うるおった美しい肌を保つために欠かせない『乳液』。化粧水や美容液の効果を高めるような、よりしっかり保湿できるものをお探しの方が多いでしょう。
この記事ではさまざまなメーカー、幅広い価格帯の中から、人気の乳液10本を選び徹底的に比較しました。おすすめ順にランキング形式でご紹介しますので、肌質に合った乳液の選び方や乳液の種類の解説とともにぜひ参考にしてください。お気に入りの乳液を見つけて美肌を手に入れましょう。
乳液とは
『乳液』とは肌に水分と油分を与えて、素肌の調子を整える基礎化粧品です。水とオリーブオイルやミネラルオイルなどの油をベースとしてつくられます。白くてとろみのあるいわゆる乳状をしているため、乳液の他にも『ミルク』や『エマルジョン』などと呼ばれます。
化粧水の保湿効果を高める
化粧水は肌に水分を補給してうるおいを与えるものですが、化粧水の成分が肌の奥まで浸透していくには時間がかかります。そのまま放っておくとせっかく取り入れた水分が蒸発してしまい、かえって乾燥してしまいます。
そこで乳液の出番です。乳液に含まれる適度な油分が肌の表面に膜をつくり、うるおいをしっかり閉じ込めます。乳液は化粧水の保湿効果を高めるために欠かせないアイテムです。
美容液を閉じ込める効果
美容液の後に乳液を塗ることで乳液の油分が膜をつくってフタの役割を果たし、美容液の成分を閉じ込めることができます。
美容液は使用者のお悩みに合わせて投入するプラスワンアイテムなので、シミが気になる方のための美白成分、ハリが欲しい方に向けた高保湿成分など、濃密な有効成分が配合されています。そのぶん浸透しづらく、乳液で有効成分を肌の奥まで届けましょう。
肌トラブルを予防する効果も
乳液には角質をやわらかくする作用があります。ゴワゴワと固くなった角質がたまると、ザラつきやくすみ、毛穴の詰まり、ニキビなど肌トラブルの原因となります。古い角質がたまっている固い肌にいくら化粧水を付けても奥まで浸透していきません。
乳液でほぐして古い角質を落としやすくすると、キメが整い肌トラブルを予防できます。くすみが気になる方は乳液洗顔と呼ばれる角質除去法を試してみるのもおすすめです。
乳液とクリームの違い
クリームは乳液と混同されがちなスキンケアアイテムです。実際、乳液の代わりにクリームを使用しているという方は多くいるでしょう。ただ乳液とクリームでは油分の量が異なるので、使い分けをすることでより楽に、肌に合ったスキンケアができるようになります。
乳液よりも油分が多いクリームをしっかり保湿したい夜に使用し、肌に馴染みやすい乳液を忙しい朝に使うのが効果的です。夏は乳液、乾燥しやすい冬はクリームという使い分けも考えられます。
おすすめの乳液のタイプ
保湿乳液
『水分』、『油分』、『保湿成分』からできているもっともオーソドックスな乳液です。化粧水の後さらにうるおいをプラスし、油分で膜を張って閉じ込めます。朝晩どちらのスキンケアでも使用可能ですが、保湿力が高いので就寝前に使用すれば乾燥から肌をしっかりガードしてくれます。
販売しているメーカーや価格帯が幅広く選びやすいですが、そのぶん自分に適切な1本を探すには多くの中から比較検討して絞り込んでいく必要があります。
美白乳液
シミやソバカスの原因である『メラニン』の生成を抑える成分を含むのが『美白乳液』です。『ハイドロキノン』や『アルブチン』『ビタミンC誘導体』などが有名な美白成分です。どれも肌に悪影響を及ぼす紫外線の働きを阻害します。
また老化を引き起こす活性酸素の働きを抑える成分が配合されているかもチェックポイントです。抗酸化作用のある『ビタミンA』『ビタミンE』『アスタキサンチン』などが入っているとなおよいでしょう。
UV乳液
