軽い使い心地と優秀な肌の補正効果をもつ『CCクリーム』。すっかりベースメイクとして認知されており、ファンデーション離れした若い世代から、忙しいワーキングマザー、化粧のりがスムーズでなくなった中高年の方まで幅広い女性が活用しています。
しかしCCクリームデビューをしたいと思っても、ドラッグストアや量販店には似ている商品がたくさん並んでいるため、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。
この記事ではそんなCCクリームをさまざまな角度から徹底解説していきます。記事後半ではおすすめ商品もランキング形式でご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
CCクリームとは
『CCクリーム』はベースメイクの一種で、単品もしくは化粧下地のようにファンデーションと組み合わせて使います。CCの定義はメーカーによって異なり『Color Control』や『Care Control』などの意味があります。
共通しているのは、肌の色味や質感を補正してくれる役割を担っている点です。『BBクリーム』が広まったのに続いて登場し、今やBBクリームに並ぶ存在となっています。
CCクリームの特徴
CCクリームは、肌の補正・UVカット・スキンケアなどいくつかの機能を兼ね備えています。素肌がもともと美しいかのように自然に補正してくれるものが多く、『いかにも塗っている』感じを避けられます。
肌の赤みやくすみを目立たなくしてくれるものもあります。ただし仕上がりが自然なだけあって、シミやニキビ跡までしっかりカバーできるものは少ないのが玉に瑕です。
CCクリームの種類
ひとことでCCクリームといっても、メーカーによってその位置づけは異なります。スキンケア効果を重視したものやUVカット効果が高いもの、肌の色を補正する機能が中心のものなどさまざまです。
またBBクリーム並みに数多くの機能を兼ね備えたものもあります。CCクリームと書いてあるからといって、すべて同じとは考えずにしっかり精査しましょう。
BBクリーム・DDクリームとの違い
BBクリーム
CCクリームと同じ場所に陳列されていることが多い『BBクリーム』。こちらは『カバー力』と『スキンケア』に重点が置かれていることが多いです。
リキッドファンデーション並みのカバー力とスキンケア効果が両立していると考えるとわかりやすいでしょう。
DDクリーム
一方で、最近ちらほら目にする『DDクリーム』はメーカーによって定義は異なりますが、BBクリームやCCクリームと比べると、より肌を守る力が強く機能性が高いクリームとされています。しかしまだまだ商品数は少ない状況です。
CCクリームがおすすめな人
ベースメイクが多様化する中、何を選んだらよいか迷ってしまうことが多いと思います。下記に1つでも当てはまれば、CCクリームがおすすめです。
・ナチュラルメイクが好きな人
・肌への負担を減らしたい人
・すっぴん風メイクに挑戦したい人
・もともと肌がきれいな人
・日焼け止めを塗るついでに肌をきれいに見せたい人
・高機能な化粧下地がほしい人
これまでファンデーションの前に、『化粧下地』と『カラーコントロール』を両方使っていたという人は、CCクリームにすると時短&節約になります。
おすすめのCCクリーム選び方
CCクリームをどうやって選んだらいいのか、いくつかポイントをご紹介します。
肌色or補正色で選ぶ
まず自分の肌に合っているかどうか、確かめましょう。CCクリームは色のバリエーションが少なく、1種類しかない商品も多いです。できればメーカーが異なるCCクリームをいくつか試して、自分の肌になじむ色味を探しましょう。
またCCクリームの中にはカラーコントロールを重視したものがあります。肌の赤みを抑えたいときは『緑系』のCCクリーム、くすみを消したい場合は『オレンジ系』のCCクリーム、血色をよく見せたい場合は『ピンク系』のCCクリームを選ぶと効果的です。
求める機能で選ぶ
CCクリームはいくつかの機能を兼ね備えています。自分が求める機能が含まれているかチェックしましょう。
『スキンケア』を時短したいなら、乳液や美容液の役割もあるCCクリームを。『日焼け止め』の代わりもしてほしいならSPF値の高いものを。
