mano エレキギターの音を増幅させてくれる『ギターアンプ』。演奏や練習の際に必要な音楽機器です。
ただギターアンプは、種類やメーカーによっても音質が異なり、自分の好みや音楽のジャンルによって選ぶ必要があります。
この記事ではギターアンプの基礎知識から種類、選び方まで詳しく解説していきます。これからエレキギターをはじめようと考えている方、ギターアンプを新しく買い替えようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ギターアンプの基礎知識
ギターアンプはどのようにして、エレキギターの音を増幅させているのでしょうか。
ギターアンプは主に3つの構造に分かれています。エレキギターから出力された信号が最初に送られるのが『プリアンプ』。ここでは音の調整や音の信号を増幅させる役割を果たします。
続いて『パワーアンプ』という機器で、音をより増大させます。プリアンプで増幅された音はまだ弱いので、より音を響かせられる信号に変えます。
そして最後は『スピーカー』。実際に音として出力させるパートです。ギターアンプは『プリアンプ』、『パワーアンプ』、『スピーカー』によって構成され、音を増幅させています。
ギターアンプの種類
小型アンプ
持ち運びが簡単な『小型アンプ』。自宅や小さいスタジオなど狭いスペースでも使いやすいのが特徴です。ヘッドホンに接続して使用できるので、大きな音が出せない環境でもエレキギターの練習ができます。
小型アンプは、価格が低く設定されているので、費用を抑えたい方にもおすすめ。初心者の方でも買いやすく使いやすいので、このアンプから使いはじめるのがベストです。
モデリングアンプ
さまざまな音を再現できるのが『モデリングアンプ』。通常のアンプは1種類の音しか出せないので、音楽のスタイルが限られてしまいます。しかしこのモデリングアンプはデジタル回路技術によって複数のアンプの音質を再現することが可能。
アンプとしての機能だけでなく、エフェクトをモデリングできるので、さまざまな音を出したい方におすすめです。
真空管アンプ (チューブアンプ)
温かみのあるサウンドが出せる『真空管アンプ』は、プロのミュージシャンにも人気のタイプになります。エレキギターから出力された信号を真空管の中で増幅させるので、自然な歪みが発生することが特徴で、味のある音を出します。
真空管が内蔵されているので、扱いには注意。メンテナンスも手間がかかりますが、その分やわらかい音で演奏できます。温かみのある音を出したい方におすすめのギターアンプになります。
スタックアンプ (セパレートアンプ)
『スタックアンプ』は音を調整・増幅させる『アンプ』の部分と、『キャビネット』の部分が分かれているタイプになります。キャビネットとは『スピーカーユニット』と『スピーカーボックス』を組み合わせたもので、音を実際に出力するパートになります。
アンプとキャビネットを組み替えることで、好みの音により近づけることができます。音にこだわりがある方はスタックアンプを使ってみてはいかがでしょうか。
おすすめのギターアンプの選び方
大きさ・出力で選ぶ
ギターを弾く環境によってアンプの大きさを考える必要があります。アンプそのものの大きさも大切ですが、ワットの大小も選ぶポイント。ワット数は音の大きさに直結します。たとえば自宅で練習したいときは、あまり音が出せないので、10W程度のアンプを選ぶのがよいでしょう。
またスタジオや防音施設であれば、30〜50Wのものがおすすめ。大きいスタジオやホールの場合は100Wのものがベストです。ワット数が大きいもので、小さい音を出しても本来の音質ではないので、自分の演奏環境にあった大きさのものを選びましょう。
種類で選ぶ
種類も選ぶときの大きなポイント。アンプはいくつかの種類に分かれており、自分の音の好みに合わせて選ぶことができます。たとえばやわらかい音を出したいときは『真空管アンプ』。音に変化をつけたい方は『モデリングアンプ』を使うのがおすすめです。
そのほかにも、組み合わせによって好みの音を探せるスタックアンプや、小さい音で練習できる『小型アンプ』などもあります。
ギターや音楽の種類
ギターの種類や音楽によっても選ぶアンプが変わってきます。アンプによって強みが異なるので、自分のギターや音楽が最大限活かせるアンプを選ぶことで、より納得のいく音が出せるようになります。
たとえばロックやメタルなどのパワフルなサウンドを出したいときは『Mesa Boogie』を、ジャズに向いているセミアコやフルアコのギターを使っている方には『VOX』のアンプをおすすめします。
おすすめのギターアンプメーカー
Marshall (マーシャル)
『Marshall』は迫力のあるサウンドが広い音域で出せるのが特徴。人気の定番メーカーです。
Fender (フェンダー)
『Fender』はギターメーカーとしても有名で、アンプにも力を入れています。同メーカーのギターの相性がいいのはもちろん、クリアな音が出せることでも評判です。
Roland (ローランド)
『Roland』はクリーンなクセのない音が特徴。どの音楽ジャンルにも対応しています。
Mesa Boogie (メサ・ブギー)
『Mesa Boogie』はアメリカのロックバンド、サンタナが使ったことで一躍有名に。パワーのあるサウンドが人気を集めています。
VOX (ヴォックス)
『VOX』は温かみのあるサウンドが特徴的。個性のある音質で独特の音を出します。クラシックなデザインも魅力の一つです。
