物置を購入した後、実際に使用できるようになるまでにかかる費用は選ぶ屋外物置によっても大きく変わります。大型のタイプになれば必然的に購入費用が高くなるでしょう。また実際に使用できるようになるまでは本体価格に加えて、組立工事費・基礎工事費・運賃・出張費・オプション取付け費などがかかる場合があります。
組立や基礎工事などを同時に依頼することで、屋外物置本体の価格が割引になるサービスを実施している販売店もあるので、費用が心配なら1度複数の販売店で見積もりを出してもらうのがおすすめです。
屋外物置は「建築物」に該当するの?
屋外物置を設置するにあたって建築確認申請が必要かどうかは一概に必要とも必要でないともいえません。これは床面積と地域によるものだからで、一般的に床面積が10㎡以下、防火、準防火地域以外であれば建築確認が不要な場合が多いです。床面積に関しては屋外物置の商品スペックに記載があることが多いのでしっかりと確認しましょう。
建築確認申請に関して不安のある場合は、事前に各市区町村の建築指導課に問い合わせてみるのがおすすめです。