タイピングを習得するためには、『タイピングゲーム』で楽しく練習を重ねるのがおすすめです。パソコンを使う社会人にとって、タイピングはとても大切なスキル。社会人だけでなく、2020年からは小学校でプログラミングが必修科目になるなど、タイピング能力は年齢を問わず必要不可欠なものになりつつあります。
今回はそんなタイピングゲームの概要をはじめ、おすすめのタイピングゲーム10選をランキング形式でご紹介していきます。この記事を参考に、ぜひ自分に合ったタイピングゲームを選んでタイピングをマスターしてください。
タイピングとは
『タイピング』とはパソコンやタイプライターを使って文字を入力することを指します。タイプライターを使用することからタイピングという言葉が生まれましたが、現在は主にパソコンのキーボード入力のこととして使われる言葉です。音声文字入力や、スマートフォンのフリック入力などはタイピングではありません。
文字入力方法はさまざまありますが、タイピングは習得すると1分あたりおよそ80文字を入力できる様になります。そのため論文作成やパソコン作業などで大変役立つスキルです。
タイピングが習得できるタイピングゲーム
タイピングのスキルを習得するには、練習を重ねる必要があります。しかし練習といっても、ひたすら既存の文章を打ち直すだけの作業は退屈で続きません。スキル習得にはとにかく続けることが大切なので、楽しく毎日練習できるツールが必要です。
現在、楽しみながらタイピングが習得できる数多くのタイピングゲームがリリースされており、練習におすすめです。タイピングゲームには、更にタイピングスキルを上げたい人だけでなく、0からタイピングを学びたい人を対象にしたものもあるので安心してください。
タイピングで習得することは?
タイピングの基本『ホームポジション』
まずはタイピングの基本である、『ホームポジション』を覚えます。ホームポジションとは、タイピングをする際に自分の指を常に置いておく位置のことです。タイピング中に指をさまざまな方向に動かしても、必ず決まった位置に指を戻します。
ホームポジションは、守ることで打ち間違いを軽減させられるため、タイピングを習得する際には最初に覚えておくべき基本です。そしてホームポジションをベースに、各キーを決まった指で押さえることで、素早くタイピングできるようになります。
正確で高速のキータッチ
タイピングゲームでタイピングに慣れていくうちに、素早く正確にキーを打てる様になります。タイピング練習をはじめてすぐは、キーの位置を確認しながら打つため時間がかかるもの。しかし練習を重ねるうちにキーの位置を覚え、確認する時間が短縮されるので素早いタイピングが可能になっていきます。
打ち間違えて消す手間や時間も次第に軽減されていくので、タイピングゲームで練習を重ねるうちに正確に素早いタイピングができる様になるのです。
タイピングの最終目標『ブラインドタッチ』
タイピングを習得する際の最終目標は、『ブラインドタッチ』です。ブラインドタッチは『タッチタイピング』とも呼ばれ、キーボードを見ずにタイピングを行うことをいいます。ブラインドタッチを習得できれば、入力画面を見ながらタイピングできるので入力ミスに素早く気づけるでしょう。またタイピング中の視線の移動が少なくなり、目への負担が軽減されます。
最も正確に早くタイピングできる方法なので、ブラインドタッチを習得するまでタイピングの練習を続けましょう。
タイピング上達のコツ
1日3分でも練習する
タイピング上達のためには、まず毎日少しずつでもよいので練習を続けましょう。タイピングが早い人は長い間タイピングをし続けた結果である場合がほとんどです。文字を打てば打つほど上達していくといえます。
しかし1回の練習をハードにやりすぎて、途中でやめてしまっては意味がありません。ハードな練習をして疲れてくると、入力文字の正確性も落ちてしまいます。1日3分でもよいので、無理のない範囲で毎日練習をし続けることが大切です。
タイピング検定合格など目標をもつ
ある程度タイピングが上達してくると、現状に満足して今以上に上達しようとする気持ちが無くなっていってしまうことも。しかし自分で十分にタイピングができるようになったと思っていても、職場などで求められるスキルには達していない場合もあります。
自分の目指すタイピングスキルの目安として、『タイピング検定〇級合格』などの目標をもつのがおすすめです。目標を持てば、自然にモチベーションが上がり、より上達が早くなります。
キーボードにもこだわってみる
タイピング上達のためには、自分に合ったキーボードを使用することもおすすめです。手のサイズや力加減によって、人によって使いやすいキーボードはさまざま。なぜかうまくタイピングできないと思っている方も、キーボードを変えることによって急激にタイピング速度が上がることは十分にあり得ます。
