1台で『潰す』『混ぜる』といった調理ができ、料理にかかる時間を短縮してくれるとても便利な調理器具『ハンドブレンダー』。ハンドブレンダーは連続使用時間やワット数、アタッチメント数などさまざまな種類があるため、どのように選べばいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事ではハンドブレンダーの購入を考えている方に向けて、ハンドブレンダーの概要や選ぶときのポイントを解説していきます。編集部厳選のおすすめ商品もご紹介しまていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハンドブレンダーのおすすめポイント
さまざまな調理方法が手軽にできる
ハンドブレンダーは調理のときに食材を潰す・混ぜるといった他に、アタッチメントを変えることで食材を刻むことや泡立て器として使用することもできます。持ちやすく片手で使用できるので、調理の補助に適しています。
離乳食も簡単に作れる
ハンドブレンダーは食材を細かく刻めるので、赤ちゃんの離乳食を作るために購入する方も多いです。片手で簡単に使用できるので、手間がかかる離乳食作りが楽になります。
ハンドブレンダー・ミキサー・フードプロセッサー・ジューサーの違い
ハンドブレンダーはハンドミキサー、ミキサー、フードプロセッサー、ジューサーと特徴が異なります。以下ではそれぞれの特徴を解説していきます。
ハンドミキサーの特徴
『ハンドミキサー』は機器の先に泡立て器が付いている調理器具です。電動でかき混ぜるので手動よりも効率よく泡立てられます。
ハンドブレンダーと違い食材を細かくすることはできませんが、メレンゲを作るときやホイップを泡立てるときなど、お菓子作りのときに役立つこと間違いなし。用途が限られているのでハンドブレンダーよりも価格が安い傾向にあります。
ミキサーの特徴
『ミキサー』は容器の下部に3枚ほどのブレードが付いていて、ブレードが回転することで果物や野菜などの食材を細かく砕いて液体にします。果物や野菜と一緒に水や牛乳を入れてジュースやスープを作るときに、非常に重宝するでしょう。
ブレードの部分が硬くパワーがあるミキサーなら氷を砕くこともできるので、凍ったフルーツや氷で本格的なスムージーを作ることも可能です。しかしブレードが回転するときに生じる摩擦熱により、食材の栄養素が損なわれてしまうといわれており、健康目的の購入を考えている方は検討の余地があるでしょう。
フードプロセッサーの特徴
『フードプロセッサー』はミキサーと同様に容器の中にブレードが付いている調理器具です。フードプロセッサーはミキサーよりも食材を粗く処理するので、食材本来の食感を残しながら調理できます。
肉や魚をペースト状にして料理の下ごしらえをするときにも使用でき、付属の交換ブレードがあれば野菜をスライスしたりみじん切りにしたりするのに適しています。
ジューサーの特徴
『ジューサー』は果物や野菜などの食材を搾ることができる調理器具です。食材から果汁を搾るのでミキサーのように摩擦熱が発生しないため、食材の栄養素が損なわれません。また食材の繊維などが含まれないためミキサーで作ったジュースよりも口当たりが滑らかという特徴があります。
しかしジューサーは用途が限定されているので、食材を混ぜたり潰したりという幅広い使い道がない点に注意が必要です。
おすすめのハンドブレンダーの選び方
調理の補助に便利なハンドブレンダーですが、購入するときはどこを確認すればいいでしょうか。選ぶときのポイントを紹介します。
接続方法で選ぶ
ハンドブレンダーには電源に接続しながら使用する『コードタイプ』と、『充電式』のコードレスタイプがあります。
コードタイプ
『コードタイプ』は使用している途中で電池がなくなる心配がありませんが、コードの長さによって使用できる場所が限られます。
コードレスタイプは自由に持ち運びできるので使用する場所を選びませんが、充電をしていないと使用している途中で電池が切れてしまうので注意が必要です。
コードレスタイプ
『コードレスタイプ』のハンドブレンダーを選ぶときはコードが長いもの選ぶと、コンセントが離れた場所にあっても使用できます。
コードレスタイプのハンドブレンダーを選ぶときは総使用時間が長いものを選ぶと、使用している途中で電池が切れるということが少なくなるでしょう。
付属アタッチメントで選ぶ
ハンドブレンダーは基本的に食材を潰す混ぜることが出来ますが、付属のアタッチメントを付けることで他の調理方法を使用できます。
多機能なアタッチメント
ハンドブレンダーは付いているアタッチメントによっては、『ハンドミキサー』や『チョッパー』として使用できます。食材を刻む、おろす、薄切りにするといったことができるので、ハンドブレンダーに付いているアタッチメントの数によって調理の幅が広がるといえます。
ただしアタッチメントの数が多い製品ほど価格が高くなる傾向にあるので、必要なアタッチメントが何かをきちんと把握しておくことが重要です。
泡立て機能アタッチメント
ハンドブレンダーのアタッチメントには、『泡立て機能』のタイプもあります。泡立て器のアタッチメントが付いているハンドブレンダーがあれば調理器具が1つで済むので、収納するときに場所を取りません。