パッケージに『1本で6役』など役割が記載されていますので、参考にして選んでください。多くても乳液からファンデーション・パウダーまでの間をカバーするのがメインの機能になります。
肌へのやさしさで選ぶ
顔全体に長時間密着させるものなので、CCクリームの成分は重要視したいところです。特に敏感肌やアレルギーがある人はしっかりチェックしておきましょう。敏感肌向けのスキンケアメーカーが出しているCCクリームやドクターズコスメから選ぶと安心です。
紫外線吸収剤が入っていると、しっかりUVカットできる代わりに、肌が乾燥しやすくなりやすいのが気になるところ。乾燥肌の人は、紫外線吸収剤フリーのCCクリームを選ぶと無難です。
この後のランキングでも取り上げていますので参考にしてみてください。
年齢で選ぶ
年齢によっても選ぶポイントが変わってきます。10~20代だとオイリー肌や混合肌の人も多いので、化粧保ちを重視したCCクリームを選ぶとよいでしょう。シミが少ない年代なので、カバー力よりも肌色の補正を重視して、色白に見せることもできます。
一方、40代以降になると乾燥肌に傾いて小じわが増えてきます。しっとりとした年齢肌向けのCCクリームでないと、しわに入り込んで余計に目立つことも。中高年向けブランドが出しているCCクリームから選ぶと肌にマッチします。
価格で選ぶ
CCクリームは千円以下のお手頃価格のものから、デパートでしか手に入らない数千円の高級なものまで、幅広い価格帯で販売されています。なお価格が上がるほど、高機能で優秀なスキンケア成分が入っている傾向にあります。
年齢肌が気になる人は、まずは平均的な二千円前後の価格帯から探すのがおすすめです。
製造された国で選ぶ
CCクリームは、さまざまな国で製造されたものが日本で手に入ります。海外品は現在、美容大国である韓国のものが多いです。他にもオーガニックにこだわったヨーロッパのものや、セレブ御用達のカバー力が強いアメリカのものなど、多種多様です。最近はタイ製造のものも見かけます。
並行輸入品のものを買う場合は、輸入時に品質の劣化がないか注意したいところです。温度管理がされていない船便で運ばれてくる場合もあります。
日本製のよいところは、日本人の肌や日本の気候に合わせて研究開発されていることです。色味が合いやすいため、大きな失敗をしにくいです。もしトラブルがあってもメーカーのお客様窓口に日本語で連絡できる点も安心感があります。
CCクリームのおすすめの使い方
CCクリームの使い方を工夫して、好みの肌質に仕上げる方法をご紹介します。
自然なつや肌
自然な『つや肌』は、若々しい印象を与えてくれます。CCクリームで演出するなら、塗る前のスキンケアが重要になります。みずみずしい肌を作るために、しっかりと化粧水や乳液で肌の水分量を上げておきましょう。時間があればフェイスパックをしておきたいところです。
肌が十分しっとりしたところで、CCクリームをのせていきます。顔の中央から外側に向かってやさしく伸ばしましょう。気になるシミは、ファンデーションではなく、コンシーラーで隠します。さらにつやを出したい部分にはクリームタイプのハイライターをのせましょう。これで自然なつや肌の完成です。
すっぴん風さらさら肌
赤ちゃんのような『さらさら肌』、憧れる方も多いと思いますが、CCクリームでも近づけることは可能です。まず選ぶのはスフレタイプや皮脂落ちしにくいCCクリーム。油分を調整し、テカりを抑えてくれます。
あくまでも目指すのはすっぴん肌なので、厚塗りにならないように少量ずつ顔全体に伸ばし、この後にチークをのせて、自然な血色を出します。
最後にテカりやすいTゾーンと、チークをのせた三角ゾーンにフィニッシュパウダーをブラシで軽くのせておきましょう。チークはパウダーによってぼかされて自然になじみますし、化粧もちもよくなり一石二鳥です。
ファンデーションと併用で完璧肌
CCクリームはカバー力よりも、全体的に肌の色味を補正する力の方が高いです。そのためトーンアップは得意ですが、濃いシミやニキビ跡まではカバーできないことがあります。
『完璧肌』を目指すなら、CCクリームを化粧下地として使用して、パウダーファンデーションをのせましょう。粗のない肌になり、フォーマルな印象を与えてくれます。