キーの間に隙間のある『アイソレーションキーボード』や、左右で分かれた『セパレートキーボード』など、いろいろなキーボードが販売されているので、お店で試してみましょう。
タイピングゲームおすすめの選び方
入力方法で選ぶ
タイピングの入力方法はローマ字入力とかな入力の2種類です。『タイプ』という文字を入力するならば、一般的なローマ字なら『ta・i・pu』と入力しますが、かなの場合キーボードの『た・い・ぷ』というひらがなを入力することになります。
ローマ字入力が一般的に使われることが多く、ローマ字にしか対応していないタイピングゲームもあるので注意しましょう。
内容が豊富で実用的なものを選ぶ
タイピングをするという単調な作業を飽きずに続けていくには問題数が豊富なものを選ぶべきです。また問題も日常的に使うことの無いであろう専門的な例文であったりすると意味がないので、実用的な例文を多く含むタイピングゲームをおすすめします。
ストーリー性で選ぶ
単調なタイピングだからこそ楽しみながら続けるために、ストーリー性のあるタイピングゲームを選ぶのも一つの手です。キャラクターが問題を出してくれたり、素早くタイピングをすることでレベルアップをしていったりすると飽きることもないでしょう。
音声解説付きのものを選ぶ
タイピング初心者の方には音声解説付きのものをおすすめします。ただ単調にタイプ入力を繰り返して練習するのではなく、音声解説付きのものならば記憶にも残りやすいですし、無音で行うよりもきっと集中力もあがるでしょう。
タイマー機能付きのものを選ぶ
タイピングゲームの中にはタイマー機能が付いているものもあります。タイマーを使用することで長時間のやりすぎ防止にもなりますし、スケジュール通りにタイピング練習を進めていくこともできるでしょう。
練習数から選ぶ
タイピングゲームを練習数で選ぶのもおすすめです。はじめはしっかり長時間練習したい人は、1回の練習量が多めのタイピングゲーム、毎日少しずつ練習したい人は少な目のタイピングゲーム、と自分の練習スタイルに合わせて選びましょう。
タイピングゲームによっては、1回の練習量を好きな量に調節できるものもあります。調節ができないものを選ぶ場合は、無理なく続けるために、練習数が少なめのものからはじめるのがおすすめです。
タイピングゲーム導入前の注意点
使っているOSに対応されているか
タイピングゲームを選んで使用する際は、自分のパソコンがソフトに対応しているOSかどうかを調べておく必要があります。Windows対応のソフトが多いので、Macを使用している人は注意して確認しましょう。
またWindows対応ソフトであっても、Windowsのバージョンによって起動しない場合があります。新しいソフトは大概の場合、古いOSにも対応していますが、古いタイピングソフトは現在のOSに対応していないことも。商品表示や口コミなどで自分のOSで使用できるソフトか確認しておくことをおすすめします。
ソフトによってはネット環境が必要
またソフトによってはネット環境が必要なものもあるので注意してください。外出先でもタイピングゲームをやりたい場合や、通信制限のあるネット環境しかない場合は、ソフトを導入しても思う存分練習できません。心おきなく使用できる、ネット環境不要なものをなるべく使用しましょう。
しかしネット環境が必要なタイピングゲームの中には、自分がどのくらいの実力なのかランキングが見られたり、他の人と対戦できたりするものもあるため、ネット環境が整っている場合はおすすめです。
タイピングが上達後におすすめの各種検定
タイピングスキルを証明するためのさまざまな検定もあります。タイピングゲームでタイピングが上達したら各種検定を受けるのもおすすめです。こちらでは、主な2つのタイピング検定をご紹介します。
イータイピングマスター
タイピング練習ソフトとして大変知名度の高いイータイピングが主催している、『イータイピングマスター』。8級から特級まであり、8級試験は無料で受けられます。5級からは短文、3級からは長文のテストもあり、早さと正確さを基準に合否判定されるため、自分のタイピングスキルを知るのにぴったりです。
8級以外の各試験は有料ですが、ホームページで無料の模擬試験を受けられるのが嬉しいポイント。また有料の試験を受ける前に自分が合格できるかどうかが把握できるため、あらかじめ模擬試験を受けておくのをおすすめします。
パソコン検定 タイピング試験
情報に関する検定や講習会を行う全日本情報学習振興協会が主催している『パソコン検定 タイピング試験』。3級から1級まであり、受験料は税別3000円~5000円です。およそ2ヶ月に1度、全国各地の対象パソコンスクールなどで開催されるので、比較的気軽に受験できます。
試験内容は、主に表示されるビジネス文書などの例文を入力していくタイプで、正確に入力された文字数でスコアが決まります。3級は例文の90%以上正確に入力できていれば合格できますが、準1級から1級は98%以上ないと合格しない、大変厳しい試験です。