お菓子作りのためにハンドミキサーの購入を考えている方や、ハンドミキサーを買い替えようと考えている方におすすめです。
スピード調節機能で選ぶ
ハンドブレンダーには『スピード調整機能』がありますが、できるだけ回転速度を細かく設定できるものがおすすめです。スピードを調整することで確認しながら、食材の大きさや混ぜ具合を自分の好みに合わせて調理が可能となります。
子供の成長に合わせた離乳食を作る場合や、ハンバーグの具材をこねる時など幅広い用途で役立つことでしょう。ハンドブレンダーのスピード調整は『ダイヤル式』と『ボタン式』、『グリップ式』があるので、自分の使いやすいタイプを選ぶのをおすすめします。
消費電力で選ぶ
ハンドブレンダーは『消費電力』が高いほどパワーのある製品になります。柔らかい食材の調理やスムージーを作るのが目的なら消費電力が200Wほどのハンドブレンダー、硬い食材に使用する方や素早い調理をしたいと考えている方は300W以上のハンドブレンダーを選んでみてください。
また消費電力が少ないものは軽量でコンパクトなタイプが多く、消費電力が高いものはアタッチメントが多く付いているという特徴もあります。
連続稼働時間の長さで選ぶ
ハンドブレンダーは製品によって連続して使用できる時間が異なるので、購入するときはなるべく『連続稼働時間』が長いものを購入するのがおすすめです。連続稼働時間はモーターの負荷を抑えるために設定されていますが、稼働時間が長いものだと食材が多い場合でもオンとオフを何度も切り替える必要がありません。
製品によって連続稼働時間が1分~3分と幅があるので、調理をする食材の量や目的によって選ぶことが大切です。
持ちやすさで選ぶ
ハンドブレンダーは基本的に片手での使用を考えて作られているので、持ち手の部分が握りやすい形状になっているタイプがおすすめです。持ち手が握りやすいと長時間の調理のときも手の疲労を抑えてくれて、固い食材に使用するときも力を込めやすくなります。
手が滑りにくい設計や握る部分だけ細くなっている設計のハンドブレンダーだと、調理しながらのスイッチ操作も楽にすることができるでしょう。
ブレードの材質で選び
ブレードやアタッチメントがステンレスなどの頑丈な素材で出来ているハンドブレンダーがおすすめです。頑丈な素材で出来ていれば固い食材に使用するときでも、ブレードやアタッチメントの変形や傷が付くのを防いでくれます。また、ハンドブレンダーの種類によってはブレードの部分がプラスチック製の製品もあります。
『プラスチック製』のハンドブレンダーは比較的安価ではありますが、頑丈さだけでなく熱耐性という点でも『ステンレス』に劣ります。長く使用することを考えている方や鍋の中にある食材に使用する場合は、熱にも強く耐久性にも優れている『ステンレス製』のハンドブレンダーを選ぶとよいです。
安全機能の有無で選ぶ
ハンドブレンダーには事故を防止するための機能が備わった製品があります。『チャイルドロック機能』はボタン操作などが出来ないようにするため、お子様がいても安心してキッチンに置いておけます。
また連続稼働時間を超える使用などでモーターへの負荷を防ぐ『自動停止機能』がついていると、ハンドブレンダーが壊れることや事故を防ぐことができるので便利です。
掃除のしやすさや収納のコンパクトさで選ぶ
ハンドブレンダーの洗い方は基本的に説明書に記載されていて、洗剤と水を入れた容器の中で稼働させて洗浄します。食材に使用するので洗い残しなど衛生面が心配な方は、ブレードやアタッチメントの部分が取り外せるタイプがおすすめです。ただし、ブレードやアタッチメントは切れ味が鋭いものもあるので、スポンジで洗うときには手を切らないように注意が必要です。
ハンドブレンダーは小型のものが多いので収納場所を取らないものが多いですが、収納する場所がないという場合は専用の収納スタンドが付いているものを選ぶと収納する場所に困りません。
おすすめのハンドブレンダーメーカー
BRAUN (ブラウン)
髭剃りなどの小型電気器具のメーカーとしても知られている『BRAUN』のハンドブレンダーは、全てのハンドブレンダーに飛び散り防止用のベル型シャフトが搭載されています。
握る力を変えることでスピードを変更できるタイプや500Wのパワーを持つタイプ、豊富なアタッチメントを備えているタイプなど幅広いラインナップが展開されています。
クイジナート
フードプロセッサーのメーカーとしてアメリカで有名な『クイジナート』は、ハンドブレンダーでもその技術力を発揮しています。性能の高さだけでなくスタイリッシュなデザインも人気で、コストパフォーマンスにも優れています。
TESCOM (テスコム)
ビューティー製品からリラクゼーション製品まで幅広いラインナップの『TESCOM』は、低価格でありながら確かな性能を備えているハンドブレンダーを販売しています。
Panasonic (パナソニック)
日本の家電メーカーとして有名な『Panasonic』のハンドブレンダーは性能が高いだけでなく、誤動作を防ぐ『2アクションスイッチ』やモーターへの過負荷時に停止する『ダブルモーター装置』など安全に配慮した設計になっています。
アイリスオーヤマ
『アイリスオーヤマ』は品質が良く価格もお手頃な家電メーカーとして知られています。ハンドブレンダーは他のメーカーと比較しても価格以上の機能を有しているのでコストパフォーマンスに優れています。