『UV乳液』には保湿効果にプラスして紫外線カット成分が配合されています。美白成分を含んでいる製品もあるので紫外線対策に力を入れている方には最適です。
ただし製品によっては乳液としての効果よりも、日焼け止め作用を重視しているものがあるので、乳液と日焼け止めのどちらに特化した製品なのか、購入前に確認しておきましょう。UV乳液は紫外線カットの必要がない夜のスキンケアにはあまり適しません。
ティント乳液
保湿効果だけでなく『化粧下地』としても使えるのが『ティント乳液』です。UVカット成分が配合されているものを選べば、乳液、日焼け止め、化粧下地と3役もこなし時短ケアに最適です。ほんのり色付いて素肌を自然にカバーしてくれるので綺麗に仕上がります。
洗顔料で簡単に落とせますが、色付きなので寝る前に使用すると寝具に付いてしまうなど夜のスキンケアには適しません。
おすすめの乳液の選び方
肌タイプで選ぶ
乾燥肌
カサつきや小じわなどが気になる『乾燥肌』の方は、水分をたっぷり含んだしっとり系の乳液がおすすめです。うるおいを与える成分として『ヒアルロン酸』や『コラーゲン』『セラミド』などを配合している乳液がよいでしょう。
乾燥肌は油分と水分のバランスが大切です。油分が多すぎる乳液は逆に肌の負担になる恐れがあります。『冬場はうるおいを重視する』『エアコンに長時間あたる』という方にはしっとり系がおすすめです。
オイリー肌
『オイリー肌』の方や頻繁に汗をかく方にはさっぱりタイプの乳液がおすすめです。もともと油分の量は十分に足りているので、水分量の多い乳液を探しましょう。さっぱり系ならベタつく乳液が苦手な方にも心地よい使用感です。
チェックすべき成分は『ビタミンC』や『クエン酸』『ハマメリエキス』など。毛穴を引き締める収れん作用のある成分で、皮脂の分泌が過剰にならないよう抑えてくれます。成分表記に記載されているか確認してみましょう。
混合肌
乾燥肌と脂性肌の性質を併せもつのが『混合肌』です。目元は乾燥しているのにTゾーンはテカリが気になるなど、なかなか難しい肌質といえます。
顔の部位ごとにしっとりタイプとさっぱりタイプを使い分けるとよいでしょう。脂の多い額や小鼻はさっぱりタイプの乳液を少量塗り、カサつきやすい目元や口元はしっとりタイプでしっかり保湿します。少々手間かもしれませんが、乳液のタイプや塗る量にまで気を配ることで美しい素肌を目指せます。
敏感肌
『敏感肌』や皮膚が薄い方はスキンケア製品選びを特に慎重に行う必要があります。肌のバリア機能を正常に戻すために、可能な限りシンプルで低刺激なアイテムを選ぶのがポイントです。
製品のフリー処方に注目し、『無香料』、『無着色』、『アルコールフリー』、『パラベンフリー』、『弱酸性』などの表記がある製品を選びます。顔に塗る前に、まずは腕などでパッチテストを行うとより安心です。肌へのやさしさ優先で選びましょう。
保湿力で選ぶ
保湿力が期待できる成分を確認
保湿力のある乳液を選ぶ際には成分を確認しましょう。保湿力のある成分として『BG (1,3-ブチレングリコール、ブチレングリコール)』『DPG (ジプロピレングリコール)』『グリセリン』などが挙げられるため、これらの成分が記載されている乳液を選ぶと、申し分なく保湿できます。
成分の組み合わせを確認
乳液の成分の中には組み合わさると保湿効果が高まる組み合わせがあります。例として『グリセリン&BG』『グリセリン&ヒアルロン酸ナトリウム』『濃グリセリン&トレハロース』などがあるので、保湿効果を高めたいのであればこれらの組み合わせが記載されている乳液を選びましょう。
べたつきの少なさで選ぶ
保湿力の高い成分が配合されている乳液ほど、べたつきがある傾向にあります。保湿力を落としたくないけれどべたつきが苦手という方は、グリセリンに比べてべたつきが少ない、BGが多く配合されている乳液を選ぶとよいでしょう。